いつか来るスーパー台風
発生直後からその進路が懸念されていた台風19号。当初の予報通り、高温海域で急速強化され日本に接近し、当初の予想よりは東へ東へと流れ静岡県に上陸。高知には影響が殆どなかったのですが、上陸した地域より東北方向側は経験したことのない豪雨に長時間見舞われ、一夜明けた13日には震え上がる風水害状況が明らかになりつつあります。
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今回は台風の直撃を避けられた高知県
私達、高知に半世紀以上生きてきた者はその痛みを何度も何度も経験、生きる気力も失せるほど完膚なきまでに打ちのめされ続けてきました。
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'98高知豪雨
その都度、災害を被った地域は同等の災害に対して再び被害を受けないように防災設備を強化し続けて来ました。
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香南市では今も機能する香宗川遊水地
それまで内水面の治水は、堤防強化と併せ氾濫時に遊水地を設け居住区への浸水を伝統的に防いできました。ところが現在ではそこも住宅地になり、鉄砲水に見舞われたり地滑りの履歴を持つ場所も、交通の便が良ければ災害補修を施し人が住む様になっています。

近年の目覚ましい土木技術の進歩により、人は今までにはなかった土地改良を行い利便性を手に入れました。そして、それを更に押し進めるように河川近くの湿地や低山の斜面を造成し居住地域としてきたのです。

今回、一晩中放送されていたNHKのアナウンサーが連呼した言葉は、普段災害の危険性を感じない地域で災害が発生しかねない状況、まさにその通りだったのです。もしもの時に働いた安全弁の多くが今は取り除かれているのです。

そこに過去以上の風が吹いたり、降雨があればその時一番弱い場所が壊れるのです。今回は今回の災害に対処できる補強が復興の過程で施されます。それでも、未来の大規模災害が過去の災害内に収まる保証はないのです。更に台風や豪雨といった気象現象の激変が、今後軽減されると唱える専門家は皆無なのです。

少なくても、私たちは自身が暮らす場所を徹底的に分析し、ある時期には自らの生活基盤を放棄し逃げる想定を普段からしておかなければならない様です。そうやって何度でも人生に挑戦できる逞しさを手に入れるしかないのです。

そして災害が発生した後ではなく普段の我慢、小さな不自由に甘んじ、少なくても先人から受け継いだ環境を未来に向けて受け継いでもらう努力をしなければなりません。

勿論、田舎暮らしを選択していればこそ感じる想いではあるのですが。