2009年09月
先週の土曜日は、名古屋で研究会があり参加してきました。
中部小動物臨床研究会の定例会です。
いろいろな症例検討を聞いて、勉強になりました〜。
そのあとで、ファミレスで勤務医K君と同級生I君と話をして・・・
静岡に帰ったのは5時過ぎでした。
ははは
そんなわけで、少々疲れております。
最近は口腔内処置が多いので、少しばかりご紹介を。
体格は中型犬
突然顔面が腫れたということで来院されました。
(顔の紹介はプラーバシーにも関わりますので・・・私の判断で顔出しNGということで・・・)
口腔内処置前の写真です。
↓
多量の歯石と、膿、膿の中に被毛が混ざっていますね。
毛繕いをしたときに、歯ぐきに絡んでしまうのでしょう。
スケーラーで歯石の除去をしました。
↓
歯根部がかなり露出してしまっております。
同部位にプローブを挿入すると、ズボッと深く入り込んでしまいました。
この部位は歯周病を起こしており、抜歯の必要性がありそうです。
この後で、レントゲン撮影を行い、歯周病の可能性が高く、抜歯をした方が今後の病気の再発防止にもつながると判断しました。
抜歯後の写真です。
↓
第4前臼歯と第1後臼歯を抜歯しました。
抜歯後は口腔内の粘膜でフラップを作成して、抜歯部分に縫合しました。
歯周病は非常に多く認められ、健康診断で指摘させて頂き、その後に口腔内処置という場合もありますが、場合により根尖部膿瘍といい(歯の根に膿がたまってしまう病気)になってから見つかる場合もあります。
痛くなってからでは、大変ですので、早期発見が大切ですね。
あとは、処置後の歯石の再付着を予防したいので、自宅でケアーすることがとても大切です!!
中部小動物臨床研究会の定例会です。
いろいろな症例検討を聞いて、勉強になりました〜。
そのあとで、ファミレスで勤務医K君と同級生I君と話をして・・・
静岡に帰ったのは5時過ぎでした。
ははは
そんなわけで、少々疲れております。
最近は口腔内処置が多いので、少しばかりご紹介を。
体格は中型犬
突然顔面が腫れたということで来院されました。
(顔の紹介はプラーバシーにも関わりますので・・・私の判断で顔出しNGということで・・・)
口腔内処置前の写真です。
↓
多量の歯石と、膿、膿の中に被毛が混ざっていますね。
毛繕いをしたときに、歯ぐきに絡んでしまうのでしょう。
スケーラーで歯石の除去をしました。
↓
歯根部がかなり露出してしまっております。
同部位にプローブを挿入すると、ズボッと深く入り込んでしまいました。
この部位は歯周病を起こしており、抜歯の必要性がありそうです。
この後で、レントゲン撮影を行い、歯周病の可能性が高く、抜歯をした方が今後の病気の再発防止にもつながると判断しました。
抜歯後の写真です。
↓
第4前臼歯と第1後臼歯を抜歯しました。
抜歯後は口腔内の粘膜でフラップを作成して、抜歯部分に縫合しました。
歯周病は非常に多く認められ、健康診断で指摘させて頂き、その後に口腔内処置という場合もありますが、場合により根尖部膿瘍といい(歯の根に膿がたまってしまう病気)になってから見つかる場合もあります。
痛くなってからでは、大変ですので、早期発見が大切ですね。
あとは、処置後の歯石の再付着を予防したいので、自宅でケアーすることがとても大切です!!
