時間的には「E3の話②」と前後するけど、こっちの話はいろんなものの寄せ集めの後語りみたいな内容なので。

GhostWire: Tokyo

GhostWire: Tokyo - Official E3 Teaser

 「ベセスダ カンファレンス」に三上真司さんが登場。へえ、この人いまベセスダにいるんだ。
 舞台は東京。映像では渋谷が取り上げられていた。その住人が突如消え去り、尋常ならざる者達の戦いの舞台となろうとしていた――。導入でややホラーっぽいイメージが出ていたが、実際にはアクション・アドベンチャーだそう。

 日本人が描く日本の風景……ということでそこまでおかしなものはないのだけど……例えば看板の文字が明らかに日本語じゃないとか、中国語っぽいけど中国語であったとしても意味不明とか、そいういう「欧米人がいい加減に描いた日本」ではないのはわかるのだけど、しかしあえてなのか欧米の視点を入れているように感じられた。
 俯瞰から路地を見下ろすシーン、あんなふうに看板が密集している場所なんてないし、いくら東京が人口密集地とはいっても、「コミケかよ!」というレベルで常に群衆で歩いているわけではない。
 人物の顔にしても、目と目が離れすぎていて、「欧米がイメージする日本人顔」として描いている。黒縁メガネのサラリーマンとか、何十年前のテンプレートだ。なんでちゃんと日本人の顔を描かなかったのだろう……? 海外向けに作るために、あえて海外の人がイメージする日本を描いたのだろうか。

 それはそれとして。
 無人になった東京を舞台に、戦いを繰り広げる。連想したのは西尾維新の『十二大戦』。あんな感じに異能持ちがアクションを繰り広げる感じになるのかな。ゲーム中のシーンが描かれなかったから、いろいろ空想をしてしまう。


ウォッチドックス レギオン

WATCH DOGS: LEGION - E3 2019 WORLD PREMIERE REVEAL TRAILER

 『ウォッチドック』に『S』と『レギオン』が付いての登場。舞台は少し未来のイギリスロンドン。プレイヤーとなるのは……すごく一杯! 今回の主人公は1人ではなく、街の人々を次々とスカウトして、仲間にして、プレイキャラクターにできてしまう。

ウォッチドックスレギオン・E3

 映像でインパクトがあったのは、ハッカーお婆ちゃん。お婆ちゃんっぽく背中を曲げて、よたよたと歩きながら、えげつない攻撃を繰り出していく。いやはや、愉快愉快。今回のE3で一番笑えた映像だったかも知れない。

 街中の人たちを仲間にして、操作できるゲーム。誰もが考えはするけど、「まあ、そんなの無理に決まってるよね」と笑って諦めるアイデア。そういうの、あったら面白いだろうけど。
 これを実現するための物量問題……キャラクターを用意して、個別に違うモーションを用意して、操作の差、扱えるアイテムに差を付けて……。しかも今回の『ウォッチドックス』は1人1人がきちんと生活していると見えるように制御されているのだとか。とんでもなく腕の良いエンジニアがいないと実現しないような話。それこそ、ゲーム中に出てくるようなハッカーを連れて来い、みたいなレベル。
 でも実現しちゃってるんだよなぁ……。いったい何をどうやったらこんなもんができるのやら。不思議でございます。


ファイナルファンタジー7

FINAL FANTASY VII REMAKE for E3 2019

ファイナルファンタジー7 2019年E3バージョン  ついにティファ登場! ついにティファのおっぱい登場! いやったぁぁぁ! しかもめっちゃ美少女。変わらないおっぱいで安心した。
 いやいや、ずいぶん焦らしてくれたものです。ヒロインの登場は、あえてもったいつけていたんでしょうね。ティファの登場が今回『スクウェア・エニックス カンファレンス』で一番の盛り上がりになった(ここで盛り上がりすぎて、他がどーでもよくなってしまったが)。全部、計算の上で映像を小出しにしていたんでしょう。

ファイナルファンタジー7 2019年E3バージョン

 ところで、『FF7』は3本に分けられる、という話がすでに出ていたが、その最初の1本目から2枚組になるんだとか。ということは、相当に作り込まれている……ってことでしょう。このペースで制作が進めば、最終的にディスク6枚とかあり得てしまう。
 単に旧作をキレイな画にして作りました、という話ではなく、色んなエピソードも足されているのかも知れない。
ファイナルファンタジー7 2019年E3バージョン  そうすると難しいのはお話の盛り上げ方で、3本に分けられるということはある意味の3部作映画のようなもの(『SW』とか『ROTL』みたいなやつ)。その中できちんと起承転結的な盛り上がりがないと、評価に繋がらない。第1部はどこで終わるのか、第2部はどんな展開になるのか……(特に、第2部が難しい)。3分割にしたことで、むしろ構成は難しくなっている。さて、どうなるやら。

