土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

2014年05月

夏を待つ渋川トンボ公園
5月末、とびっきりの沢へ行ってきました。
渋川トンボ公園












この沢は渋川トンボ公園DSC02094












あの丘を越えた谷間一帯に、人によって整備された沢があるんです。
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もともと大規模な砂防ダムの環境整備のために作られた谷間に、複数の水路が引き込まれ人工の沢を形成。この人工的に計算され創り出された自然は防災と、特別なヤンマ(蜻蜓‎)のために整備された環境なんです。

そしてここでは、毎年7月初旬に渋川トンボまつりが行われ、多くの子供達が里山の自然体験を楽しむのです。そのころには、沢まわりの雑草も綺麗に刈り込まれているんですよ。
でも、この特別なヤンマ(蜻蜓‎)が沢をどっさり飛び回りだすのは、まだ3週間くらい先。

今日、沢でみつけたトンボは
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カワトンボ
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ヤマサナエ。いずれも春の沢トンボ、すっかり性成熟しています。

清流の沢といえばホタル。
オバボタル












これはオバボタル。成虫は昼間も活発に活動、ほとんど発光が目立たないホタルです。
林縁のササ類の生える場所には
ゴイシシジミ












黒斑紋を散りばめた翅が美しいゴイシシジミ。幼虫がササなどに付くササコナフキツノアブラムシを食べる(日本種の蝶の中で唯一、幼虫が完全な肉食性)、ですから笹の葉っぱに止まっているんです。

水辺にどっさり集まっている蝶
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イシガケチョウ
です。
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沢の水を飲みに、どこからともなく集まってきます。
林道を高速で飛び回るタテハチョウ。
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アカタテハ
と、赤みの弱いヒオドシチョウ

まだまだ、どっさりご紹介したいんですが・・・とりあえずENDです。
明日は植物編でやってみます。

赤いシリーズ
といってもヒューマンサスペンスドラマシリーズではありません。ネイチャードキュメンタリーなんです。主役はこちら、赤い天牛なんです。ちなみに天牛とはカミキリムシの漢名、長い触覚を牛の角に見立てているのです。
ベニカミキリ












本名はベニカミキリ、栗の花蜜が大好きですから、今が成虫活動の盛期なんです。
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栗の花
幼虫は竹類(モウソウチク・マダケ)を食害します。天牛の多くは重大な農業害虫なんです。
でも子供は大好き、体長15mm前後で赤くて綺麗ですから。
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信号待ちしていたら、フロントガラスに止まりペタペタ歩きだしました。天牛には吸盤があるのです

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赤い天牛は昼行性(天牛は昼行性と夜行性がおり、好天の無風時は双方とも飛翔性が高い)ですぐ飛びます。
今日はシリーズですから、次の赤い天牛は
ホシベニカミカリ










これ又、車に飛んできた天牛。
第二弾はホシベニカミキリです。クスノキなど
生木を荒らす公園害虫です。つまり人が造った環境をも荒らすのが天牛なんです。
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ちなみに青いシリーズもあるんですよ。

芸西村の溜池では
芸西村の農道に、この季節になると出没するのが
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雉(キジ)、
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珍しく今日は雌単独で歩いています。昨年生まれた個体でしょうか、若い雌雉です。
さて道の横の溜池では、
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池畔の木陰で
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さくさんの夏蜻蛉たちが、そっと出番が来るのを待っています。
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暗闇で見るとまるで「電気蜻蛉でも螢のように発光はしていません。
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羽化したばかりの未成熟期は雌雄とも同色。成熟した雄のみ腹部付け根が白色変化するんです。
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よく見ると成熟個体の雄がいました。
この蜻蛉、全身黒色で腹部の一部が、ぽっかり空いているように白色。ですから腰空蜻蛉コシアキトンボ)が正式和名。雌は一生「電気蜻蛉」なんです。
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溜池では、少数のオオヤマトンボも既に飛翔を始めていました。

夏の生態系
安芸郡芸西村和食の赤野川
赤野川












堰堤を越え、今年も若鮎が沢へ戻ってきました。
2014若鮎












しかも圧倒的な資源量です。生活環は異なるも、2014年は回遊魚のウナギ降河回遊)も昨年の約1.5倍の資源量だったそうですね。
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成長度も良好、すでに15cmを超える個体もいます。
こちらは回遊魚のように繁殖のために旅をする鳥、南から北へ移動中の「旅鳥」。
キアシシギ黄足鴫








名前は黄足鴫キアシシギTringa brevipes
チドリ目シギ科の「旅鳥」です。東南アジアで越冬し、シベリア北東部やカムチャツカ半島へ行って繁殖して、また秋に他のシギやチドリよりも早く南下して来ます。けっこう寒がりなんですね。
キアシシギ (2)












