2005年12月

2005年12月26日

ガンダーラ「釈迦如来像」

兄から「みせたいものがあるから来ないか?」と呼び出され、
仕事を定時で切り上げて骨董店に伺う。

古美術店Tはガンダーラ美術を扱う名店で、ご主人は相当な目利きとして知られており、国立博物館をはじめ、海外の有名美術館や著名なコレクターにもたくさん作品を収めていらっしゃる。

兄がオレを呼び出したのは「素晴らしい群像を入手されたので
一目見ておいたほうがよい」という理由だった。

伺ってみると、それは中近東の石窟から出土したという塑像の巨大なレリーフ群像。品格ある如来坐像を中心に、取り巻く観音や菩薩、腰をひねって踊り献花する寄進者像など、それはそれは楽しそうで生き生きした群像で、彩色も鮮やかに残っており、状態はすこぶる良い。

すでに某コレクターにお嫁入りが決まったとのことで残念ながら写真をとらなかったが、博物館関係者や研究者が話を聞きつけては見学に来て、K氏も大忙しのようである。

・・・という目的で訪問したはずだったのだが、
ついでに紹介されたガンダーラ仏を頂くことになった。

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ガンダーラはパキスタン北西からアフガニスタンにかけての地域で、紀元前には偶像崇拝を禁じていた仏教文化において、最初期に仏像を製作したといわれる文明である。

紀元前アレキサンダー大王の遠征のとき、古代ギリシャから持ち込まれた西洋様式がベースになって、ヘレニズム・ローマの影響を受けた西洋風な顔立ち、ギリシア風の厚い襞が入った法衣など、エキゾチックなスタイルがガンダーラ美術の特徴である。

この作品はパキスタンのスワット地方で発掘された片岩製の釈迦如来像で、
紀元2−3世紀頃のもの。(約1800年前の彫刻ということになる)

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光背(頭の後ろの丸い部分)もきれいに残っており、右手首が壊れている以外はほぼ完品である。左手は何かを持っているように見えるが、これは着物の襞をつまんでいる姿で、顔立ちは穏やかで優しげな感じ。

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これはもうひとつ購入候補に上った観音菩薩だが、こちらは全体が華やかだが、今回購入したもののほうが、ずっと穏やかで良い相をしている。

仏像はいろいろと持ってはいるが、初めてのガンダーラ仏。
支払いが大変だが(・・;) 受け取るのがたのしみだ。


torublo at 04:28|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 日記 

2005年12月16日

新国立劇場「くるみ割り人形」ヴィシニョーワ

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新国立劇場前のツリー

2006年12月16日新国立バレエ「くるみ割り人形」初日の所見。

「くるみ割り」は新国立バレエで過去何度も上演されている。
だが、この数年はシーズン会員になって全てのバレエ公演券を持ってはいるものの、
キャストが豪華でないと見に行く気がせず、
去年もチケットを友達に譲ったため、今年がはじめてである。

「くるみ割り」はチャイコフスキーの完成された音楽に対して、
病に倒れたマリウス・プティパにかわって振付を担当した弟子レフ・イワノフの振付が、
説明マイムやディベルティスマン(各国の踊り)が多い。

そのため「白鳥の湖」や「眠れる森の美女」と異なり、芸術的な満足感が少ないため、
最近はわざわざ見に行くことはなくなってしまった。

この新国立版では、クララと王子を子役ではなく主役級ダンサーが踊り、
その2人がさらに二幕のグラン・パ・ドドゥを踊って
ストーリーに一貫性をもたせたワイノーネン版をベースにしている。
そのため、公演の出来は主役2人に左右されるといってもよい。

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その点では、キーロフ・バレエからのゲスト
ディアナ・ヴィシニョーワ
のクララはさすがとしか言いようがない満足感がある。

一幕で群舞にまじって登場しても、あたりを払うオーラがあり、
グランパドドゥではチュチュでの美しい姿に登場と共に拍手が起こる。

堂々たる立ち姿もそこらへんのバレリーナとは格が違う。

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ヴィシニョーワは演劇的・ドラマティックな役が得意と思われ、
バレエフェスティバルで見た「マノン」など絶品だったが、
こういう役を踊ってもやはり基本が素晴らしいので美しい。

