どもどもですですーー!
かっちゃんでございます!!


突然ですが先日わたくし、ちょっとぶりにドラマーとしてレコーディングに参戦しておりました!


使用したドラムセットはもちろん、
トリゴロ所有のドラムセットの中でも秘蔵っ子として名高い(?)・・・

YAMAHA
Maple Custom


でございます!!

7f178b6a-9f0b-4b72-9f46-b1de0459f0c9

7a379707-d3e5-4cea-9475-9f76972bb892


※当ドラムセットに関しての詳しい説明は以前の解説ブログをご覧ください。
【調べてみた】YAMAHA メイプルカスタム【名器】



上記過去ブログの際のレコーディングでも、それはもう十分に良い音で鳴っていたのですが…

実は生産から少なく見積もっても20年以上は経過しており、事前にメンテナンスは行っていたものの随所のパーツに見られた細かい故障経年劣化までは直しきれなかったので、実は本来の性能には程遠かったのが事実なのです。

そう、バトル漫画でよくあるめっちゃ強いと思ってたキャラがぜんぜん本気出してなかった展開と似てますね。

mig (1)
出典:NAVERまとめ






そこでわたくし、これでもトリゴロのドラム番長です。

今回のレコーディングこそ、このドラムセット本来の性能で臨みたいと考え…持てる知識と技術を結集しオーバーホールを事前に行っていました!!

※オーバーホール(Overhaul)とは?
機械製品を部品単位まで分解して清掃・再組み立てを行い、新品時の性能状態に戻す作業のことである。
通常の点検作業では出来ない清掃作業や劣化部品の交換、調整を主目的とする。
出典:Wikipedia



①まずは、全てのタイコの状態を再チェック
楽器でも機械でも何でも同じことが言えますが、あからさまに目に見えるような劣化とそうでないものがあります。

例えば、ギターの弦が錆びてるとかドラムのヘッドが古くなってるとかは目に見えますけど、

アンプに繋いで鳴らしたらやけにノイズが乗るとか、ヘッドは新しいのにいくらやってもチューニングが上手くいかないとか、そういうのはきちんと中まで調べて原因を探らないことにはわからないですよね。

b0ed0712
例)Aスタ Ludwig LM402 分解清掃の様子
ドラムもしっかりバラすとかなり細かいパーツに分かれるので、けっこう大変な作業です。

今回のYAMAHA Maple Customも、良い音には違いないんですけど、いまいち音の焦点が定まらないというか、まだまだこんなもんじゃないよな~感がすごく感じられたんです。

何より、ものすごくチューニングがしづらかった。なかなか言うことを聞いてくれない、しつけのなってないワンちゃんを散歩してる感覚とでもいいましょうか…orz


②シェルは無事かどうか
シェルとは、いわゆるタイコの筒状になってる胴体部分のことですね。
そうです。いちばん無事でいてほしいのはここです(笑)

例えばヘッドに接するエッジ部分に損傷があったりとか、プライが剥がれているとか割れているとか…そういうのがあるとえらいこっちゃです。

animation
出典:Pearl

こういう故障もある程度の処置ができなくもないんですけど、そうなるとトリゴロの設備だけではきちんと直すのは不可能です。専門のドラム工房に持っていくレベルですね。

今回はタム3つ(10"/12"/13)、フロアタム1つ(16")、バスドラム1つ(22")の合計5つのタイコがありましたが、長年の使用による傷や塗装の劣化は多少なりともあるものの、シェルは全て元気なままでした。

ホッと胸を撫で下ろすぼく。幸先いいぞ!


