2008年08月
2008年08月31日
「５：７：５・その�検�
書き溜め・その�勝丙埜紂�
「５：７：５ その�検�
病院のベッドに横たわり、天井をにらみ、浮かびし駄作の数々の続きの続き。
H20/8/10
手術前夜、猛烈な雷光、落ち着かず。
「雷光や 手術の前の 我が心」
H20/8/11
手術当日、尿管挿入。
「尿管を くわえてしまえば オスでなし」
開き直る。
「まな板の 鯉そっくりや 手術台」
H20/8/12
手術後、ほとんど眠れず。
「夏の夜が かくも長いか 手術跡」
一昼夜、動くな！
「動くなよ、やれ動くなよ 動きたい」
どうでもよい・・・。
「手術後は オリンピックも 見たくない」
叱られた・・・。
「痛いとは 生きてる証拠、なま言うな」
H20/8/15
退院！
「終戦日 病と闘い 無事帰還」
「人の死は 人の事では ないと知る」
「この度は 三途の前で Ｕターン」
「病みて知る 汗かける事の 素晴らしさ」
病床の窓から。
「今朝もまた 青田に赤い 耕運機」
「病床で 芭蕉一茶と 暇つぶし」 小林 一酒（寅次郎）
「５：７：５ その�検�
病院のベッドに横たわり、天井をにらみ、浮かびし駄作の数々の続きの続き。
H20/8/10
手術前夜、猛烈な雷光、落ち着かず。
「雷光や 手術の前の 我が心」
H20/8/11
手術当日、尿管挿入。
「尿管を くわえてしまえば オスでなし」
開き直る。
「まな板の 鯉そっくりや 手術台」
H20/8/12
手術後、ほとんど眠れず。
「夏の夜が かくも長いか 手術跡」
一昼夜、動くな！
「動くなよ、やれ動くなよ 動きたい」
どうでもよい・・・。
「手術後は オリンピックも 見たくない」
叱られた・・・。
「痛いとは 生きてる証拠、なま言うな」
H20/8/15
退院！
「終戦日 病と闘い 無事帰還」
「人の死は 人の事では ないと知る」
「この度は 三途の前で Ｕターン」
「病みて知る 汗かける事の 素晴らしさ」
病床の窓から。
「今朝もまた 青田に赤い 耕運機」
「病床で 芭蕉一茶と 暇つぶし」 小林 一酒（寅次郎）
2008年08月30日
「５：７：５・その�掘�
書き溜め・その��
「５：７：５ その�掘�
病院のベットに横たわり、天井をにらみ、浮かびし駄作の数々の続き。
H20/8/6
日本人として忘れてはいけない日のひとつ。
「原爆忌 今年は病と 戦争中」
H20/8/7
この所、１００以上は記録しない。
「血圧や 下の値は 我がゴルフ」
この所、ソフトでヒットが出なかった。
「打率落ち 兆しあったか この入院」
俺は品物か？
「バーコード 巻かれた俺は ハウマッチ」
検査結果の写真を見て。
「我が血管 あまりの細さに 息をのむ」
嫌いな病院へ渋々行って。
「よく来たな 医者が止めたよ 三途川」
手術が四日後と決まる。
「手術待ち 一人夜長に 睡魔来ず」
H20/8/8
手術を待つ、単純な毎日。
「食って寝て、出して又寝る 寝糞族」
病院の精進料理。
「肝臓が 左手誘う 夕餉時」
寸暇を割いて、来て下さいました。
「悪運も 良い運だと言う 藤井さん」
H20/8/9
オリンピック開幕。
「北京では 平和の祭典 長崎忌」
手術を前に落ち着かぬ歌人（禍人） 小林 一酒（寅次郎）
「５：７：５ その�掘�
病院のベットに横たわり、天井をにらみ、浮かびし駄作の数々の続き。
H20/8/6
日本人として忘れてはいけない日のひとつ。
「原爆忌 今年は病と 戦争中」
H20/8/7
この所、１００以上は記録しない。
「血圧や 下の値は 我がゴルフ」
この所、ソフトでヒットが出なかった。
「打率落ち 兆しあったか この入院」
俺は品物か？
「バーコード 巻かれた俺は ハウマッチ」
検査結果の写真を見て。
「我が血管 あまりの細さに 息をのむ」
嫌いな病院へ渋々行って。
「よく来たな 医者が止めたよ 三途川」
手術が四日後と決まる。
「手術待ち 一人夜長に 睡魔来ず」
H20/8/8
手術を待つ、単純な毎日。
「食って寝て、出して又寝る 寝糞族」
病院の精進料理。
「肝臓が 左手誘う 夕餉時」
寸暇を割いて、来て下さいました。
「悪運も 良い運だと言う 藤井さん」
H20/8/9
オリンピック開幕。
「北京では 平和の祭典 長崎忌」
手術を前に落ち着かぬ歌人（禍人） 小林 一酒（寅次郎）
2008年08月28日
「５：７：５・�供�
書き溜め・その��
「５：７：５ その�供�
病院のベットに横たわり、天井をにらみ、浮かびし駄作の数々。
H20/8/3
脱水症状に血液ドロドロ。
「この夏は 血管つまりし 右手マヒ」
お見舞いにいただいた百合、冷房のせいか。
「涼しいか ゆっくりと咲く 部屋の百合」
命の救う水滴を・・・。
「点滴を 天敵などとは これ如何に」
H20/8/4
何故、俺だけ、こんな目に・・・・。
「人は何故 病になるかと 神に聞く」
個室に隔離され。
「この夏は 九尺二間に ナース付き」
アルコールと別れて一週間余。
「病院食 ビール枝豆 夢に見る」
「酒のない 国へ来たぞえ 手が振るう」
「左手を 使わぬ国は 歌もない」
「左手と 肝臓の奴 夏休み」
孫達は、青森へ長期出張中の父ちゃんに逢いに行く。
「テレビにて 孫も跳ねたか ねぶた見る」
「父ちゃんと ねぶた跳ねたか 下駄鳴らし」
「覚えてコ ねぶたばやスと とうほぐべん」
病床の俳人（廃人） 小林 一酒（寅次郎）
「５：７：５ その�供�
病院のベットに横たわり、天井をにらみ、浮かびし駄作の数々。
H20/8/3
脱水症状に血液ドロドロ。
「この夏は 血管つまりし 右手マヒ」
お見舞いにいただいた百合、冷房のせいか。
「涼しいか ゆっくりと咲く 部屋の百合」
命の救う水滴を・・・。
「点滴を 天敵などとは これ如何に」
H20/8/4
何故、俺だけ、こんな目に・・・・。
「人は何故 病になるかと 神に聞く」
個室に隔離され。
「この夏は 九尺二間に ナース付き」
アルコールと別れて一週間余。
「病院食 ビール枝豆 夢に見る」
「酒のない 国へ来たぞえ 手が振るう」
「左手を 使わぬ国は 歌もない」
「左手と 肝臓の奴 夏休み」
孫達は、青森へ長期出張中の父ちゃんに逢いに行く。
「テレビにて 孫も跳ねたか ねぶた見る」
「父ちゃんと ねぶた跳ねたか 下駄鳴らし」
「覚えてコ ねぶたばやスと とうほぐべん」
病床の俳人（廃人） 小林 一酒（寅次郎）
2008年08月26日
「北京オリンピック」
今回のオリンピックは、病と闘いの中で見た。
開会式は岐大病院のベッドの上で、一人見た。
手術を数日後に控え、晴れやかな気分ではなかった。
手術後もＴＶで観戦したが、何故か冷めていた。
病は気からと言われるが、全くその通り。
特に負ける試合、負けそうな戦いは見ないと言う、勝手そのもの。
加えて、体操、シンクロなど、人が採点する種目は、昔から好きではない。
特に、シンクロなどは、女性の体を鑑賞しているだけでよい。
後半戦に入り、ソフトと野球は好対照であった。
自分と共通するソフトは、無条件で感動した。
これが、次回のオリンピックからなくなるのは、何とも淋しい。
野球は今のようなシステムなら、なくなってもよい、日本の恥だ。
高校野球の方が、余ほど見応えがあった。
ハングリースピリッツ･ゼロの高給取りプロ集団はいらない。
オリンピックは元々、アマチュアの戦いだった筈だ。
プロは要らない、元に戻すべきだ。
昔“中国は眠れる獅子”と言われていた。
どうやら、それがムックリ起き上がってきた感じだった。
オリンピックを競技である前に、壮大なショーに仕上げた。
“スローライフ”が時代の先端ならば、これは時代遅れと言えば、言い過ぎか？
そうした中、ジャマイカ等、貧しい小国の活躍が、何とも心地よかった。
閉会式は自宅で、家族と見られて、正直良かった。
４年後は現場で（ロンドン）見たいものだ 寅次郎
開会式は岐大病院のベッドの上で、一人見た。
手術を数日後に控え、晴れやかな気分ではなかった。
手術後もＴＶで観戦したが、何故か冷めていた。
病は気からと言われるが、全くその通り。
特に負ける試合、負けそうな戦いは見ないと言う、勝手そのもの。
加えて、体操、シンクロなど、人が採点する種目は、昔から好きではない。
特に、シンクロなどは、女性の体を鑑賞しているだけでよい。
後半戦に入り、ソフトと野球は好対照であった。
自分と共通するソフトは、無条件で感動した。
これが、次回のオリンピックからなくなるのは、何とも淋しい。
野球は今のようなシステムなら、なくなってもよい、日本の恥だ。
高校野球の方が、余ほど見応えがあった。
ハングリースピリッツ･ゼロの高給取りプロ集団はいらない。
オリンピックは元々、アマチュアの戦いだった筈だ。
プロは要らない、元に戻すべきだ。
昔“中国は眠れる獅子”と言われていた。
どうやら、それがムックリ起き上がってきた感じだった。
オリンピックを競技である前に、壮大なショーに仕上げた。
“スローライフ”が時代の先端ならば、これは時代遅れと言えば、言い過ぎか？
そうした中、ジャマイカ等、貧しい小国の活躍が、何とも心地よかった。
閉会式は自宅で、家族と見られて、正直良かった。
４年後は現場で（ロンドン）見たいものだ 寅次郎
2008年08月25日
「生命力」
書き溜め・その��
「生命力」
五木寛之著「大河の一滴」の中に、こんなエピソードがあった。
アメリカのある科学者が、実験で一本のライ麦を育てた話である。
30ｃｍ四角、高さ５６ｃｍの箱に砂を入れ、そこに一本のライ麦の苗を植えた。
４ヵ月後、育ったライ麦を取り出した。
根についた砂をきれいに洗い落として、根の一本一本の長さを測った。
微細なものは顕微鏡を使って計測して、合計した。