(マノンを踊っても色っぽさが出ないバレリーナが多い中で、
ヴィヴィアナ・デュランテやヴィシニョーワが踊ると、非常に官能的で、物語に説得力がある)

以前、ヴィシニョーワのドキュメンタリーを見たが、
ご両親もなかなかの美男美女で、彼女の美しく整った顔立ちの理由を見た気がした。

友達によるとファッションセンスも抜群だそうである。

王子のアンドリアン・ファジェーエフは若くてハンサム、丁寧に踊っており、
ほぼ満足したが、立っている姿が腰を突き出しすぎているようで、
個人的にはやや気になった。

舞台装置も立体的で美しく、ダンサーもそろっており、
日本人に似合わない金髪のズラをのぞけば、なかなかの満足度。

二幕最後でクララが夢から覚めるシーンなどは、
紗幕をうまく使っての映画的な流れが良く、
一幕の居間に飾られたツリーも羽のような立体的な作りが美しかった。

なので「このツリーがどうやって巨大化するのか?」と期待して見たが、
ツリーが大きくなるシーンではフツーの書割りになっててガックリ (-_-;) 

また、くるみ割り人形と王子を別人が演じるため、
ねずみと戦った後でくるみ割り人形が王子に変身するシーンも、つなぎの悪さが気になった。

友人の若手ダンサー中村君が出世して、
花のワルツでヴィシニョーワを堂々とサポートしていたりしたのも
個人的にはうれしい。のびのびと丁寧に踊っていて見るたびによくなっている。

最近の新国は、ヴィシニョーワとボリショイのスヴェトラーナ・ザハロワを呼ぶことが多いが、
どちらも素晴らしいバレリーナであることは間違いない。


torublo at 22:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) バレエ 

2005年12月13日

ブレヒト「母 肝っ玉と子供たち」大竹しのぶ

 

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イルミネーションされた新国立劇場

新国立劇場の今シーズン一番の期待作であるブレヒト作
 「母・肝っ玉とその子供たち」 をデザイナーK と観劇。

ユージン・オニール作「喪服の似合うエレクトラ」を去年見て、
役柄にどっぷり入り込む大竹しのぶの迫真の演技と
栗山民也の丁寧な演出に感銘を受けたが、
今回は20世紀演劇に偉大な功績を残したブレヒトの作品を、
エレクトラと同じ大竹と栗山の顔合わせでの上演
ということで非常に期待。

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1列目真ん中という素晴らしい席で、
目前 1mの至近距離でエネルギッシュに歌い、笑い、
涙を流す大竹しのぶのオーラとパワーにただしびれた。

ストーリーは「肝っ玉」のあだ名で呼ばれた女商人アンナが、
戦争を商売の糧として図太く生活しながら、
子供達を次々と失う悲惨な出来事にもめげず、
たくましく生きていくさまを描いた反戦テーマの戯曲である。


舞台は、17世紀の30年戦争最中の戦乱のヨーロッパ。
近代の価値観も、人権も全く通用しないはるか昔の設定なのに、
ワダエミのカラフルで洒落た衣装と、ブレヒトの知的なセリフとで、
あたかも第2次大戦、あるいはボスニアやイラクを舞台にした
現代のできごとのようにも見えてくるから不思議だ。

娘や息子を守るため、逆境にめげず、戦争をくいぶちとしながら、
たくましく生きているアンナと、
全く別のやり方で、女であることを売りにして、
男を頼って生き延びる娼婦イヴェット(秋山奈津子が好演)の対比。

こうしてみると、戦争とは、一度はじまってしまえば、
巻き込まれて振り回され、苦しみ、死んでいくのは、
戦争が始まった原因や目的も理解しない一般 民衆だけ。

いつの時代でも、戦争とはかわらないもの。
同じようなばかげたことのことの繰り返しである、
ということを改めて教えてくれるように思える。

ラストでは、新国中劇場の奥深い舞台がはるか遠くまで照らされ、
無機質に浮かび上がるたくさんの十字架と、
それまでの登場人物が過去の幻覚のように居並ぶ舞台を、
最愛の娘(中村美貴)を失ったアンナが
「負けるもんか!」といわんばかりに
気丈に一人で馬車を引きながら、
ひとり消えていくエンディングで終わる。

