2015年11月

2015年11月28日

「藤政会30周年」

 30年前、同世代の国会議員に出会った。
以後“藤政会”と言う塊を作り、ひたすら援護して来た。
その間、運輸大臣も経験し、自民党総裁選にも出馬した。
小泉の優勢政策に反旗を翻してから、路線が狂いだした。
翻した反旗は今でも正しいと信じている。
自民党のぬるま湯、事なかれ主義に一石を投じたとも思っている。
それまでは“敗戦”の二文字は知らなかった。
しかし、郵政選挙から苦難の道が始まった。
政界再編、改革を旗印に掲げたが不発の連続。
揺れ動く国民の心は、劇場型政治に翻弄されてきた。
政治家も又、信念なく、選挙に勝つ事のみに腐心している。
権力者に“それは違う”と言う反骨の士は不在。
政治家の信念と矜持は何処に行ったのか?
逆らえば郵政の二の舞と、私は貝になってしまう。
藤政会は10年前にホームページを立ち上げた。
ここで果敢に議論しようと狙った。
掲示板には、時には熾烈な言葉が踊った。
言葉のボクシングは楽しくもあった。
その全容を、30周年記念誌に掲載した。
下手な経過報告より、味がある。
今、政治は独裁化の匂い。
権力者以外は沈黙、掲示板の投稿も止まった。
日本は何処に向かおうとしているのか?
30年前の総理は中曽根であった。
彼は日本を不沈空母化すると防衛拡大に走った。
今、安倍は戦争の出来る国に仕立てようとしている。
中曽根以後、竹下、宇野、海部、宮沢、細川、羽田、村山、橋本、小渕、森、小泉、安倍、福田、麻生、鳩山、菅、野田、安倍の計18人。
この顔触れを見ると、その時、その時が浮かんでくる。
ちなみにドイツはこの間に3人である。
同じ敗戦国なのに、この差は何を意味するのか?
NHK大河ドラマ“花燃ゆ”が佳境である。
命を賭して改革を成し遂げた明治の若者達。
今は、何もしなくても、何となく生きて行ける時代だ。
“命がけ”等と言う言葉は、日本の政治からは死語になっている。
グルメとダイエット以外には無関心なメタボ人種族の増大。
みんなで渡れば怖くない?
今、心しないと、70年前の“みんな”になってしまわないか?
愚生はこの30年間、矛盾だらけの言動に終始して来た。
若気の至り?とは言わないが、思えば恥ずかしき事の数々。
人様に沢山、たくさん、タクサンのご迷惑をおかけしてきた。
だが、子や孫達にだけは、恥ずかしくないバトンを渡さねばならない、
とだけは強く思って来た。
されど、だが、近頃“隠居”の二文字がボケ気味の頭を掠めて止まない。
それでも、だが、この30年間はでっかく、楽しかった!             
                                酔って候 寅次郎
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2015年11月24日

「新嘗祭=勤労感謝の日」

 11月23日、戦前は新嘗祭の日であった。
敗戦間もない昭和23年に勤労感謝となった。
勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう、という趣旨で。
しかし、新嘗祭はこの日に続けられてきた。
お米が食卓に上がるまでには幾多の人の手を経ている。
それに思いにはせ、勤労に感謝する事はイコールである。
 11月初めに皇居を訪れた。
宮中三殿近くでは、新嘗祭の準備が始まっていると説明を聞いた。
皇居での新嘗祭は夕方から二回行われる。
夕(よい)の儀は午後6時に始まる。
神嘉殿の庭の四隅に篝火が焚かれる。
松明に導かれて白装束の天皇が神嘉殿入場。
二時間、雅楽が謳われる中で神事が行われる。
午後八時に終わり、約三時間の間を置く。
そして深夜11時から暁(あかつき)の儀が二時間行われる。
これは、神々に夕食を差し上げ、お泊まりを頂き、
そして朝食を差し上げる儀式らしい。
終わって、参列者には、白酒が下される由。
そう言えば昔は、白鳥神社でも白酒は振る舞われたと聞いた。
新嘗祭前には、決して新米は食べなかったとも聞いた。
今はそんな事、誰も気にしない。
神に捧げる前に食べている。
とあるレストランでは新嘗祭前なのに、新米を食べられますと宣伝。
そんな店では決して食べない様に、罰が当たるぞぇ!
ボージョレーヌーボーですら、解禁日は守られている。
日本は戦争に負けて、色々と、目茶目茶にされている。
日本人たる矜持はどこさ行ったの?
天皇は新嘗祭、二回で四時間正座されると聞く。
その為に、日頃TV等ご覧の時は、正座して訓練されてるとか。
神様に御給仕され、オモテナシされる時である。
我が白鳥神社では神事の時間は30分位である。
初穂米の代わりに初穂料を頂いている。
これを受ける為に氏子総代が区内を廻って準備する。
お名前を奉加帳に記して、神前にお供えする。
                           15年生まれ戦前派 寅次郎
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2015年11月23日