その延長は、なんと１１，２００ｋｍあったと言う。
日本列島の長さが約、３，５００ｋｍだから、３倍強なのだ。
やせ細った一本のライ麦ですら、これほどの組織で、懸命に生きようとするのだ。
人間の根にあたる血管ならば、その延長は天文学的数字になるのではないか。
“生きている”と言う事だけでも、凄い事ではないか。
金持ちになった、権力、名誉を得た、成功した等と言うことは、些細な事ではないか。
“生きている”と言う事の素晴らしさ、凄さを、謙虚に知るべきではないか。
さすれば、自ら命を絶とう、或いは、人の命を奪おう等とは、考えないのではないか、
と五木は言う。
この本を読んでいる時、お見舞いに、美しい花を頂いた。
この花は、今咲かんとする時に、根から切り離されてきたのだ。
この花とて、１１，２００ｋｍの凄い根を持っていただろうに。
そう思うと、花の美しさより、命を絶たれた事の方に、いとおしさを感じた。
この花は、この先、水盤の剣山にさされ、水だけで、けなげに咲くのである。
美しいが故に、切り取られ、人工的に咲かされるのである。
これはこれで、美しいが故の、花の一生なのだろうか？
では、美しくない花は、人に折られる事もなく、自然のままに一生を終える事になる。
そして、そこに種を落とし、来年、自分の子供達が芽を出し、咲き誇るのであろう。
美しいのが良いのか、美しくないのが良いのか・・・・。
ふと、荘川民謡「古代尽」を思い出した。
♪♪ 器量が良いとて、けんたいぶりゃおきゃれ、深山奥山その奥山の
岩に咲いたる千重のつつじ、何ぼ器量良く咲いたかとても
人が手ださにゃ その木そのまま果てる、サーサヨー ♪♪
何が言いたいのか？話はトンドン進み、ドンドン矛盾してゆく。
病床の暇人 寅次郎
「生命力」
五木寛之著「大河の一滴」の中に、こんなエピソードがあった。
アメリカのある科学者が、実験で一本のライ麦を育てた話である。
30ｃｍ四角、高さ５６ｃｍの箱に砂を入れ、そこに一本のライ麦の苗を植えた。
４ヵ月後、育ったライ麦を取り出した。
根についた砂をきれいに洗い落として、根の一本一本の長さを測った。
微細なものは顕微鏡を使って計測して、合計した。
その延長は、なんと１１，２００ｋｍあったと言う。
日本列島の長さが約、３，５００ｋｍだから、３倍強なのだ。
やせ細った一本のライ麦ですら、これほどの組織で、懸命に生きようとするのだ。
人間の根にあたる血管ならば、その延長は天文学的数字になるのではないか。
“生きている”と言う事だけでも、凄い事ではないか。
金持ちになった、権力、名誉を得た、成功した等と言うことは、些細な事ではないか。
“生きている”と言う事の素晴らしさ、凄さを、謙虚に知るべきではないか。
さすれば、自ら命を絶とう、或いは、人の命を奪おう等とは、考えないのではないか、
と五木は言う。
この本を読んでいる時、お見舞いに、美しい花を頂いた。
この花は、今咲かんとする時に、根から切り離されてきたのだ。
この花とて、１１，２００ｋｍの凄い根を持っていただろうに。
そう思うと、花の美しさより、命を絶たれた事の方に、いとおしさを感じた。
この花は、この先、水盤の剣山にさされ、水だけで、けなげに咲くのである。
美しいが故に、切り取られ、人工的に咲かされるのである。
これはこれで、美しいが故の、花の一生なのだろうか？
では、美しくない花は、人に折られる事もなく、自然のままに一生を終える事になる。
そして、そこに種を落とし、来年、自分の子供達が芽を出し、咲き誇るのであろう。
美しいのが良いのか、美しくないのが良いのか・・・・。
ふと、荘川民謡「古代尽」を思い出した。
♪♪ 器量が良いとて、けんたいぶりゃおきゃれ、深山奥山その奥山の
岩に咲いたる千重のつつじ、何ぼ器量良く咲いたかとても
人が手ださにゃ その木そのまま果てる、サーサヨー ♪♪
何が言いたいのか？話はトンドン進み、ドンドン矛盾してゆく。
病床の暇人 寅次郎
2008年08月24日
「３０周年」
書き溜め・その��
「３０周年」
昨年、白鳥町ソフトボール協会は、創立３０年を迎えた。
今迄１０周年、２０周年共に、記念誌的なものは、なかった。
今回、３０周年を機に、回顧するモノでもと思い、自己流でまとめてみた。
とりあえず、１００冊作成し、関係者に配布した。
この３０年の間で、１６名の物故者がおられる。
これは、ある期間、継続的にソフトボールに携わっていただいた方々です。
この人達の殆どが、道半ばの年齢で、旅立っておられる。
残念であったろうと思い、あらためてご冥福をお祈り致します。
寅も齢６８になったが、現在、二つのチーム（５０歳以上、６０歳以上）に配属されている。
何れも、トップバッターで、セカンドの現役を、及ばずながら張っている。
一時は１５打数連続ヒットなんてのもあった。
しかし、この夏に入って、バットはすっかり湿ってきた。
今回の、血管が切れかかったのが、遠因なのかなー・・・。
今、ベットの上で、言い訳を考えている。
やがて７０になろうとする今、スライディングはする、時には、ダブルプレーもする。
やや異常であり、出来すぎ、やりすぎと、己自身も感じてはいた。
今回の病で、第一線から引く羽目になるのか、再起できるのか？ 今、不安である。
あまり無理をすると、ある日突然“さようなら”の憂き目ともなり兼ねない。
でも・・・・・。
“かくすれば、かくなることと知りながら、やむにやまれぬ、大和魂”
松蔭には遠く及ばないが・・・・。
動き出すとブレーキが甘くなる 寅次郎
「３０周年」
昨年、白鳥町ソフトボール協会は、創立３０年を迎えた。
今迄１０周年、２０周年共に、記念誌的なものは、なかった。
今回、３０周年を機に、回顧するモノでもと思い、自己流でまとめてみた。
とりあえず、１００冊作成し、関係者に配布した。
この３０年の間で、１６名の物故者がおられる。
これは、ある期間、継続的にソフトボールに携わっていただいた方々です。
この人達の殆どが、道半ばの年齢で、旅立っておられる。
残念であったろうと思い、あらためてご冥福をお祈り致します。
寅も齢６８になったが、現在、二つのチーム（５０歳以上、６０歳以上）に配属されている。
何れも、トップバッターで、セカンドの現役を、及ばずながら張っている。
一時は１５打数連続ヒットなんてのもあった。
しかし、この夏に入って、バットはすっかり湿ってきた。
今回の、血管が切れかかったのが、遠因なのかなー・・・。
今、ベットの上で、言い訳を考えている。
やがて７０になろうとする今、スライディングはする、時には、ダブルプレーもする。
やや異常であり、出来すぎ、やりすぎと、己自身も感じてはいた。
今回の病で、第一線から引く羽目になるのか、再起できるのか？ 今、不安である。
あまり無理をすると、ある日突然“さようなら”の憂き目ともなり兼ねない。
でも・・・・・。
“かくすれば、かくなることと知りながら、やむにやまれぬ、大和魂”
松蔭には遠く及ばないが・・・・。
動き出すとブレーキが甘くなる 寅次郎
2008年08月23日
「大河の一滴」
書き溜め・その��
「大河の一滴」
病院で、ジャンルの異なる本を読み、我が心は千千に乱れ、迷ってしまった。
なんて言うほど、大げさなものではないが。
その一冊は、自民党幹事長・麻生太郎の「とてつもない日本」
これは一口に言えば、
今、日本は低迷しているが、悲観する事はない、プラス思考で行こうと言うもの。
もう一冊は、五木寛之の「大河の一滴」
人生は地獄である、その中でキラリと光るものと出会った時が、極楽だ。
究極のマイナス思考からスタートすれば、それ以下はない、あとは上昇するのみだ。
この二つは、俺の今、切れかかっている血管頭脳では、整理は不可能だ。
五木寛之はこの本の中で「今の人は、命を粗末にしすぎる」と言っている。
自殺者が年々増えているし、不可解な殺人も増加の一途。
その原因の一つは「人の臨終にしっかり立ち会わないからだ」と言う。
昔は、肉親が亡くなる時“死に水”と言って、脱脂綿に水を含ませ、皆で口に与えた。
加えて、仏壇のリンを、その人の耳元で鳴らして、往生を念じたものだ。
俺の親父の時も、岐大の病室で、それをやった。
今日、事切れると言う日に、仏壇のリンを持って、岐大病院に走った。
先生達も大勢居られたが、誰もいやな顔はしなかった。
人が息絶えるとは、どう言う事か、それに、しっかり立ち会う事が必要だ、と俺も思う。
人は“大河の一滴”に過ぎない。
その“大河の一滴”の行く先は、母なる海にそそぎ、空に昇華し、又、地に戻る。
これを繰り返す“壮大なロマンの旅である”と五木は言う。
余談だが“大河”とは、我が愛しの孫の、名前でもある。
この本は、苦しくなった時に、引っ張り出して、繰り返し読む本らしい。
この本、二回目である 寅次郎
「大河の一滴」
病院で、ジャンルの異なる本を読み、我が心は千千に乱れ、迷ってしまった。
なんて言うほど、大げさなものではないが。
その一冊は、自民党幹事長・麻生太郎の「とてつもない日本」
これは一口に言えば、
今、日本は低迷しているが、悲観する事はない、プラス思考で行こうと言うもの。
もう一冊は、五木寛之の「大河の一滴」
人生は地獄である、その中でキラリと光るものと出会った時が、極楽だ。
究極のマイナス思考からスタートすれば、それ以下はない、あとは上昇するのみだ。
この二つは、俺の今、切れかかっている血管頭脳では、整理は不可能だ。
五木寛之はこの本の中で「今の人は、命を粗末にしすぎる」と言っている。
自殺者が年々増えているし、不可解な殺人も増加の一途。
その原因の一つは「人の臨終にしっかり立ち会わないからだ」と言う。
昔は、肉親が亡くなる時“死に水”と言って、脱脂綿に水を含ませ、皆で口に与えた。
