けあらしだるま朝日
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今年初めて見るだるま太陽は、今までに見たことのない特別な❝だるま朝日❞でした。

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週半ばに来た強い寒波が抜けたと思っていた2月20日の土曜日。朝の内は限られた場所に冷気が残っていた様です。
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例えばこの外洋に面した宇佐湾。宇佐大橋を隔て、その奥の浦ノ内湾から、海水面だけでは収まり切らない大量の蒸気霧❝けあらし❞(気嵐とも毛嵐とも現わします)がどんどん溢れ出してきて10mほど上で二層に分離しています。上を流れる濃い霧は、海面からわきあがるけあらし❞由来とは思えず周囲を山で囲まれた湾の地形で発生した霧が風によって湾口へどんどん流れ出している様に見えます。

今朝の宇佐の上下二層の霧現象はまるで壮大な川霧で有名なお隣愛媛県の『肱川あらし』に匹敵する勢い‼ それにはこの地形が創り出す特別な条件が重なり合って内湾から溢れ出すし幻想的な霧
を生み出しているのです。
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この浦ノ内湾は土佐市宇佐町から須崎市浦ノ内西分まで分け入る横浪三里と喩えられるほどに細長い内湾。正式には私たちが言う宇佐湾と浦ノ内湾をまとめてが地図の上での浦ノ内湾で、湾長実測は環境省によると8.8km、湾口幅1.24kmなんですが、この宇佐大橋のある狭間は300m程しかなく、それに流入する大規模河川もないという半閉塞的な珍しい内湾なのです。
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立目ぽんかん
しかしこの湾の恩恵で周囲の集落は温かく、一帯はポンカンのブランド産地としても昔から有名なのです。しかも冷気も籠り易く、朝晩の大きな気温差によって高糖度と適度な酸味が絶妙にマッチした奥深い味わいのポンカンを産することが出来るのです。
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今朝はそんな特別な立地条件を立証するかのような気象現象が見られた超特別幸運な朝だったのです。
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大量の蒸気霧❝けあらし❞は宇佐湾全体を覆い尽くし、今朝の湾はまるで温泉の様。そこにまもなく朝日が顔を出すのです。
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昇る朝日は水平線付近に厚い層雲が掛かっていなければ、それは寒い季節だと必然的に❝だるま朝日❞となります。つまりお風呂に入る達磨様の姿が見られるのです。
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湯気に包まれ揺らめくだるま朝日
それが見られるのは短時間ではありますが、沸き立つ湯気で達磨様が湯にのぼせてくるようにも見え実に幻想的。
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やがて達磨様は湯から上るのです。

記憶に残る特別な朝‼
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この幻想的風景が見られた2021年2月20日は、高松地方気象台が四国地方に『春一番』が吹いたと発表した日でもありました。

日本海の北部を通過した低気圧によって、早朝とは変わり南海上から暖かい空気が流れ込み、西寄りから南寄りのやや強い風が吹き、この後急激に気温が上昇したのです。午後は室戸岬で17.1mの風速を記録したんですよ。

今までに見たことのないだるま朝日の見られた日は、昨年より8日遅い四国地方の春一番とが記録された日でもありました。

大自然のスペクタクルは、予期していた気象現象と全く予想もしていなかった気象現象が、いくつも重なって現れたものでした。

記憶に残る特別な朝、早起きして1時間かけて来た甲斐がありました。