みなさん、こんにちわ。

 2018年。戌年。ということは、犬を愛でる年なんでしょうね。
 愛でる! 犬が! いないよ!
 というわけで、目に付いた犬には片っ端からおーよしよししようと思います。

 そういう犬も、身近にいないのですが。

 こちらの記事は、1月中にTwitterやPawooに書いたあれこれをまとめて、ちょろちょろっと書き足ししたものです。記事全体を見るとやや長めに見えますが、一つ一つは短いです。見出しを付けているので、自分が興味を持ったものだけを拾い読みしていくとちょうどいい感じになると思います。

 それでは1月中の話題です。


1月3日 「漫画家って楽に儲かるんでしょ」という偏見について

ガジェット通信:帰省して「漫画家って楽して儲かるんでしょ?」と言われたエピソードが話題に! 「ならなぜ自分でやらない?」「他業種への偏見は不快」

 まあよくある話です。漫画のお仕事、アニメのお仕事、ありふれているようで、実は実際の仕事内容はあまり知られてない。知らないから「どうせ簡単にできるんでしょ」とか思われている。そういうもんだ。

 この辺り、私がいま描いている漫画にも関連してくるところなので、こっちでは軽めに書くことにするけども。

 これはある一面では「お互い様」というところもあってね。
 例えば、漫画やアニメや映画とかでコンビニのシーンがよく描かれるけど、多くの場合、やる気のない若者がだらーっと働いている……みたいに描かれる。
 私はそういう描写をみかけるたびに、「ああこの人は若くして業界に行ったから、ちゃんと社会のことを知らないんだね」と思う。
 私もコンビニの店員だったからわかるけど、これが外で思われている以上にハード。業務が異様に多い上に、日ごとにどんどん増えていく。本社からの指示で、どんどん新しい業務が増えていき、把握するだけでも大変……みたいな感じになる(もうちょっと現場を考えろよ、とは思った)
 しかもコンビニ店員って客から見下される職業なんだ。特に、年配の人はコンビニ店員を奴隷か召使いだと思っている。漫画や映画で、コンビニ店員といえば若者がだらだらしながら働いているもの……みたいに描かれてきたことの悪い影響だと思う。
 私が結局コンビニの店員をやめたのは、業務があまりにも増えすぎて、この先間違いなくどんどん増えるだろうと思ってやめた。もう手に負えない、と思って。
 漫画家や映画監督やっている人でこういう話を聞いて「ギクッ」と思う人は何割くらいいるかな。世の中を知らない漫画家や映画監督がいい加減に描いたもので迷惑している人も多少はいるんだぜ。

 経験的に言えることだけど、この世の中「楽な仕事・楽して儲かる仕事」なんてものは存在しない。みんな大変。大変で当たり前だ。
 「楽に儲かった・楽に大儲けできた」という事例は存在する。そういうのは「運が良かっただけ」の話だ。たまたま作ったものが大ヒット、とか、たまたま発表したものが評判になったとか。たまたま買った宝くじが大当たりとか。そういう運の話。一過性のものだし、再現性もない。

 世の中には、「俺は世の中のことをよく知っている」と思い込んでいる「自称・常識人」がたくさんいる。でもそういう人ほど、世の中のことを何もわかってない。わかってると思い込んでいるだけの話だ。
 そういう人を私は、「常識人だと思い込んでいる非常識人」と呼んでいる。だって、自分のことを常識人だと思っている人間が、実際に常識人だったことなんて、ただの一度もないもの。単に視野が狭くて、その中でのことは知っていて、それが世界の全てだと思い込んでいるだけの話。
 私はそういう人間に常になじられ、罵倒され、見下されてきたタイプの人間だから、「だったら私は非常識人間でいいよ」と思っている。非常識な立場の人間から、常識人だと思っている人間がどう見えているか……という話で書くからさ。

 そういう「俺は世の中のことがよくわかっている」という自称・常識人の言う漫画評論、映画評論ほど当てにならないものはない。
 だって、そういう人間の言うことは「ヒットしているものと同じものを作れ」かあるいは「俺の好きなものと同じものを作れ」だから(その「俺が好きなもの」も個人の主観でしかないし……)
 それ、「よくわかってない上司」の無茶ぶりと一緒だよ。ただの二番煎じになるだけだからな。「同じもの」なんて作る必要なんてないんだよ。それそのものがあるんだから。
 
 記事中にあるけども「あんなものは誰でもできる」「簡単にできるだろ」って言う人っているけど、でもそういう人に限って実際にやってみようとはしない。「簡単にできる」んだったら、それ副業にでもすればいいじゃん、と思うのだが、なぜか言うだけで実践してみようとはしない。
 これは不思議の不思議。こういう人の心理が本当にわからない。自分から儲けのチャンスを逃している……というわけだから。こういう人がどういう考えでものを言っているのか、私にはわからない。勝ってもいないどころか、プレイヤーとしてスタートラインにすらいないのに、自分は勝ち組だと思い込んでいる不思議。
 思ったんだったら、まずやってみなさい。……と私なんかは思うし、私の場合、思ったものはまずやってみるんだが。なぜ大多数の人がそうしてみないのかわからない。

 それで、特に「漫画・アニメ」に関しては世間の人達から「簡単なお仕事」と思われがちだ。
 この理由は2つあると考えていて、まず1つめは「世の中にたくさんあるから」
 今時は漫画のキャラクター、アニメのキャラクター絵はどこに目を向けてもあるから、普通の人は「ああ、ああいう絵は誰だって描けるんだな」と思ってしまう。ニュースサイトのコメントで「量産型萌絵くらい誰でも描けるだろ」というのは毎日のように見かける(「誰でも描ける」というのならあなたが書いて、副業にしなさいよ……と突っ込んでおこう)。「私でも1ヶ月くらい絵画教室通ったら、あれくらい描けるんじゃない?」ってね(実際、そういうことを書いている人を見かけたことある)。あまりにもたくさんありすぎて、たくさんの絵師がいて、あれだけあるんだったら誰でも簡単にできるんだろう……という考え方だ。
(よくまとめサイトなんかで、あまり絵の上手くない絵師が晒しあげされていて、「これくらい誰でも描けるだろ」とか言われてるけど、馬鹿野郎! あの程度の絵でも年単位の修行は必要だ! 神絵師になるには10年以上の修行が必要だ!)

