沖縄でミミジャーと呼ばれる海水魚
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沖縄本島の鮮魚流通 内がヒメフエダイ
秋になると熱帯・亜熱帯海域の魚種が釣れ出す高知県。中には先入観を覆すほど、衝撃的に美味しい海水魚も複数いるのです。暖海の魚は総じて美味しくないという先入観はどこからどこから生まれてくるのでしょう。

私達は自身が暮らす地域で、日本人が培ってきた食文化の中で多くの魚種を食材活用してきました。どんな形と色をした魚種が相対的に美味しいかを経験値として既に確立しています。そして、それは一般的な地域の家庭料理で美味しいことで高く評価されるのです。

ですからわが家でも、美味しい魚なら先ず刺身で美味しい事が日本的な加熱処理を施す料理よりも優先してしまいます。生で旨くてなんぼ的な高級魚の指標が存在し、原魚が旨くてこそ料理も旨いと思い込んでいます。つまりその分、魚種そのものの旨味に頼りその奥底に潜んでいる美味しさを掘り起こす努力には欠けているんでしょうね。本来の美味しさが生で、その風味を損なわないことを最大重視する傾向にあるのです。

このblogでも複数回記事にした沖縄の三大高級魚。スジアラ(アカジンミーバイ)・シロクラベラ(マクブー)と最後の一種はハマダイ(アカマチ)とする説とハマフエフキ(タマン)だろうという人も少なくないのです。
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スジアラアカジンミーバイ)】
その内、ハマダイとスジアラは日本料理を一通り制覇されたと豪語する食通が様々な日本料理で食材活用して食しても間違いなく美味しい魚であると思います。
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スジアラの身 焼切りと刺身

実際、ハマダイスジアラは西日本の海域では不安定ながら水揚げされ、希少性の評価も相まって超高級魚として流通。私も5年以上追い求め、何度かはお目にかかりましたがそれは漁港での事。相当な覚悟で買い求めようとしても手に入りません。高知における入手の難易度はシロアマダイアラの比ではありません。
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沖縄でのミーバイ刺身
そしてシロクラベラとハマフエフキ、この二種よりも普段私達が嗜む料理だとより美味しいのではと感じる魚種が沖縄でミミジャーと呼ばれ多くの人々に愛されるヒメフエダイ、今日の主役なのです。といっても高知では先ず食材として流通していません。漁港や鮮魚市場でも見たことのない魚種、わたしも沖縄の海鮮料理店で一度しか食したことのない魚なのです。
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濃厚なうま味を感じるフエダイ属の刺身
フエダイ属の魚は総じて旨いのですが、ヒメフエダイもその一属です。それは南方系独特の原色豊かな色彩であっても揺るぎないものです。
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フエダイ属の煮つけ
フエダイ属の最高峰はフエダイであっても、それとそん色ない旨い魚は他にも少なくないのです。例えばナミフエダイも今日の主役ヒメフエダイも。そしてそれらは高知で食材流通していなくても、その未成魚は秋になると高知でも釣れるのです。磯釣りの外道として。
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ということで、長男にそれを釣ってもらいましょう。この日は室戸の防波堤で型の良い磯魚を釣ろうと出かけたんですが、海が荒れて潮通しの良い場所では竿が出せず仕舞い。
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オキフエダイ未成魚
そんな日は、堤防の内側で熱帯から亜熱帯域のフエダイの未成魚が外道として釣れてしまうのです。それらは小型で雑魚ですから食べはしませんが、余りにも美しいので飼育経験はあります。
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ヒメフエダイミミジャー未成魚
ヒメフエダイ








もともと美しい魚種であり、しかも目まぐるしく色彩変化するのが飼育の魅力。食材活用する場合も中型魚までに留めるべきで、大型になるに従いシガテラ食中毒への懸念が高まる海域の海水魚。美味しい以上に食材としての危険性は理解しておいてくださいね