2010年04月
先日、恥骨切除の手術を行いました。
がん患者様のターミナルケアの一つと思います。
骨盤腔内に形成されたガンにより排便障害が著しくなってきました。
原因の除去はきわめて困難で、排便を無理無くすることが出来るようにする為の
ある意味、姑息的治療となります。
あっ
もちろん
姑息的は一時的という意味で使用しており、ずるい方法という意味ではございませんので、あしからず。
結腸が重度に変位して、狭窄しているのが分かると思います。
恥骨切除とは、骨盤の一部分を取り除くことにより、排便のスペースを少しでも確保する為の手段となります。
手術では大きく開放せず、最小限度の切開でアプローチしました。
恥骨部分を取り除き、直腸に指を挿入し、狭窄している部分が無いかどうかを確認します。
このときは恥骨に付着していた骨膜も若干の狭窄を起こしていたので、切開して開放しました。
そのあとで、メッシュを骨と筋肉にあてがい縫合致します。
これで、手術はだいたい終了です。
手術自体は簡単にも見えるのですけど、
手術後の疼痛管理が大変でした。
痛み止めでは十分な効果が得られなかったのかもしれません。
しばらくは、強い痛みで大変気の毒にも思われましたが、
手術1週間程度でようやく復活の兆しが見えてきました。
2週間後の抜糸までには、もっと復活してほしいものです。
がん患者様のターミナルケアの一つと思います。
骨盤腔内に形成されたガンにより排便障害が著しくなってきました。
原因の除去はきわめて困難で、排便を無理無くすることが出来るようにする為の
ある意味、姑息的治療となります。
あっ
もちろん
姑息的は一時的という意味で使用しており、ずるい方法という意味ではございませんので、あしからず。
結腸が重度に変位して、狭窄しているのが分かると思います。
恥骨切除とは、骨盤の一部分を取り除くことにより、排便のスペースを少しでも確保する為の手段となります。
手術では大きく開放せず、最小限度の切開でアプローチしました。
恥骨部分を取り除き、直腸に指を挿入し、狭窄している部分が無いかどうかを確認します。
このときは恥骨に付着していた骨膜も若干の狭窄を起こしていたので、切開して開放しました。
そのあとで、メッシュを骨と筋肉にあてがい縫合致します。
これで、手術はだいたい終了です。
手術自体は簡単にも見えるのですけど、
手術後の疼痛管理が大変でした。
痛み止めでは十分な効果が得られなかったのかもしれません。
しばらくは、強い痛みで大変気の毒にも思われましたが、
手術1週間程度でようやく復活の兆しが見えてきました。
2週間後の抜糸までには、もっと復活してほしいものです。