 もう1つは、漫画の絵がシンプルだから
 漫画とは何か、といえば「省略」と「象徴化」だ。よくあらゆる文化、製品は日本へ渡ると「小型化」するという。これも「漫画」の発想があるからだ、と私は考えている。いらない要素をザクザクと切り落として、何を立たせるのか。どんな美意識に沿わせて製品として成立させるか。日本人の作るもの、と、漫画の発想は切っても切り離せない、精神性のようなものだと私は思い込んでいる(最近の日本製品には、この感覚が抜け落ちている感じがあるけども)
 人間を絵にする場合にしても、漫画にするとザクッと余計なものが省略され、漫画を成立させる上で必要な構成要素……要するに感情を伝える瞳が大きく書かれ、口もシンプルな一本線で描かれる。その上に美意識が乗るから、漫画のキャラクターってだいたいかっこいいでしょ。
 日本人にとって当たり前の話だけど、これが西洋の人には描けない。いまアメコミはだいぶ日本の漫画に影響を受けてしまっているけど、その以前は頬骨とか唇の厚みとか、そういうのをガチガチに描いてしまっていた。西洋はやっぱり「リアルシミュレーター」の世界。日本的な「省略の美」は日本人にしか描けないんだ。
 ただし、これが逆に、普通の人からすれば「誰でも簡単に描けるもの」と思われる原因にもなってしまっている。あんまりにもシンプルに削ぎ落としすぎているから、簡単そうに思えてしまうんだ。
 手塚治虫の絵とか、シンプルだったから「あれくらい誰も描けそう」とよく言われていたそうだ……という話を聞いたことがある。

 よくできた日本の商品、日本の大ヒット商品ほど、「こんなもの、誰でも思い付く」「俺でも作れるわ」と思われるし、言われがちだ。そう言われる理由は、省略の手法が心地よいから。うまく省略されているからこそ、「簡単に作れそう」という気がしてしまう。
 でもその商品が出るまで、誰も作らなかった……ことから察したほうがいい。「誰にも作れなかった」「誰も思い付かなかった」から出なかったんだ、と。コロンブスの卵なんだ。
 「実は俺も思い付いていた」というのは後出しジャンケン。思い付いてたんだったら、なんで早くやなかったの? という話だ。
 「俺でも作れるわ」というのは正しいかも知れないけど、それは二番煎じだ。何の価値もない。

 まああとは、自分の能力をよく知らないから出て来た言葉。「身の程知らず」だからの発言だね。


 声優もよく同じように言われる。
 「声優って演技力とかいらないんでしょ」「誰でも簡単にできるんでしょ」って色んな人が言っているけど、そんなわけないでしょ。声優だって技術・技術・技術の産物だ。技術・鍛錬・才能がないと生きていけない世界だって。
 それでも「声優なんて誰でも簡単にできる!」と言い張るなら、よろしい。あなたのお友達何人か集めて、アフレコをやってごらん(機材はネットでお安く手に入れられる)。それを100人以上集めて上映会やってごらん(100人以下はダメ。内輪になるから)。100人全員こき下ろすから。1人として褒めないから。
 自分の推論が正しいと思うなら、正しいかどうか実証してみよう。



 大抵の人間は「身の程知らず」だよ。
 あれくらい、ちょっと頑張れば誰でもできる。俺でも本気を出せば……。
 ってね。
 なんでもやってみるものだよ。何にでも挑戦してみる。限界まで試してみる。それでようやく「身の程」を知ることができる。いや「身の丈」という表現がいいかな。自分には何ができて何ができないのか、それを知るためにいろんなものを頑張ってみる……ということも必要だ。
 経験的に言えることだけど、「身の程」がわかってくると、ウンザリするよ。結局は「自分には何もない」……ということに行き着いてしまうわけだから。ただのゴミ。うんこ製造器。絶望しか残らない。私にも、「私には何かしらの才能があるに違いない」と思い込んでいた時期がありました。でもそれはただの恥ずかしい中二病。挑戦すれば挑戦するほど、努力すれば努力するほど、自分には何もないことに行き着く。でも、それを知るだけでも、成果と言えば成果だよ。それを知ってから「じゃあ何をしようか」と考えることができるんで。
 上の声優の話ところでも書いたけど、一回徹底的に叩かれて、こき下ろされるって大事だよ。こき下ろされないと身の程がわからないって人は一杯いるから。自分がバカだと気付けない人はたくさんいるから。
 でも世の中の大多数の人はこれをやっていない。何も挑戦しないで、何の努力もしないで、成功を勝ち取った人に対して文句を言う。成功した人の、少々の欠点を挙げてはマウントを取り、自分が成功者よりも上の人間だと思い込もうとする。
 ネットの世界って、こういう人が9割くらいでしょ。
 自分の身の程がわかってくると、言えることと言えないことができてくる。そういう自分の身の程に目を向けたくない、他人の欠点ばかりを探すのが現代人の特徴なんだろうな……。
(ゴシップというものがなくならないのは、そういうものが人間の本質を突いているからなのかもな……)


 それで、「漫画なんて誰でもできる」「簡単に儲かる仕事なんでしょ」という人の対処。
「まあそうですね」
 って笑って流すことでしょうね。
 普通の人にはわかんない世界ですから。しょうがない、と思って笑って流すのが一番手っ取り早いでしょう。
 気にしない、気にしない。


 最後に「身の程を知ったほうがいい」という話をしたけど、この部分だけは撤回するよ。なぜなら「身の程」を知らないほうが幸せに生きていけるから。
 結局、自分のことを何もわかってないままのほうが、人生幸せだからね。


1月3日 戦略的二番煎じ

 上の内容についてだけど、書いてしばらく経ってからちょっと思ったことがあって……。思い出したことがあったというか。それでちょっとした書き足しをしてみようか、と(なので、これを書いているのは実は1月3日ではない。だいぶ後)


 自分で書いた文章の中で気になったこと、というのは「二番煎じ」について。私は前からこのブログでも「二番煎じ」について否定的、批判的な立場を取っていたけど、そういえば……と思い出したことがあった。ある作家さんの話についてだ。
 変な誤解を生んではまずいので、名前は出さないけど、その作家さんは「二番煎じ作家」だった(「二番煎じ作家」という言いかたは良くないけど、ここではあえて。批判的意図はありません)。その当時流行っているものにとことん乗っかって作品を出す。
 そのやり方というのは凄まじいもので、週に200ページの本を1冊本を出すことができる速度(週1だから1年で50冊)。1週間でストーリーをまとめ上げる構成力。知識量の凄さ。もちろんのこと体力。それだけのとてつもないポテンシャルを持ちつつ、あえて「オリジナル作品」を作らず、「二番煎じ作品」を、1人ファクトリー状態で絨毯爆撃してみせた。大ヒットはほぼなかったもののそれなりの財を築き上げた。二番煎じだけど、そこまでいけば……というやつだ。
 まあ、それもやり方次第……かなと。


 前から気になっていたことだけど、読者の傾向には2種類ある。
「あ、この作家の作品面白い」
 と思った後、Aというグループはその「作家の作品」を追いかけていく。一方Bは、同カテゴリー上の別作家の作品を読む
 例えば「異世界転生もの」が面白いと思ったら、その「異世界転生ものを書いた作家」の作品を追うのではなく「異世界転生もの」カテゴリタグの作品を読み続ける。
 おそらくBのグループは、個々の作家の名前とか把握していないんじゃないかと思われる。