「孫&バーバ競演」

 西川流静恵会温習会にて競演。
二人は孫と祖母の関係だが、師弟でもある。
相撲界における様な厳しさは伺えない。
それでもお稽古の時は、礼から始まる。
孫は“ひな祭り”を踊った。
♪明かりをつけましょ雪洞に・・・
お嫁に行く姉さんに似た官女は、女を表現。
白酒を飲んだ右大臣は、男の表現。
股を開き踏ん張って弓を引くしぐさ・・・。
見事、踊り分けた。
バーバは“秋の色種”(あきのいろくさ)
長唄は秋の武蔵野を幻想的に唄ったもの。
踊りも上品さ、気品に満ちた優しさが求められる。
と、解説書は言う。
大丈夫かよ?見る方がおちつかねぇ・・・。
行灯を持って出て来た!綺麗だ!
衣装が!化粧が!・・・。
途中でしゃがんで歩いて見せた。
この歳にしては良く出来た。
朝夕、裏の堤防を歩くのは、これがあったからか?
中ほどで、紐抜きと言う所作がある。
黒古二人で衣装から紐を素早く、何本も抜いている。
終わった見とるや着物を剥いだ!
ハダカ!?ではない!
紫の着物が一瞬でオレンジ色に変わった!
場内がどよめいた、その色の鮮やかさに!
踊りでどよめいたのはこの時だけだった。
何とか踊り終えた、見てる方が疲れた。
踊りの途中で動きが止まり一瞬の静寂が走る。
その時、天から一片の花びらが、ヒラヒラと舞い降りてくる。
本当に小さなひとひらだけだが、得もいえぬ風情を醸しだす。
何と細かいところまで演出するのか!プロは!
二人とも素人目には、上出来だった。
だがプロの目線だとドサ廻りクラスとか?
上等だ!楽しけりゃいいんだ!
                            寅もドサ廻りだ! 寅次郎
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2015年11月22日

「温習会ー27」

 日頃はあまり聞き慣れない会である。
温習会とは日本舞踊や邦楽などで,練習の成果を発表する会。
我が家の大奥が西川流に挑戦を始めてかれこれ十数年が経つだろうか?
名取りを経て一応 師範職の域まで辿り着いた様である。
寅は無関心を装い、口出しはしない。
子供教室を開いて、仕込んでいる。
子供相手なら、アラさがしは免れるから?
文科省でも、子供達の伝統文化を奨励している様だ。
孫娘が、その最初の犠牲者だった。
孫の粗祖父は踊り大好き人間だった。
その血が色濃く繋がっているのか。
今 小2だが、いっぱしになって来た。
今年も盆踊りは皆勤賞。
拝殿踊りは、母親と一緒に音頭を取っていたのにはびっくり!
今年の温習会は本格派。
地方(じかた)を入れてのもの。
地方とは、舞踊の音楽を受けもつ人を いう。
舞台の袖にずらりと並ぶ和楽器と歌い手。
高音の鼓、高音の笛は脳裏に突きささる。
TVで見ている時は、何の感動も沸かない。
難しい言葉をわめいているだけにしか聞こえない。
本物を直に見ると、よく解らないがウーン凄い!
立方(たちかた)はそれにのって舞う。
地方に対して、立って舞う人を立方と言う。
始めて覚えた。
カラオケなんてもんじゃない。
奏でる、謳う、語る、踊る、和製ミュージカル?
帰化人の文学者ドナルド・キーン氏は言う。
“日本人は、美しい音楽、美しい庭を、きちんと見たり聞いたり出来る人種である”
加えて、それらを創り出す優れた人種でもある。
今日の舞台を見て、成程だった。
                         “鷺娘”に鳥肌が立った 寅次郎
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2015年11月19日

