さよならlivedoor

posted in 23:43 2007年07月16日 by toroia

まず「幻想動物の事典」の当面の間のアドレスが決まりました。

http://www.toroia.info/です。
リンクはここにお願いします。
独自ドメインなのには特に意味はなくて、単にphp5+ユニコードが使えそうなところを探していたらここになっていただけです。たぶん。

それと、ブログも移転します。
「神話に生き、幻想に死ぬ」
多少おおげさなタイトルですけどw、こちらのほうは最初からはてなにしようと決めてました。私のようなブログ、つまり書籍を紹介したり、日常ネタが少なくてマニアネタが多そうなところははてなのほうがいいかな、と思ったからです。脚注が使えるのが一番の決め手でした。はてな記法もWikiに慣れている自分には便利。
それにタグが使えるところ。Vistaに標準でついているのですが、少し前からsocial bookmarkとかfolksonomyってどんなのか興味を持ち始め、知るのならやってみるのが手っ取り早いということで、ブログなどとセットになって使えるはてなを選んだというわけです。自分と同じものに興味を持っている人がどれくらいいるのか、どういう観点から見ているのか、これを知れるのは面白い。

ただ、はてなって独特のところがあって、どうしても好きになれないところがあったりします。いわゆる「はてな村」ですね。livedoorにそんなコミュニティなんてないのに。たとえば実際はてなブックマークを使ってみると、異様に話題に偏りがあったりして。ニュースに集中するのはしかたないとして、だいたいのネタがWeb 2.0(笑)とアルファブロガー(笑)のフォロワー(笑)だったりするんですよね。

まあいいや。私には関係ない。

竜とドラゴン

posted in 01:30 2007年07月09日 by toroia

神話伝説における、竜とドラゴンについての資料
古代メソポタミアから日本、シベリアや南米に至るまで、神話や伝説に登場するドラゴンや竜や蛇型の怪物を網羅する予定のページです。一部は非常にディープ、一部は非常に薄っぺらいままですが、ゆくゆくはすべて非常にディープにしていく予定です。

ムカデクジラ@Wikipedia

posted in 00:45 2007年07月07日 by toroia

最近やはり気になりだした「ムカデクジラ」について、Wikipediaから英語版を翻訳した→ムカデクジラ

一部ではコン・リットとしても知られているらしい。「UMAファン 〜未確認動物 水棲巨大ムカデ? コン・リット」参照のこと。

私見では、Wikipediaにも「UMAファン」にも欠けているのが、100年以上も前に南方熊楠が見抜いていた中国の博物誌における記述です。それはすでにこのブログに紹介しておきましたが(2005年9月25日)、どう考えてもムカデクジラのことです。地域的に考えても。

というわけでWikipedia英語版の翻訳をたたき台に、このあたりの情報を追加したいと思っているところ。
それにしても、世界広しと言えどムカデクジラにここまでこだわってるのはうちくらいのもんだろうな〜w

竜の骨だと思っていたら本当に恐竜の骨だった@中国

posted in 01:38 2007年07月06日 by toroia

漢方薬「龍の骨」、実は恐竜の化石と判明 中国
中国河南省の住民が、数十年以上にわたって「龍の骨」として漢方薬などに利用していたものが、実は恐竜の化石であることが判明した。化石の発掘にあたる科学者が4日、発表した。
ドラゴンスープ? 中国河南省の住民が貴重な恐竜の化石を食用に利用
この「竜の骨」は地元では、スープとして食用にされたり、すり潰してペースト状にすることにより漢方薬として広く利用されているとしている。


いやあ……ありがちw
今、同じような化石ネタの本を読んでいるんですが、ヨーロッパ系。中国や日本などで化石がどのように扱われてきたのか詳細に扱ってる文献ってあるかなあ。絶対幻想動物がからんでくるだろうし、読んでみたい。

ボッカッチョ『異教の神々の系譜』

posted in 01:19 2007年07月03日 by toroia

松岡正剛が、『デカメロン』ジョヴァンニ・ボッカチオで「とくに『異教の神々の系譜』にぼくは跪いた時期がある。」と言い、ピサ大生の憂鬱 の2004年の日記には「ボッカッチョ『異教の神々の系譜』の邦訳が、文庫版で出たとか、出ないとか」あるけど、全然知らないです。松岡さんのほうは、もしかしたら英訳で読んだのかもしれないけど(でも英訳ってあるのか?)、本当に邦訳が出てたんなら嬉しいが、探しても見つからないぞ。ないならないで、誰か翻訳してください。

『マハーバーラタ』のなかの、怪物人種

posted in 00:41 2007年07月01日 by toroia

インドの大耳人間(2006/5/22)、カルナプラーヴァラナース(2006/6/5)、カルナプラーヴァラナ(200/6/20)で調べてみた、インドの怪物人種「カルナプラーヴァラナ」。おおよそ一年くらい前のことだ。最近再び気になり始めて、少し調べてみた。6月20日のエントリで紹介したTylorやLassenの本はまだ読んでいないが、『マハーバーラタ』のほうから攻めてみることにしたのである。……と、その前に『マツヤ・プラーナ』のほうが先に見つかった。ただ、あまり情報はなかった。
続きを読む