とらつぐみTwitter
 1つの例として、私のTwitter。
 『ゆゆ式』の日向縁のイラストを載せたとき、リツイート数141。お気に入り数252。
 私のイラストの中でもかなり支持が高いほうだ。
 一方、オリジナルイラスト載せたときがこちらだ。
とらつぐみTwitter
 リツイート数0。お気に入り数0。
 ちなみに、クリック数も0だ。誰も絵を拡大して見ようとすらしなかった。
 私は一時、二次創作イラストをたくさん書いており、その時に少なくともフォロワーは50人以上は増えたはずだ。しかしそういう人達は、私が描いたオリジナルキャラクターについては「別に……」という感じなのだ。この中で漫画『ProjectMOE』を読んだ人もいないだろう。なぜならTwitterで紹介したとき、リンクへのクリック数は0だったからだ(当然ながら、このブログも読まれてはいない)
 私の絵を求めている人は基本的に0。これが現実だ。とらつぐみ、という作家の存在について、誰も認識していないのだ。「あのキャラクターの絵」だけが求められているのだ。


 人は「知らないもの」よりも「知っているもの」を求める傾向にある。実は「新規」なものはあまり求められていない。ネット上の声の大きな人達は「最近のアニメ・漫画は似たような作品ばかりだ、もっと新しいものを」と言うが(私もその中にいる)、その背景には新規なものよりも、よくあるもの、ありきたりなもののほうをむしろ好む層がいる。それもかなり厚めに。
 よくよく考えてみればそうだろう、と思う。みんな「定番の展開」、「型にはめられるキャラクター」を求める。語るときは何かしらの「型」にはめて考えようとしがちだ。それにみんな「王道」が大好きだ。私も好きだ。結局言うと、ありがちなもの、ありきたりなものを求めているんだ、ということに行き着いてしまう。
 「ありきたりな作品ばかりだ」と言いつつも、結局は安定してヒットするのは「きらら発の萌えアニメ」なのだから。
(1つの疑問として、「最近は似たような作品ばかりだ」という人達は、本当に自分の足で、自分のアンテナでオリジナル作品を探しているのだろうか? 探してないんじゃないかな? 探せば結構いろいろあるもんだよ。注目されていないところにも)

 こういう話を書いている間に思い出したけど、わりと身近に「自分の知っているものしか見ない・知ろうとしない」「自分の知らないものは見ない」という人がいる。この人は「自分の知らないものは下等」とすら考えていて、自分の知らない・わからないものは徹底的に見下す。
 もちろんこの人は、作り手の名前など1人も知らない。そういうところに興味が行かないどころか、話を聞いているとそういう人がいないものだと思っている節がある。例えばバラエティ番組でよく話に合わせてイメージ画が出てくるが、あれはコンピューターが一瞬で描いているものだとわりと最近まで思い込んでいたようだ(そもそも「収録」と「編集」の概念すら知らない)。「人が描いてるんだよ」と教えたら「あ、そう」くらいな薄い反応だった。理解できたかどうかは怪しい。
 話だけを聞くと、かなり特殊な人に思えるけど、そういえばネットではこういう人は多い。「自分の知らないもの、理解できないものは程度が低い」と考えがちな人。それってもしかしたら自分かも……と思い当たる人は多かろうと思う。


 まったくのゼロから何かを作る……というのは実際、かなり大変だ。モチーフを探し、何冊も本を読んで知識を集め、取材にもいかなければならないし、その筋の専門家にも話を聞かなければならない。お金と体力をものすごく消費する。
 そうやって頑張って発表したものが売れるか……というと「売れる時」と「売れない時」がある。これは博打のようなものだ。時代の気分とマッチすれば大ヒットするが、それ以外の場合だと、どんな良作でも決して売れない。むしろ売れない時のほうが圧倒的に多い。
 オリジナル作品は、オリジナル作品であるがゆえに、埋もれやすいし、注目されづらい。注目される宝石の国切っ掛けを掴みづらい。
 苦労してお金をかけて、結果売れない。
 『宝石の国』は本当に素晴らしいオリジナル作品だが、売れない可能性のほうが高かった。素晴らしい作品なら売れる……というのは幻想でしかない。「売れた」というのは結果でしかない。面白いのに時代からスルーされる作品は、世の中にたくさんある。

 ほぼ確定的な予言をするが『ProjectMOE 第2巻』は絶対に売れない。予言者とか未来人とかから結果を聞くまでもない。「売り上げ0」も覚悟しておくべきだろう。
 ネット発の、オリジナル作品が受け入れられるわけがない。すでに「受け入れられなかった」という結果は出た。2年半かけて描いた第6話は最悪の評価だった。「ネットで流行のネタ」には一切乗らず、二次創作キャラも出てこない……そんなオリジナル作品が売れるか、見てもらえるか……という実験は完全に失敗した。これが現実だ。

 もしも『艦これ』とか『アズールレーン』の二次創作本だったら買う……という人は一杯いただろう。みんな私の作品のは興味はないが「『艦これ』の何か」だったら見たがるだろうから。まあ私はどっちにも全く興味がないので、描かないけども。


 ならば、むしろ二番煎じを狙う。流行り物に乗る。特にネットで流行っているネタをなぞると、だいたいハズレは出ない。
 人は知らない作品よりも知っている作品のほうを好む。大多数の人は、個別のその作品ではなく同じ「カテゴリタグ」の中にある作品を選ぶ。大多数は作家の名前を見ない。ずいぶん前から「異世界転生もの・能力バトル学園ものばかりだ」という意見があるが、あれは要するに大多数の人がそのカテゴリタグのみで作品を追いかけているからだ。オリジナリティのある作品なんて探そうと思えばいくらでもあるはずだ。ただ無視されているだけだ(それに加えて、まともに作品を発掘しようとしない編集者の責任だ)
 作家の名前よりも、自分の好みに合うカテゴリタグに加わっているかどうかが重要だ。今は「作家名」よりも「カテゴリタグ」のほうが比重が大きい時代なのだ。(「その作家」、ではなくお気に入りカテゴリタグという属性をその作家が持っているかどうか……だ)
 ならばあえてそのカテゴリタグに当てはまるものを作り、そこから興味を持ってもらう……というやり方だって戦略としてはありだろう。
 それで、最初に掲げた二番煎じ作家(やっぱり言い方が良くない。批判的意図はございませんよ)。ひたすら時代の後追いをし続ける、誰か何かの二番煎じ作品を書き続けるというのも、戦略として間違っていなかったのかも知れない。オリジナルを作るよりも、安定して注目され、安定して売れるはずだからだ。
 その作家、「オリジナル作品」を書かなかったのか? もちろん書いた。しかしまったく売れなかったそうだ。オリジナル作品を書いても、苦労ばかりで売れない。売れるときというのは運が良かったときだけだ。これが現実だ。

 どっちの手を取るのか、はあなた次第。


1月3日 Netflixに入会!