「東京雑感」

 足取りだけ書き残しておこう。
靖国神社で知人の権禰宜・野田安平氏に逢えた。
氏は松本清張の従姉妹の山川京子氏に仕えていた。
高鷲の山川記念館増設でご厄介になった。
ご朱印を受けてくる。
 浜田山に嫁いでいる同級生の中華店で飲んでくる。
彼女も数年前に後家さんになったが、益々元気に輝いている。
ゴルフと酒が元気の元とか? 彼氏は?
 浅草の居酒屋で代議士秘書と情報交換。
酒が入ると、本音と秘話が飛び出して楽しい。
 スカイツリーに登った。まさにお登りさんだ。
夕方から並んで、東京の夜景を眺めた。
平日の夕方だと言うのに、大変な混雑だ。
夜景は確かに綺麗だが、この人ゴミにもまれては、イラつく。
多くのアジア人が、鼻がひん曲がるような香水を振りまいている。
バカと煙は高いところが好きだと言うが・・・。
異次元の夜景なら、やはり恋人とブランデーでも舐めながら、だろうに。
人が少なくなり、新しい恋人でも出来たら行こう。
恋人は高所恐怖症の人がいいかな・・・。
 夜の隅田川遊覧船を貸切、飲み放題の宴会!
席はくじ引きで決めたが、俺達のテーブルだけ女不在。
何と運の悪い4人!中には男一人に女三人と所もあるのに。
ひたすら飲んで、歌った。
お台場でしばし停船し、デッキに出て夜景に見とれた。
此処もやはり、野郎だけで見ては、価値は半減以下だ。
川風に吹かれ、一つオーバーにくるまっていれば・・・。
霜月半ばの川風も寒くはない。
 早朝、浅草寺に向かい参拝。
この時間は人が少なく、すがすがしい。
本殿奥に進みご朱印を受けてきた。
 上野の森にある、東京国立博物館を見た。
見学に許された時間は1時間半で、駆け足だった。
一日居ても見尽くせない処なのに残念だった。
見返り美人には出会えなかった。
黒田清輝の“三智”は三人の裸婦。
平櫛田中の老人像は超リアルな迫力。
国宝仏像などが3D映像で見られる所もあり去り難かった。
上野寛永寺も参拝したかったが、横目で見てきただけ。
 最後は築地市場。
此処も、バク買い外国人が半分以上の大混雑。
昼食の寿司三昧も、分刻みの出入りで、落ち着かず。
寅は早々にバスに避難、午後1時、築地を離れる。
帰りのバスは、カラオケとビールと睡眠と、時々WCの繰り返し。
TV,新聞を避けた浮世離れの一週間だったが多彩だった。
                              来て良かった 寅次郎
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2015年11月18日

「皇居忘備録」その4

 宮中三殿の前を通り、宮殿の北側に出る。
此処から天皇皇后のお会釈を受けた所までの道路清掃。
乾通りに突き当たった蓮池濠脇の落ち葉を清掃。
この時、陛下は赤坂御所での園遊会にお出向きなされた。
日にちは前後するが、紅葉山のご養蚕所を見た。
妃殿下のライフワークとかで、絹を作られている。
出来たものは外遊の時のお土産になさる様だ。
岐阜県加茂農林高校の生徒がお手伝いに来るとか。
窓明館の斜め向かいに元枢密院の建物がある。
枢密院は天皇の諮問機関であり、初代議長は伊藤博文。
現在の国会議事堂のモデルとなったものらしい。
平成25年から皇宮警察本部庁舎となっている。
随所に本物の歴史がじかに伝わってくる。
125代続く皇室の凄さは、世界に類を見ない。
まだ見落としはあろうが、悲しいかな、思い出せない。
 今、パリではテロとの戦いが大きく報じられている。
そこに日本から高校生が修学旅行に行っていた。
どんな修学に行ったか知らないが、欧米崇拝ではないか?
日本の凄い所も知らずして、のこのこ外国詣では?だ。
修学旅行で皇居をじっくり見せてはどうか。
今回の奉仕団でも、参加者はセカンドライフクラスだ。
若者に、この日本の素晴らしさ、凄さを見せるべきだと強く感じた。
この日、皇居では叙勲の授与式があり、晴れ姿の人がバスで大挙。
敬意を表して皆で手を振った。
思えば寅は75歳定年制で、来年から皇居には来られない。
二度と来られないか・・・?
いや、道はある!
叙勲されるか、オリンピックで金メダルを取るか、文化勲章か・・・。
赤坂御所ならば、園遊会に招かれるか・・・。
いずれも“不可能”と言う道である。
今日は天皇陛下からお土産が下された。
各団から数名が、宮内庁に赴き戴いてきた。
菊のご紋の入った落雁と皇室のアルバムである。
                            日本人でよかった 寅次郎
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2015年11月17日

