土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

高知の生き物もどっさり!

生物観察を通じて、海洋環境や里山管理のありかたを素人目線で分析します。

留鳥たちが幼鳥を披露
高知では6月中旬になると、南方からここへ繁殖に来るキビタキオオルリが、巣立った雛を連れ出歩く姿が林縁で目撃され始めます。
ヤマガラ









ヤマガラの親子
それから一ケ月ほど経つと、今度は数多くの留鳥たちの雛がいたる所で目立ちだすのですが、その時にはもう、それらは自身で摂餌し生活しているのです。
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リュウクウサンショウクイ
季節によって活動個体数は明らかに違うものの、近年は留鳥として周年見られるリュウキュウサンショウクイの群れの中にも、成鳥たちとはちょっと異なる頭部が淡い色の個体が混ざっています。
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幼鳥なのでしょうか⁉

結構、警戒心が強いと思っていたリュウキュウサンショウクイなんですが、この個体は無防備に近寄ってきます。
ホオジロ幼鳥









ホオジロの幼鳥
電線に止まるシルエットは親によく似ているんですが、逆光を避けレンズを覗き込んでみると、親とは結構異なる顔模様。
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正体はホオジロの幼鳥なのです。
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その♂親はこちら。ウグイスと同じく、山へ行けば梅雨が明けても囀り続けています。

名瀑の夏蜻蛉たち
梅雨が明け、豪雨の後は猛暑の毎日。でもこれからは毎年それを覚悟して体調や生活を整えていく時代なのかも。
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例えばリフレッシュできる避暑地を自宅近くに幾つか持っている事ができれば、夏は夏なりに楽しめます。高知県の森林率は84%、そのうちで人工林率65%と、いずれもが国内では高い割合で推移しています。それは先進国の中でも卓越して森林を産業活用し、その更新を人工で維持してきた証なのです。
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しかしこれから将来は、建築材としての木材需要は減少することが予想されており、森林の更新は人工と自然の更新をバランスよく併用していく方針に移行しつつあります。萌芽更新の割合が高まれば広葉樹率が増加。山は保水力を増し、生物多様性の保全も推進される事が期待され、これからは防災や自然環境保全に徐々に移行していくと、造林地所有者として実際の造林管理を委託契約する森林整備公社の担当者さんからは説明されています。
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森林はもはや個の財産としてより、公の環境整備を考えるフィールドなのかも。私自身も自らの地所でリフレッシュするより、もっと身近な場所で四季を味わい楽しまさせています、毎朝の里山散歩も含めて。
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そしてこの日の午後は、香美市香北町の日比原川上流、猪野々柚ノ木の『轟の滝』を訪れました。瀑布から飛散する清く澄んだ飛沫を浴びれば暫し猛暑を忘れる事ができます。

そんな清涼感を求めて滝道へ繰り出してきたのは人だけではなかった様です。

これはミヤマカワトンボ。
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こちらは♀、雌雄は離れた場所からでも識別可能です。

ミヤマカワトンボは長さだけならヤンマ級の大きさながら、飛び方はまるで竹とんぼ。つまり玩具の様にとぶのです。
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深山川蜻蛉といっても、この様な山間に分け入った上流域だけに生息しているカワトンボ類ではなく、住宅地や平野部でも沢があれば現れます。
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腹部の光沢が強い輝きを示すのが♂です。見る角度で色彩は変化するも、♀と見紛うことはないのです。
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そしてこの日は、滝を見る展望台の横で珍しい蜻蛉を見つけました。

当ブログ初登場の、蜻蛉です。ヤマトイトトンボ科トゲトンボ属の棘尾蜻蛉の一種でシコクトゲオトンボと言います。

四国に分布するヤマイトトンボ科の種は本種1種だけですから、識別に迷うことはないのです。形状からしてこれは♀。シコクトゲオトンボは四国だけの特産トゲオトンボなのです。
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シコクトゲオトンボ♀】