 昨日の話だけど、Netflixに入会した。
 理由については、来期末のブログに書くとして。
 今いろいろアニメやら映画やらを見ているけど、これ全部料金内なのか……。凄いな
 画質もいい。たまに回線が不機嫌になって止まるけど、それさえ目を瞑れば基本的には快適。見れずに諦めていたアニメやら映画やらが一杯ある。

 これ、本当に大丈夫? 後で多額の追加料金支払え……ってタイプのやつじゃないよね。そういうの、本当にないやつだよね?(怖くて仕方ない)

 で、最初に見たのは『ガールズ&パンツァー』のアンツィオ戦のやつ。私が見たのはニコニコ生放送での一挙配信のものだったから、この画質で見るのは初めて。「ああ、実際はこんな感じだったのか……」と感心。
 この流れで劇場版を見ようと思ったけど、なかった。テレビシリーズ、アンツィオ戦、総集編はあるけど、劇場版はないみたい。
 おや、『魔法少女まどか☆マギカ』ある……と思ったけど、総集編前後編まではあるけど、劇場版はない。劇場版は一度見て以来だから、もう一度見たいと思ったのだがな……。
 「あれが見たい」と思ったやつに限ってない。なんか惜しい感じ。『マッドマックス』もなかった。まだ何があって、何がないのか、把握しきってないけど。

 しばらくは漫画を書いて、その後Netflixの日々になりそうだ。


1月6日 机に吊している懐中時計の話

 6時??
 ……ああ、時計が止まっていた。10時半ね。驚いた。

 机につり下げている時計がどうも不調。時計というのは懐中時計。昔はよく持ち歩いていたのだけど、チェーンをなくして以来、こうやって机に吊して使っている。
 腕時計? いや、腕時計をしていると手首が赤くなってしまうので……。合わないみたい。
 この懐中時計も20年くらい使っているのかな。そろそろ寿命かな……。思い入れがあるから、捨てずに飾っておくのもいいかなとは思うけど(そういう高級な品でもない)

 新しいもの……新しいものを買うお金がない。
 いつもお金がない、という結論に行き着いちゃうね。次の本はちゃんと売れるよう頑張ろう。

 今は……よしよし、ちゃんと動いている。


1月9日 スマートスピーカーの話

 Twitterでしなかった話題。

スマートスピーカー AIスピーカー。スマートスピーカー。各社様々な商品を出し、競合しているけど、今の第一次ブームは滑るだろうなーと思って見ている。
 理由は、単純に、ただの黒い固まりでしかない無機物に語りかける、という事に対する抵抗感。これはできる人とできない人がいるよー。で、大体の人はできない。
 何が必要かってやっぱりキャラクター。喋り掛ける“相手”。コミュニケーションが取れそうに感じられること。機械ではなく、そのキャラクターに人格を持っていること。これがないと、どうしても“機械相手の1人喋り”状態になり、ものすごい抵抗感になってしまう。
 まあ、この辺もおいおいに……っていう感じなんだろう、とは思っている。

 それ以前に、スマートスピーカーといってもできることがかなりショボい。喋り掛けたら検索してくれますって、普通にキーボードで言葉を打ちますよ。音楽を掛けてくれますって、自分で掛けますよ。いまいちスマートスピーカーを導入する蓋然性を感じない。

 やっぱり、家電とどれだけリンクして、声1つで動かせるか。
 例えば「コーヒー淹れて」と言ったらコーヒーメーカーが動いて、ロボットが運んできてくれる、とか。「あの本持って来て」といったら本棚から探して持って来てくれる、あるいは床に積み上げた中から探して持って来てくれる、とか。家電が家事の大部分を人間の代理でやってくれて、スマートスピーカーはその司令塔……というくらいまで進まないと存在意義が発揮されないように思える。家がまるごと家電化して、スマートスピーカーはその中で人間とコミュニケーションを取るコンシエルジュという状態にならないと、あまり意味が発揮されない、能力が発揮されないんじゃないか、と。
pepper ロボット、という話が出たけど、今はPepperなんかがあるけども、あそこまで人に似せる必要は感じないし、そこまで高性能である必要はない、と私は考えている。ロボットは人と家電の間にいる中継役くらいでいいんじゃないか、くらいに思っている。(私が考えているのは、「手の付いたワゴン」。頭にいろいろ載せて運んでくる……という感じの)
 そういう時代が来るまで、あとどれくらい待たなければならないんだろう……。

 まあ、そういう時代が来ても、どーせ私のような滑舌の悪い人間の音声なんて、聞き取ってくれないんだろうなー。どんなに技術が進んでも。
 喋る技術が平均点以下の人間は、ずっと苦労し続ける運命なのだ。未来永劫!!
 滑舌の悪い人間の喋りでも読み取れるようにしてほしいが……いや、さすがに無理だろうな。

 理想の夢未来を語るなら。
 そうだなー……前にディズニーが出した特許で、天井にプロジェクターを設置し、人間との距離を測って、テーブルの上などに例えばあるはずのない料理などの映像を映し出すことができる技術があるそうだ。これができるなら、キャラクターを映し出すことだってできるだろう。
 それで、このプロジェクターが照明の中に仕込まれていて、明かりを点けるとキャラクターも一緒に出現する。このキャラクターが家のコンシエルジュで、家電を操作するあらゆる指示を受け付けてくれるし、普通の日常会話もできる。

 うーん、これはさすがにないか。
 スマートスピーカーはまあ滑ることも多分みんな気付いているんだろう。で、第2弾、第3弾で少しずつできることが増えて、そのうちにも「スマートスピーカーのない暮らしが想像できない」くらいになって……これもどれだけ時間がかかる話なのだろう。
 それくらい家電が進化した時代になると、スマートスピーカーは色んな家電の中に溶け込んで、見えなくなっているんじゃないかと思うが。
 その頃になると、「電子レンジの使い方がわからない子供」とか普通に出てくるんだろうね。ボタンを押さなくても、言えば動いてくれるようになるわけだから。


1月12日 NintendoDirectminiの話

 日付を越してから、ようやくNintendoDirectやっていたことに気付いた。今回は本当に予告無しの突然だったね。「コンパクトにお届けするNintendoDirectmini」とか言ってるけど、結構「おお!」という大きな情報があったぞ。