「皇居忘備録」その3

 今日は天皇の住まわれる吹上御所に向った。
富士見櫓の前を何度も通る。
三層の立派な櫓で、場内では最も旧いらしい。
石垣に彫り物が見られる。
石を積んだ石工の仕業であろうか?
丸に十の字は九州島津藩であり、他藩のも見られた。
その近くに“車馬課”と言う建物があった。
皇居では馬も飼育しているとのこと。
各国の新任大使が、陛下に信任状を持参する。
その国の元首が“この者をよろしく頼む”との意で。
その時に、新任大使の大半は馬車で皇居に入る。
近くはアメリカのケネディー大使が使った。
これが終えて、正式な大使となるらしい。
日本ならではの伝統が息づいている。
乾通りから500mくらい入った所に大道盆栽仕立場と言うのがある。
吹上御苑と道灌濠に囲まれたところ。
道路の右側は吹上御苑だが、まるでジャングル。
陛下は自然のサイクルを重視し、人の手を入れないとの事。
様々な生物が生息し、狸も居るとの事。
天皇は狸の研究もされているらしい。
左側にその盆栽仕立て場がある。
まず入り口に“ねあがりの松”が迎えてくれた。
値上がりでなく根上りといって根が上に伸びている松。
全部で約90種類、600点の盆栽があるという。
名品中の名品は“三代将軍”と言う五葉松。
三代将軍家光が愛蔵した逸品は樹齢550年とか。
皇居内で行われる行事に飾られる品々が見られた。
少し離れた所に、生物学ご研究所がある。
此処に陛下の田圃があり、皇后様の桑畑がある。
今、田圃には、ひこばえが延びていた。
刈り取られた稲は、この23日に行われる新嘗祭に供えられる。
新嘗祭の行われる宮中三殿の前で、全員拝礼!
宮中三殿とは、賢所、皇霊殿、神殿のこと。
此処に先祖と神々が祀られお祈りを捧げられる所。
下々流に言えば、神社にある本殿を指すものだろう。
すでに新嘗祭の準備は始まっているらしい。
我が白鳥神社でも初穂米(料)の拝受に各家を廻っている。
皇居と同日に挙行する。
                          御参りください 総代長寅次郎
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2015年11月16日

「皇居忘備録」その2

 あいまいな記憶をたどって見聞を記す。
初日は東御苑に入った。
此処は一般公開されていて愚生も二度目である。
江戸城の中心部であった所。
入り口に番所があり、中の門跡の巨石が目を引く。
坂を上り切ると天皇お手植えの古種果樹園がある。
純粋な品種であり美味しくないと言う。
その先に刃傷松の廊下、長さ50m、巾4mの畳敷き。
この辺から奥が、大奥と称し、江戸城の2/3を占めたらしい。
そこに3,000人の女性が住み、入れるのは将軍一人とは・・・。
左手に石室があったが非常の際に大奥の調度などを納めたようだ。
そして正面に天守台の石垣。
三代将軍家光が大改修して、高さが60m近くあった。
此処で江戸城の講義を聞いた後、汐見坂を下る。
左手に都道府県の木の森。
岐阜県は一位の木だったが、何故か元気が無かった。
その先に諏訪の茶屋がひっそりと。
そこを抜けると二の丸庭園。
これも三代将軍家光が、小掘遠州に造らせた。
ひれの長い錦鯉が印象的。
庭は見事と言う他はない。
白人系外国人が熱心に見ていた。
アジア系の外人は少ない。
彼等はスカイツリーやビックカメラ、築地が目当てだ。
そこに入ると日本に居る気がしない。
価値観の違いが鮮明だ。
皇居ではほとんど見かけなかった。
そこには買うものがないから・・・。
昼食の跡、富士見櫓近くで草取りをした。
我が班は農業がプロの集団。
仕事は早く、仕上がりは抜群!
余分な所まで片付けてきた!
                              寅だけが土方 寅次郎
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2015年11月15日