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見ていて、えもいわれぬ、切なさと、虚しさを感じ、
同時に戯曲の中のアンナという架空の人物に対する
暖かい愛情で胸がいっぱいになった。

大竹しのぶは、繊細で、丁寧な演技、
そしてかわいらしく、何より華のある素晴らしい女優である。




torublo at 11:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 演劇とミュージカル 

2005年12月10日

江戸東京博物館 川端龍子展

今年は日本画家川端龍子の生誕120年。

江戸東京博物館は今の住まいから遠く、
しかも「なんで大金使ってこんな美術館にしたの?」
という建物で行くのもおっくうだったが、
龍子作品を見たいという魅力には抗えず
重い腰を上げて出かけることとなった。


だが、結果は期待をはるかに上回る素晴らしいもの。

昭和初期には伝統的な日本画が主流であったのに対し、
川端龍子は「芸術鑑賞は大きな展覧会場でこそ映えるもので、
そこに展示される美術は壮麗でダイナミックなものであるべき」という
「会場芸術」という独自の論理を提唱し、
型破りで、豪快、巨大で華麗な作品群を発表した。

「龍子の前に龍子はなし、龍子の後に龍子はなし」と評され、
伝統的かつ保守的な日本画界において異彩を放った画家である。

今回の展示の主役ももちろん「会場芸術」論理に基づく
幅5メートルにも及ぶ巨大な屏風群で、
スピーディな筆致で描かれ、
絢爛豪華な作品群が見るものを圧倒する。

今回の初めて見る「南飛図」(1931)

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雁の群れが、軍艦のように隊列を組み、
月を下にして冷たい海の上を飛んでいく作品である。

雁の精緻な描きこみと意表をつく大胆な構図、
マンガチックな感じもするが躍動感もあり、
龍子らしい華やかさのある屏風絵である。


回顧展のたびに目にしている代表作「草炎(部分)」(1930)

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一色の紺地に金泥を用いて、
精密な描写でさまざまな雑草が生い茂る濃密な世界を描き出している。

しかし、よく見てみると驚くべき描写力で、
一度描いたら失敗の許されない金泥を用いて、
迷いのない豪快な筆致で、
燃えるようなミクロの世界が描き出されており、
龍子がいかに達筆な画家であったか唖然とさせられる。


最後に「潮騒(部分)」(1937)

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これは屏風全体の3分の1程度の部分画像だが、
ダイナミックに海上を舞うカモメ、
岩に打ち寄せる激しい波と画面を大きく分割する岩盤、
岩の上で羽を休めるカモメの群れと、
それぞれ強弱のあるモチーフが一つの画面に混在して迫力がある。

グリーンとブルーの海の色の対比も美しい。


大田区には龍子のアトリエに建てられた
川端龍子記念美術館もあるので、ご興味のある方はぜひ。



torublo at 02:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 美術 - 日本・東洋美術 

2005年12月09日

ソフィア国立オペラ「オテロ」

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公演前に仕事でよった六本木ヒルズのクリスマスイルミネーション


招待券をもらってヴェルディの「オテロ」を文化会館にて鑑賞。

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東京公演は3回あったがキャストを選ぶことが出来たので、
以前より興味のあったブルガリアのソプラノツヴェテリーナ・ヴァシレヴァ
デズデモナの日を選択。
メトロポリタンオペラでのボエームやレオノーレが好評と聞いてたが、
初めて見たが、なかなかの出来。

ややくもったような声だが、伸びやかでドラマティック。
表現力を増して、声の種類がもっと豊かになれば、
いずれ素晴らしい歌手になるだろうという印象を受けた。

オテロは若いブルガリア出身のエミールイワノフ。

一定なレベルで健闘していたが、「オテロ」といえば映像やCDで
ドミンゴの凛々しく知的な歌唱になれている悲しさで、
ついつい比較して「そこはそうじゃない」と物足りなく感じてしまうw

思えば「オテロ」はオレが20年前、初めて海外まで見に行った忘れがたいオペラである。

1987年にミラノ・スカラ座が「オテロ初演100年記念公演」を行ったとき、
ゼッフィレッリ演出、カルロス・クライバー指揮で、
プラシド・ドミンゴ、ミレッラ・フレーニ、レナート・ブルゾンの
豪華顔合わせがキャストされたので、
当時大学生だったオレは、大枚はたいてイタリア行きを決意。
(今は亡きルチア・ポップ「バラの騎士」公爵夫人の目的もあった)

