2009年06月22日

三沢光晴・2 青の時代

この前再掲した、NOAH初の武道館の物語。
読み返しておっと思ったのが、

>最後の最後まで、俺は秋山を後押ししていた。

という一文。
こんなことを書いていたのか。
こんな思いで見ていたのか。
でも、すぐに思い出した。
その端緒となった武道館の物語。

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武道館物語   第18話 青の時代 


平成11年6月11日(金) ’99スーパーパワーシリーズ 最終戦

■第6試合
エース vs 秋山

にやにやしつつ、それでいてかいがいしく、前の試合の速報をタイプ。
リングからは目を離していた。

と、いきなり秋山がいったぁ!
あきらかに決めにかかってる。場内も、いきなりクライマックス。
エースもやり返すが、秋山の勢いは止まらない。
その勢いの行きついた先は−。
ニクい。あまりにニクすぎるフィニッシュ。
ウラカン・ラナでカウント3だ!
そんでもって、片膝をついて両手でダブルピースポーズだ!

    なんという素晴らしさ。

この男、レスリングも天才だが、プロレス頭も図抜けている。
そういえば今シリーズは垣原のキックをゴングで阻止、っていう試合もあった。
ちゃんとヒントは提示されてたってわけで・・・
ああ、それなのに戦前の予想は「リストクラッチエクスプロイダー」
だって。
ああ、プロレス頭、ないねえ(^_^;

やっぱ時間じゃ、ない。場内の沸き方を見ればよくわかる。
そして自分の喜びぶりも。
もしあちしが女だったら、掌を組んで、ぽわ〜んと見つめてると思うぞ。
とにかくカッコイイ!
そして、メイン終了後に浮かびあがる、ひとつの思いー。

×エース(3分20秒、ウラカン・ラナ)秋山○


■第8試合 三冠ヘビー級選手権
三沢 vs 小橋


ポイントは二つほどあった。

・昨年の10・31三冠戦との比較
・本年4・16チャンカン優勝戦との比較

前者は、三沢vs小橋という、おそらくは全日本で最高のパッケージの、今。
後者は、「小橋戦略」の推移。

さらに、戦前に「今回は短時間で決着をつける」というような
三沢のコメントも聞くに、注目せざるを得ない。
前回のチャンカン、小橋のコメントは「関節で決める」だった。
まあだいたい、東スポのアオリ記事ってのは、
結果はその逆と思ってればまずだいじょぶ、なんですけどね(^_^;

で、まず小橋の戦略がゴング直後に露になる。
エルボー封じ。
執拗な腕十字で三沢の右腕を破壊しにかかる小橋。
そして腕折り。
奈落式に。コーナーをはさんで。中に戻っては腕固め。
一方の三沢、前半はずっとこの腕地獄に悶絶していたため、
短時間決着という色合いは見られなかったように思う。

しかし、得意技封じのための一点攻撃ってのは、最後まで
それが生きての勝利って見たことないような気がする。
得意技放ったものの痛さにしゃがみこむ、とかフォールにいけない、
とかの場面を作るだけで。
ハンセンへの腕攻めってのは誰もがやった攻撃だが、それが
勝利に結び付いた試合ってあっただろうか?
まあ、そういう意味では右腕のラリアットを出させたバグジーマグローは凄い。
あれ?あれは左腕、もともと痛めてただけなんだっけ?(^_^;
まあいいか。これはちょっとマグローの名を出したかっただけね(^_^;

攻防、確かに顔をしかめる三沢、って場面は生じたものの、
言ってしまえば、いつもの攻防に戻っていく。

小橋、ちょっと驚いたのはムーンサルト。
寝かせた位置が、いつもより遠い。
え?だいじょぶなん?
舞った。決まった!
小橋、ああいう飛び方もできたのか!
この日のそれは、高さよりも距離。武藤のそれに近かった。

ラリアットはどうだろう?
やっぱ、握ってる。
ああ、やめなよ。
案の定、ブロックされてしまう。
数発放ったが、結局決まったのは1発のみ(たぶん)。
小橋、「熱血の弱点」読んでないのかあ?(←当り前)

自分としては、あの握り拳で勝負は見えた。
三沢、封印を解いたエメラルド・フロウジョン。

○三沢(43分40秒、エメラルド・フロウジョン)小橋×

前回を上回る試合時間。あの三沢がインタビューにも応じられぬほど憔悴する試合。

前々から、長時間化・過激化する試合にはずっと警鐘を鳴らしてきた。
でも、去年の10・31では、目の当たりにして何も言えなくなった。
どころか、最大級の賛辞も贈った。

でも、今回は醒めていた。
どうにかしないとダメだって。
命削っちゃうよ。
さらに加えての理由というのも、はっきりしていた。

今日の秋山にとにかく感じ入ったから。
小橋、認める。認めてるけど、宣言する。

小橋はすっ飛ばす。
秋山の時代だ。
・・・・・・今の全日本って、そうならないとやばい気がする。


武道館物語・・・いつもはタイトルって、結構時間かけて考えてる。
でも、今回は、人ごみを脱出する前に決まった。
それだけのものを今日の秋山からは受け取った。

「青の鮮烈」ってのを。


--------

四天王プロレスには興奮したし、感動したし、熱狂した。
でも途中から怖くなってきて、素直に入り込めなくなっていたのも
また一方の事実。
一体、彼らはどこまで行ってしまうのだろう・・・

そんな漠然とした不安が、メインの激闘を差し置いて「青の時代」
というタイトルを、この物語につけさせていたのだ。
(念のため説明しておくと、「青」は当時の秋山のタイツの色)

先の武道館物語を読むと、NOAHに舞台が移って以降も、その不安を
抱き続けていたことが判る。


そして・・・


ここから先は、まだまだ考えがまとまっていません。
凄くデリケートな問題でもあるし、考えれば考えるほど堂々巡りという
ジレンマにも襲われそうな気がします。
でも、考えなければ。
考えます。



torinosu_singh at 00:55コメント(0)三沢光晴  

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