「皇居忘備録」その1

“去る日は日々に疎し”
何かに書き遺さないと、すっかり忘れる年頃。
貴重な皇居の四日間を、無理に思いだして綴る。
毎日、皇居への入口は桔梗門。
毎朝、免許証を提示して、二日酔いでないかチェック。
他には、正門、坂下門、乾門、半蔵門がある。
参観者や奉仕者、お仕事の人は桔梗門。
入るとすぐに“窓明館”と言う大きな建物がある。
ここで、事細かにルールが説明される。
今回は7団体、約400名が一堂に会した。
昼食もここである。無料ロッカーもある。
左奥に土産物売り場。
総ての品に、菊の御紋章が光っている。
世界中でここでしか買えないモノばかり。
酒もあったが、煙草はない。
説明が終わると作業持ち場に向かう。
皇居内の歩行は四列縦隊が基本。
常に、人数確認が行われる。
皇居内の何処かに隠れてしまう奴がいないか。
現場に着くと担当官が話し出す。
先ずは、その日の作業エリアの見学と説明。
これが楽しい!
芝生に腰をおろして、ミーティングと称して独演会。
落語家そこのけの話術で、人を引き付ける。
人を楽しくさせておいて、サー仕事!と始まる。
仕事内容は、雑草取りと、落ち葉の始末が主体。
初日は東御苑。
ここは一般開放されていて、白人系の外人が多く来ている。
皇居内では特に実の成る樹木を多く植えられるらしい。
それも、交配されていない原種が多い。
従って美味しくないらしい。
木の実を小鳥や動物が食べて自然サイクルが保たれる。
これは陛下のご意向との事。
天皇の住まわれる吹き上げ御所近辺はジャングル状とか。
なるほど!小鳥のさえずりが美しい!
                          ここは東京じゃない! 寅次郎
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2015年11月14日

「皇太子ご会釈」

 赤坂御所に入るのも、チェックが厳しい。
ここは昨日、園遊会が行われた場所。
見える所は、綺麗に掃除されていた。
昨日の名残のテントがそのままに残っていた。
担当係官が今日も楽しく語ってくれる。
皆さんは、僅か一日のズレで此処に来たのです。
園遊会の名残が一杯残ってますよ!
天皇はここで下車されて、あそこまで歩かれました。
TVの映る場所は此処!
芝生の最前列が道路で、皇族方が歩まれる。
手を伸ばせば、触れられますよ!
その場所はVIPの指定席以外は自由席で先着順!
雅子様も12年ぶりに出席された由。
昨日は2,500招待されたが約2,000名が出席。
約500名の欠席、不届き者がいた。
そんな輩は来年から絶対に呼ばない様に。
その分は、奉仕団から抽選ででもお願い致します、美智子様に。
美智子様は弱い者の味方だから、きっと聞いて下さる!
体の不調を訴えると、すぐ宮内庁病院へと言われるらしい?
宮内庁の看護婦さんに逢いたかったけれど、不調になれず!
 三笠の山から、中央の池をバックに記念撮影。
三笠山から東京タワーと、とらやの看板が見えた。
寅が務めていた会社はその、とらやの近く。
こんなに近くだったと、今にしてビックリ!
 午後二時、皇太子さまのご会釈。
今日は外で行われる。
東宮御所玄関前の御車寄せで。
雅子様が来られるかな?と期待したが残念!
我々の前で団長に“郡上踊りの所からですか?”
と皇太子から、ご下問があった。
白鳥踊りもありますと言いそうになったがシーッ!
ごきげんよう!とにこやかな御言葉で、一斉に拝礼―!
                              気品の塊だ! 寅次郎
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2015年11月13日

「園遊会」

 昼食が過ぎたら上空をヘリが舞い出した。
今日は赤坂御所で園遊会が行われる。
陛下は午後1時56分に皇居を出られ、向われます。
赤坂御所まで5km、信号は全て青にする由。
そのルートに不届き者が居ないかのパトロールが始まる。
寸分違わず陛下はお出ましになられた。
我々は掃除をしながら、皇居の留守を守った。
茨城弁担当係官曰く、
皆さんが今日此処に居られるのは御呼びのなかった証拠です。
でも皆さんは一日遅れで明日、赤坂御所に行きます。
僅か一日の違いで、誠に残念でした!と。
おら方では、続けて開く二回目の祝宴を“あとふき”と言う。
二番座敷の事です。
正式にお呼び出来なかった人を呼ぶ事です。
明日は“あとふき”だと思えば、希望が湧く。
御馳走も、しこたま残っているだろうか?
食べきれない時の為に、パックを隠し持って行こう。
本番でも、結構持ち帰る偉人が居ると言うから。
仕出しは総て都内の超一流業者が入るとの事。
陛下始め、皇族方の歩かれる道脇は場所取りが熾烈らしい。
テントで御馳走など食べている暇はないそうだ。
テレビに映る所はVIPの指定席で、彼等はピンマイクを付ける。
それでも道道、お声をお掛けになる事があるらしい。
それには、強いオーラを出さないとダメだと承った。
幾ら強烈なオーラを持っていても招待状が来なきゃ・・・。
一番の近道は、オリンピックで金メダルを取れと言う。
あと五年後だが、普通の種目じゃ望みはない。
酒飲み大会でもあれば、少しは・・・。
無駄な人生を過ごして来たと、ここに来て嘆く事しきり。
舞台裏話を茨城弁は楽しく語った。
うちのカカも茨城だっぺー!
                              楽しくない! 寅次郎
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2015年11月12日