日本でオテロのチケット手配をいろんなルートでトライしてみたが、
もちろん手に入るはずもなく、とりあえず前日にスカラ座入り。

ついてみたら、イヤーゴ役のブルゾンが、クライバーとリハーサル中に大喧嘩、
ピンチヒッターにピエロ・カプッチルリが呼ばれたため、
ミラノでは「更なるドリームキャストでの上演」に大騒ぎとなっており、
数日にわたる徹夜組がスカラ座を取り巻いて、期待とコーフンで周辺は異様な熱気。

目をギラギラさせてコーフンするオペラオタクのイタリア人に混じり、
その中を大変な努力でチケットを入手し、ホテルに戻ってスーツに着替え、
気分をかえて劇場に入り、正装した観客の溢れる豪華なスカラ座初体験となった。

幕開きと共に、フラッシュが点滅して、雷鳴轟く豪華な演出と、
取り付かれたようなクライバーに導かれた全出演者の熱演に
まさしく一生忘れられない思い出となった(・・・自慢w・・・)。

「昔はよかった」とばかり言う人にはなりたくないが、このときの強烈な名演が、
その後のオレのスタンダードになってしまったのは悲しいことではある。

ソフィアオペラは初めて見たが、オケと合唱が良いとは言いがたく、
出だしからショボショボでガックリ。
もっと繊細さとダイナミックさが欲しいとは思ったが、
やはりオテロはアイーダと並ぶヴェルディの最高傑作。
それなりに楽しんだ。

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torublo at 23:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0) オペラ 

2005年12月02日

京都 紅葉狩り 2

京都旅行の2日目を記す。

前夜は柊屋別館に泊まり、
京都風の美味しい朝食をとり、
気持ちのよい朝を向かえて、
紅葉の隠れ名所といわれる蓮華寺を訪れる。

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大原に向かう途中の鄙びた場所に立つ天台宗の寺だが、
山門あたりが真っ赤に染まり素晴らしい景色なのに、
この観光ピークの時期に、人気があまりない。

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誰もいない本堂に座ると、
渋い石組みの橋のある大きな池が眼前に広がり、
それを取り巻くように、美しい紅葉が優美に広がっている。

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身が引き締まるような美しい紅葉を、心静かに堪能した。
これからは京都に行くたびに立ち寄る大切な場所にしたい。

次は、宮内庁に事前予約した「修学院離宮」。

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ここは、徳川家光の妹、徳川和子が嫁いだ趣味人
後水尾上皇の晩年の離宮。

比叡山の斜面に、上、中、下と3つの離宮が離れて広がり、
その3つの離宮をつなぐ侘びた道の傍らには、
後水尾上皇の好みを反映して田畑が配されて、
のどかな農村風景が広がっている。

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圧巻は、斜面の一番上に立つ上離宮。

高台に立つ上皇の住まいだった隣雲亭から眺める池と、
さらにその向こうに広がる京都の山々を借景とした優美で、
絵のように雄大な風景が広がる。

色とりどりに紅葉し、はるかに霞む山々が美しく、
のどかな風景で心打たれた。

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ランチは祇園「松むろ」

ご主人の松室氏は、名門瓢亭で、
10年近く修行されていたということでレベルの高さを感じた。

だがオレは京都の和食屋には
美しい坪庭や庭園などの風情を期待しているので、
わびた茶花が生けられた床があるとはいえ、
窓のない個室には不満もあり。

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ただ、品の良い食器に華麗に盛りつけられた料理には
京都の和食レベルの高さを痛感した。
同僚達は相当感動していたようだ。

午後は、新門前町の骨董店をあちこち回ってから、
上京区の漬物の名店「野呂本店」へ。
(京都の骨董店は敷居が高いばかりで心惹かれるものが少ない)

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ここはいいところを良くご存知の
ドライバーさんにご紹介頂いたのだが、
青てっぽうや、赤かぶらはホントにうまい。




torublo at 22:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 旅 − 京都 | 旅 − 紅葉

