土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

高知の生き物もどっさり!

生物観察を通じて、海洋環境や里山管理のありかたを素人目線で分析します。

とっても珍しいテントウムシ
今年もアッというまに12月に突入。でも昆虫の記事なんですよ、しかも成虫です。
IMG_9048












今年も冬飛ぶ蝶、正確には冬も飛ぶ蝶なんですが・・・『
ムラサキツバメ』の冬姿、集団越冬場所を探しに、香南市三宝山の尾根を散策していて見つけました。

高知の冬は、ムラサキツバメなど複数の蝶が飛び、テントウムシも活動しています。それらは成虫で越冬する種、それが冬でも気温の上がった日中に活動しているんですね。もちろん、餌が調達できる条件下においてなんでしょうが。

オオテントウは、竹の一種(ホウライチク)に寄生するアブラムシ(タイワンツノアブラムシ)の天敵なのです。

さて、このテントウムシ。私が見たのは今回が2度目なんですよ。その最大の特徴は、
IMG_9138













間違いなく大きいです

名前が『オオテントウ』だけあって。

実はオオテントウ
Synonycha grandis、前述のように体長10mmを越え12mmの個体も珍しくない種。それを反映させた名前は在り来りなんですが、本州・四国・九州の温暖な地に生息はしているんですが、超レアな種のようなんですね、時に新聞記事になるくらい。でも、一方では東南アジアから中国南部にかけての熱帯地域を原産とするホウライチクの生えている場所へ行くと結構見つかるとか。

ですから、高知や鹿児島で見つかった個体が、他地域のマニアにプレゼントされることもあるみたいです。

ちなみにこのホウライチク、夏から秋に筍を出すそうですよ。ところでホウライチクが高知のどの辺にあるかというと・・・
372ff6f6[1]












この生垣がホウライチクなんですね。撮影場所は私の田舎、安芸市土居の史跡『
土居廓中武家屋敷跡』です。
IMG_9054












このオオテントウ、腹向けてみると・・・
概してテントウムシの
鞘翅(しょうし)は胸部や腹部を上からすっぽり覆う傘のようになっているんですが、このオオテントウは他のテントウムシと比較して、体形比率より幅広な鞘翅に見えます。
オオテントウ














オオテントウ
つまり、オオテントウの外箱はけっこう誇大表示しているみたい。包装資材と内容物の容積率で問題ありなのかも。まあ、昆虫の場合は真面目な個性、生きる術ということで許してあげてくださいませ。

日本の三大テントウムシ
さて、今まで大型のテントウムシを何種かブログ記事にしました。
ba4ca245-s[1]









ハラグロオオテントウ

こちらは『ハラグロオオテントウ』。オオテントウの上に腹が黒いんですね。
f6153936[1]









カメノコテントウ

さらにこちらの『
カメノコテントウ』も大型、名前がオオテントウでなくても稚亀くらいある⁉訳無いんですが、何れも10mmを越える大型種。この三種が大きさでいうところの真に『日本の三大テントウムシ』なんですね。
IMG_9079














その最後の一種を、今日やっとご紹介できたのです。

日本最大(級)のテントウムシで検索すれば、この三種の何れかが出てくるんですよ。

冬はよく目立つ季節なんです
高知では冬になるとよく目立つ蝶がいるんです。でもこの蝶は冬にだけいる訳ではなく、四季それぞれにいるんですよ。その生態は多化で知られるだけでなく、成虫で越冬します。高知では一年4化すると考えられ、春の一時期を除き一年中成虫活動して飛んでいるんですね。
bfa90b0d[1]












この蝶が冬になぜ目立つかというと、寒い季節は飛ぶといってもそんなに長くは飛ばず、止まるとすぐに翅を開くのです。
IMG_9309













しかも裏羽は地味で目立たず、開いた表翅は非常に鮮やかなコバルトブルーの光沢があり、居るとすぐ分かるのです。上画像の光沢の強い方がメス。
IMG_9312












光沢が薄く、淡い青色がオス。この雄は、見る角度によって色が大きく変化するので、非常に幻想的。それもまた、この蝶の冬の楽しみ方なんですよ。

これらの成虫、一年の内で一時期いなくなったと思うと、
f11550b8[1]












こんな格好の幼虫で、魔法の密を分泌してアリを従え身を守る、魔法使いになっています。これがこの蝶、
ムラサキシジミという蝶の生き方なんですね。

もう一種、ここには
ムラサキシジミに似た蝶がたくさんいるんですよ。でもこちらがどっさり見られるのは冬期だけ。
IMG_9268












それがこの
ムラサキツバメ。尾状突起を持つムラサキシジミ属で、画像は光沢の少ないオス。メスはどこで輝いているか目を凝らすと・・・
IMG_9276











いましたね、ビワの葉の上で翅を広げています。後ろにどっさり居るのもムラサキツバメ。雌雄混在して、葉の上に集まり越冬するのが、ムラサキツバメの冬姿なんですよ。
IMG_9262












ムラサキツバメは毎年、冬になるとここへ集まってくるんです。でも、ムラサキツバメがここで集団越冬場所に選ぶ葉は、少なくても私の見ている限り、不思議と毎年春を迎える前に落ちてしまうんですよ、選んだ葉が例え常緑樹のビワであっても。

ですから、一年最初の世代交代となる、春まで一緒にいられる関係ではないんですね。
暖かくなると各々思い思いの場所へ、広く放散していくんでしょう。

ムラサキシジミ属の集まる林縁を歩いていると、鮮やかな体色をした小型の甲虫を発見。といっても、それが属す科の中では非常に大型で、珍しいとされる種類の甲虫なんですよ。その記事はまた明日にさせてください。

師走の花
12月に入った途端、高知は小春日和どころか春が来たような陽気。最高気温は21℃だったとか。
IMG_9202














香南市山北の特産品『山北みかん』の収穫もピークを迎えています。
IMG_9222














12月1日、香南市には、師走の空感とは全く違う秋の空が広がりました。そんな12月の温かい初日でも、季節の花はちゃんと咲いています。この花、ご存知ですよね。
IMG_9219















海岸沿いの山の斜面に栽培されていることの多い5枚花弁のバラ科ビワ属のビワの花。虫媒介の
自家受粉で結実、落下した種で簡単に発芽するので、香南市の山にはたくさん自生しています。

ビワは日本にも野生種があったとされる説もあるんですが、栽培種は中国原産。果実を産する目的で栽培が始まったのは江戸時代なんですね。

次に、同じ山の斜面では、
シロダモ
















赤い実と一緒に黄色い花を咲かせているクスノキ科シロダモ属常緑高木のシロダモ雌雄異株のシロダモですが、実の成っている木に咲くのはもちろん雌花ですよね。こちらは日本原産樹木で、暖地の山野には普通み見られ、花期は晩秋。高知ではこのように12月になっても咲いています。

黄色い花は、他にもあります。
アワコガネギク (2)
















このアワコガネギクは、泡の様に密集して黄金色の花を咲かせる姿を見て、牧野富太郎学博士が命名された種。
アワコガネギク
















こちらも秋の花なんですが、高知では12月になっても、こと通りの勢いです。そしてこの花には、冬期にも成虫活動している蝶が誘引されています。
IMG_9279














蝶の名はムラサキシジミ。冬の方がたくさん見られるような⁉蝶なんですよ。


でも、蝶の話はまた明日。

このページのトップヘ