土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

2018年07月

4枚の装飾花でツルアジサイにも似るノリウツギ
リョウブの木に咲く花が、不思議なことに途中から違う花になっているんです。
ツルアジサイ







実はこれ、リョウブの木に異なる植物の木が寄り掛って同じ色の花を咲かせているのです。

つまり二つの木が寄り添って、同じ花期に同じ色で全く違う形の花を咲かせているんですね。ちょっと奇妙でもある光景です。
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最初は花の形から判断して、リョウブの木に蔓紫陽花ツルアジサイ)が絡みついているのだと思いました。
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イチモンジチョウ
ツルアジサイは地上茎から生える根(気根)で他の木に絡みついて立ち上がる蔓性木本植物。アジサイ科アジサイ属の落葉木本で蔓紫陽花(ツルアジサイ)
Hydrangea petiolarisです。

北海道から九州まで日本列島の林縁や岩肌のむき出した明るい崖に自生しているアジサイの仲間なんですね。
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似たような環境に育つアジサイ科イワガラミ属の落葉蔓性木本イワガラミSchizophragma hydrangeoidesは、花期も同じ6月~7月でも、両性花の密集する花序のまわりに縁どる白色の装飾花が花弁状の萼片が1枚
ツルアジサイの場合、装飾花は4枚の花弁状の萼片を持っているのです。
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アシナガバチに擬態したオオヨツスジハナカミキリ
そしてこの木も、枝の先に多数の白色で小さな両性花が円錐状につき、その中に花弁4枚の装飾花が点在するのです。
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そして、この木本もアジサイ科アジサイ属落葉低木、名前は糊空木ノリウツギHydrangea paniculata、
ノリウツギの花期は7月~9月これからもまだしばらく楽しめるんですね。
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ノリウツギの古木幹
ノリウツギは本来、自立能力を有する木で樹高は5mにも達っするも、先端がやや倒れて他の木により掛かることが多く、蔓性植物様にも見えるのです。

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雨が似合う野の紫陽花が終わった後は、青空が映える山の紫陽花も愛でてあげてくださいね。

九州西岸を南下した台風
7月30日の早朝にも、昨日の夕方と逆の方向に薄っすらと虹が現れました。
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未だ台風の影響が残っているのです。

その台風12号は、昨日北九州へ上陸後、当初の予報ではゆっくりと西へ抜け遠ざかっていくはずだったのですが、行く手を高気圧に阻まれ北にも西にも行けず、向いた方向が南。つまり台風が本州を東から西へ縦断した後、再上陸した九州で今度は北から南へ縦断するのです。
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逆進に次ぐ逆進台風の12号。逆方向に進む時は速度が遅いのは常としても、微妙に陸と海の境を進むので比較的勢力も温存されているのです。

そんな台風12号の影響は、雲は多いながらも広域に青空が広がっている確認と思えば、次の瞬間激しい雨。
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台風本体の雲のかかる九州南部や、高知県でも台風の湿った空気の流入で大気が不安定な状態となって、未だに大雨や洪水に対する注意が必要な状態が継続されています。

今後31日にかけて台風はやや発達しながら種子島・屋久島地方を反時計回りにゆっくり進み、その後は西に進む見込みなんだとか。その後はまた猛暑に逆戻りなんでしょうか。

夏の山に咲く純白の香り高い木花『リョウブ』
古には飢饉に備え、法令によって山に植樹されたとされる木本。それが名前由来のなって『令法』なのです。
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ですからリョウブは今でも山の至る所に見られるのですが、その分布は群落ではなく点在しています。
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ツツジ目リョウブ科リョウブ属のリョウブは、個体としての花期より種としてのそれは長期に渡り2ケ月にもおよび、とても香り高い白花が夏中咲いているようにも思えます。
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オオヨツスジハナカミキリ ♀
リョウブの白い花は穂先に総状花序を円錐形に数多く出して、白い小花を沢山つけます。花粉媒体させる虫の誘因力は強く、一心不乱に激しく花蜜を吸う昆虫は数多く、一花あたりの蜜量が十分でないため、過分媒体たちは一か所に留まらず次から次へと移動していき、その度に5裂する花弁はひらひらと雪の様に散っていきます、猛暑の中で。
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今日も多くの花蜂たちがリョウブの花に誘われていました。しかもその魅力に引き寄せられているのは花蜂だけではありません。
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リョウブは成長すると樹高5m以上になる落葉性の小高木。

非常用の生きた備蓄食料となるのは葉。これを白米に混ぜて食べ空腹感を満たす補いをするんだとか。つまり葉の落ちる冬場は救荒植物の用をなさないのです。現在でも『令法飯』の風習は残っているんだとか。特に若葉は春山菜として認識されているのです。
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その樹皮は成長に伴って表面が剥げ落ち茶褐色な斑紋があらわれるとともに滑らかさを増しまるで百日紅のようになります。
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このリョウブの花蜜は極上のハチミツとして非常に人気が高いのです。



台風の逆走

台風12号(ジョンダリ) は、強い勢力を保ったまま夜遅くから29日未明にかけて東海地方へ上陸の模様29日1:00頃、三重県伊勢市付近に上陸)。上陸前の侵入経路も特殊ながら、上陸後の進路予想は記憶にもなければ記録では初めての経路を辿って九州の西海上に抜けると。つまり日本列島を西に進み縦断しようとしているのです。