2005年12月01日

京都 紅葉狩り 1

同僚M、B、Cの3人と京都に行ってきた。

この時期になると京都へ紅葉狩りに毎年行っているが、
おかげですっかり京都通になり、最近では人の少ない名所を効率よく回っている。

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1日は7時の便に乗るために6時半に待ち合わせをしていたが、
Bからのメールで目が覚めたのは6時半!
京都での案内役は全てオレの予定だったが、同僚達には予定通りの便で行くことをすすめ、
1時間後の便で追いかけて嵐山で落ち合うことにした。

朝一で、渋いと話に聞く嵐山の宝筐院に初めてチャレンジする予定だったが、
オレの遅刻でこれは見送り(;_:) 来年のたのしみにとっておきたい。

というわけで、天竜寺前で落ち合い、嵐山らしい風情の竹林を通り抜けて、
まずはお気に入りの大河内山荘からスタート。
ここは昭和初期の映画俳優、大河内伝次郎が
和歌に詠まれる小倉山を借景にして造った、素晴らしい回遊式庭園。
美しく手入れされた木々が庭園中に溢れ、次から次へと繊細で雅な景色が現れるさまは、
他の回遊式庭園とは比較にならない美しさ。

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特に保津川を見下ろす色とりどりの紅葉で染まった小倉山の眺めには
思わず息を呑む。人がいなければ最高なのだが。

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天竜寺塔頭宝厳院の紅葉もおすすめだが、人が多いのでパス。続いて鎌倉時代の古刹鹿王院に。

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渋いアプローチには本当に心が洗われる。ココと大徳寺高桐院のアプローチは京都でも絶品。

続いて、お気に入りの「麩屋町三条」でのランチ。
麩屋町通り
炭屋俵屋などの名門旅館が立ち並ぶ
京都らしい風情が溢れる代表的町家通りだが、
麩屋町三条は通りに古くからあった町家をモダンに改装した和食の店で、
この何年かは京都に行くたびに必ず寄っている。
繊細な向付、陶器の重ね弁当、じゃこの釜飯まで充実した内容で、いつもながら満足。

そのまま円山公園までタクシーで移動、ちりめんじゃこの名店「やよい」に立ち寄る。
「やよい」のジャコは青山の骨董店からお中元に頂くが、
山椒がピリッと利いたしっかりした味付けで箸もすすむので、京都土産にはおすすめ。

さらに石塀小路の京都らしい風情を味わいながら二寧坂を通って清水寺に向かう。
途中で日本画家、竹内栖鳳の広大な邸宅を改造したThe Oriental Gardenに立ち寄る。

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ここは以前より通りかかる度に気になっていた所だったが、
古い屋敷と広々とした庭が、アジアテイストで改装されており、
皆で庭を眺めながらしばしお茶をして休憩。日帰り予定のMはここで解散して帰途へ。

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途中で老舗「松栄堂」でお香「堀川」を購入、
さらに「岡本織物店」で天平織の敷物や袱紗を買って
宿泊予定の柊屋別館に夕食をとるためタクシーで移動。

柊屋本館に泊まりたいところだったが、
別館は安くて良いという評判を聞き初めての宿泊となった。
渋いエントランスの石畳を通り、13畳と8畳二間続 きの部屋に通されたが
非常に快適な部屋で、大満足な上に、さらに出された夕食のレベルの高さに驚いた。
仲居さんは「京の田舎料理ですよ」と謙遜していた が、
どうして非常に充実した内容で、ホントにうまい。

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普通レストランで食べる食事は「これなら自分でも出来そうかな」
という気持ちになるが、京都の和食は全然違う。
「これどうなってるんだろう?どうやって作るんだ?」という感じで驚きの連続だ。

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夕食の後は、青蓮院と清水寺に夜間拝観。

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どちらも幻想的な美しさだが、清水寺の壮大で妖艶な夜紅葉には言葉を失う。
普段は拝観できない成就院(月の庭)の夜の特別公開も、
何度見ても惚れ惚れするような美しさ。

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夜間拝観は初めてのBとCも相当感激していたようだ。
というわけで一日目のスケジュール終了。

torublo at 10:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 旅 − 京都 | 旅 − 紅葉