2006年07月19日

「60の手習い」

 65歳以上のソフトボールをハイシニアクラスと言う。
その全国大会の県予選が行われ、我が郡上白鳥シルバースターズも参加した。
第一戦は因縁浅からぬ宿敵「岐阜クラブ」。
このチームは自他共に許す優勝候補だ。
陰では、「白鳥をコールドで下して、兄弟チームの各務原クラブと優勝を争うのだ」と勝手にささやいている風聞が、伝わってきた。
そう言われても仕方がない程、チーム力に差はあるやに思われてきた。
がしかしだ、6年前ねんりんピック岐阜県予選で、誰もが、岐阜クラブの優勝を信じて疑わなかった時、白鳥シルバースターズは決勝で何と、6:0で岐阜クラブを完封したのだ。
“夢よ今一度”と密かに念じて戦いは始まった。
先頭打者、寅次郎はいきなり三球三振!前途に暗いものを感じた。
それでも、2回表に連続二塁打で1点を先行。
3回表に寅が出塁、悪送球で2塁へ。次の送りバンドがフィルダーチョイスで一・三塁。
竹下のライト前で2点目!6年前の再現か!
    ・・・・・明るさが見えてきた。
相手も再三 塁に出る。そして手堅く送りバントをしてくるが、我が鉄壁の内野陣は、これをことごとくフォースアウトに屠り、進塁を許さない。
結局、これが相手に点を許さない結果となり、相手ホームランの一点のみに抑え込んで、2:1で勝ってしまった。
このフォースプレーは、毎年行く、山梨県石和の全国大会で経験し、それを練習して、身につけてきたものだ。
「この歳になって、そんなの出来ないよ!」と言う声も出たが、「同じ歳で、鮮やかにやっているチームがあるではないか、やろう!」と練習を重ねた。
名手、島尻三塁手が沈着冷静に相手バントを処理し、相手の攻撃を食い止めた。見事だ!
投手陣が弱体と言われる中で、古参エース井上は、丁寧に、バックを信じて投げきった。これまた天晴れである。
そして全員が守りきった、守りの勝利だった!
やれば出来る!そして出来た!
久々に味わう感動であった!
     介護保険に頼っていては、この感動はないと言う 寅次郎
ソフト円陣

torajiro0421 at 08:00│ スポーツ