ファイナルファンタジー7 2019年E3バージョン

 私の個人的な関心はミッドガルの外の風景がどうなっているのか。……どうもこの辺り、パート2かららしいのだけど。
(パート1はまるまるミッドガル篇で使い切るみたいなのだけど……ミッドガル篇ってそんなに長かったかな?)
ファイナルファンタジー7 2019年E3バージョン  というのも旧作では、外の風景は相変わらず従来のRPGにありがちな表現、平原の中にシンボル化した街が配置されているだけだった。あれだけの大都市なのに、街から一歩外に出たら原野と原生林。これが違和感だった。
 間違いなくここにも手が入るはずだけど、どんなふうに描かれるのか。
 と同時に、これが「古き良きRPG」を今流のやり方で再現した場合、マップのスケールがどのように描かれるか、の指標になる。
 昔のRPGに描かれていた地図がどんなふうに見えるのか……作品によっては、えげつないほどマップ数多いのとかあったけど、どれくらいのスケールに変換されて描かれるのか、興味がある。

ファイナルファンタジー7 2019年E3バージョン

 ゲーム部分は……ボス戦のプレイ映像が流れたが、案外普通のアクションゲームに思えた。ここは変にひねらず、わかりやすいものとして作ったのだろう。アクションシーンをあまりトリッキーなものにしすぎると、しんどくなって諦めてしまう可能性もあるから、これくらいがいいでしょう。

ファイナルファンタジー7 2019年E3バージョン

ファイナルファンタジー7 2019年E3バージョン  ところで、後にファミ通(No1594)を買って、『ファイナルファンタジー7』のキャラクターをじーっくりと眺める。本当によくできている。アニメ顔を、いい感じにフォトリアルな領域にアップデートしている。
 リアルな人物造形にすると、もっと輪郭線は大きく、鼻も多くしなければならない。
 『テイルズ・オブ・アライズ』と比較すると面白いのだけど、輪郭のライン、鼻と口の位置、大きさはそこまで『ファイナルファンタジー7』と違うわけではない。でもこの表現の差。
 私の絵もある段階から無闇に身体表現がリアルになってしまい、「顔と体が合っていない」状態に陥って、どの方向にイメージを寄せるのか、最後まで決められなかったのだが、なるほど『ファイナルファンタジー7』をお手本にすれば良いのか、と気付いた。
 次に絵を描くときは『ファイナルファンタジー7』の画を横に置いて、描くことにするよ。


ドラクエビルダーズ2

 あっ、欧米ではまだ発売していなかったんだね。
 発表動画を見ていて、ああ、やっぱり日本とは売り方が違うなぁ……。
 日本の広告では少女主人公がメインで出ていたような気がするが、欧米版では少年主人公がメイン。バトルシーン! 次々と襲ってくるモンスター達! ……とアクション部分が仰々しく、建築シーンも格好良く編集され、音も派手。少女主人公は、映像の最後に、オマケみたいにちらっと出てくるだけ。
 同じゲームでも、地域によって宣伝方法はぜんぜん変わるんだなぁ……と感心。
 性の問題はどうなっているんだろう。「すけすけシャワールーム」とか。欧米はこの辺り、やたらと厳しいしうるさいし問題化すやすいし……エッチなライトとかもちゃんと残っているのだろうか。

 ところで、後になってNintendoDirectで気付いたのだが、『ドラクエビルダーズ2』は任天堂から発売されるそうだ。大手メーカーのゲームでも、海外では別のメーカーからパブリシング、というのは時々あることだけど(例えば『鉄拳』はソニーから発売されていて、欧米ユーザーはソニーのゲームだと思っていた)。スクウェア・エニックスは海外でもソフトを出しているはずなのに、なぜ任天堂からなのだろう?


ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル

『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』E3トレーラー

 何度も言うようだけど、私はこの作品が好き。ゲームキューブというマイナーハードで登場したために、ゲーム史の狭間に埋もれてしまったこの作品。再び光が当てられる機会がやってきたのは嬉しい。

 しばらく情報が完全に途絶えていたこの作品だが、やっとこさ新しい映像。発売日は今年冬に決まった。

 ボイスは付くのだろうか……? 公式Twitterを確認すると、「E3トレーラーのナレーションは大塚明夫さんにお願いさせていただきました!実はゲーム内のあるキャラクターのボイスもご担当されています。」とあるので、もしかしたらボイスありなのかも知れない。

 オンラインで4人協力してのプレイが可能……という話だけど、私はそもそも友達いませんから、今回も1人でやるんでしょう。

 スマートフォン版も出るって……あ、そっちはどうでもいいや。

 今回のリバイバルから、本格的な続編……現代世代に合わせた本当のアップデート版『クリスタルクロニクル』に期待しているぞ! そのために、まずこのリマスター版を買おう。


