『ProjectMOE 第6話 魔法少女その7』が公開されました。

作品が掲載されている各サイトの紹介です。
pixiv:第6話その7
TINAMI:第6話その7
漫画ハック:第6話その7

マンガボックス:第6話その7
アルファポリス:第6話その7
マンガボックスとアルファポリスは縦書きバージョンです。

新たに掲載されているサイトが追加されました。
Note:第6話その7
Enty:第6話その7
ファンティア:第6話その7

発表からだいたい24時間くらいの各サイトにおける結果です。
戦場 戦績
pixiv 閲覧数:156 いいね:15
TINAMI 閲覧数:52 支援数:0
漫画ハック 閲覧数:24
マンガボックス 閲覧数:57
アルファポリス 閲覧数:不明 漫画:42位 一般男性向け:15位
Note 閲覧数:15
前回より閲覧数はやや増加。前回が落ちたから、ちょっと取り戻せたかな……みたいな感じ。ただし、pixivの「いいね」の数は、今まで発表した漫画作品の中でも最も高い。高い……といっても「15」だから、レベルの低い争い。いいね15を獲得したのは……『第6話その5』元しらせ初登場回だった。もしかして、みんなしらせが好き?

ではいつもの反省会です。

113ページ

第6話113ページ 4~7コマコマ4~7
画面はかなり暗い。だいたい6~7時くらいの想定なので、この暗さ。
黄昏あんりが殺人を犯したかも知れない……と知り、落ち込み、受け入れられないいぶき。サキに八つ当たりしている。
しかし、いぶきの感情がどこかしらじらしく感じられてしまう。いぶき―あんりとの間に、充分な関係値を描き切れてないためだ。読み返してみると、あんりはずっといぶきを拒絶していたはずであるし、そのあんりに対していぶきが一方的につきまとっていただけの話。この場面を「納得」と受け取れるだけの充分な描写がなかった。
それで、単行本版には書き足ししようかな……とか思っているのだけど、しかしどこにどんな場面を追加しよう……。まだ考えがまとまってない。

115ページ

第6話115 コマ1~4
コマ1~4
談話室に入ってくるミコ。
なぜミコだけこんな格好?
煌あかねの制服が血まみれだったので、そのあかねを連れて一緒にお風呂に入ったから。……と、いう説明を聞かないと「???」になるのは仕方ない。単行本で入浴シーン追加予定(エロいのは期待しないでね)
いぶきは泣いていたわけでない。サキに八つ当たりしてしまって、いたたまれなくなって(後悔と自己嫌悪で)、顔を伏せていた。いぶきにとって、もの凄く恥ずかしいことだったので、談話室にいるサキとあや以外に知られたいとは思わないことだった。

116ページ

第6話116 コマ3
コマ3
インターホンの音。「リンゴーン」
インターホンの音だから、「ピンポーン」じゃないのか? 例によって私は「ピンポーン」の電子音が嫌いで、何かしらアナログ的な鐘の音を考えていたけど、どんな素材を使うべきか正確に決めかねたので、このシーンは「リンゴーン」という謎の音にした。

117ページ

第6話117 コマ2コマ2
ミコ「元ちゃん!」
サキ「しらせさん」
……そろそろキャラ名忘れられる頃かな、と思って。「元しらせ」というキャラクターです。どうぞよろしく。
しらせの私服衣装は、“私服”というか、むしろ“制服”っぽく見えるようにデザインした。きっと需要あるだろう、と思って……。
描き始めてから気付いた問題は、いくつか前のシーンに描かれた病院のシーン。そこではセーラー服だった。同じ日なのに、わざわざ着替えた理由は? お風呂にでも入ったの?
第6話117 コマ2設定資料一部これは脚本上の失敗で、「そういえば同じ日だった」ということを忘れていたため。漫画として描き進めるまで、同じ日だということに気付いてなかった。
どうしよう。単行本時に差し替える?
右は設定画。設定画ではネクタイはリボンだった。なぜこの通り描かなかったかというと、どうにも蝶ネクタイに見えてしまったから。芸人が舞台に上がる時に付けるアレ……あるいは少年名探偵がボイスチェンジャーに使うアレ。一回「蝶ネクタイだ」と思うと、もうそれにしか見えなくなってしまったので、違うデザインに変更。
実は、スカートをチェック柄にしたかった。完全に「どこの制服?」みたいにしたかったのだけど……チェック柄なんて複雑なもの、描けるわけがない、描いている間に死ぬわ! と思ったので柄ナシになった。