加えて、仏壇のリンを、その人の耳元で鳴らして、往生を念じたものだ。
俺の親父の時も、岐大の病室で、それをやった。
今日、事切れると言う日に、仏壇のリンを持って、岐大病院に走った。
先生達も大勢居られたが、誰もいやな顔はしなかった。
人が息絶えるとは、どう言う事か、それに、しっかり立ち会う事が必要だ、と俺も思う。
人は“大河の一滴”に過ぎない。
その“大河の一滴”の行く先は、母なる海にそそぎ、空に昇華し、又、地に戻る。
これを繰り返す“壮大なロマンの旅である”と五木は言う。
余談だが“大河”とは、我が愛しの孫の、名前でもある。
この本は、苦しくなった時に、引っ張り出して、繰り返し読む本らしい。
この本、二回目である 寅次郎
2008年08月22日
「麻生太郎」
書き溜め・その��
「麻生太郎」
衆議院当選９回、二度目の自民党幹事長になった。
３０年前、日本青年会議所、京都会議で始めて、この男を見た。
この時、寅は郡上青年会議所の専務理事で、この会議に出席した。
彼はその時の会頭で、今も変らないが、口をゆがめながら演説をした。
彼の後に、井奥貞雄、鴻池祥肇が会頭になり、いずれも政治家になっている。
“青年会議所は政治には関与しない”が不文律である。
しかし彼等は意に介せず「日本の安全と防衛」を熱っぽく謳っていた。
この時、心はすでに、政治家のステップを踏んでいたのだろう。
麻生は、ＪＣ卒業と同時に、衆議院に出てきた。
今回、入院で彼の著「とてつもない日本」を読んだ。
彼は、外務大臣を務めて、かなり成長したように感じる。
元来が陽気で、ズケズケと言うから誤解され易いようだ。
加えて、吉田茂元総理の孫と言う毛並みで、やれお坊ちゃまだ、キザだと言われる。
キザで何処が悪い、大風呂敷で何処がダメだと、開き直る。・・・それでいい！
本当のキザで鼻持ちならねぇ男は、純一郎だ、やれオペラだ、ワインがどうだ云々と。
ワンフレーズで片がつくほど、日本は単純じゃねぇ。
小泉以前の政治家は、説明が難しく、下手糞だったのだ。
その点、この本は、読みやすく書いてある。
麻生自身、根が劣等生だ、と自負するだけの事はある。
太郎はお祭り好きで、褌一丁で御輿に乗り、お神酒をあおる。
低迷する今、こんな男に、一度日本を任せて見ても面白いのではないか。
寅と同じ１９４０年生まれ。
本を読んでいても、何となく波長が合うのは何故だろう？
生まれも育ちも、月とスッポンほど違うのに・・・・。
寅の徒然草でも読んで庶民感覚を養え、太郎ちゃん 寅次郎
「麻生太郎」
衆議院当選９回、二度目の自民党幹事長になった。
３０年前、日本青年会議所、京都会議で始めて、この男を見た。
この時、寅は郡上青年会議所の専務理事で、この会議に出席した。
彼はその時の会頭で、今も変らないが、口をゆがめながら演説をした。
彼の後に、井奥貞雄、鴻池祥肇が会頭になり、いずれも政治家になっている。
“青年会議所は政治には関与しない”が不文律である。
しかし彼等は意に介せず「日本の安全と防衛」を熱っぽく謳っていた。
この時、心はすでに、政治家のステップを踏んでいたのだろう。
麻生は、ＪＣ卒業と同時に、衆議院に出てきた。
今回、入院で彼の著「とてつもない日本」を読んだ。
彼は、外務大臣を務めて、かなり成長したように感じる。
元来が陽気で、ズケズケと言うから誤解され易いようだ。
加えて、吉田茂元総理の孫と言う毛並みで、やれお坊ちゃまだ、キザだと言われる。
キザで何処が悪い、大風呂敷で何処がダメだと、開き直る。・・・それでいい！
本当のキザで鼻持ちならねぇ男は、純一郎だ、やれオペラだ、ワインがどうだ云々と。
ワンフレーズで片がつくほど、日本は単純じゃねぇ。
小泉以前の政治家は、説明が難しく、下手糞だったのだ。
その点、この本は、読みやすく書いてある。
麻生自身、根が劣等生だ、と自負するだけの事はある。
太郎はお祭り好きで、褌一丁で御輿に乗り、お神酒をあおる。
低迷する今、こんな男に、一度日本を任せて見ても面白いのではないか。
寅と同じ１９４０年生まれ。
本を読んでいても、何となく波長が合うのは何故だろう？
生まれも育ちも、月とスッポンほど違うのに・・・・。
寅の徒然草でも読んで庶民感覚を養え、太郎ちゃん 寅次郎
2008年08月21日
「カウンター」
書き貯め その��
「カウンター｣
病室のテレビと冷蔵庫は有料である。
プリペイドカードを買って、差し込むと、カウンターに数字が出る。
テレビスイッチをＯＮにすると、カウントダウンを始める。
テレビを見ていても、何となく落ち着かない。
かなりのスピードでダウンしてゆく。
本当に、見たいと思うものしか、見なくなる。
我が家のテレビなど、誰も見ていないのに、つけっぱなしの時が、往々にしてある。
是非、このカウンターを取り付けるとよいと思った。
電気代の節約になる・・・ＣＯ2削減だ。
くだらない番組に時間を費やさない・・・。
このカウンターを見ていて、これを自分にも取り付けたらどうかとも思った。
男の平均寿命が７８歳ならば、俺の場合、今６８歳だから、残り３，６５０日と出る。
これを毎日眺めていれば、少しは、真面目に、その日を暮らす気にならないか？
このカウンターを柱時計の下にでも、ぶら下げて置けばどうか。
家族のある者は「クソ親父、まだこんなに生きるのかよー」
又ある者は「もう、これしか生きないの・・・。」（この意見は少ないか？）
思いは様々であろう。
それぞれの計画も立つかもしれない。
カカは再婚を視野に・・・、子供達は遺産を狙うかもしれない。
心配するな、俺は、その手のものは残さない主義だから。
更に心配するな、ないものは残せない、と言う現実があるから。
心配なのは、平均寿命を超えることも、往々にしてあることだ。
期待通りにはくたばらないぞ！ 寅次郎
「カウンター｣
病室のテレビと冷蔵庫は有料である。
プリペイドカードを買って、差し込むと、カウンターに数字が出る。
テレビスイッチをＯＮにすると、カウントダウンを始める。
テレビを見ていても、何となく落ち着かない。
かなりのスピードでダウンしてゆく。
本当に、見たいと思うものしか、見なくなる。
我が家のテレビなど、誰も見ていないのに、つけっぱなしの時が、往々にしてある。
是非、このカウンターを取り付けるとよいと思った。
電気代の節約になる・・・ＣＯ2削減だ。
くだらない番組に時間を費やさない・・・。
このカウンターを見ていて、これを自分にも取り付けたらどうかとも思った。
男の平均寿命が７８歳ならば、俺の場合、今６８歳だから、残り３，６５０日と出る。
これを毎日眺めていれば、少しは、真面目に、その日を暮らす気にならないか？
このカウンターを柱時計の下にでも、ぶら下げて置けばどうか。
家族のある者は「クソ親父、まだこんなに生きるのかよー」
又ある者は「もう、これしか生きないの・・・。」（この意見は少ないか？）
思いは様々であろう。
それぞれの計画も立つかもしれない。
カカは再婚を視野に・・・、子供達は遺産を狙うかもしれない。
心配するな、俺は、その手のものは残さない主義だから。
更に心配するな、ないものは残せない、と言う現実があるから。
心配なのは、平均寿命を超えることも、往々にしてあることだ。
期待通りにはくたばらないぞ！ 寅次郎
2008年08月20日
「蜘蛛の糸」
書き溜めたもの・その��
「蜘蛛の糸」
東京ビックサイトで、エスカレーターが逆送した。
今時、何か起こると、すぐに地球温暖化というが、これは違うだろう。
それにしても、何処かが狂っているように思える。
先ず、２６０ｋｇ／m2と言う、設計荷重が疑問だ。
1ステップに１,5人と言うから驚く。
それ以上、乗っているのは、しょっちゅう目にしているし、経験もしている。
よく今迄、事故がなかったと言うものだ。
我々、土方の世界でも、積載加重、応力は極めて多くとり、計算をする。
そして最後に、そのＭａｘの２〜３倍の安全率をとる。
今のエスカレーターで言えば、満杯に乗って、その３倍の値をとるのが我々だ。
設計上の問題、管理上の問題もある。
加えて、われ先に、獲物にありつこうと言う、別の姿も見た。
人はどうあれ、我一人、地獄から助かろう、と言う物語を思い出した。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」。
時代は移っても、人間は進歩していないか？
ある面では、退歩しているのではないのか？
この事故は、いろいろな問題を、沢山含んでいると感じた。
今、俺の頚動脈は蜘蛛の糸ほど頼りない 寅次郎
「蜘蛛の糸」
東京ビックサイトで、エスカレーターが逆送した。
今時、何か起こると、すぐに地球温暖化というが、これは違うだろう。
それにしても、何処かが狂っているように思える。
先ず、２６０ｋｇ／m2と言う、設計荷重が疑問だ。
1ステップに１,5人と言うから驚く。
それ以上、乗っているのは、しょっちゅう目にしているし、経験もしている。
よく今迄、事故がなかったと言うものだ。
我々、土方の世界でも、積載加重、応力は極めて多くとり、計算をする。
そして最後に、そのＭａｘの２〜３倍の安全率をとる。
今のエスカレーターで言えば、満杯に乗って、その３倍の値をとるのが我々だ。
設計上の問題、管理上の問題もある。
加えて、われ先に、獲物にありつこうと言う、別の姿も見た。
人はどうあれ、我一人、地獄から助かろう、と言う物語を思い出した。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」。
時代は移っても、人間は進歩していないか？
ある面では、退歩しているのではないのか？
この事故は、いろいろな問題を、沢山含んでいると感じた。
今、俺の頚動脈は蜘蛛の糸ほど頼りない 寅次郎
