2013年08月

2013年08月31日

「燻 蒸」

 重要文化財を展示するのは簡単じゃないと知った。
博物館の展示会場は常に無菌状態である。
そこへ、ばい菌だらけの仏像は持ち込めない。
他の展示物に伝染する。
今回は340年程前に作られた円空仏である。
今迄に除菌された形跡はない。
その割には、その姿は健全である。
しかし内部は解らない。
展示の条件として“燻蒸”をしなさいと命じられた。
燻蒸してありますか?と問われた。
「ハアー?」
恥ずかしながら、聞き返した。
展示するに当たり“苦情”は済んでますか?と聞えた。
苦情じゃない“燻蒸”だと言う。
仏像を燻して、蒸す事なのだ。
寅流に思えば、ハムかソーセージじゃねえか。
この歳にして、始めて知った・・・恥ずかしや。
秘仏を取り出して、専門業者に委ねた。
特殊なガラス繊維に包んで、薬品を圧入し、密封。
2時間程の作業で、仏像は呼吸の出来ない状態にされた。
可愛そうな気もする。
これで4週間放置すると無菌状態の無垢になるらしい。
人間ならさしずめ全身ドックに入ったようなものか?
汚れた我が身、やってもらいたい気もした。
                           ばい菌だらけの 寅次郎
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torajiro0421 at 21:20|PermalinkComments(0) 文化 

2013年08月29日

「白山塾in周戸邸」

 白山塾は4回に一回は飲み会となる。
今回は暑気払いを兼ねOutdoorとなる。
会場は牛道川の畔にたたずむ豪邸周戸宅の庭園。
越前にまたがる山々をバックに牛道川の川風が心地良い。
南には越前に向かうハイウエーが巨大オブジェの様相。
陽が西に傾く頃、冷えたジョッキで乾杯!
鮎と岩魚の塩焼き、エビ、シシャモ、肉、野菜の炭火焼。
平野醸造から冷酒、ノンアルの甘酒が女性陣に人気。
澤崎先生は自家栽培の山ブドウをご持参。
きゅうりの丸かじり、枝豆に野菜サラダ、石徹白産のコーン。
巨峰にナシ、朴葉すし、南蛮入り麹昆布付け・・・等々。
今宵はテーマなしのフリートーキング。
まずはこの環境、京都鴨川のはるか上をゆくと絶賛。
白鳥の拝殿踊りは、郡上踊りの比ではない!
何故、多くの人が興味を示さないのか?
行政の怠慢である!とバッサリ。
秘仏公開とその記念シンポジューム開催の意義を語る。
大哲学者・梅原 猛氏の来白を目論む。
健康論議では、人間は口から肛門までの一本の管である!
シンプルに考えよう!と、ついにミミズになってしまった。
真珠湾攻撃は、日本がアメリカに誘導されたのでは?
日、独、伊、三国同盟の松岡洋右外相の勝手論迄飛び出した。
突然、富士山の話から、長谷川きよしが出てきた。
水谷先生は彼とは親交があり、呼んでもいいと言われる。
まだまだ、沢山の事を語った・・・急に思いだせない症候群
40代から80代まで、ジャンルも様々・・・話は尽きない。
沢山の栄養と教養を腹と頭に詰め込んだ、一本の管達。
誰も老いなど感じない!
                        至福のひと時であった 寅次郎
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2013年08月27日

「デジタルとアナログ」

 「どう違うの?」
「知ってる?」と日頃、小生意気な野郎に聞かれた。
悔しいが、解っている様で解らない。
自分に解る程度に整理してみた。
デジタル〜数値化されたモノ
     1mくらいの大きさと言うのがデジタル。
     階段を10段上ったと言うのがデジタル。
     自動・・先進的・・理論的・・理系。
     パソコンで図面や文字を描くのがデジタル。
     色で言えば 白のイメージ?
アナログ〜数値化されていないモノ
     これくらいの大きさと手を広げるのがアナログ。
     階段を少し上ったと言うのがアナログ。
     手動・・時代遅れ・・感情的・・文系。
     筆などで絵や文字を描くのがアナログ。
     色で言えば 黒のイメージ?
デジタルの映像や音楽には、角があるらしい。
アナログの映像や音楽には、軟らかさがあると言われる。
どちらも一長一短があるようだ。
専門的な違い等、一度聴いた位では解らない。
古希過ぎた身なら、この程度で孫と話せるだろう。
大きく間違っちゃいめぇ。
ところが土建屋寅次郎は、両方ゴッチャでありんす。
パソコンを駆使して、人情股旅ものを書いている。
アナログヤ・デジタロウでござんす。
人呼んで「デジアナ」と発します。
いやいや、寅さんがデジタル派じゃ様にならねぇ・・・。
 四角四面の豆腐屋の娘、色は白いが水臭い。
 色が黒くて惚れてがなけりゃ、山のカラスは後家ばかり。
ここにはデジタルの匂いは微塵もない。
                             アナログ派 寅次郎
dejitaruanarogutankabai