③おや…?これは…
と、ここでチューニングが安定しない1つ目の原因を発見しました。

明らかにタムやフロアタムのフープが歪んでいたのです。

hoopimage
出典:CANOPUS

僕たちドラムの専門家の目で見ないとわからない微妙なものから、明らかにフープが真円形じゃなくなってるものまで。

というのも、このドラムセットははるか昔にスタジオで練習用にも使われていたものだったんです。

言い方は非常に悪いので怒らないでほしいんですけど…
チューニングのやり方やセオリーを知らず、適当にボルトを回してチューニングするドラマーさんももちろんいます。

例えばどこかのボルトはキツキツに締まっているけど、その反対側はゆるゆるに緩められてて、その間のボルトはその中間くらいで・・・

な~んて不安定なチューニングにしていると、いずれフープは元の形を忘れてしまいます

ドラムのチューニングはまず“全てのボルトを均等な締まり具合にできること”が前提です。

ここを起点にしてからどこをどういじるか考えるべきものなので、フープが歪んでしまっているともう“スタートライン”にも立てませんからね…。

タム3つとフロアタム1つ、上下で計8つのフープ全て新しいのに交換決定です。

ただ、元々付いていたのと同じフープが廃盤となっており、最も仕様の近い現行のYAMAHAアルミダイキャストフープを代わりに発注。

ルックスはもちろんサウンドにも少なからず影響は出るでしょう。さて、吉と出るか凶と出るか…


④ラグとチューニングボルト
さてさて、フープは新品になるからいいとして、あと安定しないチューニングに影響を及ぼしそうなパーツと言えば…

そう、ラグチューニングボルトですね!

ここも錆びついてしまっていたり、ネジ山が潰れていたりしてはチューニングに悪影響が出ます。

チューニングボルトに無理な力がかかって曲がってしまっていることもありますね。

どれどれと思って調べていくと…やっぱり怪しいところが複数箇所ありました(笑)

とりあえずいっそのことチューニングボルトはケチらず全取っ替えしましょう!


…とくれば、あとはチューニングボルトを受ける部分、ラグに異常がないかどうかですが…

…これも念のため全取っ替えしたほうがよさそうですね。

DzhSrisU0AA99Eh
※このようにバラして点検していきます。


が、しかしここで問題発生。

メイプルカスタムにはスモールラグと呼ばれるラグが採用されているのですが…

現行モデルのスモールラグ(改良型)はシェルへの取り付け部分の仕様がメイプルカスタム発売当初のスモールラグ(初期型)とは異なり、もし古いドラムに取り付けようと思うとシェルごと加工するという危険な作業が待ってます。

ans-480046032
出典:Yahoo知恵袋

僕はシェルの加工までやる技術も道具も持ち合わせてないので、もちろん断念。

某オークションサイトでは初期型スモールラグが販売されていましたが、何せ廃盤となっている20年も前のレアパーツです。とてもじゃないですが手が出せないお値段がついておりました…orz


ラグの交換は諦めるかー…と考えはじめたとき、ふと気づきました。

「ん?この部品ってもしかして…」

そう、チューニングボルトを受けているのは厳密にはラグそのものではなく、ラグの中に埋め込まれているラグナットという部品なのです。

↓の番のパーツですね。
ldr-9712-592
出典:YAMAHAドラムパーツ検索システム


このラグナット、現行品でも当時のラグに互換性があるのか調べてみると…

ビンゴ!使えそうです!

迷わず発注発注♪


⑤完全復活!
全てのフープ・ラグナット・チューニングボルト
計3種類のパーツを全て新品交換、
また同時に再度念入りにメンテナンスを行い、

YAMAHA Maple Custom

完全復活を遂げました!!

6edcfba8-8b97-415c-950c-5ab8312da029


オーバーホール前に録った音と比べると一目瞭然。

チューニングの精度がオーバーホール前と比べて格段に上昇したことにより、タイコの持つ“美味しいところ”を意のままに引き出すことができたので、以前とは比較ににならない極上のサウンドと化しました!

オーバーホール大成功!

ですね!

ドラムセットもこんな感じで喜んでくれていることでしょう!
22-15-100-100
出典:NAVERまとめ


というわけで!トリゴロ秘蔵のドラムセット・メイプルカスタム!!

明るく伸びやかでレスポンスに優れたそのサウンドは、

・ポップス系
・ジャズ系
・フュージョン系


などのバンドさんには特におすすめです!


現在レコーディングをお考えのバンドさんは、ぜひこちらのドラムセットの使用も検討してみてくださいね!



ではでは、かっちゃんでしたー!!