消波ブロックが守るもの
先日、関東千葉県へ上陸した台風15号は、風台風らしく進行方向の右側を中心に大きな爪痕を残しました。高知県西部をかすめるように北上し中国地方広島県へ上陸した台風10号同様に、外洋に面した地域には上陸せず、狭い海上を器用に通り抜け弱体化せずに日本の懐深くへ侵入したふたつの台風。特に台風15号の過ぎ去った後は、半世紀前に高知で見た台風の過ぎ去った後の記憶が蘇った様でした。
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そのなかで、非常に違和感を持ったのは東京湾奥部の護岸設備。消波ブロックは皆無で防波堤も非常に華奢で広域にわたり根こそぎ破壊というよりは、波圧でバタバタと倒されていたのです。
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防災設備は基本的には過去災害を分析して想定、対策され施工されるものでそれには大きな地域差が生まれています。大規模な内湾の護岸工事と外洋の護岸設備は、それが台風への対策ならば今までは違っていたのです。ところがそれが大地震の後の津波に対するものであったなら、それは不十分である様に感じます。

護岸設備には再考の時が来ている様です。
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あくまでも今回の台風は強い台風で、近い将来に懸念されているスーパー台風と比較するとまだまだ弱体なのです。今は900hPa以下、瞬間的には75m/sに対してどのように対策するかを地球環境の激変対策も含め考えるべき時代であろうと考えます。

今日は護岸設備の中でも重要な消波ブロックの事について少し触れてみます。先ず消波ブロックといっても、台風時に限らす日常ずっと海岸の浸食を防ぐ役割を果たしているのが消波ブロックなんですね。ですから海岸から縮小していく砂浜を守るためにも消波ブロックは設置されます。
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この消波ブロックは少なからず地域の生態系に影響を及ぼします。それが海水中に適宜に設置されるとそこには魚が付きます。人工魚礁として集魚力があるのですね。
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消波ブロックで摂餌するハコフグ
陸からそれを観ても結構楽しめます。秋には随分と色彩豊かな魚種が活動しているのが見られるのです。
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ツノダシ
ところが砂浜の浸食を防ぐために海岸陸地の砂浜に長距離に渡って設置すると、ウミガメが産卵できなくなってしまうのです。
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環境整備は人間だけに目配りしてもダメなんですね。
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