驚くべき予報の精度
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秋サシバの渡って来る芸西村の遠望
自身二度目となる芸西村の考える村での秋鷹サシバの渡り観察

この日はそこへ行く前に芸西村の秋鷹観測地点の位置を香南市の三宝山より遠望。立地を頭に叩き込んで向かいました。
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サシバ観察に適した芸西村の踊り場 標高260m
ここには秋サシバの渡り観察に適した、京清水のような舞台(大勢は危険かも)があるのです。
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しかもここは山頂の観測点ではないものの、太平洋側に連なる山の稜線付近にあり、南西の眺望が下方にまで開けているのみでなく、北等の眺望も水平からやや上目遣いに充分な視界が保たれているのです。
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南西の眺望は絶景
そしてここには期間中、観察条件の良い日に行けば鷹の渡りを観察されているご夫婦がおられとても親切に、渡りをはじめ野鳥全般の生態を教えてくださいます。
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北の稜線からの秋鷹接近を観察
ここでも秋鷹の渡りは殆どがサシバなんですが例外もあり、そんな他の鷹種もお教えくださいます。さらに形成された鷹柱の構成数や種別も速報値的に発表してくださるのです。
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もっと驚くことには、朝ここへ来られ今日の渡りの始まりが11時頃だと発表されるとその通りになったのには実に驚きました。私のような極初歩の巡礼者を優しく丁寧に説き導く導師的な方々に、野鳥の聖地へ行く度に巡り会えるのもこの観察の醍醐味なのです。
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そしてここは、春とは異なる秋鷹の渡りの主要なルート上にあるらしく、その秋鷹ロードの中でも特にここが適地である理由は、この地で幻想的で雄大な鷹柱が立つのが条件が整えば一日に何度も見られるからなのです。
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鷹柱を見る為の気象条件には上昇気流の発生が必須となります。この上昇気流の発生原因は雲。特に積乱雲が形成される為に必要な条件は気象条件の他、地位的条件と複数あるのです。
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ここは太平洋高気圧が幅を利かせる季節、海際に扇状に突き出た二つの丘山に集められた要の部位の稜線奥部にあり、山の斜面を集積された太平洋の蒸気をたっぷり含んだ南寄り風が、山の斜面をの一気に登る地形性上昇気流の発生し易い場所、まさに特別な聖地なのです。

そして、上昇気流が発生するといち早くそれをつかんだ鷹が円を描くように旋回しながら羽ばたきもせず登っていく鷹を見つけると、付近の鷹は一目散に最も高く昇っていく鷹の下へ急ぐのです。そして上昇気流のある場所、発生した時期を見極めそれが保たれている間に一気に、それは肉眼はもとより望遠レンズでもなかなか視認出来ない上空に達し、その後目的地のある方向へ滑空しながら高速かつ省エネ移動していくのです。
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吉川町で見た秋鷹の滑空飛翔
そういえば2017年秋、海沿いを高速で西へと水平飛翔する
秋鷹の渡りを吉川町で見ました
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このあと、渡り途上の鷹たちは再度上昇気流の湧き立つ場所を見つけまた天空へと昇り水平的に滑空移動を繰り返し越冬地へと近づいていくのです。
ハヤブサ幼鳥ハヤブサ 秋の渡り








考える村上空を渡っていくハヤブサの幼鳥と成鳥
ハヤブサの様にこの方法を移動手段とせず、専ら羽ばたきによって渡って行く鷹もいるんだとか。元々サシバやハチクマとは移動距離のスケールも異なっているのです。
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さて、秋鷹の渡り観察のホットスポット『考える村』。ここは夜になっても街明かりが遮られ、空気の澄み切った場所でも有名な地です。

住宅の中には、大掛かりな天体望遠鏡を備えたドーム型建造物も見られます。昼は南西へ風に乗って流れる季節の野鳥を観察し、
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夜の帳が下りる頃にはドームが開き出し、天体ショータイム!
日本有数の天体観測所となっていて、世界的なコメットハンターが観測所として活動しているんだとか。ここは彗星の聖地でもあるのです。
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芸西村の眠らないというより・・・眠れない夜、都会の喧騒とはかけ離れた、静寂な空間に包まれた天空の不夜城の様です。
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