2026年02月28日

「隣のご不幸」

 隣の奥様が72歳で身罷われた。
何時も我が家の前を歩いておられた。
立派な体格で、元気そのものに見えた。
昨年の11月初旬まで介護施設にお勤めだった。
その月の中旬に受けた検査ですい臓がんが発見。
12月に入院して抗がん剤治療が始まった。
ところがその副作用か、脳障害が発生。
半身がマヒし、言語障害で喋れなくなった。
回復の見込みが望み薄になった。
医者はその時点で見放したように感じた。
抗がん剤を止めて、点滴のみの延命治療になった。
一時は意識も混濁して、受け答えもできなかった。
暫くしたら、聞く事は出来るようになる。
問いかければ、手を握りしめ答えたと言う。
聞けても、喋れず、自分の意志が出せない。
痛くても、痛いと言えない・・・。
何とも苦しい状況になってしまった。
医師は何ともならないと言うらしい。
自分の手を噛む事で、体の痛みを紛らわせたのか?
手には歯形が無数に残された。
入院間もなく、余命一週間くらいと言われた。
だが、その後二ヶ月、命は持ったが、苦しんだ。
看護するご主人の方も苦しかったと思う。
正に生き地獄の二か月であったろう。
息が止まり、ようやく楽になったと言うのが実感だった。
この科学が進んだ世の中に、まだこんな苦しみがあるのか?
安楽死をどれほど望まれたか?
日本ではまだ認められないこの制度の必要性を強く感じた。
奥さんは長崎県平戸の出身。
平戸から海の幸が送られてくる度に、我が家にもお裾分けが来た。
何時も美味しく日本海最南端の味がうれしかった。
抜けきらない長崎弁がもう聞けないと思うと淋しい。
故郷を遠く離れた地で果てる悲しみはいかばかりか・・・。
葬儀に平戸から弟さんも来られて涙しておられた。
              つらい別れだった 寅次郎
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torajiro0421 at 17:00│Comments(0) 健康 

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