イース8 一番驚いたのは『イース8』。
 えー任天堂機で『イース』が出るのって、いつ以来だ? SFCの『イース5』だったかな? 確認せずに書いてるけど。ファルコムタイトルが任天堂機に来る事って本当に珍しい。ファルコムはなぜか任天堂を避け続けてきたからね。(私としても、なぜかファルコムは任天堂機以外で出るもの、という認識があった。『イース4』はSFC、PCエンジン同時期だけど、明らかにクオリティが高いのはPCエンジン版。任天堂機だとなんとなくポテンシャルを出し切れない感じがあった)
 イースシリーズが久し振りの任天堂機に。なんか嬉しいなぁ。
 (あとで記事を確認)……え? アドルってまだ21歳なのか!?
 でも不思議なことに、日本一ソフトウェアから出るそうで……。
日本ファルコム 近藤社長×日本一ソフトウェア新川社長 両社長が語る、NintendoSwitch版『イース8』への道

SNKヒロインズ ちょっと気になった『SNKヒロインズ』。
 うーん、キャラのモデリング、もうちょっと頑張って欲しいなぁ。なんかバタくさい。あのモデリングだと、コスチュームが一杯あります、と言われても嬉しくない。
 紹介された映像は『KOF』シリーズのキャラクターのみだったが(知らないキャラいたけど)、『サムライスピリッツ』とかからも来るのだろうか。ナコルルが来るかどうかが重要だ(そしてナコルルに水着を着せるのだ!)

ダークソウル Switch版 おおとりを務めたのは『ダークソウル』。
 私は『ダークソウル』シリーズまったく知らないのだが、これは第1作目? フロムソフトとはかなり縁遠いので、この辺りの衝撃度はちょっとピンと来ていないところがあるんだけど。いや、でもフロム・ソフトウェアも任天堂機に来たんだ……という感慨深さは感じてるよ。
 私が唯一プレイしたフロムソフトは初代『アーマードコア』……いや、私がプレイしたのは『ガングリフォン(セガ)』だったような。いやいや、『アーマードコア』もどっかで体験したはず……なんでこう記憶があやふやなんだ?

 どんどんSwitchにソフトが集まってきてるね。2018年も面白くなりそうだ。早く買わないとな。


1月12日 売れている映画に学ぼう!

ニコニコニュースORIGINAL:「日本の映画人は左翼が多くてアメリカから学ぼうとしない」――津川雅彦氏が日本映画界に提言


津川雅彦 こじれた映画ファンほど――“こじれた映画ファン”というのは、「俺、映画のことよく知ってますねん」「俺、プロより映画のことわかってますねん」というつもりの人達のことだけど、そういう人ほど、世間で大ヒットしている映画なんかを下に見る傾向がある。ハリウッド映画のような大衆受けしている映画とか「あんなもの大したことない」って言っちゃう。あまり売れてないアート系映画ばかり賞賛する。
 いやいや、売れてるものこそ、「なぜ売れているのか?」をきちんと見て学ばなきゃダメでしょ。売れてるものにはちゃんと理由があるし、売れてないものにも理由はある。まず基本的な話として、世間的に大ヒットしているのは「品質が良いからヒットするんだ」という当たり前に気付かないと。(なんだかよくわからないものが、なぜか大ヒット……というのはあることにはあるけども)
 こじれた映画ファンは「あんなもん広告だけだ」とか言うけど、じゃあそこから広告手法を学ぼうと思わなくちゃ。そんなに優れた広告手法があったんだったら。何にでも学ぶものはあるんだ、と思って物事を見ないと。

 映画の話でいうと、やっぱりハリウッド映画は見やすいな……と感心してしまう。
 ハリウッド映画が見やすいって何を言っているんだお前は、と思われるかも知れないが、外国映画ってちょっと飲み込みづらいものなんだ。フランス映画とかイギリス映画とかロシア映画とか、どれも飲み込みづらい。見ているとしんどい。眠くなる。外国の人も、日本映画に対して同じように感じているはずだ。「日本映画は飲み込みづらい」って。外国映画ってそういう印象を与えるもの。これが文化の違い。
 そこで、ハリウッド映画が見やすいというのは、どこの国に持って行っても受け入れられるように慎重に慎重に作っているから。脚本の段階から色んな人がよってたかって点検して、問題が起きないか、面白くなっているか、きちんと点検している(まあそれでも駄作、失敗作はあるけれども)。そういう配慮がなされているから、世界中で大ヒットするんだ。それだけきちんと作っている、ということ。
 ハリウッド映画作っている人は、色んなものを研究して、どうやったら面白く格好良く作れるか、とことん考えて議論して研究してあれだけのものができている。
 ああいう慎重さ、配慮の仕方。おもてなしの国・日本がそういう作りから何も学ばない……というわけにはいかないでしょう。

 映画にしてもアニメにしても、「俺、映画のことわかってるから」みたいな状態になると、どうしても学ぼうという意識が薄くなってしまう。「あんなものより俺のほうが偉いから」となぜか作り手よりも自分のほうが上だと思い込んでしまう。「意識高い系」になってしまう。そして「あんなもの大したことはない」という言葉が出てしまう。
 これは基本的に勘違い。あなたは自分で思っているほど頭は良くないし、能力も高くない。「本気出せば俺のほうが強い」と思い込むのは中二病。何もないんだよ。
 何もない……ということに行き着かないと学ぼうという意思をなかなか持てないのが、人間の難しいところ。若いときよりも、年とってからのほうが「学ばなきゃ」と思うし。年とらないと自分がダメ人間だった……ということに気付きにくいものだからね……。

 こう書くのは、私の身近にそういう「こじれた人」がいたから。大衆映画を見下して、アート系映画ばっかり見ている人。でも、本人は自分で思っているほど、頭もよくないし、能力も高くなくて……というか何の能力もない、ただの凡人。「アート系映画がわかる私えらいわー」という感じの人だった。
 この人、痛いな……と思って見ていた。

 やっぱり、業界を目指す人って「こじれた○○ファン」であることが多いんだろうと思う。そのままずーっと「こじれた○○ファン」のまま成長しちゃう人も多いとは思うけど、こじれすぎてただの「痛い人」「痛い作品を作る人」にはならないようにしなくちゃね……。


1月13日 一日署長を目撃した思い出

 ラジオで声優さんが「アニメイトで一日店長してました」と報告するのを聞いて、急に思い出したけど、郵便局に勤めていた頃、一日署長の子が来ていたことがあったなぁ……(ん? 局長か? よくわからない)
 私の務めていた郵便局なんて、もちろん都会でもなんでもないし、というかかなり僻地だったのだが、そんなところに一日局長やりに来る子がいるのか……と不思議な感じで見ていた。
 といっても、朝礼の時に「一日局長できました」と挨拶した姿を見たきりで、その後なにをやっていたのか知らない(私は配達だからね)。郵便局の一日局長なんて、まさか配達業務やらせるわけにはいかないだろうし、何をするものだろう? 一日店長なら、普通のお店の業務を手伝ってもらう、とかはありそうだけども。

 一日局長のあの子は誰だったのか?
 いや知らない。今も昔も世事に疎いのは変わらないから。それに遠くだったから、話もよく聞こえなかったし。
 アイドルとかだったのかな? だったら媒体発表があるはずだから(雑誌とかテレビとか)、側にカメラマンがついているはずだけど、そういう人はいなかった。それにしてもあんな僻地に一日局長をやりに来る子って、どういう分野の子でならあり得るのだろう?
 そもそも何のメリットがあって郵便局の一日局長なんかやるんだろう。外に対して何の宣伝にならないような気がするけど。世の中にはよくわからないことがたくさんあるものだ。


1月14日 ユーチューバ―衰退するかもね、という話

岡田斗司夫ゼミ:『バーチャルYouTuber』を見て思ったんだけど、“AIによる人類の支配”って軍事力でなくエンタメによって行われる可能性あるよね?

