とりい動物クリニック

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2009年11月

膵炎の検査って。 - 2009年11月24日

 この業界で長いこと仕事してますが、技術の進歩や、最新の情報等が常にアップデートされております。
各所で行われる学会、勉強会、セミナーなどなど、頻繁に催されており、全てに出席することなど到底不可能になってきました。

それだけ、多くの獣医さんが活発に新しい知識や技術を得る為に努力をしているのだと思います。




現在、膵炎のワンちゃんの治療を行っているのですが、膵炎の診断も最近の(とはいってもずいぶん前からあるのですけどね・・・)新しい検査により、より多くの情報が得られるようになりました。

身体検査にはじまり

糞便検査
尿検査
血液検査CBC ,Chemistry(フルスクリーニング)
レントゲン検査

などでスクリーニング検査は実施するのですが、
例えば膵炎ですと

外注検査となりますが
犬膵特異的リパーゼ(Spec cPL)という検査があります。

DSC03235_2


検体を送付すると、迅速に結果が帰ってきます。
今回は翌日でした。(早〜っ)

さらに

腹部エコー検査も実施して、膵臓の炎症の状態や、二次的な腹膜炎の程度を評価します。

今後も診断的価値を持った有用な検査が、増えてくるのだと思います。

ちなみに犬の膵炎の危険因子としては
90%以上が特発性とされています。

残りが
肥満
高トリグリセライド血症
糖尿病
クッシング症候群
薬物
外傷、手術
中〜高齢

です。



余談ではありますが、先日虹の郷に紅葉を見に行きました。
日曜の仕事が終わってから、紅葉のライトアップです。

IMG_4580


写真が好きなので、こういったときは目一杯がんばってしまいます。

IMG_4575


この景色はすばらしいものでした。

IMG_4593

水面に反射したところが最高です。ドデカ写真で・・・


IMG_4538


今週は、木曜日と日曜日(も多分)
出張です。
あ〜大変っす。



torii_ac at 21:04コメント(0)トラックバック(0)どうぶつクリニックのおしごと この記事をクリップ!

ペットへのインフルエンザウイルス感染の危険性。 - 2009年11月12日

最近、ペット動物に新型インフルエンザウイルスの感染が認められたと報じられ、(悪い意味で)ホットな話題となっています。

Influenza_virus


そんな中で、この状況にパニックにならない様、警鐘を鳴らす意味であるニュースが取り上げられました。

http://secure.aahanet.org/eweb/dynamicpage.aspx?site=newstat&webcode=issue&issue=NSV7I23&article=fada81dc-9195-4df0-82c2-6b7b31a4ce76

AAHA(American Animal Hospital Association)からのニュースです。

雑な翻訳ですが、以下に載せてみます。
AVMA on H1N1 cat: Don't Panicという記事です。

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AVMAが新型インフルエンザ(H1N1)の猫に:慌てない、慌てない

先週、アイオワ州で新型インフルエンザウイルス(H1N1)に感染した猫が発見されたことに続き、さらに今週はオレゴン州で3頭のフェレットが感染していることが判明した。獣医師やテクニシャンはペットに対する本疾患を理解する為に、いくつかの重要事実を考慮する必要がある。

これまでのところ、新型インフルエンザ(H1N1)は人間、フェレット、ブタ、鳥、そして1頭の猫で検出されている。このウイルスの感染が(これ以外の)他の動物種に拡大するという証明はなされていないが、理論的には感染の可能性が発生すると、AVMAの広報担当者Kimberly May, DVM,MS,DACVSは述べている。しかしながらMayは人は動物からではなく人から感染受ける可能性の方が依然高いだろうと指摘した。

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安心とはいえませんが、ヒトから受ける可能性の方が、圧倒的に多いですよね。
確かに・・・

torii_ac at 17:18コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!