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BMWアルピナB10のV8エンジンのノイズ、発生源が特定できました。

ノイズと言うよりは異音、潰れてると言わんばかりの「ギャワワワー」という感じのこの音、バノスを動かす油圧を制御するソレノイドバルブの故障が引き金でした。

もう片バンクをばらしていく途中でそれは見つかりました。
チェーンのガイドの部分に付いている樹脂が無くなっていて金属が直接当たってしまっています。
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この部品の新品はこちら↓
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このU字型のアルミ製のガイドに付いている樹脂の部分が吹っ飛んでいます。

オイルパンもめくって、前回りを全部バラして樹脂のカケラを集めて掃除します。
ついでに油圧のホース類も交換します。
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今回のエンジンの異音の原因は、バノスを制御する油圧のソレノイドバルブが故障→バノスカムスプロケットが故障→V8両バンクのタイミングチェーンのテンションに異常発生→タイミングチェーンが波打ちガイドを破損・・・という次第です 結構高くつきますね。。。

複雑な機構を搭載すると故障のリスクは上がります。
胸のすくようなレッドゾーンまで一糸乱れぬ吹き上がりを見せるアルピナV8エンジンの感触を楽しむには多少のリスクは覚悟して下さい・・・と言う事でしょうか。

ここでもう一つ、BMWのV8エンジンに採用されている機構をひとつ。
この銀色の塊は何でしょうか?
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これはオルタネーターなんですが、何と水冷式。
安定して発電をする為に水冷式になっています。
この部分の大きな水冷のハウジンクの中に付いています。
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やっぱりBMWは凝ってます。
水冷式オルタネーター。
オーバヒートさせたらこれまで逝っちゃうのか?
・・・と不謹慎にも原発を思い出してしまいました。