よゐこのマイクラ 去年末まで配信されていた『よゐこのマイクラサバイバル生活』が面白かったのだけど、面白かった理由は芸人的な喋りの勘。ちょっとした言葉でもちゃんと立たせて面白くする。ああいうところ、やっぱり本職だな……。
 それから編集や音の使い方。ここがうまい。ナレーションの面白さもあったのだけど。編集で退屈なところをざっくり切って、かつ短くなりすぎていない。特に『Minecraft』は作業ばかりで見ているほうは退屈になりがちだけど、そういうところはざくざくっと切っている。
 ゲーム実況はたくさん見ているけど、退屈になる場面ってやっぱりあるわけだ。グダる場面が。ああいうところはざっくり切っちゃったほうが良い。もちろん切りすぎたら話の経緯が掴みづらくなる。このバランス感覚が難しい。
 ゲーム実況やっている人って、こういう編集がものすごく下手。雑なんだよね。『よゐこのマイクラサバイバル生活』はそういうところで、やっぱりプロの作ったものだったよな……と。

 ゲーム実況では、ゲームは4人同時プレイのものがわりとあるからだけど、4人実況が面白かった例しがない。見るに堪えない。誰が何を言っているかわからないんだもの。プロの芸人は喋りが被らないようにするんだけど、ゲーム実況は素人だから被りまくり。プロは一見わーわー騒いでるだけのように見えるけど、ちゃんと経験と勘があってコントロールしているんだ。
 声や喋り方によほど個性がある人なら聞き分けられるけど、実況やっているほとんどの人はそうじゃないもの。誰がどういう流れで喋っているかさっぱりわからない。これじゃ面白くなるわけがない。

 それで、今後はYouTubeでもニコニコ動画でも、こういうプロがガンガン来るだろう……と。今までは素人が1人で企画出しして自分で演じて編集までやっている、というところでちょっと甘めに見ていた、むしろその手作り感が良かった、で見ていたところはあっただろうと思う。でも、一度プロが作ったやつを見ちゃうと……ね。
 人はちょっとでも良いものを見てしまうと心変わりしてしまうもの。良いと思ったほうに流れ傾いてしまうもの。良いものを見てしまうと、それ以外のものと比較してしまうもの。
 編集なり音の付け方なりで、素人がプロが作ったものに勝てるかって、勝てるわけないじゃない。
 今まではプロのYouTube発表とか、見下していた感があるけど、儲かるとわかって以来、本気を出してきている。
 素人芸人みたいなユーチューバが、プロの芸人に勝てるわけないでしょう。

 勝ち抜くには瞬発的な思いつきーーネタじゃなくて、ちゃんと「技術」を持っていて、技を披露できる人。あるいはちゃんと「勉強」していて、学んできたことを語れる人……じゃないかと。
 今の素人発表会的なノリのユーチューバーは概ね淘汰されるんじゃないか。まあ、特に技術も知恵もない人は、ユーチューバ―なんぞにならずに、ちゃんと就職したほうが良いけどね。


1月18日 NintendoLaboの感想

明日18日(木)の朝7時より、Nintendo Switchを活用した「新しいあそび」を、こちらのページで紹介いたします。

~視聴前~

 予想するとしたら、
①実はSwitchにはまだ隠された機能がある。
②新しい周辺機器。
③『ARMS』のような新規IP
 ①はさすがにないだろうから、②か③。本命は③かな。
 では、何が出てくるかな……。

~視聴後~



 朝7時『Nintendo Labo』発表後。

 え! へえ~ うわーなるほど。この発想はなかった。
 これは凄いな。ジョイコンにこういう使い方があり得たのか。ジョイコンをもの凄くうまく使いこなして、なおかつ一見しただけで楽しそうなものになっている。
 本当にぜんぜん思い付かなかった。思い付かなかった領域だし、めちゃくちゃ楽しそうなものを持って来た。任天堂すげーよ。予想ぜんぶ外れた~!

 これはやっぱりVRだよなぁ。いわゆるVRとは別次元の発想。ゴーグル型のVRは「視覚のみ」であるのに対して、徹底的に実在と触感にこだわっている。任天堂的VR。任天堂ならではのVR時代に対する回答だったのだろう。本当に頭がよくないと、この発想は出てこないわ。

NintendoLabo 気になるものは一杯あるのだけど、まず「ピアノ」。
 これ、IRカメラを利用したおもちゃ。今までこのブログでさんざん「IRカメラだけは何のために付いているかわからない」と書いてきたけど、いやまさかこんな使い方があり得たなんて……。頭が固かったな……。
NintendoLabo 「つり」も興味深い。
 釣りゲーは世の中にたくさんあるのだけど、私は以前からあれが気になっていて……。というのも、どのゲームでもだいたいやっていることが一緒。魚影の近いところに糸を垂らして、食いついたらボタンを押す。ゲームによってはこの後「リールを巻く」などの操作があったりするんだけど、まあどのゲームもだいたいやっていることが一緒。
 そもそもコントローラーがあって、ボタンを押す、というだけの構造だとそうならざるを得ない。なんとなく「ボタンを押すと魚が釣れる」というプロセスに違和感があった。
 でも『NintendoLabo』の釣りは今までの釣りゲーと形から変えてみせている。釣り竿の形を作り、自分で動いて魚を釣るというプロセスを疑似体験させる。ソフトがどれくらい作り込まれているかまだ想像できないけど、もしかしたら釣りゲーの決定版がここでいきなり出て来てしまうかも知れない(ミニゲーム集のようなものだから、そこまでやり込めるものじゃないかも知れないけど)
 他にも主従逆転した「リモコンカー」とか。発想がどうかしている。面白すぎる。

 ところで「ピアノ」。これはピアノの音しか出ないのだろうか……。シンセサイザーみたいに、色んな音色が楽しめない物だろうか。それができるのなら、何人かで集まって「NintendoLaboで演奏してみた」みたいな遊びができるし……そうそう『バンドブラザーズ』みたいな音ゲーともリンクさせられる。ダメだろうか……?