ファイナルファンタジー8 リマスター

FINAL FANTASY VIII Remastered

 長らくリメイクもリマスターも制作されていなかった『FF8』がついに再登場となる。対応プラットフォームは、だいたい全部。パッケージ版はなく、ダウンロード版のみとなる。
 かなり長らく封印されていた作品だったからか、発表があったとき、会場から歓声が上がっていた。『ファイナルファンタジー』シリーズがリマスターされる、というときでも『~8』だけが省かれていて、その理由についていろいろ語られてきたわけだが……。


まとめ

 「スクウェア・エニックス カンファレンス」だけの話ではなく、他でも思ったことだけど、合間の中だるみがしんどい。だいたい頭のほうで注目作を置いてきて、そこで惹き付けられるのだけど、その後はどうでもいい映像がしばらく続いてしまう。注意深く見ていないとなんのタイトルかわからない。どの作品を見ても、ゾンビが出てきて、銃をガンガン撃っているだけ。次第に区別が付かなくなる。逆に銃とゾンビが出てこないゲームが出てくると、「おっ!」と反応してしまう。いっそ、欧米のゲームは一度「銃とゾンビ」を禁じ手にしてはどうだろうか。
 と、こういうのも「文化的な主観の相違」ってやつなんだろう。日本人には同じに見えるけども……というやつなのだろう。

ファイナルファンタジー7 2019年E3バージョン

 たぶん、主催側も「このゲーム映像は盛り上がらないだろうな」というのは気付いているんだと思う。どうやら用意できた素材が少なかったらしく、スタッフインタビューやユーザーの声を編集で挟んで、なんとなく尺を水増ししちゃっているやつとか。こういうのはスタッフインタビューを入れても興味の度合いは変わらないから、さらっと流してくれてもいいんだが。
 とはいえ。
 E3のような大きな場だと、『ウォッチドックス』とか『サイバーパンク 2077』のような「誰もが目を惹くような“スゲー映像”」に意識が向きすぎるというのがある。その周辺にある小粒な作品のほうが、実はゲームとして面白い……という場合だっていくらでもありうる。見た目地味なゲームのほうが、ハマリ込むと長い……そういうゲームはいくらでもある。でも見た目の”スゲー映像”に引き摺られて、小粒な作品が「どうでもいい映像」に見えてしまう。
 映像の凄さで競う、という習慣がこういった場で作られてしまったから、の弊害なのかも知れない。手にとってみた印象のほうがもっと大事なのかも知れないが……それは会場に行かないと得られない情報だし、で。なんとも難しい課題だ。
 こういうところこそ、メディア情報が頼りなのだけど、最近は現地に行かず、ネットで見た映像で記事を書くところがほとんどになっちゃったからなぁ。ゲーム記者の、主観の意見を聞きたい。
(現在はゲーム系サイトでゲーム記者による主観的な感想記事が出ている。相変わらず暇なので、結構読んでいる)

 あとスマートフォンゲームの場違い感。日本のメディア……特に一般マスコミはコンソール機よりもスマートフォンゲームばかり注目しがちなのだけど、実際こういう場でスマートフォンゲームの話が出ると、映像の質・ゲームの質両面において場違いな気がする。ある意味で「ゲーム業界のこれから」を占う場でもあるE3で、もはや時代遅れでしかないスマートフォンゲームを取り上げるのはどうなんだろう? 時代遅れというか、時代を制していた、と一時思い込んでいただけ、というのもあるけど(主に一般マスコミが)

ファイナルファンタジー7 2019年E3バージョン

 今回は、「暇だった」ということもあり、早寝早起き。毎朝5時に起きて、主要なE3発表を概ねすべて見ることとなった。少ししんどくもあったけど、それはそれで楽しい一時だった。
 少し退屈になる瞬間もあったものの、個性的な映像をたくさん見ることができたし、それにやはりゲームは最先端の未来を想起させてくれる。今の技術だとここまでのワンダーが描けるんだ、という基準のようなものをこういった場所で確認することができる。ある意味、今もっとも夢描ける瞬間がE3だ。一方、逆に現代の作家がどういったところに陥っているのか……つまりどのジャンルや趣向に傾いているのかも確認できる。
(相変わらず「ゾンビと銃」だらけだったし、その上にどこを見回してもバトルロワイヤル。あるいはCoop。ここで、「銃とゾンビとバトルロワイヤル」が流行っているから自分のところも……と波に乗るつもりでいるのは、非常に愚かな考え方。やたらと目に付く状態は、「流行っている」状態ではなく「飽和状態」。むしろこの潮流に対して、何を出せば「特別な作品」に見えるのか……を考えたほうが良い)
 3日間ずっと貼り付いて時間を消費したけど、無駄だとは思えなかった。最先端を知る機会、その次について考える機会となる有意義な時間だった。
 来年も同じくらい暇があったら、またE3に貼り付いていたいものだ。