インド:東北山岳地帯に巨体の「山林人間」が出没

posted in 01:01 2007年06月29日 by toroia

インド:東北山岳地帯に巨体の「山林人間」が出没

こういうのってよくある話のような気がするけど、ニュースになって報道されるされないの閾値ってどこになるんだろうか。

どうでもいいことかもしれないけど

posted in 04:31 2007年06月28日 by toroia

あえてソースを出さないような人はここでは無視するとして(私自身がそうだったりしますから)、ネット上で実に多く目に付くのが、自分の説だとか考えだとか、あるいは妄想だとか言っておきながら、実際に見てみるとデジャヴュを感じるもの、というかえらい学者さんや作家さんが何十年も前に唱えていたり、場合にとっては完膚なきまでに否定されているものであることがほぼ90%以上の割合で存在して、辟易する。

私だって自分の考え方や方法論が実はマルクスやらヘーゲルやらデカルトやらにどういうわけだか彼らの理論を知らない思春期ぐらいから影響を受け続けていたということを、彼らに関する解説書や彼らの著作を読んでいて気づき、びっくりしたことはあります(サヨクを嫌っている一部2chの書き込みが丸々マルクス主義唯物論や津田左右吉そのままで苦笑することも多い)。神話伝説に関してなら、どこかでデュルケームやモース、ラドクリフ=ブラウンといった文化人類学方面の理論に知らず知らずの間に親しみを持っていたらしい。彼らの著作を読んだことがなかったのに!(いまだにラドクリフ=ブラウンのもモースのも読んだことがない)。あるいはオカルトや宗教に対する個人的態度ではスティーヴン・ピンカー、ダニエル・デネット、そしてリチャード・ドーキンスだったり(デネットのは依然として読んだことない)。

私自身のことはどうでもいいが、ネット上ということに限るならば、やはりこれは「安易に情報入手が可能」というのと「安易に情報をリダクションして提供可能」の双方がインタラクティヴに働いているんだろうな、と思ったりする。
ある学者Aの著作があって、それを全文引用するわけには行かないと思ったBさんはAさんの一部を引用し、Cさんはその考え方を自分の書き物に織り交ぜ、Dさんは名指しせずに批判の対象としてみたりする。Cさんの書き物に感銘を受けた若いEさんは、同様の話題が取り上げられているAさんのページやDさんのページを見にいって、どうも自分の感銘を受けた方向と同じような考えがあるのだなと思う。そして無意識のうちにEさんはEさんなりにAさんの著作を再構築してしまうが、そのときすでにその著作にAさんの作家性はなくなっているのだ。そしてEさんは、断片的な情報から自分なりの考えを構築したと思い込んでいる。マネー・ロンダリングじゃないならばアイデア・ロンダリングとでも言うべきか。断片的な書き込みが多数許される2ちゃんねるやブログのコメント欄においてこのようなロンダが醸成されることが多いと思う。実証してないけど(するきもないけど)。
こうした手合いに反論するには(間違っていると確実にいえる場合に限る)、まず相手がどのような理論や仮説の孫引きをどのようなページを見て無意識下に構築し、そして自説としてまとめあげたかを推測する段階が必要で、下手にまともな学者さんや院生さんなんかに反論するのよりも多くの手間がかかってしまう。こいつは面倒だ。こっちはまじめにやっているのに、あっちのほうはもともと自分で考えたわけではないから、多少反論されようがどうでもいいのである。こればかりはどうしようもない。

また出ていた。モンスター本

posted in 20:51 2007年06月26日 by toroia

また出てた、モンスター本。
『知っておきたい天使・聖獣と悪魔・魔獣』『知っておきたい伝説の英雄とモンスター』。前者はともかく、後者の監修が『世界神話大事典』も翻訳している金子仁三郎さんですよ。『知っておきたい世界と日本の神々』は松村一男さんが監修です。売り文句が「ゲーム・コミック・アニメ世代必携!」(どの3つにも縁のない私には関係のない話ですが)。

それにしてもこの手の安価本って最近バブル状態に陥っている感じがする。二匹目のドジョウを狙うのが多すぎる。発端はなんだったんだろう。数年前は「大部のモンスター辞典類が続々と出版されている」状況だったのに、いまやどこにでもあるウェブサイトレベルの本ばかり。この手のモンスター幻想動物を扱っているゲームとか、とくにここ数年爆発的に売れ出したわけではないと思うんだけど、出版社は何を考えているんだろう? モンスター本という視野ではなくて安易なマニュアル系の本が乱造されているほうに原因があるのかもしれず、とはいえその他の分野でどれほどこうした類の本が出ているのかはわからず、私個人では判断しかねるところ。

