土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

2014年02月

柚子と木材の村
今日は右手に太平洋が広がる国道55号線、安田町から高知県道12号安田東洋線馬路道路)を安田川に沿って馬路村を経由し、久木ダム付近で高知県道54号魚梁瀬公園線へ移り魚梁瀬へと行ってみました。
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魚梁瀬へは、奈半利町から国道493号経由で平鍋ダム通過後県道12号を魚梁瀬方面に進み、高知県道54号魚梁瀬公園線へ入るルートもあります。

山深く、国道からも結構離れた集落でありながら、地域を代表する第一次産業とともに、その付加価値を高める加工産業も共に発達し、地域一体は古くから全国の注目を集めています。
素晴らしいモノ、素晴らしい人、そして高知県の助成が最も成功し続けている、現代において 活力と魅力溢れる山間地域なんです。
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ですから、物流が盛んで道路も整備保全され、しかも絶景、だから快適なんです。
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鮎の川として有名な安田川。川相は名鮎をイメージさせる清流というより、むしろ渓流で豊かな森林と急峻な地形が育む鮎は、全国の利き鮎会でも常時最高の評価をいただいています。

ゆずの村馬路村

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人口970人(2013年7月現在)の小さな村、馬路村は高知県の東部に位置しています。北部は徳島県、東部は北川村、南部は安田町、西部は安芸市と隣接するも、標高1,000m級の山々で隔てられた山深い村。総面積165.52平方キロメートルの96%(内75%が国有林)が山林です。
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村は安田川沿いの平地に、田畑や家々が寄り添うようして小さな集落が点在しています。集落のすぐ後には標高800m~1,000mの山々が迫っています。
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石積みの棚田に石積みの塀

さらに馬路地区から車で30分ほど進むと森とダム湖に囲まれた魚梁瀬(やなせ)地区があり、針葉樹の緑に覆われた稜線が徳島県境まで続いています。

魚梁瀬ダムやなせダム

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魚梁瀬ダム建設地は高知県安芸郡北川村に位置しています。でも貯水池の大部分は安芸郡馬路村(うまじむら)に属しているんですね。
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二級河川、安田川に沿ってここまでたどり着いたとばっかり思っていましたが、魚梁瀬ダム奈半利川(なはりがわ)本流最上流部に建設されたダムです。

電源開発株式会社が管理する発電用ダムで、ダムの高さは四国地方で最も高い115.0メートル。型式はロックフィルダムで、これまた同型式としては西日本最大。ロックフィルダムとは
巨大な岩を積み重ねたダムですが、その中央部は水を透さない性質の粘土で作られています。そしてこれらダムの建設材料は、周辺の山から採取されたものです。

ダムによって形成された人造湖は魚梁瀬貯水池(やなせちょすいち)と呼ばれ、人造湖の規模としては早明浦ダム  さめうら湖に次ぎ、ダム・貯水池とも四国では屈指の規模なんです。


こうした急峻な地形によって馬路村には年間を通じて多くの雨がもたらされ、豊かな森林や河川を維持する源になっているのです。
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豊かな雨量と温暖な気候はスギ・ヒノキなど針葉樹の生育に適しており、特にこの地域で生育される魚梁瀬杉は、高知県の県木に指定されています。
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村の北部に位置する千本山(標高1,084m)には、樹齢300年を超える天然魚梁瀬杉の森が広がり、学術的にも貴重な資源として保護されています。

魚梁瀬杉は、戦国時代以降代々の領主によって保護され、明治以降は国有林として継続的に大規模でな伐採が行われました。半世紀ほど前には村の人口は現在の3倍近くまで拡大、多くの人々が林業やその関連産業に従事していました。

その後国有林事業は縮小し、地域をとわず林業も大きく変わりましたが、魚梁瀬地区では現在でも天然林を活用した様々な商品開発を行っています。また売上げの1%を森作りに還元するなど、次世代への森林作りを積極的に推進しています。
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安田川中流域にいたノスリ
ウグイス