2008年08月19日
「喋らない」
ここから先、しばらくは、入院中に書き溜めたモノを投稿しておこう。
「喋らない」
入院して当初は、珍しいものを見る様に、人が来てくれた。
太い血管の一部が極端に細いと言うだけで、後は健康そのもの。
但し、何時詰まって、倒れるかは解らないから、おとなしくしていろとの事。
病状を説明するのに、恥ずかしい位、よく喋った。
これだけ喋り、元気がよいのは、病人じゃないと思われたに違いない。
事実、表面上は、痛くも痒くもないし
大した事はないと、噂は広まったのか、ひと気は少なくなった。
途端に、喋る機会がなくなった。
病室じゃ、歌もべつに歌わないし、人の悪口を言う事も無くなった。
口が動く時は、食事の時ぐらいだけとなってしまった。
無口が、一層無口になった。
独り言を言ってたら、突然看護婦さんが入って来た。
「どうしたの？大丈夫・・・？ 病院変わる？慈恵（精神科）の方へ？」
この野郎、いや、女郎め！ 俺様をからかってけつかる！
いやいや待て待て、ここで怒っては、本物と思われる。
「あー、いいよ」と言って、片目をつむった。
「ハイ、採血します！」と言って、思い切り血を抜いていかれた。
喋って相手をしてくれるパソコンが欲しくなった 寅次郎
「喋らない」
入院して当初は、珍しいものを見る様に、人が来てくれた。
太い血管の一部が極端に細いと言うだけで、後は健康そのもの。
但し、何時詰まって、倒れるかは解らないから、おとなしくしていろとの事。
病状を説明するのに、恥ずかしい位、よく喋った。
これだけ喋り、元気がよいのは、病人じゃないと思われたに違いない。
事実、表面上は、痛くも痒くもないし
大した事はないと、噂は広まったのか、ひと気は少なくなった。
途端に、喋る機会がなくなった。
病室じゃ、歌もべつに歌わないし、人の悪口を言う事も無くなった。
口が動く時は、食事の時ぐらいだけとなってしまった。
無口が、一層無口になった。
独り言を言ってたら、突然看護婦さんが入って来た。
「どうしたの？大丈夫・・・？ 病院変わる？慈恵（精神科）の方へ？」
この野郎、いや、女郎め！ 俺様をからかってけつかる！
いやいや待て待て、ここで怒っては、本物と思われる。
「あー、いいよ」と言って、片目をつむった。
「ハイ、採血します！」と言って、思い切り血を抜いていかれた。
喋って相手をしてくれるパソコンが欲しくなった 寅次郎
2008年08月18日
「退 院」
病院生活３週間足らずで、無事退院命令が出た。
７／２８〜鷲見病院へ緊急入院。
８／５〜岐大付属病院へ転院。 ８／１１〜手術。
まさに、危機一髪のところで助けてもらった。
入院前、発作が１週間に２回起きた、いずれも右手の麻痺。
そのまま放置して、３回目の発作が起きていれば、半身不随か、お陀仏だったと言う。
決して、脅しではないようであった。
人の命、人生なんてものは、本当に紙一重であり、一寸先は解らないと実感した。
この３週間、ベットの上で、いろいろなことを考えた。
入院したばかりの時は、動揺もあり、こまごまと遺書めいたものを書いた。
不思議とこれを書いたら、少し落ち着いてきて、病魔と向き合うようになった。
今になってみると、何と大袈裟にと思うが、この時は真剣であった。
こうゆう環境では、万が一を想定して、決してプラスの思考にはなれない。
最悪の状態ばかりを考えてしまう。
入院して、様々な検査をしてゆく中で、先生方の言葉の端々に、明るいものを感じた。
気持ちは、次第に落ち着いてきた。
この手術の、リスクは３％ぐらいだと言う。
９７％が成功なら、１００％と言っても良いと、自分は思った。
子供の頃、テストで９０点も取れば、親は褒めて、喜んでくれた。
ここらの話で、ようやく、プラス思考になりだした。
読む本も、治ってからの事を考え、ゴルフの「アプローチの基本」に変った。
手術は、一昼夜、身動きが出来ず、辛かったが、総ては時間が解決する、と耐えた。
手術の翌々日、安定してきて、総ての機器が体から外された。
当初は、お盆はベットの上と言われ、覚悟していた。
体力があるせいか回復が早く、退院日も予定より早くなった。
一つ間違うと、今年のお盆は“初盆”かとさえ思った。
お盆とは、あの世に逝った人が、家に帰る日の事だ。
寅は、お盆に、家に、生きて、病院から帰れるのだ！
神と仏と先生方に感謝！ 寅次郎
７／２８〜鷲見病院へ緊急入院。
８／５〜岐大付属病院へ転院。 ８／１１〜手術。
まさに、危機一髪のところで助けてもらった。
入院前、発作が１週間に２回起きた、いずれも右手の麻痺。
そのまま放置して、３回目の発作が起きていれば、半身不随か、お陀仏だったと言う。
決して、脅しではないようであった。
人の命、人生なんてものは、本当に紙一重であり、一寸先は解らないと実感した。
この３週間、ベットの上で、いろいろなことを考えた。
入院したばかりの時は、動揺もあり、こまごまと遺書めいたものを書いた。
不思議とこれを書いたら、少し落ち着いてきて、病魔と向き合うようになった。
今になってみると、何と大袈裟にと思うが、この時は真剣であった。
こうゆう環境では、万が一を想定して、決してプラスの思考にはなれない。
最悪の状態ばかりを考えてしまう。
入院して、様々な検査をしてゆく中で、先生方の言葉の端々に、明るいものを感じた。
気持ちは、次第に落ち着いてきた。
この手術の、リスクは３％ぐらいだと言う。
９７％が成功なら、１００％と言っても良いと、自分は思った。
子供の頃、テストで９０点も取れば、親は褒めて、喜んでくれた。
ここらの話で、ようやく、プラス思考になりだした。
読む本も、治ってからの事を考え、ゴルフの「アプローチの基本」に変った。
手術は、一昼夜、身動きが出来ず、辛かったが、総ては時間が解決する、と耐えた。
手術の翌々日、安定してきて、総ての機器が体から外された。
当初は、お盆はベットの上と言われ、覚悟していた。
体力があるせいか回復が早く、退院日も予定より早くなった。
一つ間違うと、今年のお盆は“初盆”かとさえ思った。
お盆とは、あの世に逝った人が、家に帰る日の事だ。
寅は、お盆に、家に、生きて、病院から帰れるのだ！
神と仏と先生方に感謝！ 寅次郎
2008年08月17日
「食堂車」
岐阜大学病院の患者食堂は、鉄道列車の食堂車に似ている。
テーブルの大半が、窓を向いて、景色を見ながら食べるようになっている。
列車ならば、ガタンゴトンと心地よく揺れながら、景色は走り、楽しい。
おまけに、ビール、酒はいくらでも買える。
気分よく、目的地に到着できる。
かたや、病院の食堂車は・・・。
景色は動かない、ビールはないが、車掌は時々、来る。
「皆様、次の停車駅は、終点、冥土、冥土でございます。
お忘れ物なきよう、急いでお支度願いまーす、次は、メイドー」
「バカ野郎！俺は降りねえぞ！往復切符を買ってんだ！ホラ、早く引き返せ！」
と怒鳴ったら、車掌の看護婦は、ビックリして、後ろへひっくりかえった。
ひっくり返る時、彼女のスカートがめくれ上がった！
「アッ！・・・」 目が覚めた。
ベットから落ちそうになっていた。
それ以後、車掌の看護婦が回診に来ると、往復切符を見せるようになった。
車掌も、それ以後は、前傾姿勢を強くしている。
こんな事では退院が近そうだ 寅次郎
テーブルの大半が、窓を向いて、景色を見ながら食べるようになっている。
列車ならば、ガタンゴトンと心地よく揺れながら、景色は走り、楽しい。
おまけに、ビール、酒はいくらでも買える。
気分よく、目的地に到着できる。
かたや、病院の食堂車は・・・。
景色は動かない、ビールはないが、車掌は時々、来る。
「皆様、次の停車駅は、終点、冥土、冥土でございます。
お忘れ物なきよう、急いでお支度願いまーす、次は、メイドー」
「バカ野郎！俺は降りねえぞ！往復切符を買ってんだ！ホラ、早く引き返せ！」
と怒鳴ったら、車掌の看護婦は、ビックリして、後ろへひっくりかえった。
ひっくり返る時、彼女のスカートがめくれ上がった！
「アッ！・・・」 目が覚めた。
ベットから落ちそうになっていた。
それ以後、車掌の看護婦が回診に来ると、往復切符を見せるようになった。
車掌も、それ以後は、前傾姿勢を強くしている。
こんな事では退院が近そうだ 寅次郎
2008年08月16日
「病院の食堂」
白鳥の病院は始めて入院して、食事も始めていただいた。
食事は、自室で一人黙々と食べる人と、ロビーで、談笑しながら食べる組の二通り。
寅は最初、手が不自由だったので、自室黙々組みであった。
数日して、岐阜大学の病院に移った。
ここも自室とダイニングルームと二通りである。
昔、東海道新幹線に食堂車があった。
それは窓に向かって、景色を見ながら食べる方式だった。
病院も同じ方式で、お互い顔は向き合わない。
従って、会話は殆どない。
入院したら、食べる事が唯一の楽しみでもある。
それを機械的に、そそくさと、或いは黙々と済ませては、何とも味気ない。
“袖すり合うも他生の縁、つまずく石も、縁の端くれ”
同じ病棟に、寝起きし、同病相哀れむなら、ワンとかニャーゴー位言ってもどうか？
この点は、田舎の方が、情があっていい。
すぐに、ワンワン、ニャーニャー、何処の嫁が孕んだとか、逃げたとか・・・。
過ぎたるは及ばざるが如し、もあるが・・・ 寅次郎
食事は、自室で一人黙々と食べる人と、ロビーで、談笑しながら食べる組の二通り。
寅は最初、手が不自由だったので、自室黙々組みであった。
数日して、岐阜大学の病院に移った。
ここも自室とダイニングルームと二通りである。
昔、東海道新幹線に食堂車があった。
それは窓に向かって、景色を見ながら食べる方式だった。
病院も同じ方式で、お互い顔は向き合わない。