クレーマーその2

posted in 04:16 2007年06月26日 by toroia

神話学者・東ゆみこさんのブログのエントリ(1)「キャロル・ローズ」の巻—ヨーロッパ・キマイラ—
ただし、本を編集する際に、参考文献の順番を間違ったという可能性も否定できません。けれども、少なくとも、ローズの本の項目と参考文献が不一致であるという点は、間違いないようです。
って書かれているのは私が指摘したからです。私が見る限り、ローズ辞典には同様の編集ミスがいくつかあるようです(なぜ知っているかというと、以前、自分の知らない存在についてどの文献を多用しているか知りたくて、参考文献逆引きリストを作ったことがあるから……大変だった)。
165. Seebok, T. A., and F. J. Ingemann. "Studies in Cheremis: ...
(ついでにいうならSeebokは誤植。Sebeokが正しい)
の上に
164. Saggs, H. W. F. Civilization Before Greece and rome. ...
下には
166. Senior, Michael. The Illustrated Who's Who in Mythology. ...
とあり、おそらくは164のほうにキマイラについての情報があり、しかし数字がひとつずれてしまっていた、というのが真相なのではないか、と私は推測していますということをメールで送りました。でも、今考えると164『ギリシャローマ以前の文明』よりも166『図解神話紳士録』のほうにキマイラが載っている確率が高いかもしれない。というのも、本のタイトルもそうだけど、164のH.W.F. Saggsという人、ぐぐってみるとオリエンタリストだ、って紹介されてるんだもん。となると164は古代メソポタミア文明について書かれた本だと推測できるわけで。なら、せいぜいロバート・グレイヴズが「ヒッタイトと関係あるんじゃねーの?」とか電波飛ばしている以外にキマイラと古代メソポタミアとの関連はなさそうなので、166のほうに載っていると考えるのが妥当でしょう(……番号がひとつだけずれていれば、の話ですが)。
それはそれとして、東さんのおっしゃる「チェレミスの本を読んだことがないのに参考文献に付け加えたのではないか」という推測は、辞典本体にチェレミス本からの引用が沢山あるので、ハズレでしょう。

またもうひとつ、『神獣・モンスター』(実は、東さん宛メールに「幻獣」と書いてずっと間違えたままだった。これは失礼なことをしてしまった)のイラストがどうみても笹間良彦『世界未確認動物事典』のパクリなのを見つけて指摘すると、こちらはイラスト編集したほうへと転送され、すぐに訂正メールが来ました。

次回はボルヘスの『幻獣事典』を扱うのだそうです。いやー、クジャタやア・バオ・ア・クゥー、ペリュトンの件についてはだいぶお世話になったボルヘスさんのことですが、それ以外の新しい知見があるのかどうか。見物です。
ついでに言うと、フーコーが引用しているボルヘスのいう「中国の百科事典」、いわゆるエピステーメーの好例なのですが、ボルヘスの創作だという説が有力です。そのあたりのフォローもどう入れるのでしょうかねえ。

イシス探求、ニュートン

posted in 07:24 2007年06月24日 by toroia

ユルギス・バルトルシャイティスの『イシス探求』を読んでいたらニュートンが出てきた。ニュートンは『年代学修正』とかいう本の中で聖書とギリシア神話とエジプト神話をすべてエウヘメリズム的に解釈して、さらに天球儀のずれから年代のずれを求め、そこからどういうわけか「オシリス=バッコス=セソストリス=シシャク」という公式に至ったらしい。バルトルシャイティスの興味はニュートンがエジプトのイシスとオシリスをどのように歴史化していたのかだからこれ以上の、全体についての詳細は書かれていない。ほんの出版年については多少問題があるが、とにかく本人が出版した英語版は1728年だ。盛大な批判が出たが(とはいっても、それは当時の通念だった年代学に反していたから)、たとえばイギリスの学者たちはニュートンを擁護したし、ヴォルテールもニュートン陣営に加わったという。その後の展開はバルトルシャイティスに詳しい。

