とりい動物クリニック

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2010年09月

デジタル化 - 2010年09月14日

本日はレントゲン撮影のデジタル化に関して
新たな機器のデモンストレーションを行いました。

分かりやすくいいますと・・・

今まで、レントゲン撮影はレントゲンフィルムに行っておりました。
レントゲンフィルムに映像を焼き付け、それを現臓器により写真にするのです。
出来上がった写真を、シャーカステンというフィルムを移す明かりを通してレントゲンフィルムを読影します。

それをフィルムレスにして、レントゲンで撮影した画像をレントゲンフィルムではなく画像データとして取り込み、その画像をパソコン上で見れるようにします。

もっと分かりやすくいいますと
フィルム式のカメラが
デジタルカメラになったようなものです。

デジタル化の波が押し寄せる中
早くそのようにすればいいのに・・・

確かにそうです。(笑)


まあその機器を導入するにあたり、それなりに設備投資に必要なコストがかかります。

よって、なかなか導入に踏み切れません。

動物病院の設備で頻繁に利用するのはやはりレントゲン検査でありますから・・・

頻繁に利用するのであればそれなりに投資が必要です。

また、複数の会社が同様の機器を販売しており、それらの選択も必要になりますし
価格交渉も行わねばなりません。

今晩行ったデモンストレーションでは、担当者の説明を聞きながら機会の操作性や
実際に症例でレントゲンを撮影し、その画質の状況を評価致しました。

で・・・

感想は・・・

機器の操作性はよく
今までのように、
レントゲンフィルムの管理や
現臓器の管理がなくなることは大変に大きなメリットです。

画像に関しては、2種類の機器を確認しましたが、
判断は微妙でした。

楽になるのはいいんだけど・・・
コストがね〜・・・

という感じです。

仕事を円滑に進めるのにはこれからレントゲン検査のデジタル化は避けられそうにありません。

さあ〜
どうしようかな




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エコー検査でできること。 - 2010年09月10日

最近はめっきり涼しくなり、あの猛暑が何だったのかと思わせますね。

夜になるとかなり涼しくなりますし、(田舎なので?)虫の音が心地よく思えます。

今日は通常の外来の診療に加えて
乳腺腫瘤の摘出手術
入院中の猫ちゃんの腹部エコー検査を致しました。

入院中の猫ちゃんは
なかなか治らない細菌性膀胱炎があり、培養検査、抗生物質の感受性試験を行っても
かなり厳しい結果が出ております。

しかしながら、それに加えてほかに原因疾患がないかどうかを再度検討する為に
スクリーニング検査を行いました。

スクリーニング検査?
いわゆるふるい分け検査のようなもので

検査を一通り行います。
当院では

血液検査(CBC、Chemistry、(ウイルス検査))
尿検査(通常の尿検査)
胸部/腹部レントゲン検査
(腹部エコー検査)

などです。

そこで異常が見られたら精密検査を実施します。

今回はスクリーニング検査の後
腹部エコー検査を実施しました。

腹部エコー検査では
(必要であれば鎮静をかけて動物が興奮しないようにします)
おなかの毛刈りをして
腹部臓器を一通り観察します

肝臓
胆のう
(猫)総胆管
脾臓
左腎臓
左副腎
膀胱
腰下リンパ節
右腎臓
右副腎
(見れれば)膵臓
消化管

あと全体像

こんな感じで腹部臓器の確認をしていきます。

異常が見られたら、その部位に対して細胞診検査を行います。
針を刺して細胞を採取するのです。

その細胞形態を確認します。
(分からない場合は専門家に相談します。)

今日の検査をした猫ちゃんもその流れで行いました。
検査内容以上に情報が得られると思います。



明日は中小臨
夕方から名古屋に行かねばなりません。

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大雨でした・・・ - 2010年09月08日

台風の影響で本日は
朝から大雨でした。

病院の方は、(大雨の影響と思いますが・・・)
けっこう暇でした。

毎日これではたまりません・・・

しかしながら、外来の患者さんは少ないものの
処置や手術がいくつかあり
中では割とばたばたとやっておりました。

皮膚病の患者さんのマイクロバブル

腹腔内腫瘤の摘出手術

内視鏡処置と(そのまま)開腹手術・・・

でした。
ごごに行った手術中なのですが
かなり焦った事件がありました。



あまりに激しい雨の影響なのか

手術中に病院のなかすべてが停電したのです。

部屋の電気を始め手術用の電灯も消えてしまい
真っ暗の手術室

かろうじて麻酔器がバッテリー駆動で動いており(止まってしまったらシャレになりませんが・・・)
輸液パンプがバッテリーで動いておりました。

その時間およそ1〜2分
停電から復活しなかったらどうなったことかと思うと
ゾッとします。


幸い、復旧が早かったので大きな問題もなく手術を継続致しましたが
びっくりでした。


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退院!! - 2010年09月04日

本日、1週間ほど入院していた患者さんが退院しました。

食道内異物を呈し、
摘出に苦慮した症例です。

今までで一番苦労しました・・・

当初は内視鏡での摘出をするつもりで、かなり処置でもがんばったのですが

最終的には食道切開するしか選択肢がなかったため
食道切開で対応しました。

現在は食道狭窄を防ぐ為の薬剤を経口投与
その他の薬剤と食事は設置した胃瘻から流動状になった療法食を注入しています。

とにかく元気で・・・

食事をとても食べたがり、何となくかわいそうに見えますが、
食道狭窄を防ぐ為には、食道をお休みしなくてはなりません。

本日めでたく退院!!

自宅でのケアーと定期的な通院がまだ欠かせませんが、
退院までこぎつけて、大変うれしく思いました。


最終的には、内視鏡を再度挿入して、食道狭窄の確認を行うことになります。

何もなく、治ってくれていることを祈ります。

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CPC - 2010年09月02日

今晩は仕事が終わってから、勉強会がありました。
勉強会の為に、診療は通常よりも少々早く終了!
その後で夜8:30から開始する勉強会の為の準備をします。

勉強会ではいろいろな症例に対する発表が行われました。

そんな中で

私自身は、診断に困った肝障害の症例。

それと

別の症例で
体表面にできた腫瘤にたいする細胞検査で
細胞診断で癌なのか?
皮膚の炎症なのか?

判断に困る症例がおりまして

その相談にいってきました。

肝障害に関する症例でも細胞診断に悩む症例でも
専門の先生にアドバイスいただき、
今後の対応方法が決定できたと思います。

普段の診療で、診断や治療方針に悩むという状況は多々あります。

そんな中で、自分のアプローチ方法や治療方法に対してアドバイス頂くことで
自分たちのスキルアップにつながればと思います。

そんな訳で、こんばんは少々眠いです。


それと
修理に出していたmac book proが治ってかえってきました。

思っていたよりも早く修理が完了し(2日間)
使い慣れたPCがやはりいいですね〜



torii_ac at 01:33コメント(0)トラックバック(0)どうぶつクリニックのおしごと この記事をクリップ!