秋の渡り鳥集結
香南市では稲刈りが終わって早や一ヶ月。
秋のすき込み










多くの田んぼで秋のすき込みが行われる季節になりました。すき込みの終わった田圃のいくつかでは、その後に水張りを行うのですが、
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そこにはほぼ毎秋、同じ種類の渡り鳥がやってきます。ここ香南市香我美町のこの田圃にも毎秋、水が張られます。

ここは春には渡り鳥が降り立つのを見ない海からは少し離れた田圃なんですが、
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香南市では毎秋、いち早く水が張られる田圃であるために渡りの野鳥がやって来るのです。

そして漁港や海近くの人造湖に飛来することの多いクロハラアジサシもこの陸に入った田圃に少数ながらよく飛来してきます。
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セイタカシギ
この日、香南市の秋田圃でクロハラアジサシに寄り添っていたのはセイタカシギ。見たところ幼鳥のようですが、成鳥は近くにいませんでした。
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それは大体今の時期、9月20日頃のことです。春は速やかに北へと渡るクロハラアジサシは、秋は香南市でゆっくりと時を過ごします。
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そのクロハラアジサシに教えてもらったんですよ、隣の田んぼにはシギやチドリが多数飛来している事を。
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ここにはハマシギもやってくるんですが、この日に見たのはトウネンでした。
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トウネンの群れには少数のヨーロッパトウネンが混群していることを昨年教えていただいなんですが、私には識別が難解です。
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9月16日、水田に囲まれた住宅地の中にあるわが家に、山で色付いた赤とんぼが飛んできました。種はマユタテアカネ。紛れもない秋の赤とんぼの一種です。

そういえば、9月14日に住宅団地で行われた住宅地での自主防災訓練2019 の時、みどりの中央公園をどっさり飛んでいたウスバキトンボを見て、団地の皆さんが赤とんぼが飛び出して秋らしくなったと感慨にふけっておられたところに、私があれは日本伝統の赤とんぼでも秋を思わせる蜻蛉でもないと言ったもんで、妻に楽しい話の腰を折るなと一蹴されました。
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私には人との会話で感慨にふけるより、一人田園に行って季節の灌漑の仕組みと生き物たちの関係を紐解く方が似合っているみたいです。

心にも秋風が吹いているようで・・・