ところで偶然こんなニュースがあった。
「早ければ2060年に世界の終末」 ニュートンが予言していたらしい。
AP通信などによると、文書は1700年代初頭に書かれたもので、1936年にロンドンのオークションで落札されたものの一部
どうやらニュートンは古代のみならず未来についての年代記も書いていたらしい。しかも『年代学修正』よりも古そうだ。そこでふと、岡崎勝世『聖書vs.世界史』(講談社現代新書1321)が本棚にあったのを取り出してみた。するとニュートンの年代記についての詳細が掲載されていた! もう6,7年くらい読んだこともなかったのだが、こんなときに役立つとは思わんかった。っていうかバルトルシャイティスの扱っていた17〜18世紀の古代エジプト史についての問題が、ここでは新書としてかなりわかりやすく解説されていた(バルトルシャイティスの『イシス探求』は意図的にわかりにくく書かれているから……)。
で、未来というかアレクサンドロス以降ニュートンの時代まではまた別の著作が扱っていて、それは1690年ごろだという。となるとニュートンの終末予言よりは10年前後古いということになる。
で、結論から言うと人類史の終末は2015年らしい(岡崎 p. 170)。
なんと。早ければ53年後どころか8年後に世界の終末がくるよ!
2060年説のほうはダニエル書を読み解いたと書かれているが、こちらのほうはヨハネの黙示録とダニエル書を併用している。10年の間にニュートンが手法を変えたのかどうかはよくわからないが、世界の終末が延びてくれたのはありがたい。
とはいえ岡崎さんが指摘しているように、これはニュートン的時空に反する考え方だ。始まりもなければ終わりもない、恒常的な「絶対的時間」に創造も終末もあったもんではない……はずなのである。でもニュートンは生涯一キリスト教徒だったし、研究者生活を通じて今で言うオカルトにものめりこんでいた。そのあたりの相克だの背反だのがこのアーリー・モダンな時代の面白いところではある。

話は変わるが『聖書vs.世界史』、おもしろい! バルトルシャイティスを読んだ後にこれを読むと、バルトルシャイティスのわけのわからない引用のパッチワークの意図が次々とクリアに読めてきた。これはつまり逆に言うと『vs.』のあとに『イシス探求』を読めば(一部の)バルトルシャイティスの術中にはまることなくイシスを探求できるということでもある。もし片方を入手されたら、もう片方も入手されることをおすすめします。


さて、私はここまで『イシス探求』がどんな本かぜんぜん書いてこなかった。
ごく大雑把に言うならば、イシス信仰が途絶えた後、イシスについての物語はどうやって伝えられていったのか、それをシャンポリオンがヒエログリフを解読する前後の時代まで膨大な文献を探索しながら連ねていく。そんな感じである。そして、これがまた面白い。もちろんヨーロッパ内に限る話だが、彼らのよりどころはヘロドトス、プルタルコス、ディオドロス、タキトゥスなどのギリシャ・ローマの著述家だった。そこにエウヘメリスムが加わる。つまり、イシスやオシリスは歴史上の人物だったという解釈だ。となるとエジプト史もからんでくる。マネトの登場である。しかしながらタキトゥスはゲルマニアでイシスが崇拝されたと書いている。となると、イシスはゲルマニアにいたのかという問題が出てくる。それだけではない。アプレイウスが書いているとおり、イシスは古代ローマではすでにほぼ完璧超人になっていた。あらゆる女神がイシスの一側面でしかないとされた。問題は大航海時代に入り、インドや中国、そしてアステカ文明についての情報が入ってくるとさらにややこしくなってくる。どうやら中国の文字はヒエログリフに似ている。となると、ヒエログリフを発明したトト(ここではすでに歴史上の人物になってしまっている)は中国で漢字を発明した伏羲のことではないか。インドのガネーシャとかいう神は動物の頭だが、これはエジプトの偶像そのものだ。だからインドはエジプトだった。メキシコにはピラミッドがある。神々のことはテオトルというらしい。テオトルはトトに似ている。こんなところにもエジプト文明はきていたのだ。こんなことを、これはとくにアタナシウス・キルヒャーが真面目に述べていて、それを読む人も真面目に受け取っていた。少し前の時代にはチェーザレに毒殺されたヴィテルボのアンニウスが偽書を制作してイシスやオシリスを自分の思い描く古代史へと投入していた。あるいはトトはテウタテスでありチュートンでありトゥイストンであり……。もうなんというか、数えられないほど無数の歴史と信仰が作られては消えていき、でも執拗に後の時代にまで残っていったわけだ。それはやはりバルトルシャイティスのいう「アベラシオン」(収差)と「アナモルフォーズ」(歪曲)としか言いようのない現象だった。彼自身はまとめて「逸脱の遠近法」と呼んでいる。

それにしてもなぜエジプトなのか。単純に言うとギリシア・ローマよりも古いからである。ルネサンス以降のヨーロッパでもエジプトがギリシアに先行する文明だということぐらいヘロドトスがはっきり言っているのだからわかっていた。こうしたエジプト狂いはフランス革命の時代に頂点を迎える。時代はまさにシャンポリオン前夜だ。それと同時にインド・ヨーロッパ比較言語学が産声を上げる。ヨーロッパ文明の「アーリア起源」モデルが「エジプト起源」モデルの座を奪っていくのが19世紀のこと。そのあたりについては近年大論争を巻き起こしているマーティン・バナール『黒いアテナ』を読んでみてほしい。バナールの本は古代ギリシアと古代エジプトおよび地中海諸文明に関心のある人は読んでおいて損はないと思う(ただ、仮説は強引なものも多いように感じる。また、西洋-ギリシャ中心主義を敵対視しすぎて、いまどき全然はやらない旧説[とくに人種と民族と言語と文化をごっちゃに考えるような手合い]をあえて相手にしているような感じがするのも、ちょっと無理がある)。