しばらくブログの更新出来ませんでした。(笑)
さぼってしまって・・・
実は8月に左腕を骨折して、今もまだ療養中です
左腕の橈骨を骨折してしまい、ずっとギブス生活でした。
そりゃあ、まあ不便な毎日でした。
先週、ようやくギブスがとれましたが、そのギブスを使用して、患部を副木固定しています。
骨がくっつけば、すぐ元通りと思っていましたが、結構機能障害も強く起こります。
今一番の悩みは、手首が固まってしまい、充分に動かないことです。(笑)
当分の間はリハビリとなりそうですね。
まあ、気分はずっと落ち込んでいましたが、ようやく気分的にブログを書こうと・・・
不器用にPC打っていきます。
最近、珍しい症例がありました。
心膜ー横隔膜ヘルニアです。
食欲不振と元気消失で来院しました。
スクリーニング検査を行い、レントゲン検査でこのような結果となりました。
巨大な心陰影ですが、実際は、横隔膜と心臓を包む心膜がつながってしまい、心臓を包む膜(心嚢)のなかに内蔵器が入ってしまっている病気です。
エコー検査により、心臓の隣に肝臓が認められました。
試験開腹を行い、確認したところ、横隔膜と心膜がつながっておりました。
中心に見られる、穴がヘルニア孔です。
この部分の確認をしたところ、ナイロン糸による縫合で閉鎖出来そうだったので、縫合により処置しました。それにしても、大きなヘルニア孔です。
↓
縫合が終わった時の写真です。
↓
術後のレントゲン写真です。
心嚢の中に空気が入ってしまっていますが、最初のレントゲン写真と比較して、心臓の本来のサイズがよく分かります。
↓
心配だったので、4日後に再度レントゲン写真を撮りました。
術後に比べて、心嚢内の空気が減ってきたので、かなり安心出来ました。
↓
心膜ー横隔膜ヘルニアは特定の犬種によく見られる様で、今回手術となったワンちゃんも、発生の比較的多い犬種です。
体調に異常が認められてから、発見できる場合と
健康診断で異常が認められ、検査で発見出来る場合があります。
でも、無事に手術が終わって、本当にほっとしました。
早く元気になってほしいです。
さぼってしまって・・・
実は8月に左腕を骨折して、今もまだ療養中です
左腕の橈骨を骨折してしまい、ずっとギブス生活でした。
そりゃあ、まあ不便な毎日でした。
先週、ようやくギブスがとれましたが、そのギブスを使用して、患部を副木固定しています。
骨がくっつけば、すぐ元通りと思っていましたが、結構機能障害も強く起こります。
今一番の悩みは、手首が固まってしまい、充分に動かないことです。(笑)
当分の間はリハビリとなりそうですね。
まあ、気分はずっと落ち込んでいましたが、ようやく気分的にブログを書こうと・・・
不器用にPC打っていきます。
最近、珍しい症例がありました。
心膜ー横隔膜ヘルニアです。
食欲不振と元気消失で来院しました。
スクリーニング検査を行い、レントゲン検査でこのような結果となりました。
巨大な心陰影ですが、実際は、横隔膜と心臓を包む心膜がつながってしまい、心臓を包む膜(心嚢)のなかに内蔵器が入ってしまっている病気です。
エコー検査により、心臓の隣に肝臓が認められました。
試験開腹を行い、確認したところ、横隔膜と心膜がつながっておりました。
中心に見られる、穴がヘルニア孔です。
この部分の確認をしたところ、ナイロン糸による縫合で閉鎖出来そうだったので、縫合により処置しました。それにしても、大きなヘルニア孔です。
↓
縫合が終わった時の写真です。
↓
術後のレントゲン写真です。
心嚢の中に空気が入ってしまっていますが、最初のレントゲン写真と比較して、心臓の本来のサイズがよく分かります。
↓
心配だったので、4日後に再度レントゲン写真を撮りました。
術後に比べて、心嚢内の空気が減ってきたので、かなり安心出来ました。
↓
心膜ー横隔膜ヘルニアは特定の犬種によく見られる様で、今回手術となったワンちゃんも、発生の比較的多い犬種です。
体調に異常が認められてから、発見できる場合と
健康診断で異常が認められ、検査で発見出来る場合があります。
でも、無事に手術が終わって、本当にほっとしました。
早く元気になってほしいです。