土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

2013年09月

アカネ属集合
香南・香美市において、今年最も早く秋蜻蛉の混群を見たのは、8月多くの蜻蜓‎(ヤンマ)が飛び交っていたこの沢。
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複数種のアカネ属赤トンボが一夜にして出現しています。
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昨日見た時は全くいなかった訳ですから、間違いなく一夜にして出現したんです。
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しかも完全に、成熟し美しく赤きトンボに発色しています。ですから、これまた間違いなくどこからか移動してきてこの沢に集まって来ているんです。
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コノシメトンボ
ナツアカネアキアカネがたくさん集まっています。
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そしてアカネ属、最美の呼び声高いミヤマアカネ

こちらはアカネ属以外のトンボたち
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花穂を出したアシの中では、オニヤンマとハラビロトンボが場所取りの真っ最中。オニヤンマの止ったアシの上にわざわざハラビロトンボが止まるのでオニヤンマが怒っているんです。
本来、日本最強のトンボ、強力な捕食者たるオニヤンマがハネビロトンボに嫌がらせを受ける。
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よく見ると繁殖を終えたオニヤンマ雌のようです。この容赦のない厳しさが自然界。季節の節目では、こういったドラマが数多く展開されるんです。

一日にして
高知の遥か東沖を右折し、遠ざかっていった台風20号の影響で、一日中強風が吹き続けた高知県地方。香南市山間の沢でも、乾燥した空っ風か絶え間なく通リ抜け秋模様。
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新しい季節の中でも、オニヤンマたちは変わらぬ営みを続けています。
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沢の人々の秋は
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ツガニモクズガニ)漁の籠を仕掛けています。
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ツガニの他にヤマトテナガエビ(雌)も獲れています。
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たまらない御馳走ですね。
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こちらでは、沢に入ってアブラナ科の多年草、香味野菜として食材活用されるクレソンオランダガラシ)を採っています。度重なる増水で成長株がちぎれ、新たな芽が食べ頃。日本では外来生物法(ヨーロッパ原産)によって要注意外来生物に指定されており繁殖力が強く、水域一帯に自生する希少在来種植物を駆逐する恐れや水路を塞ぐ危険性があり、上手に人が食材利用して間引くことが必要なんです。

お姉さんたちに、そっと教えてあげました。「この前、マムシがいましたよ」って。
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さて沢のトンボたち、たった一日で昨日迄とがらっと変っているんですよ。つづきは明日。

初秋の物部川水系の昆虫
7月30日に
散策した夏のべふ峡。初秋を迎えた今はどのように変化しているのでしょう。特に夏はまったく見つけることのできまかったアカネ属トンボたちは出現しているのでしょうか。
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永瀬ダムより上流の物部川上流部V字渓谷
一見、物部川の水量や渓谷の様子は前回(7月30日)と全く変りません。
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桜並木だけが色付き、既に落葉を始めています。昨年11月5日に来た時、べふ峡川沿いのヤマザクラが、結構咲いていました。
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昨年11月5日のべふ峡
美しい渓谷の紅葉と桜の開花が同時に見られ不思議な光景でした。落葉の早いヤマザクラはこの場所以外でも渓谷一帯、晩秋にもかかわらずちらほら咲いていたんですよ。

さて、季節の花といえば、、
独活の花ミドリヒョウモン




ウコギ科タラノキ属の多年草
独活ウドの花が秋の青空に映えていました。香り高い山菜として好まれ、日本料理に食材活用される春が独活の季語となっており、活躍するのは花期ではないのです。食材的観点で話を進めると、これは「山独活」。量販店で販売されている通称「白独活」は、日の当たらない地下で株に土を盛りモヤシ栽培様に仕上げたもので、軟らかい食感が現代うけしています。独活は成長しすぎると役に立たない「独活の大木」扱いですから。

ご紹介が遅れましたが、独活に誘引された蝶はミドリヒョウモンです。どこまでも青い秋の空によって種特徴となる色彩が写し撮れていません。

野趣にあふれる季節の花といえば、
スジボソコシブトハナバチアザミの花





山薊
盛期は8~10月で、花は小さくてもハナバチを誘引しています。スジボソコブシハナバチでしょうか。

前回訪問時から探していたアカネ属トンボがいました、しかも相当数。
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一頭づつ確認しましたが全て秋を代表する蜻蛉アキアカネです。
7月25日の汗見川で見た一頭の雄個体以来の再開がやっとどきました。
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でも不思議です。今日確認できたのは全て雌ばかりなんです。
標高500mの山地でも、秋の蜻蛉たちは未だ揃い踏みしていません。複数種のアカネ属トンボが混群したすと、山の木々も美しい秋色に色付き始め、高知の秋は本番を迎えるのです。

秋葉山へ
高知県香美市香北町口西川に位置する『秋葉山』。
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9月21日の記事でご紹介しましたが高知県道385号香北野市線龍河洞スカイライン)から、秋葉山(490m 高知県香我美町) に通じる林道へ入って2、1kmの地点にあります。
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私の暮らす香南市野市町の団地からも良く見える、右手奥の頂上がぽつんと頭ひとつ飛び出ている部分が秋葉山。

旅をする蝶アサギマダラの生態観察を行うアサギマダラの里in秋葉山のシンボルとなる山です。山の正式名称として、日本全国に12以上ある『秋葉山』。お国自慢の名山が多いようで、これまたその山々に共通するのが秋葉神社。今日はその秋葉神社まで行ってみようと思っています。

