噂の楽園
沖縄美ら海水族館
美ら海水族館











海洋生物学を学んだ者にとってある意味、聖地です。巨大な水槽の中で食性や大きさの異なるさまざまな食性の魚類を飼育し、模擬生態系を作り出す。容易なことではありません。
模擬生態系









極めつけは「黒潮の海」水槽

水族館内の1階から2階を貫く「黒潮の海」水槽は、長さ35m×幅27m、深さ10m、水量7,500m³で世界でも有数の大きさを誇るそうです。
美ら海水族館 (3)








来館者と模擬海洋を隔てるアクリルパネルは高さ8.2m、幅22.5m、厚さ60cm、パネル総重量は135トン。この「黒潮の海」水槽には、ジンベエザメをはじめとする大型のサメやエイなどがゆったりと回遊、来館者の視界にあふれんばかりの海の世界が広がっています。
大水槽上部ジンベイザメ給餌







この大水槽では維持管理の為の給餌解説が行われるほか、上部から水槽を観察する「黒潮探検(水上観覧コース)」(定員制)や水槽に隣接したカフェもあり、沖縄美ら海水族館最強の人気集客スポットとなっています。
美ら海水族館DSC06301






美ら海水族館 (2)










でも、こういった大水槽での多種多様な魚類の一括飼育、実はその前身は高知県の足摺海洋館にあるんですよ
足摺海洋館








足摺海洋館
ここの海洋水槽(大水槽)規模は直径9m、高さ6m、水量約380 t。体長1mを越すシノノメサカタザメ、スギ、ロウニンアジ、ヤイトハタなどの大きな魚をはじめ、群遊するイサキ・ギンガメアジ・フエダイの仲間等約50種類の魚を展示しています。
足摺海洋館大水槽












足摺海洋館、海洋水槽】
今では大したことないこの海洋水槽。でも1975年5月オープン当時は水族館として一世を風靡したんですよ。でもそのあと、様々な問題が出て自然界の食物連鎖を始めとする生きた生態系展示は無理だと、当時の専門家たちに多くの非難を浴びせられたんですよ。でもスタッフの皆さんが、当時の多くの難問を解決していったので、今は普通になり更に巨大化しつつある大水槽による模擬生態系の展示を可能ににたんです。

海遊館(かいゆうかん、Osaka Aquarium KAIYUKAN)のジンベイザメだって、高知県産なんですよ。
って、県外観光に寄せていただいて自身の県の自慢話ばかりを延々する変な中年、よくいますよね。でも自分が逆の立場ばら絶対会いたくない人種です

さて、今日は心行くまで最新人気スポットの技術力と集客戦略を分析させていただきましょう。

そうそう、高知の足摺海洋館。今は存続の危機に立たされています。沖縄の美ら海水族館は、その前進(旧)水族館本体を2007年(平成19年)1月末に使用を休止し現在に至っていますが、立地条件から来る集客力の較差もあり、高知ではそれが出来ないでいるんです。

最新の設備だけが海洋テーマパーク成功の絶対条件ではありませんが、来場者に地域ならではの個性で夢と感動を与え続けることができなければ、生体展示による集客で採算は計れないのです。

生き物飼育がそうであるように、変化への察知と適切な対応ができなければ、それらの存在価値も時に意味を持たなくなるのです。伝統を創るということは、時代への適切な対応をとり続けることでもあるんですね、自分だけの個性を生かして。