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torajiro0421 at 15:59|PermalinkComments(0) 独り言 

2013年08月25日

「圭子の逝った日」

 関東の寅次郎にメールを送ったが返ってきた。
ブログで送ることにした。
 拝啓 何ともクソ暑い日が続きます。
貴公から送られし、二冊の本に、心ざわめく。
「天を衝く」の九戸政実に酔いつつ、過酷な東北に想い馳せる。
東北・・・忘れがたき候。
「永遠の0」に涙し、男の生き様を突きつけられた。
愚かしい戦争に散る無念。
・・・人生とは何ぞや?
愚生、華厳の滝に飛び込むほどの勇気も持たず、
日が暮れると、冷蔵庫を開けるしか、能のない一日、
今日も又、かくてありなん、なん、なん・、なん・・・と蝉が鳴く。

藤圭子が飛び降りた!
”夢は夜開く”・・・この頃、寅は藤沢で飲んだくれていた。
街のチンピラとも渡り合った。
飲み屋の女にも通った。
半玉にも惚れた。
藤沢=藤圭子だった。
やや不良っぽい、あの気だるい歌声に、トリスのストレートが効いた。
♪前を見るよな柄じゃない、後ろ向くよな柄じゃない
      よそ見してたら、泣きを見た 夢は夜開く・・・。
彼女が死に、自分の過去も消えてゆく様な気がした。
過去を語れる人が消えてゆく・・・。

この日、38度の炎天下でゴルフをやって来た。
柄じゃないのに、バカとしか言いようがない・・・このクソ暑いのに。
成績?
最近、成績を気にするようなゴルフは止めました。
止めざるを得ないというのが正しいのでしょうか?
ゴルフにはもっと大切なものがあるそうです。
それは今度会ったとき教えます・・・忘れなければ。
たぶん顔を見ると忘れるでしょう!
               「頭まで 煮たってしまい 100叩き」 寅次郎
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torajiro0421 at 11:36|PermalinkComments(0) 独り言 

2013年08月23日

「秘 仏」

 哲学者・梅原 猛氏は「歓喜する円空」の中に書いている。
「寛文16年(1672)5月、円空は
岐阜県郡上市白鳥町長滝の長滝寺を訪ね、別当の阿名院に十一面観音を残す。
この像は今、白鳥町白鳥の白鳥神社に安置されているが秘仏で拝観できない。
白鳥町と言えば美濃側からの白山登山の基地であり、円空は石徹白を経て白山に登ったに違いない」と。
341年前の話である。
徳川四代将軍・家綱の時代。
松尾芭蕉が伊賀上野から江戸に出て売り出した頃。
この時、円空は40歳で、芭蕉は28歳。
こんな時代に、十一面観音が彫られ、阿名院に祀られた。
その後、何故この仏像が白鳥神社に移されたのか?
それは何時の時代なのか?
幕末から、神仏分離、廃仏毀釈で多くの仏像が破壊された。
その危険を察知して、白鳥神社に移したのか?
神社なら安全と言うならば、近くの長滝神社ではないのか?
近すぎるのか?
いや、それ以外の理由があるのではないか?
様々な憶測を呼ぶ。
以後、理由の分からないまま、秘仏として大衆の目には触れなかった。
その後、円空は奈良を経て、二年後に志摩に現れている。
そこで、200枚に及ぶ、仏画を描いている。
白鳥と志摩はこの時すでに、繋がりを始めていたと言える。
白山信仰を軸にして。
この秘仏の謎を解きたくて、一日だけの公開を試みる。
謎は解けるか? 深まるか?
                        沢山見に来てください 寅次郎
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torajiro0421 at 12:45|PermalinkComments(0) 歴史 