第6話117 コマ3コマ3
玄関に並ぶ5人……。
とても大変な1コマだった。
といっても、パッと見、どこが大変なのかよくわからないと思う。単純に、1キャラ描くのに1時間くらい。5人も並ぶと、このコマだけで5時間もかかることになる。5時間休憩無しの作業になると、そのぶん体力も持って行かれる。(単に私が描くのが遅い……というだけの話だが)
漫画を描くようになってから、1ページあたり何キャラ描くか……ということを結構気にするようになった。117ページの場合は全部で15キャラ。ということは15時間以上かかることになる。
一見してどこに時間がかかっているのかわからないと思うし、自分で見てもどこにそんな時間をかけたのかわからないけど、漫画を描くということはそれくらいの労力をかけねばならないのだ……。
ところで、いぶきの「ここって普通入れないんじゃ……」という台詞。第1話で説明されたが、天子邸が置かれるここは普通の場所ではなく「狭間世界」と呼ばれる異空間。現世と異界の間に作られた中継地点のような場所だ。第1話が掲載されていないいくつかのサイトでは表紙で説明を入れたが、大丈夫だっただろうか……。
しらせ「ヒントは色んな文献に出ていたから簡単だったわ」。物語をよく読む人なら知っている話だと思うが、異界へ行く物語は、古今東西さまざまな物語の中で描かれてきた。現代でも「異世界転生もの」という巨大ジャンルが形成されるほどに。そうした文献の中に現れてくる法則性を読み解けば、狭間空間に侵入することは、さほど難しいことではない……と、しらせは言っている。

119ページ

第6話119 コマ3しらせ「話がややこしくなってしまったのは、私の判断ミスよ。だから全力でやるわよ」
と、サキ達の間を通り抜け、談話室へ……。
場面転換で勢いをつけたかった場面だけど、何というか……迫力皆無の雑な1コマになってしまった。どう描くのが正解だったのだろう?





120ページ

第6話120 コマ4コマ4
悩ましい場面。ウサギがソファの背に座って、部屋に入ってくるしらせ達を見ている。ということは、しらせ達はソファからドアまでの、小さなスペースに5人並んで喋っていることになる。
奥行き感が出せず、奥行き感が出せない場面に4人を並ばせ、それぞれのリアクションを描かなければならなかったので、描いているとストレスだった。

121ページ

第6話121 コマ5
コマ5
前出のコマから、移動しているシーンなど1コマも描かれていないはずなのに、いつの間にか移動している。
背景が壁だけ、という絵の構成に耐えきれなかったため。
構図はややアオリ気味、それぞれの場所にキャラが立っている……という構図だが、難しいのはそれぞれの立ち位置。立ち位置はCGで割り出している。
118ページ コマ4 立ち位置の設定は意外に難しいもので、例えば右の[118ページ・コマ4]。足下が見えない、平面的に感じられる場面。このシーンは、もともとはミコがサキより2歩ほど後ろにいる……という設定でCGで立ち位置を割り出し、その通りに描いてみたら、サキが巨人に見える、ミコが小人に見える……という現象が起きてしまった。距離感を出そうと思ったけど、意識の上では平面として見るので、違和感になってしまう。それで、1歩後ろくらい……という設定に変えられた。立ち位置は正確に描けばいい……というわけではない、と気付いた1コマ。

122ページ

2017年4月21日Twitter投稿画像3コマ2
色葉あやのスケッチブックの中。あやの手が描かれているので、あやが今まさにこのシーンを描いている最中……だということがわかると思う。
このシーンはあかねについて話している場面なので、サキ達を描くと絵とシーンが一致せず頭に入りづらい……かといってミコの寝室で眠っているあかねを描くのも何か違う。
と、そこで役立つのはあやのスケッチブック。シーンの場所は変わってないけど、その場所にいるはずのない人物をイメージとして登場させることができる。
スケッチブックの中のいぶきが喋りかけてくる……というのは第4話でも試みられた手法。
非常に扱いやすいギミックだし、絵の質感も変えられるので、今後も使っていきたい手法だ。




124ページ

第6話124 コマ1コマ1
もともとの脚本上の台詞は「君は僕をキュウべぇみたいに扱うのかい?」だった。
この作品を制作している途中で、アニメ『魔法少女育成計画』が放送され、それで「ファブ」の一言が追加された。『魔法少女育成計画』の原作が発表されたのは2012年。私はその存在をアニメ化されるまでまったく知らなかった訳だが、今時「知らなかった」では済まされない。場合によっては「パクリだー!!」という非難を受ける可能性もある。ちゃんとフォローしておかないと何を言われるかわからないので、「ファブ」の一言が追加された。


第6話124 コマ7コマ7
しらせ「いらないわよ。私のミスが原因なんだから。それに、今回の件は生徒会長直々の依頼で、もう大きな報酬をもらったわ」
しらせの手首に描かれた模様は何? ペイント??
実はこれ、魔方陣。生徒会長はしらせに魔法の力を付与したわけだが、その体に現れる魔方陣を、ちょっとお洒落に花の形に仕立てた。これは生徒会長なりの気遣い。魔方陣はしらせの体にずっと残るわけだから、一見して無骨に感じさせない、女性的なイメージを魔方陣にしてみせた……というわけ。