ウグイス
安田川中流域において、春2月下旬にはウグイスの鳴き声が聞かれ、初夏からはオオルリアカショウビンといった夏鳥のさえずりが森に響きます。
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オオルリ
馬路村の鳥に指定されるオオルリは、5月中旬から渓流の近くでさえずっている姿を見かけるそうですよ。

春告鳥と春告草
2月下旬になると香南市の田園では一面に紫の草花が咲きます。
ホトケノザ (2)












草花の名は仏の座ホトケノザ)。といっても春の七草の一つでもある「ほとけのざ」とは別種。春の七草の「ほとけのざ」は、標準和名をコオニタビラコというキク科の植物なんですよ。
ホトケノザ












今、紫の花を咲かせているホトケノザ学名: Lamium amplexicauleはシソ科オドリコソウ属の一年草または越年草。

ホトケノザは、田園で春を告げる艶やかな小花です。
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その紫の草花の中を歩く小鳥もまた、春を告げる鳥として古来より広く親しまれている有名な小鳥なんですよ。
ヒバリ











ご存知ですよね雲雀。和名の由来は晴れた日にしきりに囀る様が印象的なので日晴(ひばり)。春を告げる鳥といえば、日本では鶯(ウグイス)でも世界観では雲雀なんです

ヒバリAlauda arvensis  スズメ目ヒバリ科ヒバリ属の鳥類。種小名arvensisは農耕地の意、草原や河原、農耕地などに多く生息しているんです。ホトケノザの咲く田園で地表を徘徊しながら採食を行う姿。食性は植物食傾向の強い雑食で主に種子を食べ、活動を始めた昆虫、クモなども食べています。
雲雀 (2)











ヒバリの全長は17cmズスメ(同15cm)より大きくスリム。最大の特徴は、後頭の羽毛が伸長し冠羽を形成しています。オスは、この冠羽をよく立て、メスはオスほどは立てないんですよ。

嘴は黄褐色で、先端が黒。後肢はピンクがかった褐色です。


上面羽は褐色で羽軸には黒斑紋。下面羽衣は白で、側頸から胸部に黒褐色の縦縞が入ります。胸部から体側面にかけての羽衣は褐色、外側尾羽の色彩は白。初列風切は長く突出していますね。
タヒバリ











タヒバリ
以前記事にしたタヒバリ。(タヒバリはスズメ目セキレイ科
体長約16cm)。
ヒバリ は農耕地でも畑のような乾いた場所で、 タヒバリは水田、湿地、池沼畔など湿った場所を好むようです。

似た鳥を生息場所で識別するのはとっても有効な手段なんです。もっと紛らわしいタヒバリとビンズイの場合、タヒバリは田圃や草地などの開けた場所にいる場合が多く、ビンズイは林の中など入り組んだところにいる場合が多いんです。

日本ののどかな田園風景、春の風物詩として多数の文学にも登場する雲雀。ヨーロッパでは特に音楽の世界に登用されていますね。雲雀は高尚な鳥なんです。

大寿林
相撲さんみたいな名前、オオジュリンと読みます。正体は鳥、先日記事にした、ホオジロ科ホオジロ属に分類されます。
オオジュリンがいるのは、こういった場所。
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河川の草原や湿原等に小規模な群れを形成し、スズメなどと共に生息しています
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食性は雑食、アシの茎に縦
に止まり葉の鞘を剥がし、中にいる昆虫類を捕食していますね。
オオジュリン (3)









翼は赤褐色の羽毛で覆われ、黒い縦縞状の斑紋が入っています。

冬場オスの頭部は赤褐色ですが、夏になると羽毛が摩耗し頭部はまっ黒くなるそうですよ。
ですから冬羽は雌雄よく似た姿で、雄はやや顔や頭に黒味があります。
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そして、この辺りでは黒い頭部のオオジュリンを見ることができません。オオジュリンは高知では冬鳥、夏前には北海道と東北の一部に夏鳥として移動してしまいます。オオジュリンは国内で渡りをする野鳥なんですよ。
オオジュリン










