土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

高知の生き物もどっさり!

生物観察を通じて、海洋環境や里山管理のありかたを素人目線で分析します。

住宅地の殿群
季節の終わりとなる標、種々ありんですが今日は蝉の成虫活動記です。
春蝉
高知の平地や低山の里山、更には庭を設けた住宅地などにおいて蝉が出現するのは、概ね春四月。まずは
ハルゼミ(右画像)が登場するんです。ハルゼミは松蝉ともいわれ松林の群生場所にしか出現しないので住宅地にはいません。ですから都市型住宅地に住む人はハルゼミによって季節感を感じる事は少ないのです。

では、住宅地で暮らす人が蝉の鳴き声で季節を感じるのはいつかというと、6月の中旬から下旬で声の主は
ニイニイゼミなのです。住宅地の人はこのニイニイゼミの鳴き声を聞くことによって、夏の到来を予感するのです。
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ニイニイゼミ

この時期、里山で暮らす人は同時に
ヒメハルゼミの鳴き声も耳にします。ニイニイゼミは人が手をかけて開いた場所を好み、ヒメハルゼミは自然の力で樹木が世代交代を果たし、人がその手助けをする程度の事前活性化している森や林に棲みます。
ヒメハルゼミ












ヒメハルゼミ

そして7月中旬、満を持したように一斉に現れるのが
クマゼミ。この蝉の出現を知った時、人はこれから始まる猛暑を覚悟します。高知の住宅地でそれから二週間、朝からハイテンションでお祭り騒ぎのように泣き続けるクマゼミは午前十時前にはぴったりと泣き止み木々に止まって満足したようにその後の時間を寛いでいます。
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クマゼミ

里山やそこから奥の森林では、西日本でクマゼミと場所の棲み分けをしている
ミンミンゼミが出現。
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ヒグラシ

そのミンミンゼミたちと時間帯別に棲み分けをする
ヒグラシとともに西日本各地の蝉たちは成虫活動のピークを迎えるのです。
ミンミンゼミ











ミンミンゼミ

8月になると住宅地ではクマゼミの活動も佳境を迎え、その間隙を突くようにいつの間にか出現している
アブラゼミ
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アブラゼミ

決して物静かではないアブラゼミの鳴き声でも、クマゼミの後で聞くそれは、まだましかと少し安堵感すら覚えるのです。
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そんな暑苦しさを吹き飛ばす、爽やかさのある鳴き声が住宅地に広がりだす8月下旬。

声の主は
ツクツクボウシです。でも、ツクツクボウシは低山の里山では8月に入ると既に鳴いており、この蝉が里山で鳴くころには、ヒグラシの声も段々少なくなってくるのです。
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ツクツクボウシ羽化殻

そんなツクツクボウシは、西日本では蝉たちの一年を締めくくる最後の蝉。この蝉の鳴き声が住宅地に消えた後で鳴いている蝉はいないのです。
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ツクツクボウシ

蝉の一年を締めくくるツクツクボウシは、長い翅が特徴の飛翔運動力に長けた俊敏な蝉。ミンミンゼミも翅が長いように見えても体形が寸胴で、ツクツクボウシは昔懐かしい
ゼリービーンズを思わせる体形で尚且つ翅が長く出ているんで相当に長いんです。
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温暖な年には10月中旬に鳴き声を聞くこともあるツクツクボウシなんですが、幼虫は寒さに弱い本当は暖地系の蝉、東北では局所的な発生をする蝉なんですよ。さあ今年はこの後、いつまでツクツクボウシの鳴き声で楽しむことができるのでしょう。

野鳥の人気度
いつもは一人で行く野鳥観察なんですが、今日は時々私のブログに登場していただく高校の先輩と一緒に行きました。
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季節毎に人の生活域で見られる様々な野鳥を、上手くない写真撮影でご紹介してきた私のブログ記事カテゴリー『
高知の野鳥』。記事数は今日までに193回にもなっていて、然して詳しくもなかった野鳥について良くここまで書いたもんだと自身で驚いています。

そんな中でご紹介してきた多種多様な野鳥なんですが、良く質問していただくのは『
カワセミ』の生息場所。特に珍しい野鳥ではありませんが、小さいながらも緑や青に美しく輝く体色は野鳥にあまり興味が無い人にも特別な存在の動物の様です。
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先輩にも、この一週間ずっとカワセミを写真に撮りたいと言われ続け、メールを送り続けられていたんで、結局週末に赤野川に来るハメになってしまいました。

橋から川面を覗いてみると、黄昏世代のおじさん2人の末路が美しい赤野川に映し出されており、お互いギョっとしました。もう若くはないのです。
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重~い気持ちを気力を振り絞って立て直し、対岸を見るとそこにはカワセミの姿。でも先輩は既にどっかへ行ってしまいました。

その先輩を探しに下流へ向かうと・・・
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今度は、先輩が河畔林の木立の奥に一段と光り輝くカワセミを見つけ何時になく興奮しています。

このカワセミ性別はオスなんですが、実は体に余る獲物の小魚を無理やり飲み込んだ直後で、その後この場所で1時間以上じっとしていました。
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その直後にすぐ近くににメスのカワセミが飛んできて、あたりは急に雰囲気が変わり・・・
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先輩も野生の生き物たちの鼓動を、空気の振動によって感じてくださった様です。

今の季節、カワセミを確実にみられる場所と時間を厳選した心算ではあったんですが、相手は自然ですから実のところ結構プレッシャーはあったんです。
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でも赤野川のカワセミは何時もと変わらず、いいえそれ以上に私の先輩を受け入れてくれたのです。

またひとつ赤野川の自然、赤野川のカワセミに借りが出来てしまいました。

熨斗蘭とは
熨斗蘭をご存知でしょうか 熨斗蘭は日本原産の野生種植物で、これがその熨斗蘭です。
ノシラン (2)














熨斗蘭は蘭といっても、ラン科
Orchidaceae 植物ではなく、ユリ科Liliaceae の植物 ノシランOphiopogon jaburan なのです。

小種名の
jaburan語源は日本語に由来すもので薮の蘭なんです。ですからノシランは、主に西日本の海がらそう遠くない雑木林の中に自生しています。

そのヤブランがどうして和名ノシランなのかの定説はありませんが、
葉が祝儀袋の熨斗に似ているとか花が熨されたように若干扁平なのでそう呼ばれだしたとか言われています。
ノシラン











これがノシランの花。といっても未だ蕾です。花期は夏で草丈は30cmから80cm。
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でも今日見つけたノシラン自生株は、ここに根ついてあまり時を経ていなにのでしょう。ひっそりと咲いている程度ですから。

つぶらな純白の蕾に艶やかな葉を持つノシランは、日陰で育ち栽培も容易ですから園芸種の脇役、盛り立て役として家庭で栽培されることも多いとか。開花後の結実はコバルトブルーでこれまた実に美しいんですよ。

日本原産の花を野山で見つけるとホッとします。

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