従って、会話は殆どない。
入院したら、食べる事が唯一の楽しみでもある。
それを機械的に、そそくさと、或いは黙々と済ませては、何とも味気ない。
“袖すり合うも他生の縁、つまずく石も、縁の端くれ”
同じ病棟に、寝起きし、同病相哀れむなら、ワンとかニャーゴー位言ってもどうか？
この点は、田舎の方が、情があっていい。
すぐに、ワンワン、ニャーニャー、何処の嫁が孕んだとか、逃げたとか・・・。
過ぎたるは及ばざるが如し、もあるが・・・ 寅次郎
2008年08月15日
「我、弁明せず」
病院はうれしい事に、たっぷりと本が読める。
友人が、これは面白いから読んでみろ、と薦めてくれた。
明治、大正、昭和の激動期を、経済人、政治家として信念に生きた人。
池田成彬、怒涛の人生、最後のサムライと絶賛できる男の物語。
最小限のお金は要るが、それ以上はあえて求めない。
私利私欲は極めて少ない、出世欲もない男の物語。
太平洋戦争が終わりに近い頃、成彬に総理の声もかかったが、陸軍と対立して固辞した。
時の総理・東条英機が成彬の息子を、激戦地に送らないから、俺の政策に反対するな！と成彬に取引を持ちかけてきた。
さすがの成彬も一瞬ためらったが、「断る！」と信念を曲げなかった。
その結果、息子は戦死する。
こんな、姑息な東条が日本を引っ張ったのだ。
日本の破滅は当然であった。
それにしても、成彬の気骨の凄さ！大和魂、武士の真骨頂である。
成彬は最後まで戦争に反対をしてきた。
もし、成彬が総理になっていたら・・・・・。
それは、歴史の“ｉｆ”の世界であると言うが・・・。
少なくとも、沖縄、広島、長崎の悲劇はなかったのではないのか。
終戦記念日に良い本を読んだ 寅次郎
友人が、これは面白いから読んでみろ、と薦めてくれた。
明治、大正、昭和の激動期を、経済人、政治家として信念に生きた人。
池田成彬、怒涛の人生、最後のサムライと絶賛できる男の物語。
最小限のお金は要るが、それ以上はあえて求めない。
私利私欲は極めて少ない、出世欲もない男の物語。
太平洋戦争が終わりに近い頃、成彬に総理の声もかかったが、陸軍と対立して固辞した。
時の総理・東条英機が成彬の息子を、激戦地に送らないから、俺の政策に反対するな！と成彬に取引を持ちかけてきた。
さすがの成彬も一瞬ためらったが、「断る！」と信念を曲げなかった。
その結果、息子は戦死する。
こんな、姑息な東条が日本を引っ張ったのだ。
日本の破滅は当然であった。
それにしても、成彬の気骨の凄さ！大和魂、武士の真骨頂である。
成彬は最後まで戦争に反対をしてきた。
もし、成彬が総理になっていたら・・・・・。
それは、歴史の“ｉｆ”の世界であると言うが・・・。
少なくとも、沖縄、広島、長崎の悲劇はなかったのではないのか。
終戦記念日に良い本を読んだ 寅次郎
2008年08月14日
「術後動けず」
体に巻きついている機器類はそのままである。
何とか起こしてもらい、久しぶりの朝食をいただいた。
しかし何故かあまり美味しくない。
朝は起き上がるだけでそれ以上はダメ。
でもこれだけでも体は楽になる。
その後は、体を動かす度に、血圧を測りながら進める。
午後３時に、待望の尿管を外す。
これで５０％以上楽になる。
でも、自分勝手に歩く事はダメ。看護婦が付き添いでの動きとなる。
トイレへは看護婦と点滴と、心電図を連れて、そろり、そろりと行く。
一番心配していた、尿管を抜いた後の痛み・・・・今回は一回だけ痛みが走ったが後は痛まず、ホッとした。でも、軽い出血があった。
自分では大丈夫だと思うが、看護婦は、絶対に自分ひとりでは歩くなと厳命。
一人で静かに起き上がり、昨日から今日の今までの分を、先ずは紙に書く。
まだパソコンはいじれない。
夕食後に、榎本女医さんがレントゲン写真を持ってきてくれた。
手術前の細い血管と手術後、見事に太くなっている写真を数枚頂いた。
本当に治ったのだ、と言う実感が湧いてきた。
明日の夕方には、体についている機器は、総て外せそうだと言う。
先生、看護師の指示に、もの凄く忠実な 寅次郎
手術前
手術後
何とか起こしてもらい、久しぶりの朝食をいただいた。
しかし何故かあまり美味しくない。
朝は起き上がるだけでそれ以上はダメ。
でもこれだけでも体は楽になる。
その後は、体を動かす度に、血圧を測りながら進める。
午後３時に、待望の尿管を外す。
これで５０％以上楽になる。
でも、自分勝手に歩く事はダメ。看護婦が付き添いでの動きとなる。
トイレへは看護婦と点滴と、心電図を連れて、そろり、そろりと行く。
一番心配していた、尿管を抜いた後の痛み・・・・今回は一回だけ痛みが走ったが後は痛まず、ホッとした。でも、軽い出血があった。
自分では大丈夫だと思うが、看護婦は、絶対に自分ひとりでは歩くなと厳命。
一人で静かに起き上がり、昨日から今日の今までの分を、先ずは紙に書く。
まだパソコンはいじれない。
夕食後に、榎本女医さんがレントゲン写真を持ってきてくれた。
手術前の細い血管と手術後、見事に太くなっている写真を数枚頂いた。
本当に治ったのだ、と言う実感が湧いてきた。
明日の夕方には、体についている機器は、総て外せそうだと言う。
先生、看護師の指示に、もの凄く忠実な 寅次郎
手術前
手術後
2008年08月13日
「手 術」
何時もの通り８時20分頃に、朝食を済ませ、洗顔、ひげをあたる。
陰毛の左右は、昨日、看護師が有無を言わせず除去していった。
９時半、主治医が来て、尿道管を装着する。
途中、一ヶ所痛かったが何とかスムーズに入り、まずはやれやれ。
点滴を付ける、心電図測定装置をつける。
エコノミー症候群防止のストッキングをはかされ、両足を締め付ける。
手術用専門のパンツをはかせてもらう。
榎本女医が、今日の手術で血管に装着する網状の管（ステント）を見せてくれた。
直径１０ｍｍの自由自在に曲がり、離せば、元の形に戻る優れもの。
手術承諾書にサインする。
午後１時１５分にお迎えが来る。
麻酔、酸素マスク装着は、造影剤投入撮影時と同じパターンで進む。
カテーテルはスムーズに入ったようだ、足の付け根付近で出し入れを感じる。
手術中はややボンヤリはしているが、手を握れ、気分はどうかの問いかけに答える。
合併症を警戒しながらだろう。
痛みはないが、体が動かせないのが辛い。
ただ造影剤を投入すると頭がカーと熱くなる。
ほぼ１時間「無事終わりました、お疲れ様でした」の先生の声に、虚脱感。
去年は４時間だったが、今年は短くて本当に助かった。
モニター画面に、ビフォー、アフターの画面があり、顔に近づけて見せてくれた。
あれだけ細かった箇所が、見事に前後の管の太さになっている。
感動した！素晴らしい科学の勝利だ！
飛騨トンネルを掘るのも凄いが、ミクロの世界で、戦うのも凄い！
人間は、凄いものだと、つくづく感服。
病室に戻りしばらくすると、吉村、高木両先生が来られて、経過の説明を受けた。
これで完了したのではない、今夜と明日の午前中ぐらいまでが勝負だと言う。
急に太くして、その先の血管が持つか、詰まっていたものが一緒に運ばれて、先で詰まる恐れはないか、血圧の低下が一番危険だと言う。
自動血圧計、心電図測定器、点滴は二種類、尿管はまださしたまま、両足はエコノミー症候群防止の靴下が締め付けている。
右足付け根の傷口の為、右足は伸ばしたまま動くな、頭も動かすなと言う。
これで明日の朝まで耐える事だと言う。手術以上の苦行である。
今回は脳を取り巻く血管の事である。その安定を見届ける必要があるらしい。
その為に、この先１週間位はベットの上らしい。
拷問に近い状態ではとても寝付かれない。
本も読めない、テレビも見えない、傷口は傷む・・・・・。
よし、今夜は体中にくっついている器械と一緒に徹夜をしようと決めた。
薄暗い天井をにらみながら、川柳、俳句の類を作りはじめた。
こんな状態では、楽しい言葉は全然出てこない。
書くことも出来ないから、覚えておくしかない。
この際、上手下手の問題ではない、暇つぶしなのだ、時間稼ぎなのだ。
次々と捻っていたら、眠くなった。
うとうととすると、自動血圧計がウーンと唸り出し、俺の右腕を締め付ける。
目が覚める。これの繰り返し。
夏の夜は短いと言うが、こんなに長いものかと、夜が明けるのを待ちかねた。
自動血圧計は順調な値を刻んでいるようだ。
かくして８月１２日の夜はしらしらと明けた。
８／１２をひっくり返せば１２／８。
６０余年前、「ニイタカヤマノボレ」の暗号で、日本はパールハーバーを奇襲攻撃した。
その時の、戦勝打電が「トラ、トラ、トラ」である。
寅次郎は、病床に横たわり、不自由な片手で友人、数人に打電した。
「８／１２未明、ワレ、ニンムカンリョウセリ、トラ、トラ、トラ！」
我ながらよく耐えた 寅次郎
陰毛の左右は、昨日、看護師が有無を言わせず除去していった。
９時半、主治医が来て、尿道管を装着する。
途中、一ヶ所痛かったが何とかスムーズに入り、まずはやれやれ。
点滴を付ける、心電図測定装置をつける。
エコノミー症候群防止のストッキングをはかされ、両足を締め付ける。
手術用専門のパンツをはかせてもらう。
榎本女医が、今日の手術で血管に装着する網状の管（ステント）を見せてくれた。
直径１０ｍｍの自由自在に曲がり、離せば、元の形に戻る優れもの。
手術承諾書にサインする。
午後１時１５分にお迎えが来る。
麻酔、酸素マスク装着は、造影剤投入撮影時と同じパターンで進む。
カテーテルはスムーズに入ったようだ、足の付け根付近で出し入れを感じる。
手術中はややボンヤリはしているが、手を握れ、気分はどうかの問いかけに答える。
合併症を警戒しながらだろう。
痛みはないが、体が動かせないのが辛い。
ただ造影剤を投入すると頭がカーと熱くなる。
