「避難鳥」

　今年の寒波は例年になく厳しい。
今朝の朝刊に一茶の句が載っていた。
“是がまあ　終の棲家か　雪五尺”
我が故郷も、それに近くなってきた。
大寒前には一時、暖かい日もあった。
このまま、春が来るのか？と思わせた。
だが自然は、そう甘くはない。
物価高でふところは寒い・・・。
灯油類の値上げが追い打ちをかける。
野菜も高く、温かい鍋物も敬遠しがち。
その上、この寒さである。
“物価高　すべてが寒い　雪五尺”　寅。
誰が悪いのだろう？
トランプか？石破か？
トランプはメキシコからの移民・避難民を追い返している。
アメリカはそもそもインデアン以外は移民民族なんだ。
トランプのカカも26の時、スロベニアから来てるんだ。
メキシカンは総て犯罪人だと言う。
自分だって容疑者じゃねぇか。
云えた義理かよ！
弱者を救ってこそ、真のリーダーだ。
　今、我が家の軒下に避難鳥が来る。
この雪で、彼等には餌がないのだ。
庭の木の実をほとんど食べてくれた。
それでも何かないかと、やって来る。
融雪用の水溜まりで、のどを潤している。
見兼ねて、餌をおいてみた。
柿を剥いた皮。
食パンの耳を小さく切って置いた。
ヒヨドリが来た！
彼は我が庭の南天を坊主にした犯人だ。
犯罪者だけど、俺は追い出さない。
トランプとは違うんだ！
今、彼は避難鳥なんだ。
　　　　　　　もっと仲間を連れて来い！　寅次郎













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