「そうじ大臣」

 皇居清掃奉仕団、第三日目。
やる事は慣れて来たが、疲れが顔を出してきた。
今回参加中、最高齢者は寅次郎である。
75歳が制限時間一杯で、最後の仕切り。
来年からは参加できません。
誰が決めたか知らないが、年寄り扱いしやがって。
寅はソフトボール現役選手だぞ!
そのせいなのか、作業中、何の労りの言葉一つない。
かなり冷たい仲間たち・・・。
東京に来ると、人が冷たくなるんだろうか?
そこへゆくと、陛下は違う!
目で“大丈夫ですか?”と言われた・・・気がした。
皇后様共々、お優しい、お方で、おありだ。
皇居に入ったら、何でも“お”を付けなさいとおそわった。
 今日は旧西の丸エリアに入る。
桔梗門から入り、富士見櫓を通り宮内庁前に出る。
その左手が宮殿中心部である。
先ずは長和殿。
全長160mあり、正月等に皇族方が手を振られる所。
この裏に回ると見事な庭がある。
それを囲むように豊明殿、正殿がある。
ここでは様々な国家行事が行われる。
天皇がお仕事をされる御座所前の庭を掃除した。
掃除前のミーティングが楽しかった。
芝生の庭に座り込み、茨城訛り係官の楽しい話を聞いた。
こんな所で足を投げ出して座り込めるのは皆さんだけです。
総理大臣と言えども、ここへは来られません。
皆さんは“そうじ大臣”ですから許されるのです!
楽しいミーティング時間は長く、掃除時間は短い。
仕事量が少なく、労働基準法違反の疑いあり?
                         これじゃ儲からないよ! 寅次郎
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torajiro0421 at 20:30|PermalinkComments(0) ボランテア 

2015年11月11日

「お会釈の儀」

皇居奉仕作業二日目は雨も上がり一転穏やか。
今日は一般の人の入れない吹上御所方面。
賢所近辺の道路清掃に取り掛かった。
突如、作業中止の命令!
とある外国の賓客が通られる!
道路端に整列!
先導車付きで、ものものしく通過!
ところが賓客のご婦人は窓越しにスマホを我々に向けて居た。
我々の整列をカメラに納めて居たのだ。
寅は咄嗟にvサインを送った
通じたか?
その後、陛下の田圃を拝見出来た。
今は刈取りを終えて、ひこばえが伸びている。
約70坪の田圃で110kgの収穫らしい。
昨今、陛下は200株、植えられる由。
道路を挟んで妃殿下の桑畑があった。
美智子妃殿下は養蚕をライフワークにしておられる。
両殿下とも趣味は百姓だ!
吹上の森は原生林に近い状態である。
鬱蒼としている。
これは陛下の御意志との事。
ここは東京の別世界である。
たぬきも生息して居ていて、陛下が研究されている由。
午後はいよいよ、陛下に謁見が叶う!
1時間前から準備にかかり、リハーサル。
定刻2時5分j、ピッタリにご到着!
寅の3m位前で拝謁出来た!
万感胸に迫るものがある。
妃殿下の所作は、正に日本女性の作法そのもの。
見たか!カカ共!
お前ぇーらの所作は女じゃねぇ!
男を削るカンナだ!
拝謁時間は15分だった。
超緊張の15分!
隣の団体の女性は失禁していたようだった。
皇室の凄さ、日本の伝統の素晴らしさに最敬礼!
皇室は世界遺産の最高峰だ!
日本人の矜恃を見た 寅次郎
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torajiro0421 at 20:50|PermalinkComments(0)

