土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

2013年02月

告鳥 鶯ウグイス
2月27日、前日からの雨も上がり暖かい朝を迎えました。
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香南市の竹林縁では、今年初めてのウグイス囀りが聞こえてきます。まもなく、住宅街の生垣にもやってくるんでしょうね。
ウグイス













ウグイス)学名: Horornis diphone)はスズメ目ウグイス科ウグイス属に分類され、日本ではほぼ全国に分布する留鳥。スズメとほぼ同じ大きさで背中がオリーブ褐色で、腹面は白色といった色彩は地味な小鳥。
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ご存じですか・・・
鶯がホーホケキキョ、ケキョケキョケキョと囀るのを初めて聞いた日を『ウグイスの初鳴日』と呼び、気象庁は、ソメイヨシノの開花日同様、
生物季節観測に用いているんですよ。
ウグイス 囀り












でも、今日聞いたのはそれほど上手ではありません。繁殖前の雄鶯の練習というところですね。日本三大鳴鳥(にほんさんめいちょう)として最も有名な鶯。
オオルリ囀り









鳴き声だけでなく色合いも美しい夏鳥オオルリ
残り2種はオオルリ大瑠璃) と、コマドリ駒鳥)ですから、どんな鳴き声かも知らない人が沢山いるでしょうし、まして姿見たこともない人はもっと沢山いるほど鶯は私たちにとって身近な野鳥。

ウグイス









ところで囀り(さえずり)の意味ご存じですか
ホーホケキョ」と鳴くのはオスのみ、囀り(さえずり)とは繁殖期の雄鳥が発する鳴き声の意。他の鳥に対する縄張り宣言なんです。ちなみに「ケキョケキョケキョ」は囀りを無視して侵入した者への威嚇であると言われています。更に暖かくなって繁殖盛期を迎えると、1日千回以上囀り続けます。

鴬













繁殖期以外での鳴き声が、地鳴きじなき)。鶯の地鳴きは「チャッチャ、チャッチャ」だそうです。地鳴きしてても、殆どの人は、鶯の存在に気づきませんね。

ウグイス













 さて、鶯平野部で本格的に囀り出すのはもう少し先の季節。
でも林縁脇の小川では、ニホンイシガメも冬眠から覚め活動を始めていました。

イシガメ











活動を始めたニホンイシガメ
メジロ














しばしメジロを愛でながら、ウグイスが庭さきへ訪れるのを待ちましょう。
鴬














あと一か月もすれば、私の住む団地にも鶯が姿を見せ、美しい声で囀りだす季節になるのです。

似たもの同士
ヒヨドリツグミ。どちらも冬を代表する野鳥ですね。
ヒヨドリとツグミ










そして多くの野鳥観察家が両種を比較対象しています。食性がほぼ同じ両種は、上画像のように冬期は同じ餌を分け合っている姿をよく見ます。でもこの時期、餌を分け合うのはこの二種に限ったことではありませんし、見分けも簡単なんですが何所となく似てるんで、ついつい多くの人が比べてしまうんですね。
ヒヨドリ
ヒヨドリは、、スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属に分類され、ごく普通に見られる留鳥または漂鳥。
ツグミ (2)
ツグミスズメ目ツグミ科ツグミ属分類される日本へは越冬のため飛来する冬鳥。

体型を比較すると、体長はムクドリが一回り大きいのに、翼開長はほぼ同じ。何より生活史が異なり、ツグミは暖かくなるといなくなってしまします。
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ツグミ                             ヒヨドリ
色彩や大きさで識別できなくても、頭部羽毛が櫛で撫でたように美しく、ツグミのそれは寝起のように逆立ち気味。

ツグミ
通常ツグミムクドリよりも体を直立させてとまるとされるヒヨドリ。でも時々へたり込むようにとまっています。疲れが表に出るタイプなんでしょうか?
DSC02817ムクドリ

ところでこの野鳥、ご存じでしょうか。香南市吉川の漁港で撮影しました。
体長は23cmほど、ヒヨドリよりも少し小さくずんぐりしています。

イソヒヨドリ (4)
イソヒヨドリ

スズメ目ヒタキ科に分類される鳥の一種、磯鵯イソヒヨドリの雌学名: Monticola solitarius なんですよ。
やちょうこちらは雄です。
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香南市夜須町で見つけたイソヒヨドリ雄

不思議でしょう・・・ヒタキ科でありながら種名がイソヒヨドリなんです。
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つまり、ヒヨドリに似ていることからこの和名がついているが、分類上はヒヨドリ科ではなくヒタキ科で全く別の鳥である・・・んですって。 やっぱり両種は似てるんでしょうか?

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三寒四温
ご存じですか、三寒四温
日本では主に春に向う冬に良く登用されますね。寒い日暖かい日を繰り返しながら、だんだん暖かくなる季節の移ろいを連想してしまいます。
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でも本来三寒四温とは、冬季全般に渡る気象現象のこと。寒い日が三日ほど続くと、そのあと四日ほど温暖な日が続き、また寒くなるというように7日周期で(シベリア高気圧の勢力が、ほぼ7日周期で強まったり弱まったりする)寒暖が繰り返される気象現象を現わした言葉なんです。
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元来、三寒四温は中国の季語だそうですよ。
日本における典型的冬型気圧配置は西高東低。島国日本の天候はシベリア高気圧だけでなく、太平洋高気圧の影響も受けるので、三寒四温が大陸部ほど顕著に現われる訳ではありません。そして、冬期は放射冷却現象で晴れた早朝は更に寒い。そのため近年では本来の意味から外れて、春先に低気圧と高気圧が交互にやってきたときの気温の周期的な変化、という意味合いで使用されることが多くなっているんです。