はあー。また話が横道にそれてしまった。本当は『イシス探求』の面白さを書こうとしただけなんだけど。それにしてもこういう「神話の変奏」を集中的に扱った本って、存外少ないように思われる。正統的な神話学じゃ扱わないからか。日本ではようやく日本の中世神話がポピュラーになってきたけど、まだまだ。中世ヨーロッパなんてなおさらである。中世イスラーム世界などまったく情報がない。たとえばイスラーム化されたエジプトでどのように古代の神々が解釈されたのか、膨大なギリシア文献が輸入されたアラビアではどうなっていたのか、興味深いんだけどな。

Arthurian Encyclopedia。ダンテとアーサー王伝説。

posted in 23:45 2007年06月20日 by toroia

Amazon.co.jpのpuyo-buyoさんのリストマニアアーサー王な洋書に紹介されていて、以前からずっとほしいなと思っていたThe New Arthurian Encyclopedia。でも7千円は高いとも思っていた。

Newがついていることからも推測できるように、これはThe Arthurian Encyclopediaの改訂版らしく、現在のスタンダードはもちろんNew(1995年)のほうだ。でも古いほうも(1987年)まだ中古のほうはAmazonに売られていた。その価格を見て驚いた。
170円!
何かの間違いかと思ったが(1,700円か17,000円だろうと)、どうみても170円です。ありがとうございました。注文。

発送元(在米)からきたメールを見てみると、どうやらこのお金はアフリカへの寄付になるらしい。でも送料を考えなくたってどう考えても寄付できるようなお金が発送元に残るとも思えない。

それから2週間から3週間ほどかかるとあったのであまり期待しないで待っていると、今日きていた。ポストにぎりぎり押し込まれていた。8日未明に注文して20日午後に来るのだから早いほうだ。早速あけてみて、すぐに安い理由がわかった。

図書館落ち。

まぁ、蔵書印は何箇所かに押されているけどそんなにベタベタシールも貼られていないし、何よりも送料込みで500円程度でこのハードカバー事典が手に入ったのだから何の不足もない。よかったよかった。たぶんNewのほうが出版されたから無印のほうが放出されたんだろうなあ。

ぱらぱらめくってみたが、案外項目は多くなかった。いや、多いといえば多いんだけど、「アーサー王な洋書」に紹介があるとおり文学事典的な意味合いが濃くて、登場人物やアイテムがばーっと羅列されている類のものではなかった。エクスカリバーの項目は半ページくらいしかないし、「巨人」や「ドラゴン」といった項目はない。それでも使えないことはないし、なにせ170円だ。損得の問題じゃない。

ぱらぱらめくってみると、なぜか夏目漱石がSosēki, Natsumeとあった。これじゃソセーキじゃん。しかも姓名が逆だ。
ダンテの『神曲』にアーサー王の断片があるのには気づかなかった。フランチェスカ・ダ・リミニはランスロットの物語を読んでいて不倫しちゃったんだと語っている(@地獄)。ヘレネを略奪したパリスの隣にイゾルデを略奪(?)したトリスタンもいる(@地獄)! アーサー王を裏切ったモードレッドがカイーナにいる(@地獄)! さすがダンテ・アリギエーリ。みんな地獄行きだ。

ちなみにダンテの『神曲』、やたら「世界最高の文学作品」だの神聖視されてますが、イタリア語読めない私のような人がイタリア語原文をイタリア人風に適当に読んでみると、「ふ、ダンテといえど所詮イタリア語、ジローラモと同類のイタリア人でしかないものよ」などと優越感に浸れると思います。ああ、こんなこと言うとレクター博士に殺される。
↓(ランスロットが出てくるところ)
のーい、れっじゃーヴぁーもうんじょるのーぺるでぃれっとぉ
でぃらんちゃろーっとぉこめあもおおおおるろすとりんせえ
そーりえらヴぁああもえさんつぁあるくんそすぺっとおぉぉ
(長音とかどこで韻踏んでるのかわからんので適当)

