2005年07月22日

『花まんま』 朱川湊人 文芸春秋


花まんま

【第122回直木賞受賞作】

昭和の匂いがする6編の短編集。

当時、幼い時には不思議でもそのままにしていた出来事。
大人になってみれば、あの出来事って…??

大人の私が当時のことを思い返す6種類の『むかし』

「花まんま」僕の妹が誰かの生まれ変わりだとしたら…
妹が生まれた時に父は僕に妹のことを頼むと言っていた。
>早くに亡くした父のことをずっと守っている兄、妹が誰かの生まれ変わりだとしても。
僕達の家族と生まれ変わったとされる女性の家族、そして兄弟。うまくシンクロさせていてよかった。花まんまの意味がやっと分かった(苦笑)

「送りん婆」死を目の前にした人にある呪文を聞かせると…。私は送りん婆の後継ぎとして選ばれたようだ。
「摩訶不思議」叔父が亡くなったあと、不思議なことが続けて起こった…。

ホラーとまではないけど、人間の暗の部分、隠していたり触れてはいけないといって分からないままにしてきたことに触れている。子どもの目では知らないことは謎として残る、今思えばこうだったのだろう・・それは正解ではなく想像に近い。だからこそちょっと美化したり怪しいままの終わり方。
語り口を過去形にすることで、今、ちゃんと生きていることが伝わってくる。不幸だったり変な体験をしても、それでも大人になった自分は居る。
ホラーテイストだけど、暖かい作品ばかりだった。

8点

【『自著を語る』インタビュー】


この記事へのトラックバックURL

この記事へのトラックバック
懐かしさ、切なさを漂わせたホラー短編6編。 悲哀をホラーという形で表現されていることで、人々の心の奥底に潜む感情の強さというものが肌で感じられた。 少しの恐怖と不可解さ、そしてグロテスクな一面。 これが、物語にうまく溶け合い濃厚にしている。 どの編も違...
花まんま 朱川湊人【かみさまの贈りもの〓読書日記〓】at 2005年07月22日 08:28
妹が突然、ある女性の生まれ変わりだと言い始めた。半信半疑のまま妹と二人でその女...
花まんま(朱川湊人)【のほ本♪】at 2005年07月23日 15:34
花まんま 朱川 湊人 よかったです! 昭和の大阪の下町に生きる子供たち。 その目から見た不思議な話。 ノスタルジーとは違うなんとも言えない不思議な感情です。 「花まんま」がよかったです。 これも不思議な話で、強い思いを感じました。 親が子を思い、子が
花まんま【本読み日記】at 2005年07月23日 22:01
花まんま朱川 湊人文藝春秋 2005-04-23売り上げランキング : 52おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools 第133回直木賞受賞作。短編「トカビの夜」、「妖精生物」、「摩訶不思議」、 「花まんま」、「送りん婆」、「凍蝶」を収録。
「花まんま」朱川湊人(文藝春秋)【ゆめとうつつ読書感想Blog】at 2005年07月24日 15:32
花まんま 文藝春秋 朱川 湊人 このアイテムの詳細を見る  6つの短篇が収められているこの本、どの作品も評判通りの面白い作品でした。時代は昭和40年代、場所は大阪の下町。そこで育った子供時代を回想するところから物語は始まります。  「文化住宅」というの
花まんま【ついてる日記】at 2005年08月31日 23:09
今日は写真付です。理由は最後。
花まんま【鉄人ママの社長ブログ】at 2005年10月18日 10:19
「花まんま」朱川湊人(2005)☆☆☆★★ ※[913]、国内、現代、小説、短編集、ホラー、ファンタジー、ノスタルジー、第133回直木賞受賞 第133回直木賞受賞作「花まんま」含む短編集。各短編はそれぞれ独立しているものの、それぞれ今から丁度30年から40年ほど前のちょっ...
「花まんま」朱川湊人【図書館で本を借りよう!〜小説・物語〜】at 2005年10月23日 10:29
花まんま/朱川 湊人 ¥1,650 Amazon.co.jp ??「トカビの夜」?? 少年×少年 ??「妖精生物」  少女×青年 ??「摩訶不思議」 少年×青年 ??「花まんま」 ? 少年×少女 ??「送りん婆」 ? 少女×老女 ??「凍蝶」   ?? 少年×少女 の六...
『花まんま』 朱川湊人 文藝春秋【目次が日本一のブログ(自称w挑戦者求む)】at 2007年11月08日 09:25
この記事へのコメント
おはようございます。
TBさせていただきました。
初めて朱川さんの作品を読んだのですが、ファンになってしまいました。
素晴らしい世界をお持ちの作家さんですよね!
Posted by ゆう at 2005年07月22日 08:31
ゆうさん、TB&コメントありがとうございます。
ノスタルジックな世界はいいですね。
語り口もいい感じです(*^^*)
『都市伝説セピア』も読んでみたいと思いました。
Posted by みかん at 2005年07月23日 00:42
みかんさん☆こんばんは
わたしも、朱川さんの作品を読むのは初めてなんですけど、いきなりファンになってしまいました。
ちょっと怖くて、懐かしいところがとっても素敵です。
「都市伝説」も読まなくっちゃ!(^_^)v
Posted by Roko at 2005年08月31日 23:12
Rokoさん、こんばんは♪
TB&コメントありがとうございます。
昔よくあったその土地にまつわる寓話…みたいな感じ。
懐かしさと怖さが合わさった、不思議な話で良かったですね〜☆
「都市伝説」一応図書館で予約していました(^^ゞ
Posted by みかん at 2005年09月01日 20:53
「花まんま」私も昨日記事にしました。トラバさせていただきます。「花まんま」の舞台になる町の町名がわかります。
(想像だけど、多分あってると思います。)あと朱川さんのサイン見れます。よろしくお願いします。よかったら、トラバ返してください。
いろんな方の感想が集まるととてもうれしいです。
Posted by 鉄人ママ at 2005年10月18日 10:19
鉄人ママさん、返事が遅れてスイマセンでした。
TB&コメントありがとうございます。

『花まんま』の舞台が分かると更に面白さと不思議さが増しますね。
新作も是非読んでみたいと思ってます。
Posted by みかん at 2005年11月02日 14:25