ロックガートと呼ばれる形式の柵
香美市の山間を縫う様に走る県道。この県道に関わらず山間部の林道では道路際が林縁の山斜面に接する場所で、落石や倒木、更には地滑りの危険のない場所はまずありません。
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落石といっても様々。生身の身体でそれに見舞われる場合と、車の車内にいる事で守られる事例があったとしても・・・
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それにも限界があるのです。例えば普通自動車より遥かに思いこんな落石が斜面を転がって来たら、
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車内にいて云々とうい安心は自動車ごと吹っ飛んでしまいます。

これが実際、山道を走行する時に遭遇するかもわからない危険なのです。

そんな高知県の山道には様々な防災対策が施され、落石を軽減するリスクに応じた多様な落石防護柵が設置されているのです。

よく見れば野鳥がいっぱいの落石防護柵
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例えばこの
落石防護柵は『ロックガード』と呼ばれるタイプの様です。
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よく見ればフェンスの上段に止まるルリビタキの♂
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続いてルリビタキ♀もフェンス上段に
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金網とワイヤロープ、支柱の塑性変形によって落石エネルギーを吸収する構造の『
ロックフェンス』タイプ落石防護柵の支柱を更に強化することにより、

金網とワイヤロープ越しにも
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主に金網とワイヤロープで落石エネルギーを吸収し、支柱の変形がほとんど起こらない構造に強化されたもの。

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道路際に強固なコンクリート基礎を造り設置されます。
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支柱間隔は6m、その間には基礎に固定されない補助中間支柱を設け、フェンスの高さは1.5~3.0mまでが標準仕様。
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間隔保持材により落石の「すり抜け」現象を防ぐというもの。
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でもこの野鳥はこのネットを自由にすり抜け往来しています。
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網目の大きさは、ほぼルリビタキと同じ大きさに見えて、ルリビタキは完全に落石防護柵をフリーパス。
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それもその筈、全長がルリビタキの2倍に及ぶシロハラも・・・
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この防護柵の網目の隙間を抵抗なく通り抜けて行くのです、まるでマジックショーみたいに。
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鳥は羽毛を纏っていることで、見掛けの大きさと真の質量とに大きな隔たりが生まれて来るのです。
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自然動物は時に人工物を巧みに利用して生活しているんですね。
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次回は、もう少し詳しくこの使い心地を野鳥たちにインタビューしてみましょう。