換羽期に入ったカワセミ
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堰堤の貯水池でブラックバスの稚魚を捕食するカワセミ。ここで餌料にしているのは、このブラックバス(オオクチバス)やブルーギル。

日本では特定外来生物に選定されている両種で、変則的な生態系もカワセミにとっては大いに役立つ、新しい食物連鎖となっている様です。
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しかしながら、それは地域それぞれのあるべき生態系に環境圧迫を及ぼすことが立証されている外来種の人為的な放散を肯定しているものでは決してありません。カワセミ自体、環境侵略性の高い外来種がいなければ、本来捕食していたであろう在来淡水魚を捕食して生きていたはず。
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仮に、外来種の営みを狩りてカワセミが個体数を増加させ続けたとしても、そこには生態系のバランス維持において、新たな問題発生の懸念が生まれるのです。
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ですから、ここのカワセミたちは、人がいつの頃からか遊興目的で自然環境を弄びだした行為に対し、自らは今もそれをくい止めようとしない限られた人に代わって、それらを積極的に駆除してくれていると考えるべき。むしろ、その変則的生命すら自らの営みに取り込んで、決して相手の生まれて来た事実を無駄にせず生かす清らかな心根を感じ、人は今行っている行為の意味を深く考えるべきなのです。

自然は人が忘れている多くの大切なことを思い出させてくれます。
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そんな自然環境の中に身を置くカワセミたち。前の一羽が嘴に咥えているのは餌料ではなく、毛づくろいした自らの羽毛なのです。
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カワセミは今の季節、日向へ出て来て暇さえあれば毛づくろいを行い、浮いた羽毛は嘴て啄んで捨てています。
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その羽毛は、身体から離れても構造色で色褪せることも無いため美しいまま。
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出来れば一羽根だけでも標本として頂戴したいものですが、それが捨てられるのは残念ながら大きな貯水池の中なのです。
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この日はそんな換羽期のカワセミに出来るだけ近づいて写真を撮って見る事にチャレンジしてみました。

ダム堰堤に身を潜めて、カワセミが近くへ飛来するのを待っていれば、それは比較的容易なのです。
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勇気をもって自分史上最もカワセミとの間合いを詰め、その距離は息遣いまで聞こえてきそうな約5m。

どこの部分からどう生え変わるのか、カワセミの換羽の様子が分かる画像だと自画自賛しています。
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換羽中であっても、カワセミは実に美しいのです。

そして、この貯水池の周りではカワセミ以外にも多くの野鳥が換羽期に突入しています。この日は24節気の第13節『立秋』です。
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最後に、

換羽期ではない時に撮影したカワセミの輝きを追記します。
カワセミの輝き








これは安芸市赤野川の鉄橋で撮影したカワセミ。

至近距離で斜め下のカワセミを撮影したものです。カワセミはこの角度で見た時の輝きが最も素晴らしい様に思います。