2013年08月21日

「下駄の音」

 お盆休みの17日、白鳥拝殿踊りを接待した。
330年前に長滝神社で踊られた記録がある。
白山信仰の念仏踊りが始まりではないか?
遊行僧・円空はこの10年前に長滝で十一面観音を刻んでいる。
ひょっとしたら、彼もこの踊りを見ているかもしれない。
白鳥踊りの原型とも言われる。
この夜、遠来の客が多いのに驚いた。
東京、横浜、八王子、新潟、福井、下呂、美濃等から。
雑誌 サライの記事が影響したようだ。
拝殿の中央に大きな切り子燈籠をぶら下げて踊る。
昔は、大きなだるま提灯だったと記憶する。
拝殿踊りは、鳴りモノは一切使わない。
当然、マイクもない。
何人かの音頭取りと、床踏み鳴らす下駄の音のみ。
前の音頭取りの歌が終わらないうちに、次の音頭取りが飛び出す。
終わってからでは、永遠に唄えない。
速からず、遅からず、このタイミングが音頭取りの勝負だ。
これが上手くゆくと、踊りは盛り上がる。
これぞ長年の勘と経験だろう。
下駄の音は、かなり遠くの家に居ても聞こえる。
集団タップダンス?と言いたいが、迫力が違う。
昔は酔っぱらって、音頭を取った事もあるが・・・。
今思えば恥ずかしき事の極みである。
でも、あの下駄の音は、体に沁み込んで離れない。
この夜も、ついフラフラと拝殿に上がってしまった。
               「下駄の音を 目安に御座れ 盂蘭盆会」 寅次郎
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torajiro0421 at 12:53|PermalinkComments(0) 風習 

2013年08月19日

「白鳥の屋号」

白鳥神社の大欅は御神木と崇められている。
その欅の一部が老齢化して、枝が枯れ始めた。
危険でもあるので、切り落とした。
その枝から板材を取り、屋号を彫り込んでみた。
手始めに、親しいところにお願いして作らせて貰った。
御神木であるので、白鳥神社の印も入れた。
一枚¥5,000。
利益は白鳥神社の護持運営に充当する。
御神木である、多くの家に、掲げて貰い、お家安泰を願いたい。
“屋号”にはその家の歴史と思い出が詰まっている。
同じ集落には、同じ姓が多くあり、解りづらい。
その点、屋号は解りやすく、親しみも深い。
昔の田舎が残っている感じで、人情すら覚える。
屋号は本来、本家筋に多く付けられた。
近年、核家族化が進み、新家には屋号がなくて残念だ。
本家を離れても、新しい屋号を作り、残しておきたいものだ。
これが100年後には、必ず通用する屋号になると思う。
我が家にもない。
屋号のあるところがうらやましくて、いろいろ考えた事がある。
祖父の名を取れば“為助”“昭元”、父の名を取れば“正三ま”
自分だけの思いなら“寅次郎”、女房がやっていた喫茶店なら“茶々”等々。
子供達、孫達が、親しく呼び、使ってくれる屋号を残したい。
俺の残せるものは、せいぜいこの程度のものしかない。
                             懐古趣味の 寅次郎   
yagokinsukeyokichi






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torajiro0421 at 16:53|PermalinkComments(0) 文化 

2013年08月17日

「患者冥利」

 お盆の、とある日、ある医院を訪れた。
元気な患者「お願いしまーす!」
極上美人ナース「どうされました?」
元気な患者「昨晩から熱っぽくて、体がダルイんです」
極上美人ナース「それではこの問診表をお書き下さい」
元気な患者「解りました」
この極上美人ナースと会話しただけで、熱は下がった感じ・・・。
いや、熱はむしろ上がった!
こんな美人ナースに会えるなら毎日、この医院に通うぞ!
午前と午後に・・・。
 何時もの芝居好きな後輩が、又してもエキストラを提供してきた。
数年前、「桜道」に出たことがある。
あの時は、緒方直人、薬師丸裕子だった。
全然、別の世界を肌身で感じて面白かった。
今回も断る必要はない。
中身も何も聞かずOKした。
今回は、常磐貴子だという。
彼女は確かNHK大河ドラマ“天地人”に出ていた。
直江兼継の妻・お船役だった事を記憶している。
男勝りで、兼継を支えてゆく役が印象的だった。
今日見た、ナース姿とはどうしてもかみ合わなかった。
現場に行き、始めて患者役だと知った。
弱々しい患者・・・似合わない!
前記の簡単なセリフを覚え、貴子ナースと向き合った。
見とれて、セリフを忘れないか・・・?
10月5日、PM2:00 CBCで放送とか。
                        やみつきになりそうだ 寅次郎
roketokiwatenchijin