新刊、近刊

posted in 22:10 2007年06月17日 by toroia

【集え】文学板―情報―スレッド【文殊】より。

バフチン『フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネサンスの民衆文化――ミハイル・バフチン全著作 7』杉里直人訳、水声社、2007年6月18日刊行予定
原聖『ケルトの水脈』講談社、2007年7月19日刊行予定
M・D・コウ『マヤ文字解読辞典』創元社、2007年7月下旬刊行予定
斎藤昭俊『インドの神々』吉川弘文館、2007年7月10日刊行予定
マヌエル・レーヴィ『初期ギリシア芸術における自然再現』細井雄介訳、中央公論美術出版、2007年6月刊行予定
ダレン・オルドリッジ『針の上で天使は何人踊るのか?――幻想と理性の中世・ルネサンス』寺尾まち子訳、池上俊一監修、柏書房、2007年6月下旬刊行予定
水木しげる『畏悦録 水木しげるの世界』角川書店〈角川文庫〉、2007年7月25日刊行予定
佐々木喜善『遠野のザシキワラシとオシラサマ』中央公論新社〈中公文庫BIBLIO〉、2007年7月23日刊行予定
「世界の妖怪」を研究する会『よくわかる「世界の妖怪」事典』廣済堂出版〈廣済堂文庫〉、2007年7月20日刊行予定
水木しげる『図説 日本妖怪百科』講談社〈講談社+α文庫〉、2007年7月19日刊行予定
戸部民夫『「日本の女神様」がよくわかる本(仮)』PHP研究所〈PHP文庫〉、2007年7月1日刊行予
アレクサンドリアのフィロン『世界の創造』野町啓・田子多津子訳、教文館〈ユダヤ古典叢書〉、2007年7月10日刊行予定
上島敏昭『魔界と妖界の日本史』現代書館、2007年6月下旬刊行予定
東雅夫『百物語の怪談史(仮)』角川学芸出版〈角川ソフィア文庫〉、2007年7月刊行予定
『古英語叙事詩『ベーオウルフ』対訳版』苅部恒徳・小山良一訳注、研究社、2007年7月21日刊行予定

バフチンのは新訳なんでしょうね。『インドの神々』は86年に同社から出たものの新装版? オルドリッジのが面白そう。ええと、何人踊れるんでしたっけ。『よくわかる「世界の妖怪」事典』。こんどは世界の妖怪ですよ。どこまでやれるのか、みもの(といいつつ、ぜんぜん期待していないけど)。戸部さんは最近の女神萌えブームに便乗か。べーおうるふ、安ければ手に入れたいなあ。

古代中東神魔図像事典

posted in 01:30 2007年06月16日 by toroia

Iconography of Deities and Demons in the Ancient Near East. Electronic Pre-Publications.
意訳すると『古代中東神魔図像事典』の一部が(まだ未公刊なので「暫定」なのですが)公開されてました。これは面白い。
どういうわけかアナーヒターやミスラなどイラン系の神々の記事にやる気が見えないのはいいとして(まあEncyclopedia Iranica『イラン百科事典』があるしね)、パズズだとかアプカルルだとか「太陽の女神」だとか、個人的に興味深い項目が多いです。なかには2007年に更新されたものもあり、現時点でのその神格あるいは怪物についての最新の論考がタダで読めるというのは素敵ですね。古代西アジアの神話に興味のある人、要チェックです。

紹介ページにもあるように、この事典はDictionary of Deities and Demons in the Bible(DDD)『聖書のなかの神々・悪魔事典』がテクストに偏っている、それに「聖書内」にだけ限定するのはもったいない、また図像が全然ないからそれを中心にして補完する事典を作ってしまおう、という動機によるもの。だから当然図像のpdfファイルもありますが、見事「印刷禁止」。ハハハ……。
DDDはすでに出版されてもう10年以上経ちますけど、古代西アジアの(聖書に少しでも関連語彙が出てくるような)神格や精霊についての基本文献です。少々値段が張りますけど(それでも1万円)、聖書に関連する古代西アジアの神話に興味のある人は絶対手元においておくべきです(とか言っちゃっていいのだろうか。Amazon.co.jpで中身検索ができるので、実際に確認してみてください)。


それにしてもここ数年でpdf形式の紀要論文とか無料で読めるところがすごく増えてきましたね。手に取りにくい学術雑誌とか、取れてもコピー代が高かったりして「高嶺の花」に近かったものがこうやってオンラインで取り寄せられるようになりつつあるのはとてもありがたいです。大学のはリポジトリとか言うんですか?、横断検索が筑波大学付属図書館のページでできますけど、「神話」とだけ入力すると776件もでてきて逆に困ってしまったりするほど(まだこの横断検索は試用らしいのでかなり使い勝手は悪いです。CiNiiのほうが使いやすい。これは「本文あり」にチェックを入れるとpdfファイルがある論文のみヒットする)。

とはいうものの、僕の見る限り学術雑誌に載っていても査読がなかったり同人誌的なものだったりで必ずしも質が高いものばかりといえないのも事実です。あるいは質が高くても、何十年か前のものはできるだけ現在の当該分野の研究状況に目を通してから読むべきなのでしょう。そのあたりのリテラシーがうまく働けばこれほど使えるものはないでしょうね(自戒をこめて……)。

モリガンと世界祖語

posted in 03:35 2007年06月15日 by toroia

ずっと昔から栗原成郎『吸血鬼伝説』の132ページ「スラヴ語夢魔名称一覧」の下のほうに「古代イラン語 mor-igain(夢魔王)」というのがあって気になっていた。一応「幻想動物の事典」にも入れているけど、出典がわからない。それどころか、そのまま読むとモリガンであってケルトの妖精の名前だ。

