土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

高知の生き物もどっさり!

生物観察を通じて、海洋環境や里山管理のありかたを素人目線で分析します。

クリクリ目玉の眼状紋‼
妻と一緒に奈半利川の平鍋ダムへ行った時の事。
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目的はダムカード収集の為。私はここへは何度も来ているので案内を買って出たのです。
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この日はこの平鍋ダムとその近くの急峻な支流、大谷川周辺の斜面が深層崩壊に起因する大規模な土石流を発生し、河川環境を著しく悪化させる事態を今後、抜本的に軽減させるために建設した3連大型砂防堰堤
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そして全容視認が困難な久木ダムを見て回ったのです。

その内のひとつ、平鍋ダムに向かう林道を横断する妻が見つけた虫。鱗翅目の幼虫がこちら。
アケビコノハ (2)











妻はこの芋虫をこの日まで見たことが無かった様で、いつしかダムそっちのけで興味津々。
アケビコノハ










種名を聞かれたので、大型の蛾アケビコノハの幼虫だと教えました。

特徴は1度見ると忘れることのない、左右1対づつのクリクリ目玉の様な眼状紋。本個体は後ろ側の
眼状紋が多少不明瞭ですが、中には両方がパッチリ目玉模様の個体もいます。

道を歩いていると車に敷かれると思ったのか、保護して林縁の木の方へ持って行き・・・
アケビコノハ (3)











何の木が食草かと聞く念の入り様。アケビムベだと教えました。

アケビコノハ、幼虫期はそれなりに魅力的にも思えるのですが、ヤガの仲間で羽化後は果実の汁を求め暗躍する重大な害虫として認識されています。

因みに成虫はコレ
アケビコノハ












1年2化の蛾で越冬態は成虫、落ち葉の中に埋もれる様に潜みじっとしていれば見つかることはまずないのです。
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そして年が明け春になると活動を再開するのです。

もうひとつ、この日久木ダム湖脇で見つけた鱗翅目の幼虫。
ブドウドクガ (2)










こちらは芋虫状ではなく、毛深いケムシ。ドクガ特有の幼虫型のこれはブドウドクガの幼虫。
ブドウドクガ












毒蛾といっても、人間に毒棘で毒を注入する術は持っておらず、触っても大丈夫。

でも私は妻の様に触る気にはなれません。毛虫自体、無毒の種の方が多いのですが、もし種を見紛うと、落雷に打たれたような衝撃が全身を走る強者も中にはいるのです。

私は初見です!
香南市では久々の雨で始まった9月30日。こんな日には何か特別なことに出会う経験の多い野鳥のフィールド。早朝は何の出会いも無く、丈の伸びた秋葵の収獲を撮影していたら、少し離れた電線に小型の猛禽類が止まりました。
チゴハヤブサ (1)











肉眼で見たそれは丸でチョウゲンボウ。

長元坊 チョウゲンボウ全長33cm~39cm
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大きさや形で何の疑問も持たずカメラを覗き込んだら顔の地色が白く、ハヤブサ属特有の顔紋(
頬髭模様)が暗く逆光の中でも極めて明瞭なのです。

隼 ハヤブサ
全長38cm~51cm
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稚児隼 チゴハヤブサ
全長31cm~35cm
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ですからこの猛禽類はチョウゲンボウではなく、チゴハヤブサだと直感しました。しかしチゴハヤブサの特徴的な脛
から下尾筒の赤褐色が不明瞭。

もっと条件の整った位置で撮影を試みたのですが・・・
チゴハヤブサ (2)













チゴハヤブサは接近してきたカラスと空中バトルを開始。
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カラスを撃退したのですが元の場所には戻ってきませんでした。

チゴハヤブサ、初見で垣間見られた気の強い性格。オオタカやハヤブサはカラスの挑発には無視することが多いのですが、チゴハヤブサやチョウゲンボウは売られると買って出るのです。

小型猛禽類ならではの性がはっきりと現れていました。

オクラは秋葵‼
2023年9月最後の一日は雨の土曜日。高知の9月末はいろんなものが終わります。

香南市ではダムより下流の鮎釣りがこの日の日没で終了。そして今年は春から半年間、いつもの朝ドラ以上に没頭してしまった郷土の牧野博士をモデルにした❝らんまん❞が終わってしまいました。
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香南市岸本の田園、8月末から休ませている畑の花。
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❝おまえは誰じゃあ❞と言うまでもなく、この花はオクラの花です。

丁度1ヶ月前に刈り込まれ手仕舞いを終えた路地オクラ畑から、逞しく花が再生したのです。

一般的には夏野菜として強く認識されるオクラの旬。その消費も6月~8月がピークで8月末には生産調整に入るのです。

でも、香南市では2・3割のオクラ畑でそのまま収穫は続けられます。そのオクラ畑、
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9月末には背丈が2mに達し、中は宛らオクラのジャングル。収穫する生産者さんの姿は全く見えません。正面へ回って覗き込むと・・・

秋オクラの背丈は2mに成長
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まあ、生産者さんも念入りにオクラと同化するカッパを来て、オクラの気持ちになって収穫作業されているんです。
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秋オクラの収獲は背伸びの連続。初春の前屈みの態勢と、秋の精一杯の背伸びでの収穫。さて大変なのはどちらなんでしょう。

私は知っています。早朝作業のオクラの収獲ですが、大変なのは春でも秋でもなく、蒸し暑い猛暑の中での収穫なのです。
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オクラは秋葵と現します。旬認識は夏でも、探せば周年入手できる優れもの野菜。香南市に暮らす私の家庭でも周年食卓に上る野菜です。

茸の秋葵和え
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9月最後の1日、秋葵畑の傍らで初見の珍しい猛禽類を見ました。
チゴハヤブサ (1)











渡り途中の猛禽類なんですよ。

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