2021年03月
2021年03月30日
「茨城の芋」
さつま芋は戦後、食料のない時期によく食べた。
何でもいいから、腹の足しになるものをと。
焼いたもの、ふかしたもの等々。
切干芋は唯一のおやつだった。
その頃の芋は美味しくなかった。
水っぽくて、甘みも少なかった。
お陰で屁はふんだんに出た。
いい音のもの、臭いもの、色々。
それに、お好み焼きもよく食べた。
まずいうどん粉を敷きのばし、キャベツばっかしの。
それに、かつ節とソースをぶっかけて。
美味いとかまずいとかの問題ではなかった。
兎に角、空腹を満たすだけのモノだった。
そのせいか、今でも、芋やお好み焼きは好きになれない。
ところが我が家では、お好み焼きが良く作られる。
孫達が大好きなのだ。
色々なレシピが用意されていて人気だ。
豚肉、卵、小エビ、ハム、紅ショウガ等々を入れる。
兎に角、あのうどん粉のまずさが、今も残っているのだ。
イメージとして食べたくないのだ。
ところが孫達は本当に旨いと言いながら食べる。
ジージは食わず嫌いだ!と攻めてくる。
しょうがないから渋々食べてみた?
うーん・・・美味い!
認識を新たにした。
そして今一つは芋である。
これもいいイメージはない。
ドジな奴の事を、このイモ野郎、イモと言った。
田舎ッぺが語源の様でもある。
東京に出てから、よく聞かされた言葉と記憶する。
昨日、関東茨城からイモが送られて来た。
茨城名産、自然食品とある。
騙されたと思って“食べてみなれ”と茨城産のカカは言う。
騙されたと思って食べた・・・美味い!
何だこりゃ!
イモに砂糖が注射してあんじゃねぇのか?
三種類あるが、味がそれぞれ違う!
茨城産のカカ殿は、渋く、甘みは少ないが・・・。
この、イモ女!とはいえねぇ。
見直した! 寅次郎





にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
何でもいいから、腹の足しになるものをと。
焼いたもの、ふかしたもの等々。
切干芋は唯一のおやつだった。
その頃の芋は美味しくなかった。
水っぽくて、甘みも少なかった。
お陰で屁はふんだんに出た。
いい音のもの、臭いもの、色々。
それに、お好み焼きもよく食べた。
まずいうどん粉を敷きのばし、キャベツばっかしの。
それに、かつ節とソースをぶっかけて。
美味いとかまずいとかの問題ではなかった。
兎に角、空腹を満たすだけのモノだった。
そのせいか、今でも、芋やお好み焼きは好きになれない。
ところが我が家では、お好み焼きが良く作られる。
孫達が大好きなのだ。
色々なレシピが用意されていて人気だ。
豚肉、卵、小エビ、ハム、紅ショウガ等々を入れる。
兎に角、あのうどん粉のまずさが、今も残っているのだ。
イメージとして食べたくないのだ。
ところが孫達は本当に旨いと言いながら食べる。
ジージは食わず嫌いだ!と攻めてくる。
しょうがないから渋々食べてみた?
うーん・・・美味い!
認識を新たにした。
そして今一つは芋である。
これもいいイメージはない。
ドジな奴の事を、このイモ野郎、イモと言った。
田舎ッぺが語源の様でもある。
東京に出てから、よく聞かされた言葉と記憶する。
昨日、関東茨城からイモが送られて来た。
茨城名産、自然食品とある。
騙されたと思って“食べてみなれ”と茨城産のカカは言う。
騙されたと思って食べた・・・美味い!
何だこりゃ!
イモに砂糖が注射してあんじゃねぇのか?
三種類あるが、味がそれぞれ違う!
茨城産のカカ殿は、渋く、甘みは少ないが・・・。
この、イモ女!とはいえねぇ。
見直した! 寅次郎





にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月28日
「開幕は雨」
年間70試合程のシニアソフトボールの開幕。
待ちに待ったが、残念にも雨で中止。
開幕は来週に延びた。
でも、この開幕には意味があった。
我がチームの最長老現役が身罷った。
87歳、チーム創立から参加していた。
28年間、休まず闘い続けた人。
今日は試合をせずに、俺を見送りに来い!
試合はこの先、何時でもできる。
俺の見送りは、今日が限りだ!
その雨である。
天気が良ければ、喪章を着けて戦う予定だった。
雨のお陰で、しっかり最後の別れが出来た。
何時もは良くおしゃべりした男が、今日は黙って寝ている。
87にしては皴もなく、顔色もいい。
今にも起きて来て、何かしゃべりそうだ。
“よく来てくれたなー”と。
新しい立派な名前を貰っていた“三宝院釋亮真”
身体は決して大きい方ではなかった。
強靭な体で、他所の家の百姓迄手伝っていた。
土木が専門で、総てに器用で、良く動いて頂いた。
怪我には強く、出席率は常にトップクラス。
レギュラーをはずっても、練習はさぼらなかった。
酒は内臓を病んでから控えていて、好物は饅頭だった。
右投げ左打ち、俊足のオールラウンドプレーヤーだった。
強肩でもあり、ライト前ヒットを一塁で刺す事もしばしばだった。
80を過ぎても走力は衰えず、悔しいけど勝てなかった。
子供が60歳になり入団してきて、話題になった。
親子でライトのポジションを争っていた。
50前に妻に先立たれ、以来一人で3人の息子を育てた。
息子たちも立派に独立し、以後は一人悠々自適。
昨年まで、ユニフォームを着続けた
だが今年に入り、体力に限界が来て退団を意識した。
チーム創設当時のメンバーはほとんど先立っている。
今日の棺の中には、背番号2のユニフォームが入れられていた。
あの世に行けば、貴方は新人です。
昔の先輩、同僚が待っていただろう“遅かったなー”と。
そのうるさい奴等と叉、ソフトを楽しんでください。
俺はまだ当分は行かないよ 寅次郎





にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
待ちに待ったが、残念にも雨で中止。
開幕は来週に延びた。
でも、この開幕には意味があった。
我がチームの最長老現役が身罷った。
87歳、チーム創立から参加していた。
28年間、休まず闘い続けた人。
今日は試合をせずに、俺を見送りに来い!
試合はこの先、何時でもできる。
俺の見送りは、今日が限りだ!
その雨である。
天気が良ければ、喪章を着けて戦う予定だった。
雨のお陰で、しっかり最後の別れが出来た。
何時もは良くおしゃべりした男が、今日は黙って寝ている。
87にしては皴もなく、顔色もいい。
今にも起きて来て、何かしゃべりそうだ。
“よく来てくれたなー”と。
新しい立派な名前を貰っていた“三宝院釋亮真”
身体は決して大きい方ではなかった。
強靭な体で、他所の家の百姓迄手伝っていた。
土木が専門で、総てに器用で、良く動いて頂いた。
怪我には強く、出席率は常にトップクラス。
レギュラーをはずっても、練習はさぼらなかった。
酒は内臓を病んでから控えていて、好物は饅頭だった。
右投げ左打ち、俊足のオールラウンドプレーヤーだった。
強肩でもあり、ライト前ヒットを一塁で刺す事もしばしばだった。
80を過ぎても走力は衰えず、悔しいけど勝てなかった。
子供が60歳になり入団してきて、話題になった。
親子でライトのポジションを争っていた。
50前に妻に先立たれ、以来一人で3人の息子を育てた。
息子たちも立派に独立し、以後は一人悠々自適。
昨年まで、ユニフォームを着続けた
だが今年に入り、体力に限界が来て退団を意識した。
チーム創設当時のメンバーはほとんど先立っている。
今日の棺の中には、背番号2のユニフォームが入れられていた。
あの世に行けば、貴方は新人です。
昔の先輩、同僚が待っていただろう“遅かったなー”と。
そのうるさい奴等と叉、ソフトを楽しんでください。
俺はまだ当分は行かないよ 寅次郎





にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月26日
「蒼天見ゆ」
葉室麟はやはり面白い。
幕末から維新にかけての実話の小説。
出だしは何となく暗くてページが進まない。
だが臼井亘理夫婦が理不尽に殺害されてからのめり込む。
あらすじは、
幕末から明治初期、日本史上最後の仇討ち物語。
開国か攘夷かに揺れる日本で。
九州秋月藩藩士・臼井亘理は藩の生き残りを賭け東奔西走する。
それをよく思わぬ者達に夫婦共々斬殺される。
残された息子の六郎は復讐を決意する。
だが時代は仇討ちを犯罪へと変えてしまった。
でも六郎は犯罪者を承知で、本懐を遂げる。
人の道に時勢など関係ない。
正義を貫くに、己の命すら犠牲にする。
最後の武士道を貫いた男が描かれている。
父は常々、息子・六郎に教えた。
“青空を見よ、苦しくとも、いずれ頭上に蒼天は拡がる”と。
苦心惨憺して敵討ちは果たした。
しかし、その時は、何も残らなかった事を六郎は知る。
それは、時代が大きく変わったからか?
10年の収監を、恩赦を受けて世に出る。
そして田舎に帰り、穏やかな晩年を送る。
そして、故郷の空はまさに蒼天!
エンディングの文章に心うたれた。
六郎が故郷に帰った時、空は青空が広がっていた。
“そうか、蒼天は故郷にあったのか”
今迄、事を成してきても、青空を見る事はなかった。
生き方に悩み苦しんだ時は、故郷に戻り、空を見上げればよかったのだ。
“蒼天を見よ” 六郎の父の声を聞いた気がした。
59歳で波乱の生涯を終えた。
俺がまだチョンガァーの頃、上司に言われて言葉がある。
その頃の俺は、何故か無常に荒れていた。
大酒は飲む、競輪競馬の賭けに明け暮れてた。
上司曰く、
“星空を見て涙の出る人間になれ!”
今は解らなくてもいいが、忘れるな!と。
結婚をして、家族が出来て、故郷に帰った。
家族で、澄んだ夜空を眺めた・・・。
そこで、ようやく言葉の意味が解った。
その上司も昨年秋に逝った 寅次郎



にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
幕末から維新にかけての実話の小説。
出だしは何となく暗くてページが進まない。
だが臼井亘理夫婦が理不尽に殺害されてからのめり込む。
あらすじは、
幕末から明治初期、日本史上最後の仇討ち物語。
開国か攘夷かに揺れる日本で。
九州秋月藩藩士・臼井亘理は藩の生き残りを賭け東奔西走する。
それをよく思わぬ者達に夫婦共々斬殺される。
残された息子の六郎は復讐を決意する。
だが時代は仇討ちを犯罪へと変えてしまった。
でも六郎は犯罪者を承知で、本懐を遂げる。
人の道に時勢など関係ない。
正義を貫くに、己の命すら犠牲にする。
最後の武士道を貫いた男が描かれている。
父は常々、息子・六郎に教えた。
“青空を見よ、苦しくとも、いずれ頭上に蒼天は拡がる”と。
苦心惨憺して敵討ちは果たした。
しかし、その時は、何も残らなかった事を六郎は知る。
それは、時代が大きく変わったからか?
10年の収監を、恩赦を受けて世に出る。
そして田舎に帰り、穏やかな晩年を送る。
そして、故郷の空はまさに蒼天!
エンディングの文章に心うたれた。
六郎が故郷に帰った時、空は青空が広がっていた。
“そうか、蒼天は故郷にあったのか”
今迄、事を成してきても、青空を見る事はなかった。
生き方に悩み苦しんだ時は、故郷に戻り、空を見上げればよかったのだ。
“蒼天を見よ” 六郎の父の声を聞いた気がした。
59歳で波乱の生涯を終えた。
俺がまだチョンガァーの頃、上司に言われて言葉がある。
その頃の俺は、何故か無常に荒れていた。
大酒は飲む、競輪競馬の賭けに明け暮れてた。
上司曰く、
“星空を見て涙の出る人間になれ!”
今は解らなくてもいいが、忘れるな!と。
結婚をして、家族が出来て、故郷に帰った。
家族で、澄んだ夜空を眺めた・・・。
そこで、ようやく言葉の意味が解った。
その上司も昨年秋に逝った 寅次郎



にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月24日
「駄句にて候」
病室に入れるのは厳しく制限された。
主治医、ナース、食事の配達と掃除のおばちゃんのみ。
身内も一切入れない。
読書とパソコンとスマホがお友達。
前回の時は沢山の本を読んだ。
持参した本と、病院の図書館の本まで。
だが今回は、全然読む気が起きなかった。
パソコンもダメだった。
始めると、焼いた胃が痛みだすのだ。
神経を使うからだろうか?
TVも見たくない・・・。
のんびりしなさい!と言うシグナルか?
最初はひたすらに眠った。
時折痛みが襲ってくる、が・・・よく眠れた。
「食って出し ただ寝るだけの 贅沢病」
でも、何時までも続かない。
幸い病床は窓際だ・・・娑婆が見える。
次々と駄句が浮かんでは消える。
東の空にヘリの音、病棟の裏に着陸。
「間に合うか ドクターヘリに 春一番」
郡上からだと飛び立って20分で来ると言う。
強風をものともせず、勇敢に飛び降りた。
又、元の静寂に戻った。
「面会を 遮断のコロナめ 人恋し」
「面会ねぇ 会話もねぇ たまに来るのはナースだけ」
「来れば来た 来なけりゃ来ないで 文句言う」
「文句言う 相手はスマホの ラインだけ」
フェイスブックを見てたら、綺麗な女性が出て来た。
プールサイドで一人読書をしている。
昔、バリ島に遊んだ時の光景が浮かんできた。
プールサイドで本を読むビキニ姿の美人。
凄く優雅に見えた・・・。
が、彼女は本を読んでいない、野郎を誘ってる姿だ。
誘われてみようと思ったが、言葉が・・・。
いい体してたが・・・。
「旅先で 読書するバカ 見栄っ張り」
旅先は、旅先を楽しむもの!
病院は病気を楽しむもの?ナースを楽しむもの?
暇だととんでもない事迄もが脳裏を騒がせる。
なんせ病気だから 寅次郎




にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
主治医、ナース、食事の配達と掃除のおばちゃんのみ。
身内も一切入れない。
読書とパソコンとスマホがお友達。
前回の時は沢山の本を読んだ。
持参した本と、病院の図書館の本まで。
だが今回は、全然読む気が起きなかった。
パソコンもダメだった。
始めると、焼いた胃が痛みだすのだ。
神経を使うからだろうか?
TVも見たくない・・・。
のんびりしなさい!と言うシグナルか?
最初はひたすらに眠った。
時折痛みが襲ってくる、が・・・よく眠れた。
「食って出し ただ寝るだけの 贅沢病」
でも、何時までも続かない。
幸い病床は窓際だ・・・娑婆が見える。
次々と駄句が浮かんでは消える。
東の空にヘリの音、病棟の裏に着陸。
「間に合うか ドクターヘリに 春一番」
郡上からだと飛び立って20分で来ると言う。
強風をものともせず、勇敢に飛び降りた。
又、元の静寂に戻った。
「面会を 遮断のコロナめ 人恋し」
「面会ねぇ 会話もねぇ たまに来るのはナースだけ」
「来れば来た 来なけりゃ来ないで 文句言う」
「文句言う 相手はスマホの ラインだけ」
フェイスブックを見てたら、綺麗な女性が出て来た。
プールサイドで一人読書をしている。
昔、バリ島に遊んだ時の光景が浮かんできた。
プールサイドで本を読むビキニ姿の美人。
凄く優雅に見えた・・・。
が、彼女は本を読んでいない、野郎を誘ってる姿だ。
誘われてみようと思ったが、言葉が・・・。
いい体してたが・・・。
「旅先で 読書するバカ 見栄っ張り」
旅先は、旅先を楽しむもの!
病院は病気を楽しむもの?ナースを楽しむもの?
暇だととんでもない事迄もが脳裏を騒がせる。
なんせ病気だから 寅次郎




にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月22日
「仮釈放」
胃袋に拷問を受け、少しは改心した。
厳しい食事制限にも耐えた。
独房生活にも耐えた。
反省の色も見えるし逃亡の恐れもない。
よって釈放する。いや、仮釈放だ。
一か月後に再度出頭する事を条件に。
その時に、中を詳細に調べると言う。
それで疑いがなければ無罪放免とする。
と言う事で、迎えの車に乗った。
独房の窓から毎日眺めていた金華山に行きたくなった。
迎えに来た女房と、娘婿と孫の4人で向かった。
ロープウエーは休みで、ドライブウエーで展望台に向かった。
二年前に出所した時は、岐阜シティータワー43に行った。
高校時代三年間住んだ岐阜市の変貌に時代を感じた。
孫達にも、ジージの住んでいた時代の事を話した。
65年ほど前の事である。
今回の展望台は梅林公園の裏山の方である。
前方には残雪の伊吹山がかすんでいる。
岐阜駅から、今出て来た岐大病院までが大パノラマ。
西方にはジージが生まれた竜田町も見える。
75年前、岐阜大空襲で総てが灰燼と化した街。
その時、ジージはお袋達と、この梅林公園の山に逃げた。
そして一晩中、岐阜の燃えるのを見ていた。
それを機に、父母の故郷郡上に帰ったのだ。
女房や子や孫に語ってもピンとこないだろう。
眼下の家並みを眺め、一人感慨に耽った。
以来、様々な人生を味わい、歩んできた。
人は過ぎた人生は短いと言う。
俺は、個々を思い出すと、実に長かった気がする。
展望台の下に、薄墨サクラの子供が咲いていた。
帰路途中、讃岐うどんの、はなまるで昼食。
やはり娑婆の味は違う!
家に帰り、湯船にどっぷり・・・至福也!
体重計に乗ったら67.6kg、2kg減っていた。
病院からのお土産に、写真を頂いて来た。
自分の胃袋の焼く前と、焼いた後のカラー写真。
めったに見られるものではない。
人生には非日常の時間も時として必要であると感じた。
良き入院であった 寅次郎







にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
厳しい食事制限にも耐えた。
独房生活にも耐えた。
反省の色も見えるし逃亡の恐れもない。
よって釈放する。いや、仮釈放だ。
一か月後に再度出頭する事を条件に。
その時に、中を詳細に調べると言う。
それで疑いがなければ無罪放免とする。
と言う事で、迎えの車に乗った。
独房の窓から毎日眺めていた金華山に行きたくなった。
迎えに来た女房と、娘婿と孫の4人で向かった。
ロープウエーは休みで、ドライブウエーで展望台に向かった。
二年前に出所した時は、岐阜シティータワー43に行った。
高校時代三年間住んだ岐阜市の変貌に時代を感じた。
孫達にも、ジージの住んでいた時代の事を話した。
65年ほど前の事である。
今回の展望台は梅林公園の裏山の方である。
前方には残雪の伊吹山がかすんでいる。
岐阜駅から、今出て来た岐大病院までが大パノラマ。
西方にはジージが生まれた竜田町も見える。
75年前、岐阜大空襲で総てが灰燼と化した街。
その時、ジージはお袋達と、この梅林公園の山に逃げた。
そして一晩中、岐阜の燃えるのを見ていた。
それを機に、父母の故郷郡上に帰ったのだ。
女房や子や孫に語ってもピンとこないだろう。
眼下の家並みを眺め、一人感慨に耽った。
以来、様々な人生を味わい、歩んできた。
人は過ぎた人生は短いと言う。
俺は、個々を思い出すと、実に長かった気がする。
展望台の下に、薄墨サクラの子供が咲いていた。
帰路途中、讃岐うどんの、はなまるで昼食。
やはり娑婆の味は違う!
家に帰り、湯船にどっぷり・・・至福也!
体重計に乗ったら67.6kg、2kg減っていた。
病院からのお土産に、写真を頂いて来た。
自分の胃袋の焼く前と、焼いた後のカラー写真。
めったに見られるものではない。
人生には非日常の時間も時として必要であると感じた。
良き入院であった 寅次郎







にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月20日
「朝焼け」
朝の目覚めが早い。
一日中ベッドにいるのだから・・・。
昨晩は2時間おきに目が覚めた。
トイレに行きまた眠る。
朝5時、東の空が明るくなってきた。
山の背後がピンク色に染まっている。
淡い朝焼けである。
見ていると色は刻々変化してゆく。
そして山の上にピカッとダイヤモンドが!
今日の初日である。
間違いなく動いている!・・・宇宙は。
この時、ナースがお早うございまーす笑顔で来た。
体温、酸素、血圧と採血に。
俺の血管は細くて探すに一苦労する。
柔らかい手で、俺の腕を撫でまわしてくれる。
血管も恥ずかしいのか、出てこない?
ようやく探し当ててブスリ!
採血した管を右手で盛んに振っている。
ハイ終わりました。
ところが周りに鮮血が飛び散っている!
布団から床にかけて点々と!
管の口が壊れていた様だ。
御免なさい! こんなの初めて!
俺も初めてだ!
慌てて血を拭きとり、布団を交換。
すみません!すみません!
再度の採血、血管を探して、ブスリ!
俺は貧血患者なんだよ。
無駄に血を抜かないでくれよ!
心の中で思ったが、いいよ、いいよと笑顔でムニャムニャ。
朝焼けとは“朝焼無常”と言い、常ならぬ事を言うらしい。
諸行無常に習った創作語らしい。
世の中の事は常に変化してゆく。
それにいちいち囚われるな。
失敗も過失も一種の変化とみるべし。
ましてや、故意にやったわけではない。
彼女の小さな顔が一段といじらしく見えた。
今朝は布団の上まで朝焼けだった。
“朝焼けが 今日の退院 祝してる” 寅次郎




にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
一日中ベッドにいるのだから・・・。
昨晩は2時間おきに目が覚めた。
トイレに行きまた眠る。
朝5時、東の空が明るくなってきた。
山の背後がピンク色に染まっている。
淡い朝焼けである。
見ていると色は刻々変化してゆく。
そして山の上にピカッとダイヤモンドが!
今日の初日である。
間違いなく動いている!・・・宇宙は。
この時、ナースがお早うございまーす笑顔で来た。
体温、酸素、血圧と採血に。
俺の血管は細くて探すに一苦労する。
柔らかい手で、俺の腕を撫でまわしてくれる。
血管も恥ずかしいのか、出てこない?
ようやく探し当ててブスリ!
採血した管を右手で盛んに振っている。
ハイ終わりました。
ところが周りに鮮血が飛び散っている!
布団から床にかけて点々と!
管の口が壊れていた様だ。
御免なさい! こんなの初めて!
俺も初めてだ!
慌てて血を拭きとり、布団を交換。
すみません!すみません!
再度の採血、血管を探して、ブスリ!
俺は貧血患者なんだよ。
無駄に血を抜かないでくれよ!
心の中で思ったが、いいよ、いいよと笑顔でムニャムニャ。
朝焼けとは“朝焼無常”と言い、常ならぬ事を言うらしい。
諸行無常に習った創作語らしい。
世の中の事は常に変化してゆく。
それにいちいち囚われるな。
失敗も過失も一種の変化とみるべし。
ましてや、故意にやったわけではない。
彼女の小さな顔が一段といじらしく見えた。
今朝は布団の上まで朝焼けだった。
“朝焼けが 今日の退院 祝してる” 寅次郎




にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月19日
「いただきます!」
部屋の番号を見て思い出した。
この部屋は二年前に入った部屋だ。
偶然か?先生の計らいか?
こりゃ落ち着ける、有難い!
818号室は俺のマンションだ。
36時間ぶりの食事が届いた。
ベッドに座り、箸を手にして合掌!
ここでまた一つ思い出した。
日頃はすっかり忘れているのに・・・。
“五観の偈”である。
禅宗において食膳に唱える偈文である。
1、この食べ物は多くの人の手を経ております。
2、この食事を頂ける資格があるか。
3、好き嫌いを言わないか。
4、食事は良薬である。
5、より良き人間になる為に頂きます。
自分なりに解釈すればこんな事だろうか?
全て満点か?と言えばにノーである
3、の好き嫌いが問題か?
一応何でも食べるが、時に過ぎるのがいかん。
般若湯がないと飯が食えねぇのも駄目だ。
クスリも過ぎれば毒になる。
2、の資格があるかと聞かれると?になる。
腹八分目が守れない、浅ましいのだ。
この二つが守れないから岐大の世話になるのだ。
そのたびに“五観の偈”を思い出す・・・。
歳なんだから、程々にしねぇと・・・。
ソフトの反省会がいかんのだなー。
勝って飲み、負けて吞むから・・・。
ソフトを辞めようか?
吞むのを止め、打つのを辞めると?
残るは買うしかなくなる・・・。
これは家庭騒動になりかねない。
山道を登りながらこう考えた・・・。
いや、ベッドに寝ていてこう考えた。
血が漏れるほど飲んではいけない!
情に竿は禁物だ。
兎角、人の世は住みにくい・・・。
ご馳走様でした 寅次郎








にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
この部屋は二年前に入った部屋だ。
偶然か?先生の計らいか?
こりゃ落ち着ける、有難い!
818号室は俺のマンションだ。
36時間ぶりの食事が届いた。
ベッドに座り、箸を手にして合掌!
ここでまた一つ思い出した。
日頃はすっかり忘れているのに・・・。
“五観の偈”である。
禅宗において食膳に唱える偈文である。
1、この食べ物は多くの人の手を経ております。
2、この食事を頂ける資格があるか。
3、好き嫌いを言わないか。
4、食事は良薬である。
5、より良き人間になる為に頂きます。
自分なりに解釈すればこんな事だろうか?
全て満点か?と言えばにノーである
3、の好き嫌いが問題か?
一応何でも食べるが、時に過ぎるのがいかん。
般若湯がないと飯が食えねぇのも駄目だ。
クスリも過ぎれば毒になる。
2、の資格があるかと聞かれると?になる。
腹八分目が守れない、浅ましいのだ。
この二つが守れないから岐大の世話になるのだ。
そのたびに“五観の偈”を思い出す・・・。
歳なんだから、程々にしねぇと・・・。
ソフトの反省会がいかんのだなー。
勝って飲み、負けて吞むから・・・。
ソフトを辞めようか?
吞むのを止め、打つのを辞めると?
残るは買うしかなくなる・・・。
これは家庭騒動になりかねない。
山道を登りながらこう考えた・・・。
いや、ベッドに寝ていてこう考えた。
血が漏れるほど飲んではいけない!
情に竿は禁物だ。
兎角、人の世は住みにくい・・・。
ご馳走様でした 寅次郎








にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月18日
「三日目」
昨夜は9時に痛み止めを服用。
2回くらいトイレに起きた。
腹痛は時折襲ってくるが我慢する。
この薬は、小便が出にくくなる。
その先が眠れない。
よし、持参のビデオを見よう。
「最高の人生の見つけ方」
〜余命6ヶ月、一生分笑う〜の副題。
見る暇がなく、棚の肥やしになっていたビデオだ。
持参のPCで見ようと、薄暗い中で機械操作。
イヤホン迄段取りして、スイッチON。
だが、動かない!
動かすソフトをインストールせよと言う。
諦めた!ここはNETがOFFである。
こんな近代的な医療機関でNET OFFはおかしい?
ナースに言ったら、そうです、そうですよ!
上の先生方に言ってくださいよ!愚痴られた。
自分達のWiFiも使えないと言う。
この病院で一か所だけ繋がるらしい。
1階のコンビニの周辺だけ?
そんな所へ病人がのこのこ出かけられるかい。
今回は本も読みたくない。
腹痛の原因はパソコンや読書の神経かららしい。
寝ながら、景色を眺め、駄句をひねる事にした。
出来るは、出来るは・・・駄句だから。
今日一日で30句が出来た。
夕方4時、ここに来て初めてシャワーの許可が出た。
今迄は点滴に繋がれていたから駄目だった。
点滴も外してしまうと、何だか淋しい・・・。
“誰も来ず 頼りはナースと 点滴君”
“面会ねぇ 会話もねぇ たまに来るのはナースだけ”
“気のせいか 岐大のナースは めんこいぞ”
“治す価値 あるのかと問う 八十路過ぎ”
“寝ていても ヒゲの奴めは のびて来る”
“案ずるな 生きてる証拠だ 痛むのは”
馬鹿な事を真剣に考える時間なんて、人生にそうあるもんじゃない。
何言ってんだ!いつもバカな事ばぁし言ってやがって!
そうか、病むと益々バカ細胞が増えるんだ・・・。
バカ野郎! 寅次郎






にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2回くらいトイレに起きた。
腹痛は時折襲ってくるが我慢する。
この薬は、小便が出にくくなる。
その先が眠れない。
よし、持参のビデオを見よう。
「最高の人生の見つけ方」
〜余命6ヶ月、一生分笑う〜の副題。
見る暇がなく、棚の肥やしになっていたビデオだ。
持参のPCで見ようと、薄暗い中で機械操作。
イヤホン迄段取りして、スイッチON。
だが、動かない!
動かすソフトをインストールせよと言う。
諦めた!ここはNETがOFFである。
こんな近代的な医療機関でNET OFFはおかしい?
ナースに言ったら、そうです、そうですよ!
上の先生方に言ってくださいよ!愚痴られた。
自分達のWiFiも使えないと言う。
この病院で一か所だけ繋がるらしい。
1階のコンビニの周辺だけ?
そんな所へ病人がのこのこ出かけられるかい。
今回は本も読みたくない。
腹痛の原因はパソコンや読書の神経かららしい。
寝ながら、景色を眺め、駄句をひねる事にした。
出来るは、出来るは・・・駄句だから。
今日一日で30句が出来た。
夕方4時、ここに来て初めてシャワーの許可が出た。
今迄は点滴に繋がれていたから駄目だった。
点滴も外してしまうと、何だか淋しい・・・。
“誰も来ず 頼りはナースと 点滴君”
“面会ねぇ 会話もねぇ たまに来るのはナースだけ”
“気のせいか 岐大のナースは めんこいぞ”
“治す価値 あるのかと問う 八十路過ぎ”
“寝ていても ヒゲの奴めは のびて来る”
“案ずるな 生きてる証拠だ 痛むのは”
馬鹿な事を真剣に考える時間なんて、人生にそうあるもんじゃない。
何言ってんだ!いつもバカな事ばぁし言ってやがって!
そうか、病むと益々バカ細胞が増えるんだ・・・。
バカ野郎! 寅次郎






にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月17日
「面会禁止」
友人が入院した。
見舞に行ったが面会拒絶された。
コロナ対策だと言う。
まるで俺がウイルスを持っているかの如くだ。
病人の気持ちなど全く忖度しない。
身内も病院のロビーまでは一緒に入れる。
だが、その先は入れない。
入院患者は全て、面会謝絶だ。
何人たりとも、逢わせてくれない。
今度は俺が入院する事になった。
やはり同じ扱いだ。
病室に一人取り残された感じ。
若い綺麗な看護婦は時折来てくれる。
だが、彼女らに身内の込み入った話はできない。
彼女らは笑顔でも、サービス業ではない。
癒しの言葉はあるが、あくまで業務上。
患者は孤独だ。
入院した当初は良かった。
久々に娑婆の喧騒を離れて・・・。
カカ共の愚痴も聞かなくて済む。
静かに読書でもして、気儘に・・・。
そんなのは、モノの一日で終わった。
身内、友人知人は誰も来ない、いや来られない。
女房に、文句も言えない。
一日中、殆ど喋る事がない。
インターネッは繋がらない。
これでは病気になる?
別のところへ入院をせねばならない?
これは独房だ・・・入った事はないが。
東日本大震災は10年が過ぎた。
死に別れた人達が今も、涙ながらに語る。
化けてでも出て来てくれ・・・逢いたい!
テレビ画面で語る人の心境が痛い程解る。
大袈裟だと笑うな!
それに近い心境なのだ。
救われるのは、俺は叉、娑婆に戻れる事だ。
思考が滅裂になって来た。
まだ麻酔が効いているのか・・・?
娑婆が恋しい・・・ 寅次郎






にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
見舞に行ったが面会拒絶された。
コロナ対策だと言う。
まるで俺がウイルスを持っているかの如くだ。
病人の気持ちなど全く忖度しない。
身内も病院のロビーまでは一緒に入れる。
だが、その先は入れない。
入院患者は全て、面会謝絶だ。
何人たりとも、逢わせてくれない。
今度は俺が入院する事になった。
やはり同じ扱いだ。
病室に一人取り残された感じ。
若い綺麗な看護婦は時折来てくれる。
だが、彼女らに身内の込み入った話はできない。
彼女らは笑顔でも、サービス業ではない。
癒しの言葉はあるが、あくまで業務上。
患者は孤独だ。
入院した当初は良かった。
久々に娑婆の喧騒を離れて・・・。
カカ共の愚痴も聞かなくて済む。
静かに読書でもして、気儘に・・・。
そんなのは、モノの一日で終わった。
身内、友人知人は誰も来ない、いや来られない。
女房に、文句も言えない。
一日中、殆ど喋る事がない。
インターネッは繋がらない。
これでは病気になる?
別のところへ入院をせねばならない?
これは独房だ・・・入った事はないが。
東日本大震災は10年が過ぎた。
死に別れた人達が今も、涙ながらに語る。
化けてでも出て来てくれ・・・逢いたい!
テレビ画面で語る人の心境が痛い程解る。
大袈裟だと笑うな!
それに近い心境なのだ。
救われるのは、俺は叉、娑婆に戻れる事だ。
思考が滅裂になって来た。
まだ麻酔が効いているのか・・・?
娑婆が恋しい・・・ 寅次郎






にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月16日
「記憶にございません」
15時30分、お迎えが来た。
白装束のおなごが、ストレッチャーを押してきた。
帰りはこれで来てもらいます!
ありがたや、生きて帰ってこれるのだ。
おなごは手際よく点滴を装着する。
ナースの尻を歩きながら、点滴を引き連れて手術室へ。
手術台がまな板に見える。
よだれ掛けを着けて、横になる。
喉にゼリー状の麻酔薬を含ませる。
飲むな! と別のおなごが言う。
指輪も外せ!貴金属は全て没収。
大丈夫か? 余計な心配が顔を出す。
先生が薄いビニールのカッパ姿で登場。
おなご二人もカッパ姿で物々しい。
これから一匹の生き物を処置するのだ・・・。
こちとら恐怖に怯えているのに、忖度なし。
点滴を麻酔薬に切り替えたらしい。
ガチャガチャと言う、口に差し込む器械の音・・・。
それでは始めます、と言う先生の声が最後・・・。
その先は、何の記憶もございません!
ウソつき官僚の記憶とはわけが違う。
三人の男女が居た事だけで、その先は全く分かりません。
17時30分頃、冷たい手で、血圧測定をしている。
この時始めて、病室のベッドに居る事に気付いた。
まだ意識はおぼろである。
空腹と睡魔で、泥のように眠る。
13日、午前3時、腹痛が定期的に襲ってくる。
点滴を連れてトイレに向かう。
ふらついて吐き気がするが、出ない!
我慢して眠るが、痛みで熟睡出来ない。
おなごにお願いして、痛み止めを飲む。
30分程で効いて来た・・・眠る。
先生が来て、今日のお昼から食事をしよう!と言う。
胃を焼いてから20時間しか過ぎていないのに。
12時、待望のお食事!
都合36時間、何も食べていなかった。
メニューを写真に収め、神に感謝した。
恐る恐る口に運ぶ・・・美味い!
何だ?サケの切り身に枝豆迄付いているぞ!
こりゃ、生ビールも来るかも・・・?
柔らかく、薄味のフルコースだった!
きっちり平らげた 寅次郎





にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
白装束のおなごが、ストレッチャーを押してきた。
帰りはこれで来てもらいます!
ありがたや、生きて帰ってこれるのだ。
おなごは手際よく点滴を装着する。
ナースの尻を歩きながら、点滴を引き連れて手術室へ。
手術台がまな板に見える。
よだれ掛けを着けて、横になる。
喉にゼリー状の麻酔薬を含ませる。
飲むな! と別のおなごが言う。
指輪も外せ!貴金属は全て没収。
大丈夫か? 余計な心配が顔を出す。
先生が薄いビニールのカッパ姿で登場。
おなご二人もカッパ姿で物々しい。
これから一匹の生き物を処置するのだ・・・。
こちとら恐怖に怯えているのに、忖度なし。
点滴を麻酔薬に切り替えたらしい。
ガチャガチャと言う、口に差し込む器械の音・・・。
それでは始めます、と言う先生の声が最後・・・。
その先は、何の記憶もございません!
ウソつき官僚の記憶とはわけが違う。
三人の男女が居た事だけで、その先は全く分かりません。
17時30分頃、冷たい手で、血圧測定をしている。
この時始めて、病室のベッドに居る事に気付いた。
まだ意識はおぼろである。
空腹と睡魔で、泥のように眠る。
13日、午前3時、腹痛が定期的に襲ってくる。
点滴を連れてトイレに向かう。
ふらついて吐き気がするが、出ない!
我慢して眠るが、痛みで熟睡出来ない。
おなごにお願いして、痛み止めを飲む。
30分程で効いて来た・・・眠る。
先生が来て、今日のお昼から食事をしよう!と言う。
胃を焼いてから20時間しか過ぎていないのに。
12時、待望のお食事!
都合36時間、何も食べていなかった。
メニューを写真に収め、神に感謝した。
恐る恐る口に運ぶ・・・美味い!
何だ?サケの切り身に枝豆迄付いているぞ!
こりゃ、生ビールも来るかも・・・?
柔らかく、薄味のフルコースだった!
きっちり平らげた 寅次郎





にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月15日
「逮捕・収監」
みっともない話だが、
2月18日に逮捕され3月12日、収監。
収監場所は岐阜大学病院、8階の大部屋。
4人部屋で、俺は南側の窓際で、これは有難い。
これが廊下側で窓もなければ、監獄となる。
金華山が真正面に見える。
日当たりと景色は最高で、正に別荘だ。
時折、白衣の女性が、御用伺いに来る。
毎度ありーとは、さすがに言わない。
気分はどうですか?
困った事はありませんか?
勿論、三食付きである。
冷暖房完備、トイレ付。
テレビも備わっている。
風呂は個室だが、交代で使用する。
家賃は保険が効くから、タダの隣位だ。
難点は、般若湯がご法度だ。
ここは過去に4回、お世話になっている。
1回目は14年前、不整脈により、アブレーション処置。
2回目は13年前、頸動脈狭窄症により、ステント挿入。
3回目は2年前、胃の中の毛細血管から血が漏れて貧血。
そして今回の4回目は、前回と同じ症状で貧血。
何れも、おらの村の病院では、処置出来ず、街に来た。
今朝は8時過ぎに、自宅を出る。
付添人は、妻と嫁に行った娘と、その孫。
高速道路が病院の近く迄延びて、1時間少々で到着。
コロナ禍で病室までは、みんな入れない。
妻と孫は、ロビーでお別れ。
娘は8階のナースステーションまで。
ここで最終手続きを済ませて、帰ってゆく。
手術の結果は、先生が電話で報告するとの事。
兎に角、不要な接触を避けている。
その先は、俺一人でナースにくっついて病室へ。
慣れない荷物の整理をして、パジャマに着替える。
若い看護婦が来て、腕に容赦なく針を突きさす。
点滴の針で、ついでにそこで採血もして行く。
徐々に、病人になってゆく。
昨晩の9時から、何も食べていない。
10年前の昨日(3・11)の東北を思い我慢する。
皆が帰ってゆき、何だか見捨てられた感じだ・・・。
やはり逝く時は一人か? 寅次郎





にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2月18日に逮捕され3月12日、収監。
収監場所は岐阜大学病院、8階の大部屋。
4人部屋で、俺は南側の窓際で、これは有難い。
これが廊下側で窓もなければ、監獄となる。
金華山が真正面に見える。
日当たりと景色は最高で、正に別荘だ。
時折、白衣の女性が、御用伺いに来る。
毎度ありーとは、さすがに言わない。
気分はどうですか?
困った事はありませんか?
勿論、三食付きである。
冷暖房完備、トイレ付。
テレビも備わっている。
風呂は個室だが、交代で使用する。
家賃は保険が効くから、タダの隣位だ。
難点は、般若湯がご法度だ。
ここは過去に4回、お世話になっている。
1回目は14年前、不整脈により、アブレーション処置。
2回目は13年前、頸動脈狭窄症により、ステント挿入。
3回目は2年前、胃の中の毛細血管から血が漏れて貧血。
そして今回の4回目は、前回と同じ症状で貧血。
何れも、おらの村の病院では、処置出来ず、街に来た。
今朝は8時過ぎに、自宅を出る。
付添人は、妻と嫁に行った娘と、その孫。
高速道路が病院の近く迄延びて、1時間少々で到着。
コロナ禍で病室までは、みんな入れない。
妻と孫は、ロビーでお別れ。
娘は8階のナースステーションまで。
ここで最終手続きを済ませて、帰ってゆく。
手術の結果は、先生が電話で報告するとの事。
兎に角、不要な接触を避けている。
その先は、俺一人でナースにくっついて病室へ。
慣れない荷物の整理をして、パジャマに着替える。
若い看護婦が来て、腕に容赦なく針を突きさす。
点滴の針で、ついでにそこで採血もして行く。
徐々に、病人になってゆく。
昨晩の9時から、何も食べていない。
10年前の昨日(3・11)の東北を思い我慢する。
皆が帰ってゆき、何だか見捨てられた感じだ・・・。
やはり逝く時は一人か? 寅次郎





にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月12日
「甘南美寺」
元気な内に行かねばと思っていたお寺だ。
岐大病院へ行く道路を検索していたら出て来た。
山県市役所の北方12kmとあった。
病院の帰りにでも行ってみよう。
この寺の思い出は高校一年の夏、ここで合宿をした事だ。
数えてみれば65年前である。
その時、自分が書いた文集が残っていた、要約すると。
沢山の荷物をもって、古いバスに乗り込み岐阜を出発した。
郡上の山奥よりまだ田舎と思われるがガタガタ道を一時間。
甘南美寺前と言う停車場はなかったが、臨時に降ろしてもらった。
30段程の石段を上ると、立派な山門。
その両脇に阿吽の力士像が眼をむいて出迎えてくれた。
山門左側に高さ10m余りの滝が、水しぶきを。
この時 “木陰より 覗く陽に映え 滝白く”と読んだ。
この句は、その時の最優秀に選ばれた。
こんな内容の文集であった。
そして、65年過ぎた今日、懐かしの階段を登った。
記憶をむさぼるように、その場に立ち尽くした。
景色は同じである! 65年前と・・・。
少し荒れた感じは、65年の歳月のせいか・・・。
庫裏の前で撮った写真が出て来た。
庫裏はそのままの姿を残していた。
伊自良川で水中練習の写真も出て来た。
その時の俺は水泳パンツでなく、六尺ふんどし姿だ。
65年が如何に古いかを証明する1枚である。
庫裏に入り、御朱印を所望した。
その土間、部屋は昔のままであった。
奥様に、昔の話をしたら“そうでしたか・・・”でお終いだった。
この奥様とて生れていなかったかも知れない。
御朱印は達磨大師の絵に“廓然無聖”と墨されていた。
かくねんむしょうと読むらしい。
禅問答の公案で、心広くわだかまりのない事らしい。
1570年、姉川の合戦の頃に創建された、臨済宗妙心寺派の名刹。
檀家の居ないお寺で、参拝者だけでの護持運営らしい。
これは厳しいものがあると推察される。
家に帰りNETで調べたら、住職の写真が出て来た。
合宿の時、皆で写した写真に、先代住職が写っていた。
そっくりだ!
しばし去りがたく候だった 寅次郎













にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
岐大病院へ行く道路を検索していたら出て来た。
山県市役所の北方12kmとあった。
病院の帰りにでも行ってみよう。
この寺の思い出は高校一年の夏、ここで合宿をした事だ。
数えてみれば65年前である。
その時、自分が書いた文集が残っていた、要約すると。
沢山の荷物をもって、古いバスに乗り込み岐阜を出発した。
郡上の山奥よりまだ田舎と思われるがガタガタ道を一時間。
甘南美寺前と言う停車場はなかったが、臨時に降ろしてもらった。
30段程の石段を上ると、立派な山門。
その両脇に阿吽の力士像が眼をむいて出迎えてくれた。
山門左側に高さ10m余りの滝が、水しぶきを。
この時 “木陰より 覗く陽に映え 滝白く”と読んだ。
この句は、その時の最優秀に選ばれた。
こんな内容の文集であった。
そして、65年過ぎた今日、懐かしの階段を登った。
記憶をむさぼるように、その場に立ち尽くした。
景色は同じである! 65年前と・・・。
少し荒れた感じは、65年の歳月のせいか・・・。
庫裏の前で撮った写真が出て来た。
庫裏はそのままの姿を残していた。
伊自良川で水中練習の写真も出て来た。
その時の俺は水泳パンツでなく、六尺ふんどし姿だ。
65年が如何に古いかを証明する1枚である。
庫裏に入り、御朱印を所望した。
その土間、部屋は昔のままであった。
奥様に、昔の話をしたら“そうでしたか・・・”でお終いだった。
この奥様とて生れていなかったかも知れない。
御朱印は達磨大師の絵に“廓然無聖”と墨されていた。
かくねんむしょうと読むらしい。
禅問答の公案で、心広くわだかまりのない事らしい。
1570年、姉川の合戦の頃に創建された、臨済宗妙心寺派の名刹。
檀家の居ないお寺で、参拝者だけでの護持運営らしい。
これは厳しいものがあると推察される。
家に帰りNETで調べたら、住職の写真が出て来た。
合宿の時、皆で写した写真に、先代住職が写っていた。
そっくりだ!
しばし去りがたく候だった 寅次郎













にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月10日
「ふんばれねぇ-」
ソフトの練習を始めた。
やはり土の上での運動は気持ちがいい。
ところが、右足の踏ん張りがきかねぇ。
昨年の秋頃だろうか、強烈につまずいた。
その時に、右足指の爪を、強かに強打。
数日して爪が内出血し、紫色に変色。
その後、痛みは引いたが、爪の色は黒ずんだまま。
今年に入り、2月頃、爪が浮き出した。
どうやら、爪は死んで、新しい爪が下から伸びてきた様だ。
古い爪は、それに押し出された感じ。
その内に、爪が剥がれそうになって来た。
ズボンを履く時に引っかかる。
その都度、痛みが走る。
無理に剥がそうとすると、イテテテッー!
当分、絆創膏で押さえる事にした。
80を過ぎて、体は退化の一途かと思ってきた。
だが、この爪は、まだ成長を続けている。
他にも、成長している所がある。
頭の毛やヒゲは、日々生えてくる。
ヒゲは死んでからでも伸びる。
脳は鍛えれば進化するとか。
細胞も運動すれば、成長はするらしい。
これ等は意識的にやらないと伸びない様だが。
普通は不精をすると退化、減少をする。
骨や筋肉はもろくなる。
陰毛も減少傾向・・・?
は・め・ま、は退化の方向に向かう。
耳の退化も人によって著しい。
舌・味覚は衰えないなぁー。
同じ体なのに、成長するモノ、退化するモノが同居している。
100を越えても、かくしゃくたる人も居る。
80前でも老衰と言う人も居る。
摩訶不思議な人体だ。
昨晩、風呂から上がったら、爪が剥がれた。
下からは立派な爪が出て来ていた。
間違いなく進歩、成長をしている!
その日、孫の歯も抜けた。
永久歯に変る前兆だ。
孫と共に成長している 寅次郎







にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
やはり土の上での運動は気持ちがいい。
ところが、右足の踏ん張りがきかねぇ。
昨年の秋頃だろうか、強烈につまずいた。
その時に、右足指の爪を、強かに強打。
数日して爪が内出血し、紫色に変色。
その後、痛みは引いたが、爪の色は黒ずんだまま。
今年に入り、2月頃、爪が浮き出した。
どうやら、爪は死んで、新しい爪が下から伸びてきた様だ。
古い爪は、それに押し出された感じ。
その内に、爪が剥がれそうになって来た。
ズボンを履く時に引っかかる。
その都度、痛みが走る。
無理に剥がそうとすると、イテテテッー!
当分、絆創膏で押さえる事にした。
80を過ぎて、体は退化の一途かと思ってきた。
だが、この爪は、まだ成長を続けている。
他にも、成長している所がある。
頭の毛やヒゲは、日々生えてくる。
ヒゲは死んでからでも伸びる。
脳は鍛えれば進化するとか。
細胞も運動すれば、成長はするらしい。
これ等は意識的にやらないと伸びない様だが。
普通は不精をすると退化、減少をする。
骨や筋肉はもろくなる。
陰毛も減少傾向・・・?
は・め・ま、は退化の方向に向かう。
耳の退化も人によって著しい。
舌・味覚は衰えないなぁー。
同じ体なのに、成長するモノ、退化するモノが同居している。
100を越えても、かくしゃくたる人も居る。
80前でも老衰と言う人も居る。
摩訶不思議な人体だ。
昨晩、風呂から上がったら、爪が剥がれた。
下からは立派な爪が出て来ていた。
間違いなく進歩、成長をしている!
その日、孫の歯も抜けた。
永久歯に変る前兆だ。
孫と共に成長している 寅次郎







にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月08日
「ブレーキ&アクセル」
食欲は旺盛。
飯は美味いし、酒も旨い!
少しすぎると、直ぐに体重計が跳ね上がる。
一見、健康そのものに見える。
だが、動くと、直ぐに疲れる。
息が上がる・・・。
お医者さんの見立ては、極端な貧血だと言う。
血液検査が動かぬ証拠として見せられる。
血気盛んな年寄りが、何故貧血なのか?
原因の追究をされた。
便が黒いと解り、胃袋に疑惑が持たれた。
即、胃袋にカメラを突っ込まれた。
胃袋の毛細血管から血が漏れていると言う。
同じ事は、二年前にもあった。
その時は、岐大に入院し、胃壁を焼いた。
毛細血管の出ている所をケロイド状にして塞いだ。
出血は止まり、貧血も収まった。
10日間、ほぼ断食状態だった。
これに懲りて、以後、暴飲暴食は慎んだ。
ところが二年後の今日、再発した。
前回ほど、ひどくはないが同じ症状らしい。
節制してるのに・・・。
何故こうなるのかが解らない?
薬では治らないと言う。
又、岐大に収監され、焼くしかないらしい。
10年程前に、頸動脈狭窄症で手術を受けた。
血管が細くなり詰まりだしたのだ。
その時の血液はドロドロ状態らしかった。
以来、血液サラサラなる薬を飲んでいる。
これはケガなどをすると血の止まりが悪くなる。
今、俺の胃は出血している。
そこへこの薬を飲んでいる。
出血を促進している様なもんだ。
だが、薬を止めれば、血液がドロドロかする恐れはある。
血液が詰まると脳梗塞が近づいてくる?
今はブレーキとアクセルを同時に踏んでいる状態だ。
さて、どうするか?
菅総理の心境に似ている・・・命か経済か?
薬を止める決断をした 寅次郎






にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
飯は美味いし、酒も旨い!
少しすぎると、直ぐに体重計が跳ね上がる。
一見、健康そのものに見える。
だが、動くと、直ぐに疲れる。
息が上がる・・・。
お医者さんの見立ては、極端な貧血だと言う。
血液検査が動かぬ証拠として見せられる。
血気盛んな年寄りが、何故貧血なのか?
原因の追究をされた。
便が黒いと解り、胃袋に疑惑が持たれた。
即、胃袋にカメラを突っ込まれた。
胃袋の毛細血管から血が漏れていると言う。
同じ事は、二年前にもあった。
その時は、岐大に入院し、胃壁を焼いた。
毛細血管の出ている所をケロイド状にして塞いだ。
出血は止まり、貧血も収まった。
10日間、ほぼ断食状態だった。
これに懲りて、以後、暴飲暴食は慎んだ。
ところが二年後の今日、再発した。
前回ほど、ひどくはないが同じ症状らしい。
節制してるのに・・・。
何故こうなるのかが解らない?
薬では治らないと言う。
又、岐大に収監され、焼くしかないらしい。
10年程前に、頸動脈狭窄症で手術を受けた。
血管が細くなり詰まりだしたのだ。
その時の血液はドロドロ状態らしかった。
以来、血液サラサラなる薬を飲んでいる。
これはケガなどをすると血の止まりが悪くなる。
今、俺の胃は出血している。
そこへこの薬を飲んでいる。
出血を促進している様なもんだ。
だが、薬を止めれば、血液がドロドロかする恐れはある。
血液が詰まると脳梗塞が近づいてくる?
今はブレーキとアクセルを同時に踏んでいる状態だ。
さて、どうするか?
菅総理の心境に似ている・・・命か経済か?
薬を止める決断をした 寅次郎






にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月06日
「蟻の菜園」
虐待に耐える幼い姉妹に涙する。
その姉妹が、何とか成長するが・・・。
幸福もつかの間、ギャンブルに転落。
人を殺めるところまで落ちる。
其処には、幼い頃に受けた傷が、深く残る。
弱者を救えない、日本の社会に苛立ちを覚える。
現実に、この種の虐待は日々行われている。
新聞記事に絶える事がない。
貧困を救えない社会に怒りと悲しみ。
事なかれ主義の国と官僚に腹が立つ。
あらすじは
姉妹の母親は病死し、二人は父親の手で育てられました。
しかし、父親は重度のアルコール依存症で育児を放棄。
父親の凄まじい虐待に地獄の日々。
戸籍などなく、ワゴン車の中で三人が暮らす。
勿論、学校などは行けない。
食事も満足に与えられず、父親からの暴力、更には性的虐待も。
ついに姉が父親をカッターナイフで切りつけて逃げて行方不明に。
父親はアル中で入院。
これを機に、妹は養護施設に入り、束の間の安息。
だが、父親が退院して、又しても地獄の日々となる。
時が過ぎ、
介護士の円藤冬香(姉・早紀)が結婚詐欺で逮捕される。
彼女の付き合う男性が相次いで死亡。
しかし、冬香は容疑を否認、アリバイも完璧あった。
冬香は東尋坊から逃げて、別名を名乗り生きていた。
妹(冬香)も施設を出て、結婚して優雅な生活になる。
ところがパチンコにはまり、地獄の生活が始まる。
姉・円藤冬香の名を騙り、婚活サイトに登録。
ここから悲劇が始まる。
二人は遂に、人を殺めるまでに落ちる。
でも、姉妹の境遇には同情の余地がある。
昨日も、離婚夫婦の子供に無戸籍児童のある事が新聞に出た。
何とも、無責任な親達が居る事かと呆れる。
そこには虐待が付きまとっている。
経済成長ばかりの政治世相に別れを告げるべきだ。
さもなければ、悲劇は続くだろう。
悲しみと、怒りでページをめくった。
政治が許せない! 寅次郎



にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
その姉妹が、何とか成長するが・・・。
幸福もつかの間、ギャンブルに転落。
人を殺めるところまで落ちる。
其処には、幼い頃に受けた傷が、深く残る。
弱者を救えない、日本の社会に苛立ちを覚える。
現実に、この種の虐待は日々行われている。
新聞記事に絶える事がない。
貧困を救えない社会に怒りと悲しみ。
事なかれ主義の国と官僚に腹が立つ。
あらすじは
姉妹の母親は病死し、二人は父親の手で育てられました。
しかし、父親は重度のアルコール依存症で育児を放棄。
父親の凄まじい虐待に地獄の日々。
戸籍などなく、ワゴン車の中で三人が暮らす。
勿論、学校などは行けない。
食事も満足に与えられず、父親からの暴力、更には性的虐待も。
ついに姉が父親をカッターナイフで切りつけて逃げて行方不明に。
父親はアル中で入院。
これを機に、妹は養護施設に入り、束の間の安息。
だが、父親が退院して、又しても地獄の日々となる。
時が過ぎ、
介護士の円藤冬香(姉・早紀)が結婚詐欺で逮捕される。
彼女の付き合う男性が相次いで死亡。
しかし、冬香は容疑を否認、アリバイも完璧あった。
冬香は東尋坊から逃げて、別名を名乗り生きていた。
妹(冬香)も施設を出て、結婚して優雅な生活になる。
ところがパチンコにはまり、地獄の生活が始まる。
姉・円藤冬香の名を騙り、婚活サイトに登録。
ここから悲劇が始まる。
二人は遂に、人を殺めるまでに落ちる。
でも、姉妹の境遇には同情の余地がある。
昨日も、離婚夫婦の子供に無戸籍児童のある事が新聞に出た。
何とも、無責任な親達が居る事かと呆れる。
そこには虐待が付きまとっている。
経済成長ばかりの政治世相に別れを告げるべきだ。
さもなければ、悲劇は続くだろう。
悲しみと、怒りでページをめくった。
政治が許せない! 寅次郎



にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月04日
「覚 悟」
1989年、竹下首相はリクルート問題で失脚。
その時、会津の硬骨漢・伊東正義に後継の打診があった。
受ければ、そのまま総理大臣が約束される状態だった。
ところが伊東は、
表紙を変えただけでは、腐敗政治は良くならない!
こう断言して、要請を断った!
まさに会津っぽの真骨頂だと、今に語り草だ。
昨今、こんな政治家は絶えて久しい。
何でもいいから、なりたい人ばかりだ。
そこにはビジョンも哲学もない。
派閥、人脈力学で決められ、能力は二の次だ。
国民不在とも言える。
なっては見たモノの、様子や勝手が違う。
ゲバさない様に、答弁は原稿の棒読みで意味不明。
決定は専門家のご意見を聞いて行います。
質問する記者に、同じ質問をしないで下さいと言う。
自分は、同じ答弁ばかり繰り返していて・・・。
長男坊や側近の不始末を突かれると語気を強める。
私は感情で人事をやった事はありません!
感情を抑えきれず堂々としらを切る。
まさに感情むき出し そのもの。
この程度の人なんですね・・・。
人事権だけが頼りの人なんだ・・・。
多くは望めまい・・・。
国民は完全になめられている。
覚悟など微塵も感じられません。
愚生は中日時事川柳に時折応募しております。
中々採用されないので、ここで謳います。
甚だ失礼とは存じますが・・・。
「七光 昭惠の次は 長男坊」
「人格と DNAは 違うのか」
「長男坊 人格違う 越後屋か」
「山田さん 七万食べても スリムだね」
「ただならば 断らないよ 俺だって」
「ただの肉 七万も食べ 入院す」
・・・だがねぇ、ちょっと待ってくれ。
俺にも、男の矜持ってものが少しはあるぜ。
「貧しても ただの酒なら 断るよ」
やせ我慢の 寅次郎




にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
その時、会津の硬骨漢・伊東正義に後継の打診があった。
受ければ、そのまま総理大臣が約束される状態だった。
ところが伊東は、
表紙を変えただけでは、腐敗政治は良くならない!
こう断言して、要請を断った!
まさに会津っぽの真骨頂だと、今に語り草だ。
昨今、こんな政治家は絶えて久しい。
何でもいいから、なりたい人ばかりだ。
そこにはビジョンも哲学もない。
派閥、人脈力学で決められ、能力は二の次だ。
国民不在とも言える。
なっては見たモノの、様子や勝手が違う。
ゲバさない様に、答弁は原稿の棒読みで意味不明。
決定は専門家のご意見を聞いて行います。
質問する記者に、同じ質問をしないで下さいと言う。
自分は、同じ答弁ばかり繰り返していて・・・。
長男坊や側近の不始末を突かれると語気を強める。
私は感情で人事をやった事はありません!
感情を抑えきれず堂々としらを切る。
まさに感情むき出し そのもの。
この程度の人なんですね・・・。
人事権だけが頼りの人なんだ・・・。
多くは望めまい・・・。
国民は完全になめられている。
覚悟など微塵も感じられません。
愚生は中日時事川柳に時折応募しております。
中々採用されないので、ここで謳います。
甚だ失礼とは存じますが・・・。
「七光 昭惠の次は 長男坊」
「人格と DNAは 違うのか」
「長男坊 人格違う 越後屋か」
「山田さん 七万食べても スリムだね」
「ただならば 断らないよ 俺だって」
「ただの肉 七万も食べ 入院す」
・・・だがねぇ、ちょっと待ってくれ。
俺にも、男の矜持ってものが少しはあるぜ。
「貧しても ただの酒なら 断るよ」
やせ我慢の 寅次郎




にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
2021年03月02日
「大垣夜行」
懐かしい夜行列車が新聞に出た。
高校時代、弁論の遠征でよく利用した。
大垣を21時30分頃出発。
東京には翌朝の5時頃到着した。
貧乏学生には有難い列車だった。
宿泊代が要らない。
運賃が安い。(鈍行だから)
その代わり車内は過酷だった。
座席シートは、リグライニング等はない。
硬い背もたれは垂直だ。
これで7時間程 眠る訳だ。
新聞紙を沢山持ち込んで、床に敷いて寝た。
それでも眠れたのだから、若かったんだ。
早稲田の大熊講堂での全国大会に行った。
一人で、東京の地図を握りしめて・・・。
東京は中学の修学旅行で一度来たきりだ。
右も左も、上も下も皆目解らない。
早稲田は高田馬場近くだ。
その時、何故か山手線には乗っていない。
山手線は早稲田の前までは行かない。
都電は早稲田の前まで行ける事を調べたのだろう。
朝の5時頃である、店は開いていない。
早稲田迄行き、そこで朝食を摂ったんだろうか?
その日に、大隈講堂で叫び、上位5人に残った。
翌日、決戦弁論で、全国制覇!
優勝カップや副賞が沢山貰えたが、さて困った。
こんなに沢山、貰えるとは予想していなかった。
頂いた荷物(?)を紐できつく縛り、担いで電車に乗った。
嬉しいやら、恥ずかしいやら・・・。
東京23時半頃の大垣行き夜行列車に乗り込んだ。
翌朝の7時頃に無事、岐阜に到着。
頂いた内の2個は取り切りカップで、今も家にある。
何故、大垣迄だったか?
大垣には、車庫のスペースが広くあったかららしい。
昔、東京―大阪間に鈍行が走っていた。
これの廃止に、反対の声が上がり、大垣迄は残した。
これもやがて廃止になり、その後継はムーンライトながら。
これも、今年の1月に運航終了した。
また一つ、我が青春が消えた 寅次郎







にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />
高校時代、弁論の遠征でよく利用した。
大垣を21時30分頃出発。
東京には翌朝の5時頃到着した。
貧乏学生には有難い列車だった。
宿泊代が要らない。
運賃が安い。(鈍行だから)
その代わり車内は過酷だった。
座席シートは、リグライニング等はない。
硬い背もたれは垂直だ。
これで7時間程 眠る訳だ。
新聞紙を沢山持ち込んで、床に敷いて寝た。
それでも眠れたのだから、若かったんだ。
早稲田の大熊講堂での全国大会に行った。
一人で、東京の地図を握りしめて・・・。
東京は中学の修学旅行で一度来たきりだ。
右も左も、上も下も皆目解らない。
早稲田は高田馬場近くだ。
その時、何故か山手線には乗っていない。
山手線は早稲田の前までは行かない。
都電は早稲田の前まで行ける事を調べたのだろう。
朝の5時頃である、店は開いていない。
早稲田迄行き、そこで朝食を摂ったんだろうか?
その日に、大隈講堂で叫び、上位5人に残った。
翌日、決戦弁論で、全国制覇!
優勝カップや副賞が沢山貰えたが、さて困った。
こんなに沢山、貰えるとは予想していなかった。
頂いた荷物(?)を紐できつく縛り、担いで電車に乗った。
嬉しいやら、恥ずかしいやら・・・。
東京23時半頃の大垣行き夜行列車に乗り込んだ。
翌朝の7時頃に無事、岐阜に到着。
頂いた内の2個は取り切りカップで、今も家にある。
何故、大垣迄だったか?
大垣には、車庫のスペースが広くあったかららしい。
昔、東京―大阪間に鈍行が走っていた。
これの廃止に、反対の声が上がり、大垣迄は残した。
これもやがて廃止になり、その後継はムーンライトながら。
これも、今年の1月に運航終了した。
また一つ、我が青春が消えた 寅次郎







にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングUPに
ご協力ください!
ss="pict" />