鴉の砦への侵入者
香南市の三宝山、山頂の廃城の主は今や山に棲みついた鴉たち。
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切り立った岩盤の要害上に建つ堅固な西洋の城に、ある寒い日の朝、侵入者を発見。
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不適な面構えの侵入者はカラスより一回り以上小さいハイタカ、多くのカラスが陣取る縄張りの中へ単身で侵入してきたのです。
ハイタカは城の上空で旋回。
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もちろん櫓の上で物見をしていたカラスは、それを放ってはおきません。
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先ず一羽のカラスの追尾が始まりました。でも飛翔能力ではハイオタカが上。旋回や急降下で簡単に振り切ってしまいました。

特に、カラスとの空中戦では一時失速したように錐揉み状態に入り、重力にまかせ急降下しいち早く態勢を立て直し旋回して振り切る姿を三宝山の壁面をバックに連続して見ました。
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その後、ハイタカは城の直下に茂る樹々の中に身を潜めてしまいました。

一羽のカラスは仲間を呼び始め、あっという間に20羽ほどのカラスが集まってくると、カラスたちはハイタカが止まっているであろう樹の周りに止まり、多勢で威嚇したりハイタカに迫ったり。
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ところがハイタカは狭い樹々の間を起用にすり抜けてカラスの接近を交わしていくのです。
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そうやってハイタカは、林の中から現れては消え、また現れてと、暫しカラスたちをあざ笑うかのように翻弄。2時間ぐらいここにいました。
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ハイタカの飛翔力、存分に見せてもらいました。急降下するハイタカはカメラでは全く追えません。

さて、このハイタカを初めて見た時、私はオオタカだと思ってしまいました。実際にはそれまでにこの鷹を見たことがあったとしても、10年位前までは皆トビだと思っていましたから。

その後、動物の季節観察の中で野鳥に興味を持ち、真っ先に見つけようと思ったのがオオタカ。そんな時に目の前に現れたハイタカが実際はオオタカほど濃くない眼帯によってオオタカに見えたのです。

実際、両種ともにハイタカ属で私からみれば似てはいるんですが・・・

疾き鷹」を和名由来とするハイタカはその卓越した飛翔運動能力を示すもの。ところが大空をゆっくり旋回したり滑空する両種を見ても、今でも私はどっちがどっちか判りません。

今回は、カラスと接していることでその大きさで直ぐハイタカだと思ったのですが、よくブログを通じ指導してくださる半魚人さんには、両種は大きさだけでなく獲物を狩る姿(何をどう狩るのか)によっても見分けられることを教えていただきました。

一羽のハイタカと長い時間接することのできた、この日もまた忘れられない一日として、郷土のこの場所とともに心に長く刻んでおきます。
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【ハイタカ 2018年12月4日物部川で撮影】