一雨ごとに暖かくなるとか言いますもんね。

二月も下旬になると、
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南国高知、香南市では野に山に多くの花が咲いています。
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梅ですか?
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メジロが花蜜を味わっています。

春の訪れを感じさせる三花、梅と桃と桜、同定法ご存じですか。
桜も桃も梅も、バラ科・サクラ亜科・サクラ属なのでとても似ていますが・・・

桜は(梨みたいに)、枝から花枝が付いて房状に花が付いてるのに対し、桃と梅は、花枝が無く枝に直接花がついてます。
 桜桃(サクランボ)
果実形状を見ればその特徴がよく現われていますよね。
実際には、桜とサクランボ(セイヨウミザクラ)は、属(正確には亜属)まで同じ、違う種ですが極近似です。
梅花
桃は通常花芽2と葉芽1が同じところから出ていますが、梅は花芽が一個づつ。桃花は概して固まって咲き、梅花はバラバラに散らばって咲いてるように見えます。
DSC025722012年春高知城公園の桜(ソメイヨシノ)寒緋桜











香南市の蜜柑畑に咲く寒緋桜(カンヒザクラ釣り鐘状の花が特徴、南方系の桜で原種のひとつです。旧暦の正月あたりに咲く早生種で、ガンジツザクラ(元日桜)と呼ばれることもあります。

いろいろな花弁の形があっても、よく花弁を見ると、原則桜のそれは楕円で先端が割れていて、桃の花弁は楕円で先が尖り、梅の花弁は丸い。
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遠くから見ると、桜は枝の先のほうに花が多く付いて、桃は枝全体に花が付いて、梅は枝の付け根の方に花が多く付いてます。

マダラヤドリバエ
飼育下で蛹化したアサギマダラ、数日で黒色化してしまいました。何が起こったんでしょう。
アサギマダラ蛹DSC02603
蛹に穴が開いています。飼育ケースの下には、5~8ミリ程度の黒色蛹が3頭落下しています。
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蛹の正体はハエ。ヤドリバエという類でアサギマダラの天敵です。

当該アサギマダラ蛹は、香美市香北町岩改で秋期キジョランに産卵され成長、絶食に入った終齢幼虫を市販の昆虫飼育ケースに入れ持ち帰り、採取後3日で蛹化したもので、4日後に確認したときは上の画像のように死んでいました。

アサギマダラ幼虫を宿主とする寄生ハエは複数存在し、その寄生率は50%以上と高く、特に低山地と海岸線の調査地では約80%に達するという論説があります。

ヤドリバエ類による寄生がアサギマダラにとって、高い死亡要因であることが解明されていますが、その中で特に寄生率の高まる低地の生息地では、マダラヤドリバエが主要天敵となっているようです。
マダラヤドリバエ (2)マダラヤドリバエ
マダラヤドリバエ

マダラヤドリバエの寄生戦略
調べてみるとマダラヤドリバエは、寄生バチのように直接アサギマダラ幼虫にタマゴを産みつけるのではなく、その食草となるキジョラン若葉の先端や縁に近い部分に高密度で産卵するそうですよ。アサギマダラ幼虫の存否にかかわらず。

一方、寄主となるアサギマダラ幼虫は、若齢期は消化液を抽出して食草中央部を食べ、4~5齢(終齢)期に葉脈を切断し、葉の先端や縁の部分を食べます。
初齢幼虫と食痕2齢アサギマダラ4
この特徴的なアサギマダラ摂食習性は、寄主植物の滲出液を避けるためと考えられ、まさにそれを利用して孵化から蛹化までの変態日数を逆算し宿主に進入する、マダラヤドリバエの産卵様式は見事です。

つまり、アサギマダラ幼虫は4齢のころ、キジョランの葉先周辺を食べることにより、卵(0.5ミリ程度)を飲み込み、体内で孵化したマダラヤドリバエ幼虫に寄生されてしまうのです。その結果、寄主アサギマダラは蛹期に死亡し、マダラヤドリバエの老熟幼虫がアサギマダラ蛹外皮を破って脱出し、地表に落下して蛹化したのです。
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【アサギマダラ蛹外皮を破って落下したマダラヤドリバエ老齢幼虫と蛹化したばかりの状態】
寄主アサギマダラ幼虫の蛹化からヤドリバエ成虫の羽化までの期間は、気温によって異なり2週間~1ケ月、また20℃における雌ハエ成虫の性成熟期間は約1ケ月、寿命は約2ケ月と長命です。

こういった強力な天敵への対抗策、アサギマダラもまた種を守るために、幼虫時ガガイモ科の植物しか食べないという狭食性でありながら、季節によって食草を替え、広範囲に渡る移動能力を駆使することでこのハエの寄生圧を軽減してきたと考えられています。

昆虫の世界、たくましいですね。

最後の変身
蛹化した飼育下のアサギマダラ。室温を20~25℃に設定すると
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蛹化後20日で、色彩に変化が見られます。成虫となる羽化の前兆なんですね。
どうやらマダラヤドリバエの寄生を免れたようです。
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無事に羽化を迎えるアサギマダラの蛹。
蛹の中が透けて見えてくるんですよ。
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羽化前の蛹はますます黒くなっていきます。色彩変化に気づいて10時間後
アサギマダラ羽化 (2)アサギマダラ羽化 (3)アサギマダラ羽化
良く見ると、蛹内部では部分的に外皮が新しい皮膚と離れ薄い間隙ができだしました。
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そして羽化が始まります。
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羽化して成虫になったのは、雄のアサギマダラですね。
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終齢幼虫からの飼育下観察で、羽化前兆からの経時変化は分かりましたから、今度は羽化の瞬間を自然化で見てみたいものですね。
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後食を始めたアサギマダラ。
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暖かい日に放蝶しましょう。

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