2015年11月10日

「 東京の草取り」

浅草のホテルで5時起床!
6時朝食、7時出発、8時皇居入場。
全国各地から7団体、400名が集まった。
北は北海道、南は高知県、京都も居た。
一人一人身分証明書がないと入れない。
朝、桔梗門の前でチェックを受けた
午前中は東御苑を案内していただいた。
午後からいよいよ皇居の草取りだ!
我が郡上班は、大半が農業で申告している。
会社員は
寅次郎一人だ!
言ってみりゃ、草取りのプロ集団だ。
終わって見たら、抜群の仕上がりである。
やることも早い!
他の団体はド素人集団。
お陰で、次々と仕事が増やされる。
しっかりと汗をかいた。
浅草は三谷の近く、、、、。
🎵今日の仕事はつらかった、
後はビールをあおるだけ、、、。
五臓六腑に沁み渡った。
皇居の中は至る所にカメラが潜んでいると脅された。
草木を持ち帰らないこと。
果実をインマイポケットしないこと。
宮内庁のお巡りさんが飛んで来るという。
ドングリを拾って家で育てようと企んだがやめた。
近年、久々の肉体労働だった。
ビールをあおったら睡魔がやってくる。
東京の色香も面倒になっきた。
明日は天皇陛下にお会いできると言う。
酒臭い体では嫌われる。
東京に来て純粋になった、、、。
面白味のない 寅次郎
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torajiro0421 at 22:36|PermalinkComments(0) 教育 

2015年11月09日

「皇居奉仕団」

皇居の中の草取りに行かないか?と誘われた。
自分の畑の草取りもしない俺にだ。
ところが二つ返事で「行く!」言ってしまった。
細かい条件も聞かないで・・・・・。
期間は6日間。
費用は\90,000.
ひょっとしたら天皇皇后様に逢えるかも知れん。
夜は自由行動!
但し年齢制限あり、75歳まで!
今年行かないと、この世では行けない!
答えは、行くしかない!
今朝6時30分、バスは白鳥を出発した。
車中ですぐにビールが出た!
今日は飲んでもいい!
皇居の仕事は明日からだ!
程よく飲んで、午後3時、靖国神社到着。
昇殿参拝を許された!
総理と同じ格の扱いだ。
当然だ!明日、天皇にあいに行く身だから・・・。
しかし、内心は凄いと思った。
一般参拝者は、俺の尻を拝んでいるのだ。
今一つ、参拝者に白人の多いのに気が付いた。
彼等は何をみに来ているのだろう?
皆んな真剣に見ている・・・・。
聞いてみよよとあせったが・・・・。
郡上弁の通じない事が悲しかった。
ここはじっくり時間をかけて見るべきだ。
皇居での草取りが終わったら毎日通おう!
と思ったが!浅草で一杯飲んだら変わった!
今ホテルで真面目にキーボードを叩いている。
せっかくの東京だ!飲みに行きたい・・・
明日は雨かも知れない 寅次郎

yasukuni1

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settchin

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torajiro0421 at 20:50|PermalinkComments(0) ボランテア 

2015年11月08日

「高血圧患者製造機」

 最近は何処の病院へ行っても血圧は自動計測である。
腕まくりして機会の前に座り説明を読む。
ボタンを押せと言う、器械が腕を締め付けてくる。
昔は、看護婦さんと話しながら楽しく計ってもらった。
別嬪の看護婦さんだと、数値が高く出る。
普通なら普通の数字。
ブスと言う表現は不適切らいいので、
丈夫そうな看護婦さんだと低く出る?
あの頃は、血圧の値が高く出る事を楽しんでいた。
今は味も素っ気もない。
刻々変わる器械の数字とにらめっこだ!
この野郎!もし高い数字が出たら、ただおかねぇぞっ!
てな感じで、計っている。
穏やかな気分じゃねぇ!
これじゃ、かえって高い数字が出るようなもんだ。
案の定、高い数値が出た!
前に張り紙がしてあった。
150以上の人は、10分位してから再測して下さい。
計りなおしたよ!
なーんもかわらねぇ。
おめぇ、なめんじゃねぇぞ!
再測したが、ほとんど同じだ。
友達が来たので計らせた。
この器械壊れている、と言う。
やはり彼も20位高く出た。
その他の人も異口同音に高いと言う。
診察の時、先生に聞いた。
この器械は普通より高めに出るので心配要らない、と先生は言う。
それを知らない人は、高血圧症だ!と思っちゃうよ。
高血圧患者を製造してるんじゃないの?
いやそうじゃない、これは低血圧症の人を慰めてんだ?
いい方に解釈しないと病気は治りませんよ、と美人看護婦。
そう言う看護婦に計ってもらいたい。
                              高くてもいい 寅次郎
ketutu

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torajiro0421 at 18:04|PermalinkComments(0) 健康 

