秋の怪談話し皿屋敷はどこにあった
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白壁の塀を登る虫。なんか❝
いちま~い、にま~い・・・❞なんて聞こえてきそうな。多分、長女の影響です。彼女はご飯になると、キメツのなんとかいうアニメを再生して私の前で見だすのです。

この白壁を登る虫、一見タテハの幼虫に見えて実はアゲハの幼虫。幼虫終齢期までこの色と多くの突起を持って貫き通すアゲハの幼虫は他におらず、極めて特殊な存在なのです。食草はアルカロイド系の毒性物質を有し古は生薬として珍重されたウマノスズクサ。そうです、今日は怪談昔話なのです。
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因みに本種はジャコウアゲハの幼虫で、この武家屋敷の様な白壁を登る目的はここで蛹化するのです。
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前蛹
蛹化した姿がこちら。この蛹は江戸時代、播州赤穂で『お菊虫』と呼ばれていたことで知られているのです。
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蛹化
それはよく見ると、身体の最後部を糸で固定し皿にではなく更に肩も糸で縛って固定している。これはアゲハの蛹に見られる帯蛹といわれる蛹化の際にとる身体固定形式でこの蛹に限ったことでもありません。
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それより蛹の容姿が特殊で、まるでちょっと怪しげな着物柄の武家屋敷の奥女中が縄で後ろ手に縛られ身体を拘束されている様⁈
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寛政年間に播州で大発生したとされるこのジャコウアゲハの蛹を見て、晩秋ではなく播州の武士はお菊を想像したそうです。
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ところでこの皿屋敷の所在地、この播州だとか江戸の番町だでけでなく日本各地にある様で、わが土佐の国の幡多地方にもそんな話が残されているんだとか。
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でもわが家は全然大丈夫です。片手が不自由な私は食器を洗う際に落として割り回るので、妻が一生懸命パンを買って、割れ難い皿を収集してくれましたから
ジャコウアゲハ











ジャコウアゲハ