とりい動物クリニック

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2010年03月

膀胱結石 - 2010年03月24日

今日は一日雨がよく降りましたね。
気温も低く、春らしく有りませんね。
どうぶつ病院は
4月からいよいよ始まる

狂犬病予防注射の準備中です。
4月からきちんと対応していかねばならないので、スタッフ一同でスムーズに対応できるように準備しております。


今日の患者様

尿が出にくいということで来院されたワンコさん。

おなかを触診すると膀胱が腫っています。触診により尿がぽたぽたと落ちる程度・・・

少々まずい状況です。

レントゲン撮影しますと

IMG_6039


さらに

IMG_6041


膀胱内に米粒大から大豆大までの小さな結石と思われる陰影が多量に移ってます。
膀胱結石です。
前立腺も大きく腫れているのが写っております。

直ちに、カテーテルを挿入し排尿させた後、尿検査を行いました。

カテーテルはすーっと入ってくれました。
尿道にはそれほど詰まってない様子です。(カテーテル操作でもレントゲン写真でも)

尿検査ではストルバイトが検出され、尿路感染の疑いが有ります。
よって、尿培養試験を実施しました。

膀胱結石を発症するうえで潜在的な問題が無いかどうかを確認中です。
まずは尿路感染の有無


抗生物質と抗炎症薬で治療しながら、細菌感染の治療、前立腺炎の治療を行います。
その後食事療法を実施することになります。

ただし・・・

排尿がきちんと維持されていれば・・・
が内科治療の条件となりそうです。

結石により物理的に排尿が出来なくなる場合は、尿路閉塞となってしまうことが危険ですので、早期に摘出手術となります。

明日の診察が少々心配です。
おしっこでてればよいのですけど・・・


torii_ac at 22:04コメント(0)トラックバック(0)どうぶつクリニックのおしごと この記事をクリップ!

現像機があ〜 - 2010年03月19日

今日は午後の手術の予定がありませんでした。

なので

大分前から出来ていなかった雑用を片付けることにしました。

それは

レントゲン写真の現像器のメンテナンスです。

DSC03625


古い現像液、定着液を捨てて、機械をきれいに洗浄します。

その後で、新しい現像液/定着液を入れます。

これらの液を適切な状態に保つことで、きれいなレントゲン写真を撮影することが出来るのです。

あまりにも、長い間手入れをしなかったので、今日の仕事は壮絶でした。(笑)

配管が古い現像液により詰まってしまったのです。

DSC03626


結局つまった排水管工事のように、細いブラシを入れて、ひたすら詰まりを取り除きます。

現像室は吹き出した廃液でびしょびしょ、私は手袋を装着して作業したにも関わらず、ひどい手あれです。

DSC03627


しかしながら、午後4時過ぎになんとか復旧。

明日からはなんとかレントゲン撮影できそうです。
しかもきれいな写真で


いずれはデジタルになるんだろうなあ〜
なかなか買うことが出来ませんけど・・・

torii_ac at 20:45コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!

対表腫瘤の摘出 - 2010年03月16日

本日は体表腫瘤の摘出手術がありました。

DSC03611


通常は細胞診でどんな種類のできものかを調べてみます。
例えば、
腫瘍と炎症の鑑別
炎症だったら、どんな種類の炎症か?

腫瘍だったら良性腫瘍か?
悪性腫瘍か?

出来るものなら、腫瘍の種類が特定できるものもあります。

今回は腫瘍の可能性が高いものの、細胞診上での判断が難しかったです。

よって、広範囲切除を実施せず、辺縁部切除により手術を行いました。

DSC03616


その後の病理組織診断が心配です。




最近、アメリカでは絶叫天気予報が流行っているとか・・・

かなりうけますが、(肝心の予報は)当たってるんでしょうかね??





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獣医師国家試験 - 2010年03月09日

獣医師国家試験

毎年のことだが、今年も国家試験が行われました。
http://www.maff.go.jp/j/council/zyuizi/pdf/61_tyui.pdf

私が受験して何年になるんでしょう〜。

少し思い出してみます・・・
・・・
・・・
・・・

卒業論文を正月過ぎに済ませて、そのまま国試の勉強に突入!!
電話帳くらいある問題集を何冊も仕入れて、ただひたすら勉強しまくりました。

その間 およそ2ヶ月でした。(おそらく実質2ヶ月なかったと思いますが。)

試験勉強中は完全な自分ペース
昼と夜が逆転し、完全な夜型人間。そのスタイルが自分には大変合っていました。


昼過ぎに起床し昼ご飯を食べてから大学の図書館に向かいます。
(自分の机もあり、多量の資料がある)
研究室にはまだ行かなないのです。
あまり早くに研究室に行ってしまうと、いろいろな仕事をやるはめになるからです。
このときばかりは、自分の利益第一でした。(恥ずかしながら)


夕方に研究室に出勤!!
私が到着すると、教官や後輩たちがぼちぼちかえり始めます。

深夜まで、真っ暗になった大学病院の研究室で勉強を黙々とします。
急に入院舎の犬たちが一斉に吠え始めるのが怖かった〜

一人で勉強しているだけではつまらないし、飽きてしまうので、
研究室の同級生とも合流して、お互い知らない情報を共有し合います。

夜食を食べに鳥取市内のラーメン屋や定食屋はよく通いました。

いまもよく勉強していると思いますが、
試験に特化した試験勉強は、このときが一番やったと思います。

その後、何年も経ったが

試験問題も変わったんだろうなあ〜

しかしながら、今年の獣医師国家試験は例年に比べて結果が少々気になります。


torii_ac at 21:59コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!