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torajiro0421 at 18:44|PermalinkComments(0) 芸能 

2013年08月15日

「五歳の記憶」

 孫の凌太郎とバーバを連れて鐘を撞きに出かけた。
毎年8月15日、終戦の日に千点鐘の集いが正法寺で行われる。
朝5時から、夜の10時までの17時間、一分おきに撞き続ける。
鐘を撞き終えたら岐阜放送が来て、インタビューを受けた。
「何故、今日は来たのですか?」
「戦争をどう思いますか?
こんな質問しか出来ないのだろうか? 不思議に思った。
68年前、7月9日未明、岐阜空襲で逃げ延びた事を話した。
命だけは残ったが、他のものは総て無と化した。
衣食住、総てが一晩でなくなったのだ。
その後の親の苦労は筆舌に尽くせまい。
極貧の状態であった。
今年は何故か憲法改正が声高になり不穏な空気だ。
そのあおりか、終戦に関する記事が新聞に目立つ。
戦争を知らない世代が増えてきた。
風化も止められないか?
愚生、高校三年の時、広島を訪れ慄然とした記憶がある。
長崎でも同じ思いをした。
中学、高校の時に、広島・長崎を見せるべきだと痛感した。
デズニーランドでは何も考える事がないだろう。
加えて、鹿児島の知覧も日本人ならば一度は行くべき所だ。
出来うれば、サイパンのバンザイクリフも。
鐘を撞き終えて家に帰りTVを見た。
“永遠の0”を百田尚樹が語り、知覧を特集していた。
こうゆう話を理解できる人が消えてゆく。
そして戦争がまた始まるのであろうか・・・・?
                          暑い一日であった 寅次郎
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torajiro0421 at 22:23|PermalinkComments(0) 歴史 

2013年08月13日

「家系図」

 昭和48年に弟が調べ始めた。
昭和61年、それを基に、愚生が追跡調査。
西暦1800年頃(約220年前)まで判明した。
11代将軍・徳川家斉の時代である。
1830年に二代目・瀬木茂右衛門が誕生。
茂右衛門→辰之助→為助→花子→重瀰→幹太と続いている。
幹太から数えると6代前までさかのぼれる。
6代と言えば、2,4,8,16,32,64人の親がいる。
解っているだけで、64人の血が流れている事になる。
先祖とは何とも不思議な感じのするものだ。
 調べ始めた当初は個人情報法の規制等なかった。
役場で、何処の家の謄本でも¥50位で入手できた。
その後は、閲覧のみが可能となった。
今では、他家の謄本を入手する事は出来ない。
白鳥は、過去において大火が頻繁に発生している。
各々の菩提寺も焼けて、過去帳は消滅している。
残念ながら、これ以前の事は現段階では解らない。
これ以前は推測であるが、記してみる。
瀬木と言う姓は、郡上八幡7代城主青山公の配下にいる。
青山家家臣由緒書に瀬木満右衛門、瀬木輿三右衛門等がいる。
残念ながら瀬木茂右衛門が見当たらない。
瀬木姓は現在、高山市に多く見られる。
青山の前の藩主・金森公は郡上に来る前は、高山藩主だった。
家来で郡上に来なかった人が残ったのであろうか?
この家系図以前のカギは高山市にあると思う。
調べたいと思うが、果たせないでいる。
お盆には先祖か帰ってくる。
                       飲みながら聞いてみたい 寅次郎
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torajiro0421 at 09:31|PermalinkComments(0) 家族 