♂もいないかと探してみると・・・
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シコクトゲオトンボ♂
この様に脚が鮮やかな朱色に染まる個体が♂なのです。
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この画像では不明瞭なのですが、♂には和名由来となる腹部第9節背面にトゲ状の小さな突起があります。つまり♀にはそれがありません。

雌雄ともに翅を開いたままで止まる姿は、今の季節この辺りの雑木林の中でも見られるオオアオイトトンボ同様に。

四国山地の山間渓流に生息しているとされる本種ですが、ミヤマカワトンボ同様に、海岸近くまで山が迫る高知県では沢へ入れば見られる場所も少なくない様です。ただし海岸に近い生息地では小形化し、山深い産地では大形化する傾向が見られるんだとか。
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シコクトゲオトンボ、高知ではサワガニが生息する沢回りに出現するのです。
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滝で涼んで帰ろうとしたら駐車場の車の前で通せんぼするコオニヤンマ。熟睡しているかの様に近寄っても全く逃げません。
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そこで素手で捕まえてみました。蜻蛉の美しい複眼は宝石の様に輝き、実に魅力的なのですが・・・
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この日、更に驚いたのが脚の形状。カマキリの様に鎌化した脚が六つもあるのです。大型サナエトンボたちは、ヤンマと比較しての飛翔力の弱点をこの脚形状で補っている様です。

換羽期に入ったカワセミ
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堰堤の貯水池でブラックバスの稚魚を捕食するカワセミ。ここで餌料にしているのは、このブラックバス(オオグチバス)やブルーギル。日本では特定外来生物に選定されている両種で、変則的な生態系もカワセミにとっては大いに役立つ、新しい食物連鎖となっている様です。

しかしながら、それは地域それぞれのあるべき生態系に環境圧迫を及ぼすことが立証されている外来種の人為的な放散を肯定しているものでは決してありません。カワセミ自体、環境侵略性の高い外来種がいなければ、本来捕食していたであろう在来淡水魚を捕食して生きていたはず。

仮に、外来種の営みを狩りてカワセミが個体数を増加させ続けたとしても、そこには生態系のバランス維持において、新たな問題発生の懸念が生まれるのです。
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ですから、ここのカワセミたちは、人がいつの頃からか遊興目的で自然環境を弄びだした行為に対し、自らは今もそれをくい止めようとしない限られた人に代わって、それらを積極的に駆除してくれていると考えるべき。むしろ、その変則的生命すら自らの営みに取り込んで、決して相手の生まれて来た事実を無駄にせず生かす清らかな心根を感じ、人は今行っている行為の意味を深く考えるべきなのです。

自然は人が忘れている多くの大切なことを思い出させてくれます。
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そんな自然環境の中に身を置くカワセミたち。前の一羽が嘴に咥えているのは餌料ではなく、毛づくろいした自らの羽毛なのです。
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カワセミは今の季節、日向へ出て来て暇さえあれば毛づくろいを行い、浮いた羽毛は嘴て啄んで捨てています。
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その羽毛は、身体から離れても構造色で色褪せることも無いため美しいまま。
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出来れば一羽根だけでも標本として頂戴したいものですが、それが捨てられるのは残念ながら大きな貯水池の中なのです。
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この日はそんな換羽期のカワセミに出来るだけ近づいて写真を撮って見る事にチャレンジしてみました。

ダム堰堤に身を潜めて、カワセミが近くへ飛来するのを待っていれば、それは比較的容易なのです。
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勇気をもって自分史上最もカワセミとの間合いを詰め、その距離は息遣いまで聞こえてきそうな約5m。

どこの部分からどう生え変わるのか、カワセミの換羽の様子が分かる画像だと自画自賛しています。
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換羽中であっても、カワセミは実に美しいのです。

そして、この貯水池の周りではカワセミ以外にも多くの野鳥が換羽期に突入しています。この日は24節気の第13節『立秋』です。
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