話は変わって、インド・ヨーロッパ語族、アフロ・アジア語族やユト・アステカ語族など世界中には語族と呼べるものもたくさんあるが日本語や韓国語、バスク語のように似ている言語がさっぱり存在しない言語もある。どんなのがあるかについてはEthnologue language family indexに比較的受け入れられている分類がなされているので見てみたらいいと思う。語族とはいえないが「手話」も百以上に分かれている。なかには、代々難聴の家系があり、その家系でのみ使われている手話、なんてのもあるらしい。
人類はアフリカのどこかで誕生してそこから世界中に拡散して言ったのだから、言語が人類の必要条件であると仮定するならば、人類誕生時は言語はひとつしかなかったはずである。そしてそれがおそらく拡散の過程で分岐していったはずなのである。となると、逆算さえすれば唯一の言語、なづけて「世界祖語」が推測できるはずなのである。
でも、言語は数千年もたっているとそれだけで以前共通だった言語とまったく違ってきてしまう。それに世界中の言語のうち、たかだか1000年遡れるのさえ全体からしてみるとほんのわずかでしかない。だからほとんどの言語学者は「世界祖語」を追い求めようとしない。それに系統樹で解決できる問題ではないともいう。そもそも系統樹の理想は生物種の系統樹である。どんどん分岐していって、絶滅したら断絶、ふたたび線が交わることはない。でもいまなお世界中にはクレオールという言語が多く誕生しつつあるが、これは生物種でいったらゾウとヒマワリのあいの子ができるようなもんで系統樹思考ではありえない。これはかなり強力な批判だ。
でも、それでもなお、複雑系で有名なサンタフェ研究所と共同で国際的に世界祖語を見つけようとするプロジェクトがあって、Evolution of Human Languagesがそれ。で、このページ。覚えている方がいるかもしれないが、以前も紹介したアルタイ語源辞書があるウェブサイトなのだ。気づかなかったよ。
で、どんなイメージかというと、こんなかんじらしい。



まあ、なんか本当にこんなにすっきりわけられたらすごく魅力的なんですが、どうなんでしょう。たとえば日本語は、まず祖語"Borean"があって、そこからすぐにノストラティック超語族へ分岐。ノストラがユーラシア語族とアフロアジア語族に分岐するのがだいたい1万2千年前(数字はたぶんthousandが単位)。それからカルトヴェリ語族、印欧語族、ウラル語族、先シベリア語族へと分岐し、だいたい8000年前くらいに先シベリア語族と同時にアルタイ語族が分岐。そのアルタイ語族のなかに日本語があるという感じ、らしいです。

……話がだいぶそれてしまった。

で、いちばん遊べるのが語源事典データベースのページ。いろいろありすぎて迷う。すごく面白いのだが、いつの日か紹介することにして、冒頭に戻る。
Databese query to Indo-European etymologyで、Meaningのところにspiritと入れてみてください。そのままEnter押してみてください。
次のような表示が出るはずです。

Proto-IE: *mor-(推定される印欧祖語)
Meaning: feminine malicious spirit(意味:女性の有害な精霊)
Slavic: *morā(推定されるスラヴ祖語)
Germanic: *mar-ō(n-) f.(推定されるゲルマン祖語:リンク先に各ゲルマン語における形態あり)
Celtic: OIr mor-(r)īgain `lamia', eig. "Alpkönigin" (mōrrīgain angelehnt an mōr `gross')

で、最後の行に注目。ドイツ語解説になってるのはたぶん引用元がポコルニーの印欧語源辞典Indogermanisches etymologisches Wörterbuchだからじゃないかと思いますが、それはどうでもいい。
OIr mor-(r)īgain
OIrはここで常識的に考えるとOld Irishつまり古期アイルランド語のはずです。でもこれは、"Celtic"となくて、さらにモルガンの名前を聞いたことがなかったら、Old Iranianつまり古代イラン語の略だとも思えてしまうわけです! その後のドイツ語の説明Alpkönigin「妖精の女王」も、アルプが夢魔であるという伝承をおさえていれば「夢魔王」と訳してしまう可能性も高い。

なるほどそういうわけだったんだ……と、独り納得。



それにしてもこのデータベース、すごく楽しく、そしてすごく怪しいです。中国語とカフカス諸語を同一語族としてあつかってるし……。

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posted in 21:18 2007年06月14日 by toroia

暫定的に再アップロード 幻想動物の事典

posted in 23:39 2007年06月11日 by toroia

以前aaacafeに置いていたものをそのまま移し変えただけです。

http://mtoroia.web.fc2.com/monster/monster.html

竜とドラゴン、死体化生神話、参考文献などその他のコンテンツはぜんぜん白紙のままです。

クレーマーになりました

posted in 23:58 2007年06月08日 by toroia

もしかしたらご存知の方、おられるかもしれませんが。

PHP文庫の新刊『世界の「神獣・モンスター」がよくわかる本』監修者の神話学者である東ゆみこさんがご自身のブログに、(以前監修した「神々」版があまりに無茶苦茶だったことを反省して)「『世界の「神獣・モンスター」がよくわかる本』外伝」と称し、「監修作業を経た今、とにかく一番驚いたのは、神獣やモンスター(怪物)、幻獣といったものに関して、いいかげんな情報があまりにも広まってるということ」としてそれらについての情報を提供しています。