ほぼ１時間「無事終わりました、お疲れ様でした」の先生の声に、虚脱感。
去年は４時間だったが、今年は短くて本当に助かった。
モニター画面に、ビフォー、アフターの画面があり、顔に近づけて見せてくれた。
あれだけ細かった箇所が、見事に前後の管の太さになっている。
感動した！素晴らしい科学の勝利だ！
飛騨トンネルを掘るのも凄いが、ミクロの世界で、戦うのも凄い！
人間は、凄いものだと、つくづく感服。
病室に戻りしばらくすると、吉村、高木両先生が来られて、経過の説明を受けた。
これで完了したのではない、今夜と明日の午前中ぐらいまでが勝負だと言う。
急に太くして、その先の血管が持つか、詰まっていたものが一緒に運ばれて、先で詰まる恐れはないか、血圧の低下が一番危険だと言う。
自動血圧計、心電図測定器、点滴は二種類、尿管はまださしたまま、両足はエコノミー症候群防止の靴下が締め付けている。
右足付け根の傷口の為、右足は伸ばしたまま動くな、頭も動かすなと言う。
これで明日の朝まで耐える事だと言う。手術以上の苦行である。
今回は脳を取り巻く血管の事である。その安定を見届ける必要があるらしい。
その為に、この先１週間位はベットの上らしい。
拷問に近い状態ではとても寝付かれない。
本も読めない、テレビも見えない、傷口は傷む・・・・・。
よし、今夜は体中にくっついている器械と一緒に徹夜をしようと決めた。
薄暗い天井をにらみながら、川柳、俳句の類を作りはじめた。
こんな状態では、楽しい言葉は全然出てこない。
書くことも出来ないから、覚えておくしかない。
この際、上手下手の問題ではない、暇つぶしなのだ、時間稼ぎなのだ。
次々と捻っていたら、眠くなった。
うとうととすると、自動血圧計がウーンと唸り出し、俺の右腕を締め付ける。
目が覚める。これの繰り返し。
夏の夜は短いと言うが、こんなに長いものかと、夜が明けるのを待ちかねた。
自動血圧計は順調な値を刻んでいるようだ。
かくして８月１２日の夜はしらしらと明けた。
８／１２をひっくり返せば１２／８。
６０余年前、「ニイタカヤマノボレ」の暗号で、日本はパールハーバーを奇襲攻撃した。
その時の、戦勝打電が「トラ、トラ、トラ」である。
寅次郎は、病床に横たわり、不自由な片手で友人、数人に打電した。
「８／１２未明、ワレ、ニンムカンリョウセリ、トラ、トラ、トラ！」
我ながらよく耐えた 寅次郎
2008年08月12日
「年年歳歳」
二年続けて、岐阜大学病院に収容された。
去年は６月、今年は８月、去年は心臓、今年は頭。
去年は短期決戦であったが、今年は長期戦になりそう。
いずれも危機一髪のところで、助けられた感じ。
岐大の病室から眺める景色は、昨年と何ら変わらない。
金華山も、たなびく青田も、同じであるが、変わったのは我が身だ。
“年々歳々花相似、歳々年々人不同”・・・実感である。
日々毎日が、あまりにも忙しく過ぎてゆく。
「人は何故 病になるかと 神に聞く」
ベットの上で、漠然と考える。
一年に一回位は、病床でボンヤリしろと言う、神の思し召しか？
「まだお前を、楽にさせる訳にはゆかない！
もう少し、苦楽を味わわせてやる、心せよ！」
ヘイ！ 寅次郎
去年は６月、今年は８月、去年は心臓、今年は頭。
去年は短期決戦であったが、今年は長期戦になりそう。
いずれも危機一髪のところで、助けられた感じ。
岐大の病室から眺める景色は、昨年と何ら変わらない。
金華山も、たなびく青田も、同じであるが、変わったのは我が身だ。
“年々歳々花相似、歳々年々人不同”・・・実感である。
日々毎日が、あまりにも忙しく過ぎてゆく。
「人は何故 病になるかと 神に聞く」
ベットの上で、漠然と考える。
一年に一回位は、病床でボンヤリしろと言う、神の思し召しか？
「まだお前を、楽にさせる訳にはゆかない！
もう少し、苦楽を味わわせてやる、心せよ！」
ヘイ！ 寅次郎
2008年08月11日
「検査漬け」
手術前は検査漬けである。
今回は、頭の中の事で、事前に開いて見てから、と言う訳にはゆかないらしい。
検査は、楽なものもあれば、途中で「止めてくれー」と叫び出したいのもある。
検査室に入る時「念の為、お名前をお聞かせ下さい」と聞かれる。
左手に、バーコードをはめて、付き添いの看護婦もいるのに、だ。
孫が保育園に入りたての頃「今日ねぇ、僕ねぇ、先生にねぇ名前聞かれたんだ！」
「僕は、ウサギ組みの、上村大河です、４才です！と言ったんだ」
「先生は、よく言えました！て、言ったよ」
・・・こんな会話を思い出した。
病院の検査する人は、本人確認の為とは思うが、何だか、孫と同じ扱いに、つい苦笑。
でも、仕方が無いか、今回は、何せ脳に関する病気だから。
脳の配線にズレがあれば、ひょっとして「僕、高倉 健です」と言う恐れがある。
いやいや、そうは言わないな・・・言うとすれば、
「手前、生まれも育ちも、郡上の山奥、長良川で産湯を使い、
姓は土建屋、名は寅次郎、人よんで、談合屋の寅と発します、
お兄ぃさんには、以後、お見知りおき下さり、行く末万端、
お引き回しの程、よろしくお願い申し上げます・・・・」
検査官「早速の仁義、有難うさんにござんす、先ずは、診察台に・・・」
今迄に、違う名前を言った人がいるのだろうか？
いっぺん、言ってみようかな・・・・暇だから。
ダメだ、ダメだ、別の検査が、ドンドン増えるだけだ。
検査嫌いの 寅次郎
右側の血管がダメになる寸前
今回は、頭の中の事で、事前に開いて見てから、と言う訳にはゆかないらしい。
検査は、楽なものもあれば、途中で「止めてくれー」と叫び出したいのもある。
検査室に入る時「念の為、お名前をお聞かせ下さい」と聞かれる。
左手に、バーコードをはめて、付き添いの看護婦もいるのに、だ。
孫が保育園に入りたての頃「今日ねぇ、僕ねぇ、先生にねぇ名前聞かれたんだ！」
「僕は、ウサギ組みの、上村大河です、４才です！と言ったんだ」
「先生は、よく言えました！て、言ったよ」
・・・こんな会話を思い出した。
病院の検査する人は、本人確認の為とは思うが、何だか、孫と同じ扱いに、つい苦笑。
でも、仕方が無いか、今回は、何せ脳に関する病気だから。
脳の配線にズレがあれば、ひょっとして「僕、高倉 健です」と言う恐れがある。
いやいや、そうは言わないな・・・言うとすれば、
「手前、生まれも育ちも、郡上の山奥、長良川で産湯を使い、
姓は土建屋、名は寅次郎、人よんで、談合屋の寅と発します、
お兄ぃさんには、以後、お見知りおき下さり、行く末万端、
お引き回しの程、よろしくお願い申し上げます・・・・」
検査官「早速の仁義、有難うさんにござんす、先ずは、診察台に・・・」
今迄に、違う名前を言った人がいるのだろうか？
いっぺん、言ってみようかな・・・・暇だから。
ダメだ、ダメだ、別の検査が、ドンドン増えるだけだ。
検査嫌いの 寅次郎
右側の血管がダメになる寸前
2008年08月10日
「粗 食」
入院して二週間が過ぎた。
食事はベット上で、規則正しく、上げ膳、下げ善。
ビール、枝豆、肉はなし、少量だ・・・病気になりそう。
点滴の中に、ウイスキーを数滴垂らしたら、どうなるだろう？
点滴をジーと見つめる・・・酔ってきた？
今日まで、間食、夜食、おやつはゼロ！
耐えられるものだと、自分で感心。
悪玉コレステロール退治は、飲食物かららしい。
ベットの上で、一人、箸を動かすのは侘びしい。
量が少ないせいか、よく噛み、味わうようになった。
それに引き換え、今迄の食事はなんだったのか？
手当たり次第、ガツガツと口に放り込む。
とにかく、胃袋が一杯になれば、それで良し！
これでは胃袋も疲れるし、時には怒りもするよなー。
しかし、今は胃袋や肝臓は、暇でしょうがないだろう。
奴らはきっと、夏休みをとっているに違いない。
今、しっかりと休んでおけ！
その内に、又、タップリと送り込んでやるから。
ホスピタルディナーで看護婦さんに、お酌してもらっている夢を見た 寅次郎
食事はベット上で、規則正しく、上げ膳、下げ善。
ビール、枝豆、肉はなし、少量だ・・・病気になりそう。
点滴の中に、ウイスキーを数滴垂らしたら、どうなるだろう？
点滴をジーと見つめる・・・酔ってきた？
今日まで、間食、夜食、おやつはゼロ！
耐えられるものだと、自分で感心。
悪玉コレステロール退治は、飲食物かららしい。
ベットの上で、一人、箸を動かすのは侘びしい。
量が少ないせいか、よく噛み、味わうようになった。
それに引き換え、今迄の食事はなんだったのか？
手当たり次第、ガツガツと口に放り込む。
とにかく、胃袋が一杯になれば、それで良し！
これでは胃袋も疲れるし、時には怒りもするよなー。
しかし、今は胃袋や肝臓は、暇でしょうがないだろう。
奴らはきっと、夏休みをとっているに違いない。
今、しっかりと休んでおけ！
その内に、又、タップリと送り込んでやるから。
ホスピタルディナーで看護婦さんに、お酌してもらっている夢を見た 寅次郎
2008年08月09日
｢夏の甲子園」
テレビは嫌いと言ったが、これは勝手ながら、見ないわけにはゆかない。
夏の甲子園、今年は第９０回記念大会だという。
我々の時は、第４０回の記念大会であった。
何と、半世紀が“アッ”言う間に過ぎ去ったのだ。
当時は、三岐大会と言って、岐阜と三重で決勝を戦い、出場を決めていた。
ところが、この年は、４０回記念と言う事で、県代表が甲子園に出場出来たのだ。
岐阜県予選、決勝の相手は、後に中日で活躍する、エース河村を要した多治見工業。
我が岐阜工業と２：２で譲らず、日没、再試合となった。
翌日も死闘を展開したが、最後に力尽き、甲子園は夢幻と化した。
その夜は、岐阜長良川の花火大会であった。
長良川浅瀬で、首まで水に浸かって横たわり、花火をぼんやりと見上げていた。
悔いなく、猛烈に燃えた、青春時代であった。