126ページ

第6話126 コマ6コマ6
これはしらせの視点。装着しているメガネに魔力を与え、左絵のようなイメージを映し出している。
何が描かれているかよくわからないと思うので、ここで解説。
一番下、大きな三角形は移動ナビ。「こっちへ進め」という指示。
左の幾何学模様はテトリス。次に落ちてくるテトリスが表示されている。テトリスの列の一番後ろに描かれているのはデカぷよ。歩きながらテトリス+ぷよぷよで遊べるようだ。
中央の円。縁に描かれている三角形を解読すると、↑↑↓↓←→←→BA……お馴染みコナミコマンドである。その隣にビッグバイパーを描こうかな……と思ったけど、なんとなくやめた。
その右、小さな円が3つ並んでいる。円の左は数字の「5」。これはこの路地裏に何者かが潜んでいる可能性、危険度を示している。5%ならゴキブリが出てくるかものレベル。
その隣2つは、どうやらしらせは家庭のWiiUとリンクさせているらしく、Splatoonの現在装備が表示されている。「+」のマークは防御+。右の円に描かれているのは「スペシャル増加」。さらに右に描かれているのはSplatoonとリンクしているので、イカモチーフの図。
右上の円は、方角を示している。
と、まあこんな具合に、こういう時のデザインってどうやればいいのかよくわからいので、遊びを入れてみることにした。
第6話125 コマ3悩ましい問題が、いまこういった仕組みは技術的なもので解決できてしまうこと。メガネに情報を映し出す技術はMRグラスとしてすでに現実世界にあるし、1ページ前のテーブルに地図を映し出す技術はARだ[125ページ コマ3]。どちらにしてもMRグラスがあれば実現する。
ほんの数年前だったら「魔法の力だ!」とこういう場面を描けたのだけど、こういうものを現実に映し出す商品がすでに出てしまっている。ではなにをもって「魔法だ!」あるいは「これは魔法でしか表現できない!」と思わせられるのか……(何のデバイスもなし、電源もないところでこういう映像・情報を映し出せるのは「魔法」の特権といえなくもないが……)。一方で、私もイメージをどう描いていいのかわからず、なんとなくデジタルっぽいものを描いてしまった。「魔法」の確たるイメージが掴めていない証拠だ。
生徒会長の瞬間移動は魔法だ……といえなくもないけど、ああいうのも、10年後くらいではきっと現実になっているんだろう。
全部科学、魔法の存在意義ってなに?? もう科学でいいじゃん。
「魔法をいかに描くか」……これは、もしかすると今後のエンターテインメントの課題になるかも知れない。
『ハリー・ポッター』の次回作あたりでは、そういうのがテーマになるんじゃない? ハリーの息子が「魔法なんてもういらないよ! 科学が魔法みたいなものなんだもの!」って言い始めちゃったりさ。

127ページ

第6話127 コマ1
コマ1
本編中では台詞吹き出しがかぶってわかりにくかった背景画。左が映画『乙女の祈り』のイメージ。右がヘンリー・ダーガーのイラストが元になっている。
著作権的なアレは……きっと大丈夫だ。多分。ダメだったら消そう。

第6話127 コマ3コマ3
しらせ「例の一家殺人事件。検死報告はまだ来てないけど、写真はもらったわ」
「検視報告がまだ」の理由は? 事件発覚が同じ日の午後なので、今ようやく死体が運び出された頃……だから検視報告がまだ出ていない。




128ページ

第6話128 コマ1~2
コマ1~
ここからしばらく背景画が続く。
手抜き? いやいや……。とても楽でしたけれども。
この場面は、しらせがあの病院で聞き取り調査をした時のことを話している。この場面でサキ達を描くと、やっぱり台詞と絵がマッチせず頭に入りづらくなる。語りに集中させたい場面だから、キャラはなし、背景画だけにしたほうが、きっと理解しやすかろう……そう思って背景画のみにした。
語りの中に出てくるツインテールの少女は、もちろんあの病院で廃人になっていた少女。このシーンの語りが意味することとは……次回!

まとめ

前回でようやく折り返し地点を越えて、物語も終盤に向けて動き始めた……というところ。物語の背景に隠していたものも、そろそろ開示できる……という段階に近付いて、描いている方としては胸のつっかえが取れた、みたいな感じ。
私としては、週間発表にして、ここまでのお話を2ヶ月くらいで公開したかったのだけど……。誰か作画変わってくれないかな……ホント。
疲れた……本当に疲れた。
でも休日もお給料もなしで働き続けなきゃいけないんだぜ。ニートだから楽……そんなわけないよ。つらいよ。

さて、珍しく次回予告。
次回『ProjectMOE 第6話その8』は5月28日公開です。
実は『その7』と『その8』セットで描いていたのよ。その理由は、次回の反省会の時にするよ。まあ、だいたい「描くのが遅いから」が理由なんだけど……。