今回、スポーツ障害としての脳震盪へ~他領域の先進的なアプローチより~に参加し、その中で「めまい」が話題にあがったためご紹介したいと思います。
・めまいとは…一般的に目が回ったり、くらくらすることを言いますが、
種類としては、
・回転性のめまい(本人か周囲どちらか、またはどちらもか)
・不安定性―立ち上がった時バランスが崩れる
・ふらつき―今にも失神しそうな状態
・視野フローの障害(自分が止まっていても回り(何か)がファンが回っているように動いているような感覚)
・歩行異常平衡障害(静止してるときは大丈夫だが、歩こうするとふらつく)
など様々あります。
身体の平衡機能を司る器官には、三半規管、耳石器、前庭神経、脳幹、視床、大脳皮質があります。
その中でも前庭神経が障害されると強い回転性のめまいがおこります。
・めまいに対する検査:
・ロンベルグ(両足で目を閉じて立つ)
・タンデムロンベルグ(利き足を前にして両足で目を閉じて立つ)
・歩行
・タンデム(片方のつま先と片方の踵を交互にくっつけながら歩く)
・美術館歩行(頭を回旋させながら歩く)
・頭部の強制的な回旋
・頭振り
・フクダステッピングテスト(足踏み検査)―目を閉じて耳の悪いほうに伸筋群の弱さがみえて働いてそっちに回旋
・小脳テストー―指鼻指試験(自分の鼻をタッチして出されている相手の指にタッチする動作をスムーズに行う)など
などがあります。
・めまいに対するリハビリ:
・VOR(前庭動眼反射)―眼だけで対象物を追ったり、眼は固定で頭を動かしたりする
・CORの運動(頚眼反射)―眼を固定したまま、手を胸の前に置き胸を回旋させる
・歩行運動―砂利道などいろいろな地面を歩いたりします
・体位―座っているところから寝て起き上がってみる、など
段階的にリハビリしていきます。
一般の方から、選手に関わるトレーナーの方など、ご参考していただけたらと思います。