「一瞬の迷い」

　第9回もみじカップ東海北陸ハイシニアソフトボール大会。
初日は雨で戦いは出来ず。
二日目に4ブロックチャンピオンを決めるまでとした。
朝、6時半にグランド集合。
軟弱なグランドに浮く水を、スポンジで吸い取る人海作戦。
何とか9時近くにプレーボールとなった。
“やれやれ”である。
長靴からスパイクに履き替え、戦闘モードに切り替えた。
第一戦は“名古屋ウエスト”。初顔である。
先頭打者・寅はボヤ―としている内にツーストライク。
第三球目も同じ外角低め。
喰らいついて何とかライト前に運んだ。
徐々に、前夜の酒が抜け出して、最後は９：５で勝った。
第二戦も名古屋のチーム“名古屋ロビンス”
投手は速球派で力がある。
一回表、寅がスクイズを決めて先行。
二巡目、ライト前に抜けた、“よし！”
だが、鈍足・寅次郎号、ライトゴロに仕留められた。
終盤３；１で負けている。
逆転を狙って、三巡目。
先頭打者は初球を簡単に打ち、セカンドゴロ。
次打者の寅はここで、一瞬迷った。
初球から行って打ち損じたら二球でツーアウトになる・・・。
迷って打席に入った・・・初球は絶好球！
「しまった！」体は反応しなかった。
後は厳しい所を責められ内野フライに仕留められてしまった。
あの初球なら、９０％以上右中間を切り裂いていた。
負けている者が、攻めなくてどうする！
勝負の女神は、俺から離れて行った。
折角の絶好球を与えてくれたのに・・・・。
あの時点で、この試合の負けを覚悟した。
総ては、あの初球・・・。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今だ脳裏を離れない　寅次郎






















にほんブログ村
上をクリックして
寅のランキングＵＰに
ご協力ください！