魚の正体
昨日の記事、室戸で買った魚の正体は何だったんでしょう。
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これだけ見て正解する方は、一流の食通と言うより太平洋の漁師です。太平洋といったのは通常日本海にはいません。ですので本鮪(ホンマグロ)ではないのです。でも、外皮色、皮下脂、肉質とその色彩、血合を画像で見るとまるで本鮪です。
でも、本鮪のように熟成を待つ魚ではありません。鮮度を楽しむ魚なんです。
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刺身にしてみても、ヨコワ(ホンマグロ若魚)みたいです。
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私は“たたき”にもしちゃいました。
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盛り付けるとこんな感じ。白身の魚は『メイチダイ』を湯引きしたものです。
メイチダイ
メイチダイ
メイチダイは、夏に脂がのり旨みが増す魚。よって夏が旬の魚ですが、盛り付けアクセントに良いかと思いはずみで買っちゃいました。700gで500円でした。
メイチダイ















ちなみに問題とする魚は3kgで3400円でしたから、価格としてもヨコワと同じくらいです。
どんどん時間を逆回ししてみましょう。
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背節の中間点よりやや後ろ部分に最も皮下脂肪が蓄積しています。これは中型鰹鮪類の特徴でもあります。
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腹腔脇が肉厚な特徴もカツオよりマグロに近い形状ですね。
次の画像を見ればたくさんの人がおわかりになると思います。
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もっと、おまけ・・・
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正体、判りましたか
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そう、スマガツオ須萬鰹)。しかも 紋須萬
高知では、ヒラソウダのことを須萬スマ)と呼び、刺身タタキで食べるのみならず漁師町では特に新鮮なマルソウダメジカ)も刺身で食べます。
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ヒラソウダの塩タタキ

ですのでスマガツオ須萬鰹)はモンズマとかホシガツオ、ヤイトといって区別します。
スマガツオの味ですか
ご覧の通りモンズマの味を知らない人は、カツオというよりホンマグロの若魚と思うみたいですよ。ですから味もマグロ的なんです。

特徴を更に詳しく説明すると

成魚は全長1m・体重10kgに達っし、体型はカツオなどと同様の紡錘形、鱗は目の後部・胸鰭周辺・側線周辺にしかありません。

カツオと違うところは腹側に縞模様は出ず、背中後半部に斜めの黒い帯模様が多数走っています。また、生体では胸鰭の下に数個の黒い点が出るのが特徴です。この黒点は不定数で1~7個程度出現しこれが名前の由来となっているのです。
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【特徴的な黒紋】
前述のとおり他の類似種にヒラソウダ、マルソウダ、ハガツオなどがいますが、スマの成魚はこれらより体高が高く美味しく見えますし、実際飛びぬけて旨いです。ホンマグロの若魚よりも旨いですから、私的には

生態は、
カツオほどの大群は作らず単独か小さな群れで行動します。ですので私も時々釣りますが、カツオやヒラソウダのように爆釣したことはありません。
モンズマ
また、沿岸性が強く、若魚は内湾に入ることもあります。ちなみにカツオは塩分濃度変化には敏感で特に薄いのは大嫌いです。食性は肉食性で、魚、甲殻類、頭足類などを捕食。

狙って釣れる魚種ではなく、時に延縄で漁獲される他、定置網などの沿岸漁業でも獲れます。
今日のモンズマも大敷ものです。

室戸や土佐清水では、一年のかなりの期間水揚げされますが、少ない漁獲量は年によって全く異なり専門の漁師さんもいない為、これらの地域へ出向いても確実に手に入る魚ではありません。

旬は秋から今頃ですね。本鰹同様3~4キロサイズの肥えた魚体がいいですね。
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もちろん、ハランボやカマの塩焼きも絶品ですよ