さて、高知県香美市香北町が誇る秋葉山の凄いところは・・・
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アサギマダラが沢山集まる山なんですね。正確にはアサギマダラの里in秋葉山の会員の方々が、アサギマダラをこの山に沢山集まるように環境を整えているんです。

もともとアサギマダラ旅をする蝶ですから、気候が適正になれば飛来する蝶なんですが、飛来時期に合わせ本種が好む成虫吸蜜花を秋葉山一帯に植え、より多くのアサギマダラを誘引し、幼虫食草を整備して自然下で繁殖にまで導いているんです。
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ですから、本州等からの飛来が最高潮を迎える10月中旬、条件が整えば山あいのアサギマダラ観察ポイントでは、数百頭からのアサギマダラが乱舞するんですよ。

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環境破壊は瞬時ですが、環境整備は日々の積み重ねで終わりはないのです。
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アサギマダラの里in秋葉山の会の目的は、もちろん謎多き旅する美しい蝶、アサギマダラの生態解明を通じ、豊かな生態系を育む里山の価値を一人でも多くの方に知っていただくこと。

非常に前置きが長くなりましたが、今日はその象徴的存在秋葉山へ行くんです。
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さて、秋葉林道を使って秋葉山へはコンクリート舗装の道を車で行けます。つまらないと思われる方は歩いて行かれるようですね。でもすれ違った方々はハイキング気分ではなく、自分との戦いといった形相で2,100mで250m以上昇る傾斜を速足で登られていました。結構キツイんでしょうね、でも自身のペースでゆっくり行っても片道1時間はかかりません。

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秋葉山頂上付近の秋葉神社
両脇深い樹林ばかりで殆ど景色は開けず、代わりに季節の野鳥や昆虫が、耳や目を楽しませてくれます。でもこれが香美市の林業を支える誇るべきインフラ整備なんですよ。この林道整備が、山深い高知県各所の営林業の中で香美市を数少ない収益を上げるモデル地域へと押し上げているのです。この秋葉林道、高知県道30号線の最高点『文代峠』に通じているそうですよ。
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南側の樹林はところどころ開け、香南市香我美町の街と海が見えます。
不思議ですよね、高知で山へ行って写真を撮ると・・・
いつも写すのは、隣の峰ではなく海。よっぽど付近に名山でもない限り、珍しくもないタダの海に向いてしまうんです。林道の道案内も、まもなく(タダの)海が見えてきますなんですから。
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秋葉山の山頂付近に着いても、狭い隙間をかいくぐって写すのはやっぱり海。人間心理として高低差をもって、征服感を誇示したいんですね。私の場合、車で苦もなく来たことも黙っていたら分かりませんから。

標高490mの秋葉山、こんなに高い場所にあるのに東京のスカイツリーよりは低い・・・田舎者の私には頭の整理がつきません。

でもスカイツリーに無いものが、動植物の豊かな生態系(比較対照がおかしいデス)。
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ベッコウバチがクモを狩りました。種はキバネオオベッコウバチです。ハチ目ベッコウバチ科の狩蜂ですが、特有の生態でクモを専門に狩るハチで体長は6cm以上、オオスズメバチよりも大型。クモばっかり狩るんで文献によっては、クモバチ科に改名されている場合もあるんです。

自然界での捕食者と捕食者の戦いはいつ見ても大迫力オニヤンマVSスズメバチとは違い、いつも勝利するのはベッコウバチ、勝因はスピードの差なんですよ。
大型蜂といえば、
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ヤマハギの花に来たミツバチ科クマバチ属の花蜂、皆の知っているクマバチです。
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ミルンヤンマ
暗い林道の中には、複数のミルンヤンマが飛び交い、明るい場所に出るとオニヤンマ。普段時間帯による棲み分けをしているヤンマが、場所による棲み分けをしています。
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オニヤンマ
秋の林道には日々アカネトンボが増えてきます。
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今日は、ヒメアカネを見つけました。
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東南アジアに広く分布する森林性の蝶、スミナガシ墨流)がいました、朱色の口が目立っています。でも不思議なことに、白色斑紋の目立つ翅は春型個体の様相を呈しています。
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美しい発色のホタルガ
葉に溶け込むような緑色のハラビロヘリカメムシ(幼虫)
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こちらはシイ、カシなど、広葉樹木のよく茂った林で見られる翅端がオレンジ色のハマキガ。カラフルな色彩が示す通り昼行性蛾です。
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名前はビロウドハマキガ。神社の鳥居にも止まっていました。
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渡りゆく季節の中で、今だけ限定。一日遊んでも遊び足りない道が、高知にはたくさんあるんですよ。

赤野灌漑溜池、秋のトンボたち
初夏に刈られた農道脇の雑草が再び伸びた、赤野川の近くにある灌漑溜池。秋のトンボたちはどのように変化しているんでしょう。
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実は一ケ月前と全く同じトンボ種なんですね。タイワンウチワヤンマ・ギンヤンマ・コシアキトンボそしてベニトンボたちです。
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種類は一緒でも個体数が激減しています。昨日記事にした鮎たちと同じ体系を呈しています。でも大きく違うところは鮎は未だ産卵期に達せず、これらのトンボ種は全て産卵期を迎え、産卵を終えた順に減少していきつつあるのです。
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つまり、季節は秋

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7月のタイワンウチワヤンマ

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8月のタイワンウチワヤンマ

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9月のタイワンウチワヤンマ

季節の移ろいが蜻蛉の眼差しと体色(粧い)を変えていました。

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