江川氏は「僕の気持ちの中ではトライアウトは継続していただいた方がいいかな。やっぱり最後のチャンスというのがある方がいい」と説明した。引用 YAHOOニュース
廃止自体は賛成だけど……
まず、江川氏の認識が少しずれている可能性があるのかな?と思った点は「トライアウトがプロ野球選手に留まることができる最後のチャンス」と考えているのかどうか。
この意味においては、もはやトライアウトの存続は難しいのではないかと思います。スカウトの仕事はトライアウト以前から行われていますし、そもそもトライアウトだけで判断はしていないこと、すでに触手が動くレベルの選手は事前に調整されていること、最後のはトドメになりました「現役ドラフト」が始まったこと、でしょう。
そういう意味で、いまのトライアウトは存続が難しい。廃止もやむを得ないと思います。
その一方で、別の目線からのトライアウトは必要だと考えています、すなわち「再就職先あっせんのためのトライアウト」です。
確かに、プロ野球選手としては現役続行は難しいかもしれませんが、国内の独立リーグ、台湾などの海外の野球、女子野球のコーチ、アマチュア野球など、そういう元プロ選手が再就職を行う意味でのトライアウトは有益ではないかと思うのです。こういった独立リーグ等は、スカウトが常に追っている訳ではありませんし、それこそトライアウトの結果やネーミングで検討される場合もあるでしょう。そういう目線からのトライアウトに変える時期に来ているのではないかと思いますね。
これは、各球団にとってもメリットがあります。元プロ野球選手の引退後の再就職が困難だとすれば、プロ野球界そのものの印象も悪くなりますし、なにより社会問題となるケースもありますからね。単に「現役を引退する選手の最後のお披露目の場」だけだと、球団がお金を出す意味合いは小さいですが、こういう社会問題への対応と捉えれば、そこに支援をする理由はあります。
では、最後に。
プロ野球選手の平均プロ生活は凡そ10年未満、昨年は7年……つまり18歳で入団をしたプロ野球選手の多くは30歳までには引退する計算となります。サッカー選手に比べて長いとはいえ、それでも人生の多くはプロ野球選手以外で生活をすることとなります。
よって、元プロ野球選手の再就職は、球団としても力を入れていく時期に来ているのではないかと思います。もちろん、こういう点は以前も重視していた球団もあるでしょう。しかし、それを見える形でより積極的に行う必要があるのではないかと思います。でなければ、自分の可愛い子供を、過酷な世界に行かす親がいなくなりますからね……甘いと言われようが何と言われようが、親にとっては子供はいつまでも子供なのですから。
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