2008年03月

2008年03月22日

龍子記念館の修善寺桜


先週末、静岡に温泉と、
河津桜を見に行こうと思っていたのだが、
日曜に予定が入っていけず・・。

かわりに川端龍子記念館で修善寺桜をみる。

 

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龍子記念館には早咲きの桜が3本植えられている。

川端龍子は修善寺を好んで毎年訪れていただけでなく、
晩年には別荘も立て、墓も修善寺にある。

これは龍子が晩年、病床にあるとき
修善寺町の方々から贈られた桜とのこと。

今年最初の花見となった。

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龍子記念館では「龍子が描いた神仏」のテーマで
「使徒所行讃」「やすらひ」などが展示されている。

 

「使徒所行讃」は修験道の開祖、
役小角につかえる鬼を描いた5mの大作。

 

これを機に会場主義へと移行していった
龍子41歳の作品であるが、
強い色彩とテーマ、
線ではなく洋画のように面で描かれた画面が
インパクトを放つ作品である。

 

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torublo at 08:50|PermalinkComments(3) 旅 − 桜 

2008年03月20日

鈴懸のいちご大福

 

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福岡の創作和菓子店
「鈴懸」のいちご大福を頂戴した。

ひとつ食べてみて、予想を上回る美味しさ!
感激したので、写真に収めることにした。

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大きな「あまおう」のまわりを、
上品なこしあんと薄い大福が包んでいる。
黒文字で二つに割ると、新鮮な苺がみずみずしく、
つゆが滴りそうなほど。

苺が甘くて、周囲の餡よりも、
いちごの味が際立っている。

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また直径5cm位の小さな
どら焼き「えん餅」もあわせて頂戴したが、
皮に餅粉を使っているとのことで、
もちもちした食感が新しい。

これも小さいながらインパクトがある。

新宿の伊勢丹にも出店しているそうだが、
いちご大福はこの季節のみとのこと。

甘い苺には和菓子というよりも、
どことなく洋菓子を思わせる味わいがあり、
上品で繊細な甘みを堪能した。

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器は千家十職 土風炉・焼物師 
永楽善五郎作「仁清写し撫子文銘々皿」

 

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金泊をのせて焼いた色絵が、繊細ながら華やかである。

 

 



torublo at 07:52|PermalinkComments(11) カフェ スイーツ 

2008年03月08日

五島美術館「茶道具の美」



五島美術館「茶道具の美」について(〜2008年2月11日)

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●古伊賀水指「破袋(重要文化財)」にしびれた。

焼成中にここまで壊れてしまった焼き物を
美しいと感じる茶人のセンスはやはり素晴らしい。

ビードロがうっすらと青みを放って全体を覆っているが、
氷裂ともいうべき細かいひびが生じている。

場所によって濃く薄く、
また窯の中ではぜた石や灰が全体に散らばって、
景色となっていることが美しい。

 

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利休の息子少庵が、
路地を塵ひとつなく掃き清めたのをみて、
利休は木をゆすって、その上に葉を撒き散らしたという。

この利休の美意識こそが
「破袋」に見る自然な美しさであろうか。


茶道はしないが、なぜか水指は好きである。

茶をたてるために最も大切な水を貯め置くからだろうか、
あたかも清流の如く清らかさを感じさせる名品が多い。

これはその中でも筆頭。

 

最近発売された拡大の美 日本が愛したやきものには、
「破袋」が高性能カメラで撮影されている。

 

肉眼では見えない細部を見るという行為は、
物の本質を理解する上で非常に役立つと、
この本を見て改めて感じさせられる。

 

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●祥瑞胴〆茶碗も印象に残った。

祥瑞とは景徳鎮の染付だが、
内側がコバルト発色で真っ青なのに驚く。
濃緑の茶を立てたらどう映るのだろうか?
立てにくそうにも見える。

くびれた胴、ふっくらした造り、
そして染付けで描かれた鳥や柄が、
めでたい感じでひかれる。

 

●祥瑞捻徳利も美しい。すらりと伸びた首が上品。
酒はあまり飲まないが、これで美味しい酒が供されたら、
さぞ染み入ることだろう。

 

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●乾山色絵菊文向付と、
繊細な細工の遠州好み風炉先屏風も美しかった。

 

五島美術館の古美術は本当に素晴らしい。

昭和の経済人達の経済力と、
古美術収集に掛けたエネルギーには驚かされる。



●ちなみに先週は新国立劇場「屋上庭園」と、
今日はこまつ座「人間合格」を鑑賞。

どちらもオーソドックスながら、どの俳優も白熱の演技。
特に太宰治を描いた「人間合格」はしみじみとする素晴らしさ。

明日からは広島に行ってきます。



torublo at 01:40|PermalinkComments(0) 美術 - 日本・東洋美術 | 各地の美術館