全長は25cmほど。勿論、黄足鴫ですから足は黄色、しかも他のシギより短足です。
川中で索餌していますが・・・アユは食べません。水深の浅い場所を歩きながら、エビやカニ・水生昆虫類などを主食とする野鳥です。
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堰堤の亀裂にカニでもいたんでしょうか
旅する魚と旅する鳥。5月末に豊かな赤野川でほんのひととき、接点を持った瞬間。互いを讃え、それぞれの目的地を目指すのです。秋の日の再会を誓って


チョウとガの違いって・・・
よくご紹介するんですが、香南市で一般にみられる「ジャコウアゲハ」と「アゲハモドキ」。
ジャコウアゲハ












【ジャコウアゲハ】
蛾である無毒のアゲハモドキ(擬態種)が、幼虫が食べるウマノスズクサ類によって有毒化する蝶のジャコウアゲハ(モデル種)に標識擬態(ベイツ型擬態)していると言われています。
アゲハモドキアゲハモドキ (2)








【アゲハモドキ】
でも今日は擬態ではなく、蝶と蛾の話。日本では両者を明確に区分していますが、ヨーロッパの国々では同じ仲間として扱っています。分類学的にも蝶と蛾は同じ「鱗翅目」で、区別できるわけではありません。そんな蝶と蛾を日本人は意地になって区別するんですね。
キンモンガ












【本山町にいたキンモンガ】
日本人は、どんな方法で勝手に区分しているかと言うと
例えば色彩的相違、総じて美しくつややかなのが蝶で、色彩に乏しく艶のないのが蛾。でも果たしてそうなんでしょうか。蛾の中にもとても美しい色彩を放つ種がいるんですよ。
成体サツマニシキ






【高知でも観察されるサツマニシキ】
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更に世界には、そんじょ其処らの蝶よりもずっと優雅な蛾がいるんですよ。
ニシキオオツバメガ














世界でもっとも美しい蛾と形容される、インド洋に浮かぶマダガスカル島固有種ニシキオオツバメガChrysiridia rhipheus などは、日本人の感覚ではどっから見ても蝶です。
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【日高村にいたシンジュサン】
形態的相違
は、一部の場所に着目して、
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【コムラサキの触角】
蝶の触角は先が膨らんだこん棒みたい。
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【セセリチョウの仲間】
蛾の触角は一般的に、先端が細く尖っています。でもセセリチョウの仲間の場合は違うんですね。昆虫の触角はとても優れたセンサー、歩行性の強い昆虫は身体直前の空間把握の他、飛翔性に優れる種は気流や熱、匂いや音を感知しています。
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中にはくし状に発達した触角。(ちなみに触覚は探査器で、櫛状の触角を持つ蛾は雄で、同じ種類の雌はとがった触角をしています。蛾は辺りが真っ暗くなると雌のフェロモンを探しなが飛翔するので、この部分が進化し特殊化されているのです。)

止まった時、翅のたたみかたが種別に多様な形態を示すのが蛾、幼虫期に毛むくじゃらなのが蛾。これも傾向的には当ているような・・・
でも、
ルリタテハ幼虫













【ルリタテハ(蝶)幼虫】
これまた微妙。
クマケムシ












【ヒトリガ(蛾)幼虫のクマケムシ】
アゲハモドキ 幼虫













【アゲハモドキ(蛾)幼虫】

ですから行動的相違的にも、昼活発に行動するのが蝶で、夜は蛾なんですね。でもこれは、種としての棲み分けを活動時間によって行っているだけで両者の分類定義にはならないのです。
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又蝶は長時間長距離を軽やかに飛べ、蛾は私のように重苦しくドタドタ少し飛ぶとへたり込む・・・でもこういった行動は日陰に生息する蝶だって同じなんです。蛾の中には成虫になると口が退化した種もいるほど、広く移動しない種が多いのは事実。まして自力で何千キロも移動する種は皆無なのです。
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その分、蛾は羽化直後幼虫期に蝶に無い画期的な方法で遠くまで移動する種も多いんです。
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これらの相違点は例外的なものも多く、蝶と蛾を明確に区分するものでは無いのです。つまり日本での蝶と蛾の区別は日本人の感覚によって、長年自然の中で見てきた経験により包括的に区分した、文学的区分と言われているんですよ。
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勿論、無毒な「鱗翅目」が蝶で、毒々しいのが蛾なんでいう感覚は、正に文学的区分で冒頭の通り全くの間違いなんです。

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