生物相の移ろいで感じる季節変化
11月に入り数日が過ぎたある日、香南市岸本の田園でニュウナイスズメの大群を見ました。
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ニュウナイスズメの大群は、香宗川沿いを走る電線に、見えなくなるほど遠方まで連なっているのです。

十年前この光景を見ても何の鳥かを確かめる気はなく、また見たとしても今日はスズメがやかに多いとしか思わなかったでしょう。でも今は毎年この季節になると、そろそろニュウナイスズメが北日本から越冬しに戻って来る季節だと、それを注意深く見守っているのです。ニュウナイスズメは一年の半分を別の場所で過ごすスズメ科スズメ属なのですから。
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生活に身近な生物の季節の移ろいを見て四季を感じる楽しみ。特に古より馴染みの深い生物現象を毎年定点観測することで、自身の暮らす場所の季節の進み具合を過去と比較したり、同じことをしている他の地域のデータをネット検索して比較分析し記録に残すことは実に面白いことです。
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ニュウナイスズメと同じように日本の北部から秋ここへ飛来し春暖かくなるまで過ごしていくチョウゲンボウ。一方、同じ季節に現れる小野鳥ジョウビタキはもっと遠くから冬越しにくる冬鳥です。
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夏にも少数は見られるものの、秋になると個体数が増えるミサゴやモズといった野鳥もいます。
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そんな季節、林縁を渡るメジロの群れの中に、
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晩秋には南方へ移動して、いなくなっているだろうと思っていた野鳥を見ました。リュウキュウサンショウクイです。

温暖化によって北上が指摘される本種は夏鳥サンショウクイに対しての環境圧迫が懸念されている野鳥です。

文献には、同じサンショウクイ属でも夏鳥サンショウクイとは異なり、リュウキュウサンショウクイは高知では留鳥化することが記されていました。
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五十歳を過ぎてから始めた野鳥観察、毎年の発見もたくさん。実に面白いです。

全国区で日本人に愛される庶民的な小野鳥ヒバリ。
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留鳥として様々な場所で周年見られるヒバリも今の季節は田圃に大群を成し集結しています。
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好天で日中気温の上昇したこの日は、多数が農免舗装道に身体を擦り付け寄生虫を落としていました。

夏場は、ツバメにもよく見られる行為です。
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これは北から飛来してきたツバメでしょうか。冬になればここに凄い数の越冬ツバメたちが集結してきます。

昨年冬は、物部川河口域では越冬ツバメが少ない様に思いましたが今年は早くも百羽ほど集まっています。
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ミサゴが大きな鮎を捕まえました。

物部川下流部に落ち鮎が集結する季節になったことを野鳥が教えてくれるんですよ。