 もう1つ、どうせなら「初めてピアノを触れる人」のためのガイド的な、教科書的なものもオマケで付けてくれないかな……。ピアノ自体、経験がまったくなくて、作ったけども演奏できない……という人は一杯いるはずだよ。
 任天堂的な発想で、ピアノ初心者が中級者くらいまで引き上げるソフトを作ってくれたら面白いのに(任天堂はそういうものを作るのがすごくうまい)。きっと需要もあると思うよ。
 でも、たぶん『Nintendo Labo』にそういうのはないと思う。あくまでも「ミニゲーム集」で終わるんだろう。

 ネットの反応で多かったのは、「たかがダンボールで6980円とは……」というものだけど、いやいや、ソフト込みの値段ですよ。ソフト+ダンボールキットで6980円。
 周辺機器込みで6980円ならぜんぜん高くないでしょう。ダンボールを周辺機器にしてしまうことで安価に押さえつつ、かつ工作の楽しみを作る、と商品としても賢い。

「すぐに壊れるんじゃないか?」という声があったが、まあ壊れるでしょう。でも、壊れることは織り込み済みでしょう。壊れて修理するまでがこのゲームの醍醐味だ……と。これはある意味での教育だと思う。組み立てる→壊れる→自分で修理する→修理していく過程で構造を理解する……。ここまでがワンセットじゃないかと。
 おそらくは「すぐに壊れた! 返品だ!」でクレームを入れる親とか出てくるんじゃないかと思うけど。

 一応子供向け……ということになっているけど、大人も熱中するだろう。まず間違いなくあり得るのは、マニュアルにない面白改造をほどこして、ネットに動画を挙げる――と、いうのが流行るだろう。これは面白くなりそうなので期待。
(そういう流れも、任天堂側の狙いなのだろう)

NintendoLabo ゲーマー的に面白いものになるのか? という部分だけど、おそらくはわりと早く飽きるんじゃないかな。というのも周回プレイして、何かを蒐集したり、スコアを高めたり、あるいは世界中の誰かと対戦したり……というそういうタイプのゲームじゃなさそうだから。ゲーマー的な面白さ……とは違う方向性なので、そこはあまり期待しないほうがいいかな。『ロボットキット』のほうはどうかわからないけど。

 子供も、おそらく買っても一週間くらいで飽きるだろう。最初の2~3日は夢中で物を作るけど、1週間後にはもういいよ……って。まあそういうものだよ。昔の、学年誌に付いていたおもちゃもそうだったから。最初の2~3日は夢中になって遊んで、後はほったらかしだったから。
 発売後「すぐに飽きた」みたいな声が出てくるだろうと思うけど、このゲームの場合、それでもいいんじゃないかな。その中でバカみたいにはまり込む子供が出てきて、その遊びが別方向へ発展して……って、そういう子供が100人中2~3人くらい出てきたら、このゲームは成功だよ。

 VRに対して愉快な“解”を示してみせた『Nintendo Labo』だけど、これ、一発ネタで終わって欲しくないな……。ダンボールの工作キットなんかでもの凄くお安く周辺機器が作れて、かつ中古に出回りにくいものが出せる……ということを証明してみせたわけだから(「中古で出回りにくい」は重要だよ)。サードメーカーも何かしらやってほしい。『ロボットキット』でメカ物が作れる、という可能性を提示してみせたわけだから、「じゃあウチならこういうものを……」とアイデアを出して欲しい。ここで終わるものではなく、次に繋がって欲しい。

 例えば『鉄騎』。色んな人が『鉄騎』を挙げていたけど、まさにそれだ。ダンボールキットで筐体を作り、IRカメラでボタンやレバーの動きを認識させて……そう考えると「何のために付いていたのかわからない」IRカメラに色んな可能性を感じる。ちゃんと繋がることに期待したい。


1月20日 絵描き環境について……

ニコニコニュースオリジナル:女子高生がアナログゲームで遊ぶ『放課後さいころ倶楽部』作者 中道裕大の仕事場は超デジタル仕様だった件「紙は使わないので、パソコンだけ」


 ふーむ……タブレットはこれくらい小さい方が扱いやすいのかな……。

 私の使っている液晶タブレットはそこそこ大きいもの(サイズどれくらいか忘れた)、だけど、最初に買った液晶タブレットはかなり小さいものだった。
 小さい液晶タブレットはまあ使いにくくて、ペイントソフトを立ち上げるとワークスペースとパレットが表示されるわけだが、パレットをたくさん表示させるとワークスペースが小さくなるし、パレットを表示オフにすると欲しいときに必要なツールがない……ということになる。
 それ以上に問題だったのは「全体像」が見えないこと。脚部分を一生懸命描いて、カメラを引いてみると大惨事! めっちゃ脚が短い! 全体像が見えないから、バランスが取りにくいんだ。

 それで、今みたいにそこそこ大きいものにしたわけだけど……
 やっぱりタブレットはそこそこ大きい方がいいよな……。小さいと絵のバランスがわからなくなるから。

 これが作業画面。
イラスト制作画面
 作業スペースが左側、全パレットを右側、という構成。
 作業スペースだけを見ると、さほど広くもない。
 時々考えるのは、作業スペースとパレットを別のタブレットにする……とか。
 いろいろ試したいと思うことはあるけど……金かぁ。

 最近はIpad proなんかで作業をして、デスクトップパソコンとデータリンクしているから、家中どこでも画像を読み出し、保存できる。だからどこで作業をやってもいい……というふうにしている人もいるとか。
 いいなぁ。私はこの数年間、ずっと同じ壁を見詰めて作業し続けているから、他の場所に移動したいよ。


1月26日 ニコニコ動画サービス改善報告会を見た

 ニコニコ動画で『動画と生放送サービスの改善報告会』を視聴。
 内容はというと、前回掲げた目標の達成報告と、これからの目標についての報告。それから意見交換。私は基本的に見ているだけだったが、有意義な放送だったと思う。歩みはスローペースだが、ニコニコ動画は少しずつ良くなっている。これからの動きを静観していこうと思う。
ニコニコ動画 動画と生放送サービスの改善報告会
 前も話題に挙げたが「投げ銭」について。一応、検討はしている、とのこと。
 「クリエイターにお金が行く」というのが動画・サービスが賑わう一番の要件だから、これは実現してもらいたいところだ。私みたいにギリギリの生活をしながら創作をしている者にとって、投げ銭があるかどうかはかなり気になるところなのだ。
 番組中、アンケートで「投げ銭は必要か?」という問いがあったが、5:4くらいで「必要ない」が少し多いという結果となった。といっても、来場者9万人中の4割が「必要」と答えたのは意義深い。意外にいい数字だと思う。