共に応援をしてくれた人々も、鮮明に、記憶に残っている。
そして今、第９０回大会は、病院のベットに横たわり、見ている。
５０年の歳月を噛みしめるように・・・・・。
第１２０回大会を見るまでは、くたばらんぞ！ 寅次郎
夏の甲子園、今年は第９０回記念大会だという。
我々の時は、第４０回の記念大会であった。
何と、半世紀が“アッ”言う間に過ぎ去ったのだ。
当時は、三岐大会と言って、岐阜と三重で決勝を戦い、出場を決めていた。
ところが、この年は、４０回記念と言う事で、県代表が甲子園に出場出来たのだ。
岐阜県予選、決勝の相手は、後に中日で活躍する、エース河村を要した多治見工業。
我が岐阜工業と２：２で譲らず、日没、再試合となった。
翌日も死闘を展開したが、最後に力尽き、甲子園は夢幻と化した。
その夜は、岐阜長良川の花火大会であった。
長良川浅瀬で、首まで水に浸かって横たわり、花火をぼんやりと見上げていた。
悔いなく、猛烈に燃えた、青春時代であった。
共に応援をしてくれた人々も、鮮明に、記憶に残っている。
そして今、第９０回大会は、病院のベットに横たわり、見ている。
５０年の歳月を噛みしめるように・・・・・。
第１２０回大会を見るまでは、くたばらんぞ！ 寅次郎
2008年08月08日
「テレビ・考」
ＴＶは昔から、あまり好きではない。
小学校ＰＴＡ会長の時、週一ぐらいは、ノーテレビディを、と提唱したが不発だった。
だが最近、時々来る外孫が、食事が始まると、ＴＶスイッチを切ってしまう。
偉い！
そして皆で、ワイワイガヤガヤしながらの食事になる。
孫の来ない時は、夫婦二人とＴＶの三人？で黙々の夕食だ。
我が家は、武士の末裔でもないのに、食べる時はぺちゃくちゃしない、と躾けられた。
寅もかなり古いらしい・・・今時は、団欒・ダンランなのだそうだ。
そうだなー、晩酌は黙って飲んでは、死に酒だ。
相手が欲しいが、我が家は下戸ばかり。
つい、外に出る。
・・・何が言いたいのか？
今、せめて入院中は、ＴＶを極力見ないことにしている。
ＴＶと言うのは、受身であり、向こうのペースだ。
それに、振り回されたくない、と言うだけの天邪鬼だ。
家の中では、カカにいろいろと文句を言われ、指示までされる。
その上、ＴＶにまで支配される事はない。
ＴＶはニュースと、阪神が勝つ試合だけで良い。
夕方は６時に夕食、テレビはつけず、一人で黙々と食べる。
味の薄い、少量の粗食である。
血管の詰まりは、悪玉コレステロールの仕業らしい。
テレビを遠ざけ、精進料理に耐え、早寝早起き。
性格まで変わってしまいそうな 寅次郎
小学校ＰＴＡ会長の時、週一ぐらいは、ノーテレビディを、と提唱したが不発だった。
だが最近、時々来る外孫が、食事が始まると、ＴＶスイッチを切ってしまう。
偉い！
そして皆で、ワイワイガヤガヤしながらの食事になる。
孫の来ない時は、夫婦二人とＴＶの三人？で黙々の夕食だ。
我が家は、武士の末裔でもないのに、食べる時はぺちゃくちゃしない、と躾けられた。
寅もかなり古いらしい・・・今時は、団欒・ダンランなのだそうだ。
そうだなー、晩酌は黙って飲んでは、死に酒だ。
相手が欲しいが、我が家は下戸ばかり。
つい、外に出る。
・・・何が言いたいのか？
今、せめて入院中は、ＴＶを極力見ないことにしている。
ＴＶと言うのは、受身であり、向こうのペースだ。
それに、振り回されたくない、と言うだけの天邪鬼だ。
家の中では、カカにいろいろと文句を言われ、指示までされる。
その上、ＴＶにまで支配される事はない。
ＴＶはニュースと、阪神が勝つ試合だけで良い。
夕方は６時に夕食、テレビはつけず、一人で黙々と食べる。
味の薄い、少量の粗食である。
血管の詰まりは、悪玉コレステロールの仕業らしい。
テレビを遠ざけ、精進料理に耐え、早寝早起き。
性格まで変わってしまいそうな 寅次郎
2008年08月07日
「薬 袋」
実に懇切丁寧である。
朝食後の薬、夕食後の薬を袋毎に、大きな文字で書いて、大別してある。
その中に、小さい袋に、飲む日にちを書き込んで、分けて入れてある。
丁寧すぎて、俺はバカにされている様な気になった。
でも、これだけの事がしてあっても、飲み忘れる人がいるらしい。
薬の袋を、よく見える所に置けばどうか？
駄目らしい。
飲まない人は、袋を見ても飲まない。
てんで、他の事を考えているらしい。
そうゆう人は、先ずそれを治す薬を飲ませるべきだ。
いや、だから、飲まないのだから・・・。
食事の時に、一緒に出すとか。
飲んだ袋を、貯めると、ポイントがつくとか・・・。
何の・・・？
看護婦さんが、その都度来て、飲ませるしかないねー。
看護婦さんの顔を見ると、薬を思い出す人も多いらしい・・・・。
俺も時々忘れてみよう 寅次郎
朝食後の薬、夕食後の薬を袋毎に、大きな文字で書いて、大別してある。
その中に、小さい袋に、飲む日にちを書き込んで、分けて入れてある。
丁寧すぎて、俺はバカにされている様な気になった。
でも、これだけの事がしてあっても、飲み忘れる人がいるらしい。
薬の袋を、よく見える所に置けばどうか？
駄目らしい。
飲まない人は、袋を見ても飲まない。
てんで、他の事を考えているらしい。
そうゆう人は、先ずそれを治す薬を飲ませるべきだ。
いや、だから、飲まないのだから・・・。
食事の時に、一緒に出すとか。
飲んだ袋を、貯めると、ポイントがつくとか・・・。
何の・・・？
看護婦さんが、その都度来て、飲ませるしかないねー。
看護婦さんの顔を見ると、薬を思い出す人も多いらしい・・・・。
俺も時々忘れてみよう 寅次郎
2008年08月06日
「病室の名札」
ようやくＮＥＴに復帰できる、環境と体になった。
その間、書き残したものを、アバウトにさかのぼり、記録しておこう。（８／１６）
「病室の名札」
去年、大学病院に入院する時、看護婦さんに聞かれた。
病室入り口に、名前を掲示してもいいですか？と。
何故ですか？と聞くと、今流行の個人情報云々だそうだ。
寅と致しましては、別段、隠す事もないし「アーいいですよ」。
ところが、ある病院で一般入院患者が、暴力団に撃ち殺されてしまった。
撃った野郎は、入り口の名札を見たのか、見なかったのか？
人まちがいで撃っちまったのだ、そそっかしい野郎だ！
今回、それが頭をかすめたので、名札はあった方がいいと思った。
しかし、ここは地元だ、この入院は大げさにしたくない。
この町には、暴力団はいないだろう。
だから名札は遠慮しようと思った。
ところがこの病院は、問答無用で、気付いたら、すでに取り付けてあった。
幸い、小さい名札なので目立たないと思っていたが、甘かった。
見つかった。一人に見つかると、この種の情報は、千里を走る。
翌日の午後は「どうした、どうした！どこか悪いのか？」
珍しいモノを見るように、沢山ござった。
今日来た人達は、防弾チョッキを着てる必要のない、方々であった。
病院入り口に、金属探知機を取り付けている、夢を見た。
心配性の 寅次郎
その間、書き残したものを、アバウトにさかのぼり、記録しておこう。（８／１６）
「病室の名札」
去年、大学病院に入院する時、看護婦さんに聞かれた。
病室入り口に、名前を掲示してもいいですか？と。
何故ですか？と聞くと、今流行の個人情報云々だそうだ。
寅と致しましては、別段、隠す事もないし「アーいいですよ」。
ところが、ある病院で一般入院患者が、暴力団に撃ち殺されてしまった。
撃った野郎は、入り口の名札を見たのか、見なかったのか？
人まちがいで撃っちまったのだ、そそっかしい野郎だ！
今回、それが頭をかすめたので、名札はあった方がいいと思った。
しかし、ここは地元だ、この入院は大げさにしたくない。
この町には、暴力団はいないだろう。
だから名札は遠慮しようと思った。
ところがこの病院は、問答無用で、気付いたら、すでに取り付けてあった。
幸い、小さい名札なので目立たないと思っていたが、甘かった。
見つかった。一人に見つかると、この種の情報は、千里を走る。
翌日の午後は「どうした、どうした！どこか悪いのか？」
珍しいモノを見るように、沢山ござった。
今日来た人達は、防弾チョッキを着てる必要のない、方々であった。
病院入り口に、金属探知機を取り付けている、夢を見た。
心配性の 寅次郎
2008年08月05日
「５：７：５」
入院して、少しぼんやりする事がある。
普段にはない、至福の時間にも感じる。
寝転んで、あれこれ愚考する。
駄作が浮かんでくる、俳句、川柳ごちゃごちゃと・・・その幾つかを。
７／２８
「暑い朝、鷲見病院に 逮捕され」
「自首したら 問答無用で 逮捕され 涼しきベットで 先ずは安心」
「症状は 長島茂雄 一歩まえ」
「夏前は 去年も今年も 看護婦さん」
「日焼け顔 何処が悪いと 見舞い客」
「難しい 名前通りに 生きてきた これから先は Ｔｈｉｓ ｉｓ ａ ｐｅｎ」
７／２９
「手術後の 痛み増すよな 油ゼミ」
「快調な 寅 鷲見病院に 逮捕され」
「盆前に 二年続けて 手術台」
「食べさせて もらうピーマン 孫の箸」
「病院食 汗する孫に 与えられ」
「両の手を 縛られ孫に エサもらう」
７／３０
「寝苦しや 点滴連れて トイレ旅」
７／３１ 酒の禁断症状か？
「冷酒を 点滴した夢 二日酔い」
小 林 一 酒（寅次郎）
普段にはない、至福の時間にも感じる。
寝転んで、あれこれ愚考する。
駄作が浮かんでくる、俳句、川柳ごちゃごちゃと・・・その幾つかを。
７／２８
「暑い朝、鷲見病院に 逮捕され」
「自首したら 問答無用で 逮捕され 涼しきベットで 先ずは安心」
「症状は 長島茂雄 一歩まえ」
「夏前は 去年も今年も 看護婦さん」
「日焼け顔 何処が悪いと 見舞い客」
「難しい 名前通りに 生きてきた これから先は Ｔｈｉｓ ｉｓ ａ ｐｅｎ」
