土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

高知の生き物もどっさり!

生物観察を通じて、海洋環境や里山管理のありかたを素人目線で分析します。

雨のお盆行事に想う
私は若い頃、日本伝統のお盆行事は過去のひとを偲ぶ為だけにあるのではない事を、手結のお盆祭りで学びました。私がそう感じたのはまだ結婚する前のことです。

幼い頃の私にとって夜須町手結はふたつ隣の町。海水浴場現在の場所とは違います)と伊勢海老料理で有名な町が『手結』という印象で捉えていた、自然豊かな海の町でした。

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左:新 右:旧 の手結海水浴場

よもや学生生活を東京で送り帰省後に今は亡き父の勧めでこの場所へ就職するとは思いもしませんでしたし、この地で育った女性を妻に迎えるなどとは想像もしていませんでした。そして手結の人を家族に迎え、手結の町とも深い繋がりを持つようになってから、私も手結の町が今迄以上に大好きになりました。手結はそこを深く知る事によって、住民としての誇りを築ける町です。

そんな手結を持つ夜須町は、2006年の合併により私の暮らしていた野市町と合併。5町村が合併し香南市として新しいスタートを切ったのです。対等合併とされる大規模な合併でしたが、実質多くの面で市の中心として機能しだしたのは旧野市町でした。

昭和末期から高知市のベットタウンとして急激に発達した勢いが野市町にはあり、私の家族もその流れて野市へ来たのです。
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手結の灯篭流し

もちろん、合併した町村それぞれに素晴らしい伝統が今でも伝承されています。そして、私と結婚してから5年間、仕事の関係で大都市での生活を味わった私の新しい家族。そんな経験を踏まえ、私たちにとって香南市で野市町は最も生活をし易い場所であり続けました。

ところが妻にとっての心の拠りどころは、何処で暮らしていても変わりなく夜須町であり続けていると思います。それは単に過去の素敵な思い出に留まらず、未来も手結で暮らす多くの人々にそうあり続ける確信を持つ、誇り高い心の拠りどころなのです。

成人になるまで全く関わりの無かった私も、最も深い想いを抱く場所は、いつの頃からか夜須町になってしまいました。
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手結伝統の盆踊り

それには、いつも私の傍らにいてくれる妻が、生まれ成長していくなかで培った❝ひととなり❞の影響と、夜須町のお盆を迎えるにあたり祭りで創りたい人々の想いの数々が、自身が年齢を重ねるたび心に染み込んでくるのです。それは限られた人だけが抱く故郷への想いだけではない、人として、日本人としての懐かしい想いがこの祭りにはしっかりと伝承されているのです。
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そしてその想いが余すところなく表現される日が手結においては8月15日。このお盆の一日は手結にとって過去と未来をつなぎ、手結に暮らす人と手結を離れた人との絆をつなぎ、手結に所縁のない人にも日本人として生きて来た意味を今一度深く考える機会を与えてくれる日なのです。

2018年の8月15日は、九州宮崎に上陸しそのまま北上した台風15号の影響で湿った空気が流入し手結は突然の大雨と落雷、それに竜巻注意報まで発令されてしまいました。実際に正午頃はものすごい落雷の閃光と爆音が天地を激震させていたのです。

ところが夕方、少し小康状態になると、私の暮らす香南市の田園にも8月15日の手結盆踊り決行の放送が複数回流れたのです。地元のケーブルテレビのテロップで確認しても雷の危険がない限り開催されると。

手結、そして統合合併した香南市民にとっても今や手結の盆踊りはそういう位置づけ、8月15日に行う深く重い想いが根付いているのです。それは過去の歴史が綴る伝統で、危険があれば行わない英断は未来に通じる想いなのです。
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そして時折、突然激しく振る雨の中で祭りは行われその証として恒例の花火も打ちあがりました。その手結名物の水中花火を2018年は三宝山の上から、雨雲と月見山越しに見ました。会場へ行かなかったのは、私がまだまだ夜須町の多くの方々と想いを同じく出来ていない現れだと思いながら。

妻と一緒になれて良かった思いは数限りなくありますが、手結の祭りへ同じ想いを抱き続けられることも、私の人生のなかで明確にそして鮮やかに確信できるひとつです。そしてそれは過去の素敵な思い出ではなく、これからも地域の方々とともに綴り続けられる進行形の日本探しの歩みなのです。
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日本にとって8月15日は終戦の日。しかし夜須町住吉の人々にとって真の終戦はこの日であるとは限らず、海の町ならではの苦く悲壮な歴史がもう一日長く存在しているのです。

夜須にとって、決して忘れることのない不幸な出来事(香南市夜須町手結山の住吉海岸で終戦翌日、爆発事故によって亡くなった111名の若き旧海軍特攻隊「震洋隊」爆発事故)。震洋隊殉國慰霊塔の前で、毎年8月16日に慰霊祭が執り行われています。