2015年11月06日

「二礼二拍一礼」

 11月3日 初宮詣りと、七五三詣りを挙行。
初宮詣りに三名の新生児。
七五三詣りには14名の、子供達が参拝してくれた。
外は小春日和に恵まれ、穏やか。
だが、拝殿の中は、時折り北風が吹き抜けた。
初宮と七五三は別々に行った。
初宮は三名なので早く終わったが、七五三は長引いた。
玉櫛奉奠は全員が個々に行う。
この参拝作法が意外と出来ない。
結局、17名の参拝者中、正確に出来た人は2名だった。
この2名は、二人共、大神楽の役者であった。
これは常日頃、見慣れていて覚えている。
他の15組は、宮司が傍に付き添ってリードした。
考えてみれば、教わる機会は何処にもない。
学校で教わる事もない。
ましてや、会社で、仕事に無関係の事など教えない。
地域社会でも、この種の礼儀作法は教えていない。
察するに、親も作法を知らない節が感じられる。
ここはひとつ、神社の出番ではないか!
玉櫛奉奠を始める前に指導をすべきだった。
では、何故、二礼二拍一礼なのか?
最初の二礼は神に対する深い敬意を表す。
二拍は右手が神、左手が人を表す。
手をずらして打ち、二回目の時に両手を合わせる。
これで神と人間が一体となったとされる。
そこでお願いをする。
最後の一礼は神に感謝して送り出す意。
と学んだ。
先ずは、二礼二拍一礼の形だけを覚える事だ。
それの出来る人。
教える事の出来る人。
・・・英語を話せる人より偉いと思う。
                            三本締めの好きな 寅次郎
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torajiro0421 at 08:37|PermalinkComments(0) 宗教 

2015年11月04日

「消えたポスト」

 ポストが廃業した。
近所に二ヶ所あった。
一つは、ある日突然、消えていた。
もう一つは、ガムテープが張られている。
ハガキ、手紙をくわえられない。
近い内に撤去されるようだ。
これも民営化のあおりだろうか・・・不便になる。
今迄は歩いて三分以内だった。
これからは、車でゆくハメになる。
歩いて、足腰を鍛えろ!と言うのか・・・。
郵便ポストのある所では切手も売っていた。
そこは3時過ぎても、夜でも買えた。
 10年前、寅は郵政民営化に猛反対した。
お陰で、おらが先生は落っこちちゃった。
憎きは、小泉何某ペテン総理。
その時、今の安倍は官房副長官で修行中。
安倍はここで、ごまかしの術だけ覚えたらしい。
今の戦争法案だ、アベノミクスだ、TPPだ・・。
話はそれた・・・。
郵便局は分社化された、何とも不便になった。
全国で過疎地の簡易郵便局も減りつつあると聞く。
郵便局も減るが、ポストも消えてゆくのだ。
加えてもう一つの、腹立ち日記。
毎年、寅は愚かなブログ本を各地に送付している。
行きつけのクロネコヤマトに行ったら、
今年からメール宅急便が無くなったと言う。
原因は郵便局が難癖を付けて、止めさせたらしい。
これは安くて便利だった。
現に、寅のブログ本送料は¥80/冊だった。
ところが郵便局だと¥360/冊だぜ!お立会!
ポストに魚雷を投函したい気持ちだ・・・。
                         早く出ろ!ポスト安倍! 寅次郎
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torajiro0421 at 08:56|PermalinkComments(0) 事件 

2015年11月02日

「一升餅」

 一歳の誕生日に一升餅を背負う!
我が家のしきたり、風習である。
一番上の孫(小6男)は、一歳で歩いた。
だが、餅を背負って立ちあがったまでは良かった。
が、ふらついて後ろにひっくり返った。
何度か挑戦したが、最後は大泣き!
周りは大爆笑!
今回はその妹。
まだ自力では歩けない。
伝い歩きの段階だ。
それが餅を背負わせたら自力で立ち上がった!
伝って歩く!
数歩して、後ろにひっくりかえった。
泣かない!
きつい!丈夫だ!
日頃、姉、兄に仕込まれているせいだろうか?
少々のいじめにはへこたれない様に育っているのか?
何とも、頼もしい女である。
当然言葉はまだ出ない。
だが「あー、あー・・・」と大声で呼ぶ。
素知らぬ振りをしていると、声は更に大きくなる。
振り向いて目を合せるとニコッと笑う。
両手を叩いて喜び、首を傾けて笑う!
移動はハイハイである。
これがまた早い!
歩くより早い!
何せ四本足だから・・・?
ご飯やトーフは、小さくしておくと手で取って食べる。
まずいとすぐに吐き出す!
初めてのモノは一旦口にするが、吐き出す。
大胆に見えるが、この辺は慎重だ!
マスコットエンジェル・美夜ちゃん!
                               飽きない! 寅次郎
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mochi5

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torajiro0421 at 15:56|PermalinkComments(0)