2013年08月11日

「やっぱり現場!」

 ネット裏横の券が入ったのでナゴヤドームへ向かった。
久々の野球見物である。
地下鉄に乗ると、阪神のはっぴ姿がちらほら見える。
阪神フアンは自宅からユニフォーム、はっぴを着てくる。
中日フアンは球場に入ってから着替える。
この辺がキチガイと言われるゆえんであろう。
拙者の一応スイカの帽子に、虎マーク入りのポロで出向いた。
席は三塁側だから、阪神サイドである。
ところがドラキチが半分ほどいる。
中日球場だからやむを得ない。
敵も程々にいた方が楽しい。
若い女の子が縦じまのニッカボッカにはっぴ姿!
メガホンを首にぶら下げている。
私の恋人は“阪神タイガース!”だと。
孫とそのジージがお揃いの縦じまユニフォーム。
何と純粋な人達だろう!
楽しい家庭だろうなー・・・。
尊敬して余りある!
スターテングメンバーが発表されると応援団が鳴り響く!
このリズム!このボリュームに心が溶け込んでゆく!
テレビじゃこの臨場感はない!
                            気分が晴れる 寅次郎
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torajiro0421 at 23:27|PermalinkComments(0) スポーツ 

2013年08月09日

「マイマイ蛾大量発生」

 10年周期で大発生すると言われるが・・・?
街路灯に群がり、近くの壁に張り付き産卵。
朝は蛾が道路に落ち、道路が白くなるほど。
肌に触ると、かぶれ状態になる。
産みつけられた卵は、殻にガードされなかなか取れない。
水圧ホースで早めに落とさないとダメだ。
3〜4日猛烈に集まったが、峠は過ぎたようだ。
過ぎてから、街路灯の電源を切った。ちぐはぐだ。
蛾は来なくなった。当然だ。
夜の町は暗黒街だ。
昨晩飲み屋を出て、その暗さに驚いた。
酔っ払いには危険だった。
街の姿がまったく見えない。
切子灯篭だけが鮮やかだった。
昔を思い出した。
昔、我が家は畑の中の一軒家で、帰る道は肝試しだった。
何か出てくるのではないか?
昨晩は別の事を思って帰った。
漱石流に言えば「暗闇を歩きながら、こう考えた」
無駄な電気をつけて、電気が足りないと騒いでいる。
でも、原発は必要だと騒いでいる。
蛾が電気を消してくれた。
この暗闇は節電に寄与している。
原発はいらなくなるかも知れない?
少し住みにくくても、我慢の蛾だ・・・。
マイマイ蛾よ、有難う!
それにしても暑い夜だ・・・
                           やけくそ気味の 寅次郎
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torajiro0421 at 08:34|PermalinkComments(0) 自然 

2013年08月07日

「矛 盾」

 8月6日は日本人として忘れてはいけない一日である。
車で出勤途中の朝8時15分、鐘を合図に黙祷が始まった。
車を道路脇に止め、一分間、目を閉じて頭を垂れた。
広島市長は、核兵器は「絶対悪」であり、この世から廃絶を、と訴えた。
安倍総理は「非核三原則の堅持し、核兵器廃絶を誓う」と。
いつも通りの官僚作文の朗読。
原発に関する事はなかった。
拍手もなかった。
 このニュースに関連して、NETで次の事を始めて知った。
この春、核拡散防止条約の検討会議がスイスのジュネーブで開かれた。
その時、世界の75カ国が核兵器廃絶を求める共同声明を出した。
日本はあろうことか、これへの署名を拒否したと言うのだ。
何故だ!?
米国の核の傘下にいては賛成できない、と言うらしい。
何と律義な事か?
今日の総理の広島での挨拶と、どう結び付けるのか?
世界で唯一の被爆国が、核を認めようと言うのか?
中国、北朝鮮の核が怖いのか?
その場限りの、出たとこ勝負とはこの事よ!
世界の物笑いだ。
この事を朝日新聞以外は、べた記事で済ませたと言うから、更に驚く!
28万余の広島原爆犠牲者に何と説明するのか!
これは“矛盾”ではない。
                            でたらめだ! 寅次郎
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torajiro0421 at 10:34|PermalinkComments(0) 政治 