私たちの今の暮らしは何によって成り立ち、未来をどう願うかの想いが祭りの真の意味合いだと、こころの手を結う町『手結』の祭りには毎年教えてもらっています。

田園の住宅地の中にヤマキマダラヒカゲ
木立を造っている訳でもないわが家の庭で、珍しい蝶を見つけました。
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森林の日の当たらない場所を好む黄斑日陰蝶キマダラヒカゲ)らしく、庭に配置した日陰にはいたんですよ。

このタテハチョウ科ジャノメチョウ亜科キマダラヒカゲ属のタテハチョウ、1970年に二種に分類されるようになり、現在ではサトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの二種が別種として認識される様になっています。
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香南市の田園地帯の真ん中にある拓けた平野部の住宅地で見ることの多くない森林性の蝶キマダラヒカゲ属。山間の里山で見る事はよくあるんですが、わが家で見たのは多分初めて。

実はサトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲは、分布域によって棲み分けしているといわれています。ヤマキマダラヒカゲはサトキマダラヒカゲよりも北方性で高地性傾向にはあるのです。幼虫食草はイネ科のススキやタケ亜科のタケ・ササ類等、成虫は樹液や発酵の進んだ果実を餌料とします。

いまの季節この住宅地には目立った発酵果実も樹液の出ている木もありません。
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しかもこのキマダラヒカゲ属の蝶、翅裏の紋様特徴はヤマキマダラヒカゲの特徴を表している様に見えます。

キマダラヒカゲ属は暖地では一年二化、時節柄も本個体は夏型です。

狩人蜂と寄生蜂シリーズ
に水が混ざって柔らかくなれば、今日はその関係性を蜂で探ってみたいと思います。蜂には土蜂と泥蜂がいるものですから。といってもツチバチドロバチ、実は以前、個別には記事にしたことがあったんですね。

その時の画像がこちら。
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先ずはツチバチの一種がこちら。ハチ目ツチバチ科の国内では5属21種が記録されているハチ群。成虫は雌雄共に花に来ます。
一方で、
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こちらがドロバチの一種、こちらはハチ目の1科に留まらず、ベッコウバチ科・アナバチ科・スズメバチ科のドロバチ亜科の種がドロバチに含まれるのです。

警察隠語にも引用されているように『泥』一文字で泥棒を意味し、それらしくより黒い色の蜂がドロバチの特徴⁉というのは間違い‼
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ツチバチにも黒い種類はいるのです。じゃあ毛深いのがツチバチか・・・というのは結構的を得ていますね。
花蜜の恩恵に預かる蜂は、花の繁栄が自らの生活の広がりを左右するため、花舞台では植物の期待通り送粉者としての役目を一生懸命に果たすんです。
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ドロバチの仲間オオカバフスジドロバチ
画像はドロバチ科のオオカバフスジドロバチ。ドロバチの仲間も花蜜を求めますが、社会性を持つスズメバチやアシナガバチ同様、体毛は多くはありません。
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ツチバチの仲間オオモンツチバチ
一瞬、体形や色合いはドロバチの仲間の様に見えるオオモンツチバチ。紛れもないツチバチの仲間で、よく見ると花粉をたくさん体毛に付着させ、花を飛び回ります。
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でも、ツチバチとドロバチにはもっと大きな差があるんです。

大きさはそんなに変わらなくてもツチバチは寄生蜂ドロバチは狩り蜂狩人蜂)なんですね。
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ツチバチの仲間キオビツチバチ
ツチバチとドロバチ、幼虫は両方肉食で、♀が単独で対象とする虫を探します。それを前もって巣を造っておいてそこへ麻痺させたまま持ち込むのか、麻酔を打たず虫に産卵し生活の中で幼虫が体を蝕み、自らの成長の代償として他の命を奪う結果は同じでも課程が違う蜂の仲間同士なのです。
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ドロバチは泥を材として営巣を行い、そこに鱗翅目の幼虫に麻酔をかけて泥を固めた巣の中で幼虫を成長させるのでドロバチ。一方のツチバチはゴガネムシの幼虫を幼虫餌料とするのです。それがなぜツチバチと呼ばれるのかというと、土中のコガネムシを土の上から見事に見当をつけ、ピンポイントで土を掘って見つけ出すことでツチバチ。土の申し子のような蜂たちなんです。
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花を介して、植物との関係構築をより強固なものにしていこうとするツチバチたち。そんなツチバチ科のキオビツチバチは花の上で雌雄の出会いがあったようですね。

花に歓迎される努力をしたツチバチへの植物からのプレゼントの様に私には見えました。

最期にドロバチ科の仲間、トックリバチの狩り姿。
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ムモントックリバチの狩り姿
腹部基部が非常に細く締まった体形のドロバチの仲間をトックリバチと呼びます。このトックリバチの仲間は、この様に主としてシャクガの幼虫を狩るのです。
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ドロバチの中でもトックリバチたちは優れた陶芸家。土を練り形の整った坪型の巣を造るんですよ。

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