2025年01月12日

「持ち時間」

 新聞のサンデー版に高倉健が出ていた。
没後10年が過ぎ、生き様を振り返って。
彼は俺より9歳年上である。
若い頃はやくざ映画で暴れていた。
晩年は寡黙な男を演じ、強くひかれた。
“幸せの黄色いハンカチ”は何度か見た。
ラストシーンは脳裏を離れない。
彼68歳の時、浅田次郎の“ポッポヤ”を演じた。
定年間際の孤独な鉄道員を詩情豊かに。
この時彼は主人公の定年と自分の年齢を重ねた様だ。
人にはそれぞれ持ち時間がある。
68歳の自分もそれを感じるようになった。
この先を考えるとのんびりしている時間はない、と。
その後、ホタル、単騎千里を走る、あなた等に主演。
82歳で文化勲章を受章。
翌2014年11月、83歳が彼の持ち時間だった。
 この記事を読んだ俺は84歳。
高倉の持ち時間を過ぎている。
高倉は持ち時間を意識してから15年で切れている。
俺は今、持ち時間を意識して15年生きれば99歳だ。
そこまでは、ちょっと無理だろう。
俺こそ、のんびりしている時間はない筈だ。
将棋や碁に早差し、早打ちがある。
持ち時間を過ぎると一手30秒の早打ちになる。
今の俺はもうこの早打ちの段階ではないのか?
この早打ちが15年も続く事はなかろう?
この先は一手一年の早打ち人生になるのか?
一年なんぞはすぐ過ぎる。
のんびり酒なぞ喰らってる暇はない。
後15年頑張っても高倉のように文化勲章はもらえねぇ。
永らえば恥多し?
この先は、せめて秒読みには強くなろう。
10秒・・・5・4・3・2・ピシャリッ! 
次ッ!
         きわどく生きるぞ! 寅次郎
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torajiro0421 at 17:00│Comments(0) 独り言 

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