大いなる季節外れ
紅葉と桜












晩秋 紅葉の中で咲くサクラ
春に咲く花が秋にも咲くということは大して珍しくない事なのかも。梅や桃、桜などは今の季節ちらほらと枝先に咲いています。

ではこの花はどうでしょう、私は秋に咲いているのを始めて見ました。
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しかも1・2輪などという蕾の数ではなく本来の早春と同じ勢いで咲こうとしているのです。そう、10月下旬の冷たい雨に濡れて咲く花はハクモクレン。ですから本来の花期は3月下旬から4月上旬で、高知でも未だ冷え込んで霜が降りる朝もある頃に春を告げる大きな白花です。
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その花が秋も深まり南国高知にも再び霜が降りようとする季節にもう一度大輪の花を満開に開こうとしているのです。そして10月23日は二十四節気の第18 霜降(そうこう)なのです。

そういえば妻の里山でも夏に再びハクモクレンが咲いたと聞きました。でも、それは2・3輪のことだったとも。
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翌日、これを見て自宅近くの他の多くのハクモクレンの樹も見て回りました。しかし白い花が咲いている樹はありませんでした。

しかし、ハクモクレンの黄葉から落葉の季節にはまだ早い今、花の咲いている樹だけは明らかに葉の数が少ないのです。

10月に花を咲かせたハクモクレンの樹は海沿いにあるので塩害を受け落葉したのか、本種の害虫として知られるコブシハバチ等によって激しく食害を受けたのか・・・
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そしてこの未だ瑞々しい樹でも、よく見ると葉が少ない枝には10月中旬になると多数の新芽が目立ち始めます。しかし実際にはその花芽は7~8月には作られているのです。

ソメイヨシノ同様に、花が咲いた後に葉を広げるのがこの樹。そして最も枝の先で膨れる芽、頂芽は花芽であると思われていますが、頂芽にも細長くスリムに見える葉芽は存在します。
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余談ですが以前、梨篤農家の友人に聞いたのですが、本来は葉芽だったものが成長段階で花芽に転じ花を咲かせ結実に至る場合もあると聞きました。因みに葉芽が転じて花芽となり結実した果実は本来の果実と比較して味が劣るんだとか。しかし大きく美しく成長することは同じですから、篤農家ではそれを花の段階で間引く(摘花)するそうです。
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さてこの後、秋花を咲かせたハクモクレンはどれほどの花を咲かせ、来年の春はどうなるのでしょうか。楽しみにするのは酷ですが、とても興味深いのです。