「二つの訃報」

元岐阜県シニアソフトボール連盟の事務局長。
各務原チームに所属していた正村　勝氏、８１歳。
２００９年から５年間、局長として組織を引っ張っていただいた。
川崎重工のエンジニア上がりとお聞きした。
物事は理詰めであり、正確だった。
シニア各務原生え抜きの選手であった。
毎年１８０試合くらい行なう。
これの組み合わせ運営を一手にこなされた。
今それを引き継いでみて、その大変さが身に染みている。
数年前から皮膚癌と言う事で入退院を繰り返されていた。
時折、電話で指導も仰いできた。
その方がこの８月に身罷られたと聞いた。
新聞にも載らなかった。
隣人に聞けば家族葬だった由。
ソフトボール関係者は誰も知らなかった。
何とも淋しい別れである。
後日、連盟を代表してお悔やみに行ってきた。
子供さんは都会に出て、奥様は一人ぼっちなってしまったと嘆かれる。
何とも、慰めの言葉が見つからなかった。
　今一つは、同級生の訃報。
今年の7月に亡くなっている。
新聞の訃報欄には掲載がなかった。
誰にも知らせず内輪で葬儀を済ませたらしい。
新聞の訃報欄は総てではない。
都市部ほど掲載する人が少ない感じだ。
家族葬など、密かに内輪だけで済ますらしい。
面倒だとも聞く・・・。
葬儀代がべらぼうに高いせいもあるらしいが・・・。
世話になった人をきちんと見送れねぇようじぁ世も末だ。
その点、田舎はまだいい。
葬儀代が高いというなら、安くする知恵を出すべきだろう。
これ等は、自治会の役目ではないか？
お金に縛られ、人間性も失われてゆく様じゃ何をか言わんや、だ。
立派じゃなくていい、きちんと見送りたい。
　先日、ベトナム、カンボジアを旅した。
聞けば、葬式は盛大に行うと聞いた。
宗教観の違いだろうか？
宗教心が薄らいできたのだろうか？
あまりにも淋しい　寅次郎







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