原因は
日本の東付近にあった寒冷低気圧が台風を西へ動かすように作用。さらには丁度今の季節には勢力が拡大して東に張り出し、猛暑のひとつの要因ともなっているチベット高気圧が台風の北上を妨げるなど、複数の要因が重なった結果なんだとか。
天気図












台風通過後の地域は、通常の東進とは逆に南から湿った空気が流れ込む事で大気が不安定な状態になりやすく、台風一過どころか重ねて雨に対する警戒が必要なんだとか。
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本来あるべき流れに従って移動するものが逆走してきた時の備えは薄弱になるもの。でも台風の進路はその時の気圧配置により予想でき、その後の天候も予測できる以上、準備には万全を期しやり過ごすしかないのです。
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高知県香南市の手結海岸では28日17:00でも海は全くの凪。でも半日後は間違いなく大時化となるのです。
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香南市の平野部では一部の田んぼで稲刈りが終わっていても、主はこれから。時は豊穣の秋ならぬ豊穣の夏の直前なのです。
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台風12号(ジョンダリ) は、香南市への影響も少なく15:00には一旦は青空が戻りました。台風が去った後、懸念された雨も今のところ香南市では心配ない様です。

改めて三宝山の上から香南市を見渡してみた時、この台風以前から気付いていたことがありました。西日本豪雨によって、私がかつて見たことのなかった物部川の大増水が、河口部の形を大きく変えていることが山の上からでも分かるのです。
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そして台風の通過直後に現れることの多い気象現象も同時に見られると思い、物部川の河口へ行きました。

三宝山の上から見た通り、物部川の河口の様子は大きく変化していました。河口が西方向に100m程伸びているのです。

そんな河口を見ていると、
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はるか沖合に今日は間違いなく見えると思っていた虹が薄っすらと現れてきました。副虹も対になって見えます。
陸側の片側はもっと鮮明に見えたんですよ。
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でも今回の台風の影響、これで終わりとはならないみたいです。異例尽くめの台風なのです。



車中の食物連
里山では普通に見られる昆虫たちなんですが、今日はその食物連鎖のつながりをちょっとした変わった場所で体験しました。
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ところで、いつ以来雨が降っていないのかというと7月10日から香南市では記録していないのです。

この期間中も空を見上げると、何日かは光学現象『ハロ』が現れています。ハロは時に「天気が崩れるサイン」といわれることもあるのですが一概にそうとも言えず、この日も雨は降らず仕舞いでした。

そんな高知で7月27日に高知では空から久し振りの雨が落ちて来ました。今日、29日には台風12号の影響が懸念されています。
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香南市に17日振りの雨
さて今日の本題ですが、暑い日中に夏里山へ行くと開けた明るい場所で先ず飛んでくるのがこの虫。
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ウシアブ』です。近頃は里山に家畜が少なくなったので、人が来るのを待ち構えています。私たち田舎育ちの人間は、子供の頃里山で遊んでいて大概この大型虻には刺されています。
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刺すというより吸うが正解な吸血昆虫。有害性はいつ何時増大するかわからない昆虫の一種です。

ウシアブの仲間は複数種いて、人の呼吸で排出される二酸化炭素や発汗による臭いに刺激され飛んでくるんですが、窓を開けず車にいても、既に車に止まって待機しています、車の排気ガスにも反応するようです。
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画像はウシアブの一種でアカウシアブ。ぱっと見、スズメバチの一種ケブカスズメバチと見紛えてしまいます。
この辺りにはケブカスズメバチはたくさんいますから。
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この日も林縁のヒノキ樹に空いた大きな洞に営巣したケブカスズメバチと亜種関係にあるキイロスズメバチを見たばかりだったのです。
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これがアカウシアブの姿です。紛らわしいですよね。アカウシアブは大きさも25mmほどでケブカスズメバチの働きバチとほぼ同じなんですよ。

そして・・・

林縁の開けた場所に車を止め待機していると、樹林に目当ての野鳥が飛んで来たので、窓を開けて撮影しているとすかさず車内へ侵入してきたのが冒頭のアブ(ウシアブ)です。

ところが、
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そのウシアブを追って大きなヤンマも同時に侵入してきたんですね。こうなると、夏野鳥の撮影会は一時断念せざるを得ません。
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ウシアブを追って飛び込んで来たのは『ヤブヤンマ♀』。木立が迫る林縁ですから、明るい時間帯に索餌活動していたんですね。

ヤブヤンマは通常は日の出と夕暮れの一時期だけ摂餌飛翔するヤンマ。黄昏性のヤンマらしく、成熟個体を明るいところで見ると翅色にはハロ現象の様な虹色が薄っすらと現れていました。
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このヤブヤンマはウシアブを狙っていたんですね。捕食時の動物はそれに全神経を集中させ、本来持つ保身防衛機能が希薄になるのです。
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現状が把握できたのでしょうか。自らの立場の危うさを思う動揺が、ありありと複眼に現れていました。

窓を全て全開にするとすぐに飛び出してはいったんですが。
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回りの林では、様々なトンボ種の色々な活動が数多く見られます。ある者は次世代への命をつなぐ準備を行い、またある者は終焉の時を迎え、その力を種を越えて受け継がそうとしています。
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偉大な自然の生態系の一幕が、今日は私の車の中でも見られたのです。

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