2013年08月05日

「グリーンカーテン」

 今年はすだれを止めて、朝顔に頼った。
直射日光の当る3が所に、朝顔と風船かずらを這わせた。
今が一番暑いのに、まだ十分に育っていない。
もっと早く植え付けをするべきだった。
朝食を取りながら、色とりどりの朝顔が見られる。
夕食は、風船かずらが風に揺れて愛らしくていい。
緑を通して来る風は、すだれとは一味違う。
外から見えない程、密生してないが、程良い目隠しにはなる。
さりとて、女性が裸で安心していられる程ではない。
中から外は良く見えて、外からは見えないのがベストだが・・・。
少しぐらいは見えた方が、楽しいかもしれない?
散歩の道行く人が・・・。
今迄、植物を眺めながら、食事をする事がなかった。
テレビを見ながらの食事が定番だった。
花が見られるように、テーブルの位置を変えた。
これには孫達がバーバと共に、一斉に反対運動を起こした。
しかし、ジージは引かない。
今、我が家のテーブルは、折衷案で、斜めに配置されている。
                     マンネリ打破を計る ジージ・寅次郎
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torajiro0421 at 08:53|PermalinkComments(0) 植物 

2013年08月03日

「帳 方」

 従兄弟の葬儀があり、帳方でお手伝いをさせていただいた。
我が田舎では、葬儀の金銭管理者を“帳方”(ちょうかた)と言う。
葬式における勘定奉行である。
葬儀委員長の次に位置し、物事を決めて行く。
まずはお通夜、葬儀の大よその参拝者数を掌握する。
その上で、お返し物の数、茶菓子の数、はがきの枚数を決める。
更に、初七日参拝者の掌握、弁当、引き出物の数を決める。
お通夜の夜食、飲み物迄も心配する。
生花、籠盛等の受付、数量調整、そして集金、支払も行う。
そして、メインは香典の集計、記帳である。
大体、4人体制で行うとスムーズに出来る。
昔は、そろばん片手に、毛筆で香典帳に記入した。
香典袋に通し番号をふる。
開封して、金額の確認をして、封筒を糸で順に綴る。
お金をチェックして、勘定をする人。
そして、名前と金額を記帳する人との分業。
昔は、何回も計算をしないと合わなかった。
初七日が終わる頃、完了すれば早い方であった。
今は、パソコンに任せ、ほぼ一回でご名算である。
更に昔は、商店払いまで、帳方の責任だった。
今は葬儀屋がほとんど行い、一ヶ所で済む。
今迄、何回となく帳方を任されたが、アクシデントもあった。
受けた香典袋にお金が入っていない事が時たまある。
裏に記された金額と中身が違う時もある。
役目柄、本人に確認に行かねばならない。
素直に認める人もあれば、そうでない場合もある。
人間模様も垣間見られる。
                      貴重なポジションでもある 寅次郎
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torajiro0421 at 15:13|PermalinkComments(0) 風習 

2013年08月01日

「失敗作」

 今年、我が十姓(百姓の1/10)の不作が二つある。
一つはハチボク(スイートコーン)
女房が苗を貰ってきて、珍しく自分で植えた。
植えただけで、その後は育児放棄の放任主義。
肥料不足の栄養失調は明らか。
今一つはメロン。
苗は高級志向で蜘蛛の巣メロン(ネットメロン)を選んだ。
ジャガイモとカボチャの隣に植えた。
何故か育たない?
隣のジャガイモやカボチャは威勢良く育つのに・・・。
水や施肥をこまめにやってもダメだった。
どうやら、隣の貪欲なジャガイモ、カボチャに養分を吸われているらしい。
高貴なメロンは、隣で清楚にしているのみ。
細身で色白な、深窓の令嬢宜しく。
 同じ苗で育てた百姓の先生が、メロンを持ってきた。
見事に仕上がっている。
”勘四郎メロン”と言うらしい。
やや日焼けしているが、網目もきっちり付いている。
負けた!
 寅次郎にメロンは似合わないらしい。
フーテンの寅は言う。
「芋の煮っころがしでも喰らい、屁でもたれて寝るか!」
これが「メロンでもいただいて、屁でもたれて・・・・」
これじゃ、寅のセリフにならねぇ。
                          メロンに振られた 寅次郎

hachibokuhousakumeron1






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torajiro0421 at 12:50|PermalinkComments(0) 植物