しかし先日私が少し見たところ、そういっている本人が間違っている情報を提供しているのを発見したのでメールを通じてコメントしたところ、即日で訂正されていました
これだけ反応が早いとコメントしたほうとしても嬉しいですし、東さんに対する信頼も高まるということで、とてもよいことなのだと思います。

また東さんのブルトガングについてのエントリには
私が心の底から願うのは、今後、神話に関するホームページを作成する方々、さらには、神話に関する記事を書く執筆者の方々が、できるだけ間違いを広めないよう、日本語の文献だけでもいいので、原典を確認してほしいということです。
とあるのですが、何年か前、このブログに私もまったく同じようなことを書いた記憶があります……w どこだったっけな。



ちなみに、この本の担当者の一人であるらしい方の電氣アジール日録には「『世界の神々』以来、ハッキリ言って、先行類書は存在しますが、今回は本ッ当に、その中でもちょっと例を見ない出来になっているはずです。と、いうのは、今回、執筆資料にするため同様の本を探してみて痛感したが、たいてい先行の「世界の神話や伝説に出てくる怪物の本」というと、「世界の〜」と銘打っておきながら、実際その内容は、ヨーロッパと中華文化圏のものがほとんどとなってます。ヨーロッパでいえば、ドラゴン、フェニックス、ユニコーンetcetc…、東洋では、鳳凰、麒麟、九尾の狐etcetc…この辺は定番として、北米、南米、アフリカ、オセアニアなどの神話や伝説に出てくる怪物が載っている本はなかなかありません。」とあるんですけど、この本の「グランガチ」、「キリム」などの直接の元ネタであろう苑崎透『幻獣ドラゴン』(1990)はまさにそのあたりの怪物を載せていたりするのです。そしてこれに発する新紀元社系の事典、草野巧『幻想動物博物館』『幻想動物の事典』にもそれなりに載っているし、何よりも大御所たる水木しげる『妖鬼化』にも大量に載っていることを忘れてしまっていては困ります。


せっかく訂正していただいているのはありがたいのですが、やはりこういうのは神々や幻想動物への愛着やこだわりがどれほどあるかによって、自分の先入観や見識の狭さを暴露してしまうことになるものです(世界のモンスターについて興味があるのなら、できれば中岡俊哉、佐藤有文あたりにも手を出してほしい)。

幻獣大全IIが出ていた

posted in 21:12 2007年06月06日 by toroia

なんと、ひそかに出てほしくないと思っていた健部伸明(編)『幻獣大全II ビースト』が、出ていた?らしいです。

でも、よくわからない。
幻獣大全シリーズの第二弾が出るによればセブンアンドアイの通販サイトで予約受付が始まっていたらしいのが、どういうわけか今ではそのページが存在しない。それどころか、HMVのページを検索してみると、出版社が変わって、もう出版されたことになっている!!!
幻獣大全: 2 ビースト
お値段も高めに設定されておりますが、Amazon.co.jpやbk1などでも取り扱っていないのです。出版社である飛鳥新社のページにもなさそう。Webcat Plusにもデータなし。ええ、国会図書館にもありませんとも。

どちらにせよ、続けて出版する意思はあるようです。どこまでやれるのか、見ものです。

アイヌ文字

posted in 21:52 2007年06月05日 by toroia

ユニコードネタ

1ヶ月ほど前Vista入りのパソコンに変えたわけですが、標準フォントがアイヌ語用拡張カタカナに対応していました。すでにコードだけは記述していた「幻想動物の事典」htmlを表示してみると、おお、ちゃんと表示されている。でも半濁点はcombining diacritical markをつかわなきゃならないのね。

サンプル
ㇷ゚

ちなみに、これまでなかった(はず)合略仮名の「ゟ」「ヿ」もちゃんと出てました。

そのほかあれこれ見てみたら、これまでぜんぜん使い物にならなかったチベット文字もモンゴル文字も、ちゃんと縦書きで表示できるようだ。着々と進んでいるなあ。

そうそう、楔形文字フォントとエジプトのヒエログリフフォント、発見。これをインストールすればアナタのパソコンでもユニコード対応の楔形文字文書かヒエログリフ文書が表示されるようになる……はずです。ま、webのような場合、見る側に実装されていなければ何の意味もないですけどねー。
Unicode Fonts for Ancient Scripts

まあ私が言いたいのは、こういうことを知らずにWindowsやMicrosoftだからという理由だけで毛嫌いしても何の得もないですよ、ということです。