７／２９
「手術後の 痛み増すよな 油ゼミ」
「快調な 寅 鷲見病院に 逮捕され」
「盆前に 二年続けて 手術台」
「食べさせて もらうピーマン 孫の箸」
「病院食 汗する孫に 与えられ」
「両の手を 縛られ孫に エサもらう」
７／３０
「寝苦しや 点滴連れて トイレ旅」
７／３１ 酒の禁断症状か？
「冷酒を 点滴した夢 二日酔い」
小 林 一 酒（寅次郎）
2008年08月04日
「脱・TV]
入院はしたが、表面上は健康人である。
ただ、爆発時間が不明の爆弾を、抱えているが故の、安静である。
ベットの上で、時間はタップリある。
この所、本を読まなくなったのは、パソコンのせいだと思った。
違う！ ＴＶがいけないのだ。
入院中はＴＶを見ない事に決めた。
見ないと、就寝が９時過ぎで、起床は６時で、タップリ眠れる。
だが、昨日は、福田内閣が改造すると言うので、ついＴＶカード買ってしまった。
福田さんの記者会見。
官僚原稿の棒読みか？無表情で、何も伝わってこない。
あー、やはり無駄な時間であった。 就寝は１１時が過ぎた。
病院のＴＶを見るには、お金が要る。
ＴＶ横のカウンター数字がドンドン減ってゆく。
これは、いいシステムだと思った。
こんな、くだらないモノを、金出して見る事はない。
自分ちのＴＶも、カードシステムにしよう 寅次郎
ただ、爆発時間が不明の爆弾を、抱えているが故の、安静である。
ベットの上で、時間はタップリある。
この所、本を読まなくなったのは、パソコンのせいだと思った。
違う！ ＴＶがいけないのだ。
入院中はＴＶを見ない事に決めた。
見ないと、就寝が９時過ぎで、起床は６時で、タップリ眠れる。
だが、昨日は、福田内閣が改造すると言うので、ついＴＶカード買ってしまった。
福田さんの記者会見。
官僚原稿の棒読みか？無表情で、何も伝わってこない。
あー、やはり無駄な時間であった。 就寝は１１時が過ぎた。
病院のＴＶを見るには、お金が要る。
ＴＶ横のカウンター数字がドンドン減ってゆく。
これは、いいシステムだと思った。
こんな、くだらないモノを、金出して見る事はない。
自分ちのＴＶも、カードシステムにしよう 寅次郎
2008年08月03日
「頭内配線」
頭内の血管を撮影した写真の説明を、先生から受けた。
首の動脈の１本が、閉鎖に近いほど、細くなっているのが、より鮮明に見え愕然。
強く首を振ると、切れそうだ、という感じだ。
これは手術でしか治らないと言うことである。
頭の中の説明になり、面白いことが解った。
寅の配線は、スタンダードではないと言う。
普通の配線が途中で切れている・・・・一瞬ドッキリ！
だからと言って、故障しているモノでもないらしい。
その証拠に、寅の日常生活は、ほぼ、正常だから・・・・。
解りやすく言えば
郡上から東京へ行くのに、正常な人は、東名高速で行く。
しかし、寅には、その道はないのだ。
その代わりに、中央道が出来ているのだ。
人によっては、東名も、中央道もない人がいる。
その人は、北陸廻りで、東京に向かう。
こんな形であり、決まった設計図通りに、配置されているものではないらしい。
血管が伸びてゆく時に、行き易い所を選んで、目的地に行くらしい。
しかし、その違いは、何らかの形で、人格に現れないのだろうか？
敏感だとか、鈍感だとか、優しいとか、そうでないとか・・・・。
余分な事に悩んで、血管に負担をかけてはいけない。
今は、細く切れかかった血管を、完全にしてから、考えるとしよう。
又、研究課題が増えた 寅次郎
首の動脈の１本が、閉鎖に近いほど、細くなっているのが、より鮮明に見え愕然。
強く首を振ると、切れそうだ、という感じだ。
これは手術でしか治らないと言うことである。
頭の中の説明になり、面白いことが解った。
寅の配線は、スタンダードではないと言う。
普通の配線が途中で切れている・・・・一瞬ドッキリ！
だからと言って、故障しているモノでもないらしい。
その証拠に、寅の日常生活は、ほぼ、正常だから・・・・。
解りやすく言えば
郡上から東京へ行くのに、正常な人は、東名高速で行く。
しかし、寅には、その道はないのだ。
その代わりに、中央道が出来ているのだ。
人によっては、東名も、中央道もない人がいる。
その人は、北陸廻りで、東京に向かう。
こんな形であり、決まった設計図通りに、配置されているものではないらしい。
血管が伸びてゆく時に、行き易い所を選んで、目的地に行くらしい。
しかし、その違いは、何らかの形で、人格に現れないのだろうか？
敏感だとか、鈍感だとか、優しいとか、そうでないとか・・・・。
余分な事に悩んで、血管に負担をかけてはいけない。
今は、細く切れかかった血管を、完全にしてから、考えるとしよう。
又、研究課題が増えた 寅次郎
2008年08月02日
「Ｎｅｔから隔離」
脳梗塞一歩手前で、緊急入院、今日で４日目になる。
入院２日目は、頭の中に造影剤を投入して、血管を詳しく調べた。
太い血管が閉塞寸前であることが鮮明に判った。
危険な箇所が発見され、そこが何時爆発するか分らないのだ。
大きな爆弾を抱えている状態なのだ。
今は安静にして、点滴、投薬で安定させ、爆発を防ぎ、次の処置を待つところ。
予想としては、来週頃、大学病院で手術と言う事になるだろう。
状態が安定してきて一息つくと、何か物足りない。
インターネットから隔離されている事だ。
それに風呂もＳｔｏｐ状態で、体が汗臭くなってきた。
病気になりそうである？
ベッドの上で時間はタップリとある。
普段ではとても考えられない、時間の量である。
こんな時だ、ゆっくり眠れば、と思うが、生来の貧乏性はそれを許さない。
許可を得て、パソコンは持ち込んだが、Ｎｅｔに繋がらないでは価値半減だ。
TVは病室に備わっているが、元来が好きではないので見ない。
ブログも書けない、発信不能で、原稿だけが溜まってしまう。
やはり病気になりそうな 寅次郎
入院２日目は、頭の中に造影剤を投入して、血管を詳しく調べた。
太い血管が閉塞寸前であることが鮮明に判った。
危険な箇所が発見され、そこが何時爆発するか分らないのだ。
大きな爆弾を抱えている状態なのだ。
今は安静にして、点滴、投薬で安定させ、爆発を防ぎ、次の処置を待つところ。
予想としては、来週頃、大学病院で手術と言う事になるだろう。
状態が安定してきて一息つくと、何か物足りない。
インターネットから隔離されている事だ。
それに風呂もＳｔｏｐ状態で、体が汗臭くなってきた。
病気になりそうである？
ベッドの上で時間はタップリとある。
普段ではとても考えられない、時間の量である。
こんな時だ、ゆっくり眠れば、と思うが、生来の貧乏性はそれを許さない。
許可を得て、パソコンは持ち込んだが、Ｎｅｔに繋がらないでは価値半減だ。
TVは病室に備わっているが、元来が好きではないので見ない。
ブログも書けない、発信不能で、原稿だけが溜まってしまう。
やはり病気になりそうな 寅次郎
2008年08月01日
「証拠写真」
写真を見ると、首の付け根の動脈が、９０％以上塞がっている。
“風前の灯”状態で、何とも心細い血管である。
でも、寅の顔色は、日焼けして赤銅色で、その上元気だ。
顔の内と外では、大違い、完全な二重人格のようで、この説明に苦労する。
見舞いに来てくれる人の半分以上は、俺の病気を信じていない。
「この野郎、仮病を装っている」とニヤニヤしている様に思える。
この説明をすればする程、ウソ臭くなるらしい。
見舞いの人が帰ってから、なぜ俺はムキニなって説明するのだろう？
と考え込んでしまった。
相手にしてみれば、俺の血管が細かろうが、太かろうが、左程関係ない事だ。
その人の、生活や人生にほとんど影響のない事を、俺は、一生懸命説明している。
その事によって、哀れみを乞うているのではないか？
本性が出てきたのか？・・・ドンドン卑屈になって行く。
これは、違う病気の様だ！ もう説明したくない！
そうだ、先生に頼んで、血管の状態を写した写真を貰おう。
そして、それを病室に掲げておこう！
見てくれ！これが俺の今の状態だ！
これで、俺は何も力説する事はない、判断は向こう様のする事だ。
しかし、これとて、何となく、哀れみを乞うている様ではないか？
何と醜い病人であることか・・・・。
男なら、己の弱点など、人様にさらすものではない。
ヒマして寝ていると、愚考が哲学的？になる。
男はつらいよ！ 寅次郎
“風前の灯”状態で、何とも心細い血管である。
でも、寅の顔色は、日焼けして赤銅色で、その上元気だ。
顔の内と外では、大違い、完全な二重人格のようで、この説明に苦労する。
見舞いに来てくれる人の半分以上は、俺の病気を信じていない。
「この野郎、仮病を装っている」とニヤニヤしている様に思える。
この説明をすればする程、ウソ臭くなるらしい。
見舞いの人が帰ってから、なぜ俺はムキニなって説明するのだろう？
と考え込んでしまった。
相手にしてみれば、俺の血管が細かろうが、太かろうが、左程関係ない事だ。
その人の、生活や人生にほとんど影響のない事を、俺は、一生懸命説明している。
その事によって、哀れみを乞うているのではないか？
本性が出てきたのか？・・・ドンドン卑屈になって行く。
これは、違う病気の様だ！ もう説明したくない！
そうだ、先生に頼んで、血管の状態を写した写真を貰おう。
そして、それを病室に掲げておこう！
見てくれ！これが俺の今の状態だ！
これで、俺は何も力説する事はない、判断は向こう様のする事だ。
しかし、これとて、何となく、哀れみを乞うている様ではないか？
何と醜い病人であることか・・・・。
男なら、己の弱点など、人様にさらすものではない。
ヒマして寝ていると、愚考が哲学的？になる。
男はつらいよ！ 寅次郎
