2009年01月30日

湯田中温泉「よろづや」




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湯田中温泉「よろづや」を訪れた。

湯田中、新湯田中、星川、安代、渋、穂波、角間、上林、地獄谷の
9つの温泉を湯田中・渋温泉郷と総称するが、
中でも「よろづや」は湯田中を代表する老舗旅館。


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開湯は天智天皇の御世というから、
1300年以上も続く古湯である。

古来から長命長寿の湯として尊ばれたというが、
原湯が浅く、絶えず地面にわき出していたと考えられ、
古くは縄文時代から温泉として使われていた可能性も想像されるという。


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よろづやを有名にしているのは、
登録文化財指定の大湯殿「桃山風呂」。

純木造の伽藍風建築で、格子天井に大きな窓が並び、
中央には湯が溢れる楕円形の湯船が据えられているが
その壮麗で豪奢な造りは圧巻である。

ぜひ全体を写真に収めたかったのだが、
外が寒いためか、湯気がもうもうとたちこめて撮影不可能!


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というわけでこれは写真集からの転用。

これだけの美しい被写体を目の当たりにしながら
自分で撮れなかったのはつくづく残念。



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「桃山風呂」の外には大きな露天が広がるが、
広々とした池のようなつくりで、大変気持ち良い。

湯に浸かりながら見上げる湯殿は
寺院か御殿のような壮麗さである。


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湯は3箇所の自家源泉から引いており、
源泉93℃で含芒硝食塩水、無色透明でさらりとした肌触り。


黒い底石は玉虫色に輝き、
あたかも効能が目に見えるかのようである。


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よろづやは本館、松籟荘、湯楽庵とわかれているが、
宿泊したのは、有形登録文化財指定も受けた松籟荘。

築80年になるというが、
傾きや歪みは一切見られないどころか、
贅を凝らした館内はすみずみまで磨きあげられ、
典雅な飴色の光沢を放っている。


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これをみれば、いかに当時のご主人が一流好みで、
金銭を惜しまずに普請したかわかろうというもの。

築100年を越える古民家や町家には今までにたくさん宿泊しているが、
ここまで華やかな普請で、状態も良く、
何より艶やかに磨き上げられた建物は珍しい。

ご案内頂いた先代のご主人の話では、
文化財査定に訪れた文化庁の担当者も、
保存状態のよさに驚いていたという。

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おいしい食事はもちろんのこと、
食器もたいへん良いものを使用されており、
館内のあちこちに展示された和箪笥や
狩野派屏風など、美術品も美しい。

 
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サービス、食事、部屋、風呂と、
全てのレベルが高い素晴らしい名旅館である。


torublo at 01:02│Comments(4)TrackBack(0)旅 − 温泉 | 旅館

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この記事へのコメント

1. Posted by kim   2009年01月30日 22:32
雪景色というと渋い色合いのイメージを見る時が多いものだが、
濃い青色の夜空、CG效果かして考え込んでしまいました。笑)
いずれこの立派な温泉に行って見たいですね~
ところで風邪は大丈夫になりましたか。。
2. Posted by とーる   2009年01月31日 09:25
KIMさん こんにちは!

これは夕方なんですが、
こういう時は光の加減で、こんな風に写ったりします。
ホント言われてみると合成写真みたいですね!

先週はひどい風邪で、温泉の予定を一つ見送りました。
とても行きたかったところなので残念ですが、
また行ったら改めてご報告しますね。

昨日からずいぶんよくなりました。
ご心配頂いてありがとうございます。
3. Posted by 達也   2009年02月01日 18:38
凄く風情のある旅館ですね
雪の残る道も雰囲気があって…温泉に行きたくなりました(笑)

とーるさんの撮る画像は、光とのコントラストが素敵で、いつも凄いなぁと思います
写真家みたいですよ
4. Posted by とーる   2009年02月02日 07:30
To 達也さん

ここは風情があって素敵な旅館だったよ。
がんばって経営されているのを応援したい気持ちになった。
雪の温泉街は独特の風情があるよね。
機会があったらぜひ!

写真がきれいに取れるかどうかは
その日の光加減にかなり左右されます。
褒めてもらってうれしいよ

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