嘴の基部から頬へ向かう頬線は白く、頸部から腹面も白で、顎線とつながっています。オオジュリンは、スズメより少し大きめで細身、地味~な鳥です。

はなつゆ
ご存じですかはなつゆはなすいと呼ぶ地方もあります。
正体は日本で見られる野鳥の中では、最も小さい部類に入る小野鳥メジロなんです。晩秋頃になると、山林を出て里山や市街地の開けた場所に現れ熟した果実を吸う姿が見られるようになります。
メジロとヒヨドリ









年が改まる頃からは大好物の花の蜜を求め、人の植えた樹の花期に合わせて広く行動し、花に埋もれ小声で鳴き交わす(地鳴き)様子がよく観察されます。
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椿の花とメジロ
昆虫の活性が低い寒い季節に花を咲かせる木は、鳥たちに受粉の期待を寄せ花蜜を提供しています。でも全ての鳥たちが期待に応えてくれる訳ではありません。
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このメジロのように嘴を花の正面から差し込み吸蜜する鳥は花の受粉に関与する鳥で送粉鳥なんです。
水媒花風媒花






花粉媒介には非生物的な水媒花(オオカナダモなど)や風媒花(スギなど)がある他、さまざまな動物媒の花があり、いすれも受粉様式に合わせて特化した、花の形質群に共進化しています。
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鳥は香りに反応が弱く、鳥媒花は無臭の傾向があり、多い色彩は赤もしくはオレンジ色。花は筒状で、大量の薄い花蜜を持つ傾向があるって、『高知県立牧野植物園』のイベント、夜の植物観察ツアーで教わりました。つまり花の特徴を見れば花粉媒介が何であるか、おおよそわかるんですね。

嘴を花の正面から差し込まずに横から破って強引に吸蜜を行い、時に花をちぎって落花させ受粉に殆んど関与しない鳥は、盗蜜鳥と呼ばれスズメなどがそれに該当します。

でも植物だって、盗蜜に対抗するような特徴を身に着け、花筒の防御・防御用の空間・蜜の分散・蜜腺の位置を変える等、常に進化しているんですよ。

太平洋に沈む夕陽
外洋と広く 面している高知県でも、太平洋に沈む夕日を見られる場所は限られています。
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地理的条件以外に、大きな要因となるのが天候。さらに季節によっても、太平洋に沈む夕日のベストポジションは変わるんですって。というのを室戸の夕日に魅せられて、冬期には何度もこの地へ通われるご夫婦に教えていただきました。
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ちなみに、ご夫婦は岡山県の方で私は高知県人なんです。ある意味高知県は本当に凄い所なんです。自らの住む場所の情報を、県外のお客様に熱く語っていただけるんですから。
ここは室戸キラメッセの駐車場で、室戸の夕日を見るにはとっても便利な場所なんですが・・・
今日のベストポジションは、ここじゃないそうです。

港の赤い灯台と夕暮れがバランスよくワンショットにおさまる風景、それが今日のベストショットなんですって。
何故(なにゆえ) かというと、
今日は室戸の夕暮れは見えても・・・太平洋(水平線)に沈む夕日は見られないそうです。
ですから夕暮れの映える室戸らしい場所へ行きましょうって、お誘いいただきました。今日の夕暮れベストタイムは18:00だそうで、まだ一時間近くあるそうなんです。

でも今日私はここで頑張ると、いこじに決めていましたから再会の約束をしてお別れしたんですよ。それならといって教えていただいたんですが、高知で海に沈む夕日といえばダルマ夕日ダルマ夕日といえば高知県西部の宿毛市が有名ですが 安芸から室戸岬にかけての海岸線沿いの方がダルマ夕日を見ることができる時期が長く、室戸では2月いっぱい十分チャンスがあるんですって。

しばらく室戸へ通って勉強しないと・・・ご夫婦と再会の時また恥をかきそうです。
夕暮れまで、しばし室戸の海を眺めていると
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豊かな海にナブラが立ちました。
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すると、
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すかさずミサゴが魚を狩ったんですよ。
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そして、
やっぱりこの場所、今日は室戸の夕暮れベストボジションではありませんでした。
明日があるさ

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