 ところがコメントでは懸念を示す意見も。犯罪者や、犯罪すれすれの行為を行う悪童にお金が行くのは……という意見だ。
 うん、それだ。ニコニコ動画でもYouTubeでも問題行動を起こす配信者、問題行動を起こしそうな配信者に限って、視聴者も支持者もものすごい多い。ユーチューバ―なんていま華やかなものと思われているが、彼らの問題行動が世界規模でいろんなものに迷惑をかけている。しかし問題を起こして、ニュースにもなった後でもそういう悪童に「支援したい」という人は必ず現れる。
 これは……なぜなのか正直、よくわからない。なぜそういう悪童のところに強力な支援者が絶えることがないのか……。どういうことなのか、私はわからないし、説明もできない。
 もしかしたら……支援することで、さっさと刑務所に行きなさいよ、という意味だったりするのだろうか。違うか。

 暴れるだけのパフォーマーや、他人のフンドシでやっている人(ゲーム実況者のこと)、あるいはパンツを見せてお小遣いをねだる女の子よりも、作り手・クリエイターにこそ支援が行くべきだ。YouTubeや他サイトではどちらかといえば暴れるだけのパフォーマーばかりが注目され、お金が行く傾向にあるが、ニコニコ動画ではそれらとの違いを見せてほしい。
 絵描きや楽曲制作している人、面白ガジェットを作っている人、あるいは学んだことを噛み砕いて解説する人……そういう人に投げ銭が行くようになればいい。暴れるだけのユーチューバ―的な人にはそもそもお金は行かない……というふうにできればいいのだが。

 おおそうだ。「モノを作ったことがある人」に限定するのはどうだろう。「モノ」を作って投稿し、「ある一定以上支持された人のみ」が投げ銭を受けられる条件とする。そうすればクリエイターにお金が行きやすくなるんじゃないだろうか。

 動画中では「ニコる」についても触れられた。なぜ「ニコる」は廃止されたのか?
 そもそも「ニコる」を使っている人が少なかったから……だそうだ。
 「ニコる誰も使ってないじゃん」って「廃止にします」と宣伝した途端、急に使われるようになった……という。
 ニコる、みんな使っている、と思ってたけどな……。私はそんなにコメントするほうじゃないけど、1000以上ニコるされてたよ? 賑わっているように見えたけど、運営側からすれば違ってたのか。
 「終了になります」という宣言が出てから賑わう。ああ、それはあれだ。終わりが近くなってから急に賑わい出すやつ。
 ニコるは面白いシステムだから、早いところ復活してほしい。



1月26日 鈴木みそさんの「アマゾンのほうから来ました」を読んだ

アマゾンのほうから来ました 鈴木みそさんの『アマゾンのほうから来ました Amazonから薄い本を出す方法』という本を購入した。

 購入した、というか0円だったので、読んでみようかな……と思って。10ページほどだったし。

 私は『ProjectMOE 1』をAmazonKindleで発表して以来、ずーっと作品制作を続けていてこっちの世界がどう変わったのかよく知らなかったが、鈴木みそさんの漫画でいろいろ知ることができた。

 ファイルの大きさは「800×1280」「1080×1440」「1600×2560」……えーそんなに変わってたのか! 私が『ProjectMOE 1』を出したときは、「800×1280」が最大サイズだった。
 「800×1280」で何が困ったかというと、絵や字が潰れて読みづらくなること。せっかく書き込んでも、ぐちゃぐちゃってなるだけで嫌だった。せっかく描いたのに……と思った。台詞文字も大きい方、と思っていたのに、絵のサイズ自体が小さいせいで読みづらかった。
 pixivで発表したバージョンは「700×989」。それが「800×1280」に変わっただけで、せっかくの有料バージョンなのにプレミア感がない。
 そうか「1600×2560」までいけるようになっていたのか……これは嬉しい話だ。『ProjectMOE 2』は「1600×2560」でいこう。

 「1600×2560」は遅くなる……と書かれていたが、そういう技術問題はすぐに解決するでしょう。

 困ったのはAmazonKindle制作ツールである『キンドルコミッククリエイター』。
 何が困ったかというと、実際のものとマニュアルが明らかに別物。ツールがバージョンアップで変更されたのに、マニュアルだけが古いバージョンのものだった。絵と説明が違いすぎて役に立たなかった。役に立ったのは、一般の人のブログ記事のほうだった。
 おそらく『キンドルコミッククリエイター』も当時のものからバージョンアップされているのだろう。当時のあれは本当にひどかった。たぶん一番面倒くさい時期に触れてしまったんだろう。

 それから『KindleUnlimited』。これは私が『ProjectMOE 1』を発表した時にはすでにあったが、説明文が意味不明すぎて登録しなかった。どういうサービスなのか理解できなかった。「なにか危ない落とし穴があってはいけない」と警戒した。
 いま現在はどういうものか知っているのだけど、鈴木みそさんみたいな人に早く解説してほしかった。
 KindleUnlimitedに登録しても、読まれるかどうかは別問題だが。圧倒的に知名度が足りないのは、どうしようもないからな……。
 鈴木みそさんは「自分でもこれくらい売れた」と言うけど、あの人はものすごい知名度の持ち主だからね。一番いい時期のファミ通に連載持ってた人だから……。鈴木みそさんの名前知っている人は日本に500万人くらいいるはずだよ。

 こういうものは、経験的に言って、誰かが紹介しない限りには拡散されないもの。拡散する力を持った誰か1人が紹介すれば、一気に広まる。私がどんなにTwitterやFacebookやブログに書いても、ぜんぜん売り上げは伸びない。私じゃ駄目なんだ。完全に他力本願な話だけど。そういうチャンスを待つしかない。

 私が『ProjectMOE 1』を制作したとき、「Amazonやる気ないだろ」と思った。画質は低いし、ツールはマニュアルと別物で意味不明になっていたし。これは作り手も読み手も満足できるものにならない、と当時思った。
 でもだいぶ変わっていたんだな。『ProjectMOE 2』の制作直前にいろいろ知れて良かった。


1月制作イラストの紹介

1月に制作し、発表したイラストです。
天子サキ
 天子サキがボーカロイド風衣装を着ている……という絵です。

天子ミコ
天子ミコ
天子ミコ
 3週連続ミコ。
 来週はいぶきさんの絵を描きます。
サムネイル集
 これまで描いたイラストのサムネイルです。現在制作中の『ProjectMOE 第2巻』に全て収録されます。


 続いて、1月中に公開された、制作中の漫画のカット。
漫画カット

漫画カット

漫画カット

漫画カット

漫画カット

漫画カット

漫画カット

漫画カット
 製品版はモザイクが消えます。別にいかがわしいものが描かれているわけではありません。
漫画カット
製品版ではモザイクが消えます。
漫画カット

漫画カット
『ProjectMOE 第2巻』に収録する予定のおまけ漫画です。詳しくはお買い上げの上、お読みください。