土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

カテゴリ: 沖縄島と宮古列島と八重山諸島

ちょっと変わったご当地自慢
目に映える青色をした生き物は幸せの象徴ともされ、多くの人々がそれを探すとか。青色の蜂も幸せを呼ぶとされ、探されているようですね。今日はそんな蜂の紹介です。

まず、西日本で有名なのが『
ルリモンハナバチ』。この青い蜂は特に探さなくても、季節がくればいるところにはどっさり見られます。その季節とは、8月のお盆頃から9月の初旬、どっさりいる場所は北川村「モネの庭」マルモッタンです。
8ccf5d1a[1]













ここでルリモンハナバチが最も好む花が女郎花オミナエシ。幸せを掴みたければ是非、訪れてみてください。だからと言ってルリモンハナバチを掴んではいけません。温厚な蜂ですが、捕まえられると刺します。

そしてもう一種、高知でご当地青い蜂を紹介します。

こちらの青い蜂はここへ行けば見られるんですよ‼ という場所を私は知りません。その分、見つけると密度の濃い幸せに肖りそうな気がします。
0014b1ad[1]












この蜂の名は青蜂と綴られ、読みはセイボウ。その中(セイボウ科)でもミドリセイボウ属のミドリセイボウだと思います。この青蜂、妻の家の法事に行ったとき、私の肩に止まった後、息子の手に止まってその美しさに驚いたのですが特に幸せが訪れた実感はなく、よくよく考えると妻のご先祖様が息子との絆を大切にと諭してくださったのかと理解しました。子供との絆が強いことは幸せに違いないのです。

ということで、青い蜂は人にとって幸せを呼ぶ蜂であることは、私たち単純な親子には立証されたのですが、実はこの高知のご当地青い蜂両種には他にも共通点めいた生態があるのです。この蜂たちを有り難くない存在とする昆虫がいるのです。

ルリモンハナバチは、他のハチの巣に労働寄生し、セイボウの幼虫は他のハチに寄生して幼虫を成長させるのです。両種共に生態が他の昆虫に大きく依存する分、環境の変化には弱い蜂たちなのです。

さて、私たち親子は更なる幸せを求め南の島(宮古島)にも行ってきました。
ミナミアオスジハナバチ (2)













この光沢のある青い筋紋の蜂。宮古島にはどっさりいました。お気に入りの花はクサトベラのようです。
514defae[1]












南西諸島にもBlue Beeは複数種いるようですが、本種はミナミアオスジハナバチでしょうか。
南方の蜂は実に艶やかです。
IMG_4219












艶やかといえば、クサトベラの花にはこんな蜂も。オキナワツヤハナバチのようです。

昨日、7月19日は関東甲信、東海、近畿、中国地方に続き、午後1時半には四国でも梅雨明けしたとみられると発表がありました。いよいよ明日から小中学校では夏休みです。

紋羽って
ご存知ですか『紋羽モンパ)』  粗地で柔らか、起毛させてけば立った綿織物をそう呼びます。

そも、高知で紋羽(モンパ)といえばコレ。
be091be4[1]










高知の紋羽
モンパは海老、イセエビ下目セミエビ科セミエビ属の
蝉海老(セミエビ)を高知では何故か紋羽海老と呼ぶんですね。けば立った多毛にも見えず、ましてや柔らかさとは程遠い表皮が何故紋羽なのでしょう。ずっとそう思って高知で暮らし、不思議に思いながら紋羽を食べてきましたが、蝉海老は私が生まれるずっと前からそう呼ばれ続けているのです。

強いて言えば、色合いが紋羽織物のそれに似ているようにも見えるのですが・・・
f45a5550[1]











紋羽海老は、主に熱帯から亜熱帯の海に生息する海老、日本近海では千葉県以南の外洋岩礁域に分布し南下するほど個体量は豊かになるのです。ですから、高知辺りでも『
幻の海老』といって珍重される、大型で甘味の強い海老。漁港で地消される個体は、結構安価に手に入るので家庭で調理して食しています。

当然、沖縄地方へ行けばこのセミエビの資源量は多いのですが、南西諸島で紋羽と呼ばれるのは動物の海老ではなく、ムラサキ科キダチルリソウ属の常緑小高木、つまり植物なんですね。
IMG_3152










宮古島の紋羽
南西諸島で紋羽は木(植物)なのです。その紋羽の木も分布域は熱帯から亜熱帯、然程重要とも思えない共通点は一応ありました。紋羽の木は多雨な場所でも水捌けの良い砂礫地や砂浜に生え、そんな場所を好む植物らしく葉は多肉で、表裏ともに細かい毛が密生し、まるで紋羽のような触感。高知の紋羽よりは、名前に整合性を感じます。

因みに紋羽の木の手前にある木は、同じく熱帯・亜熱帯の海岸に多い草海桐花クサトベラ)の木です。クサトベラは高知のトベラとは全く別目で、海岸に広く分布しているのは種子が海流に乗って散布されるからなんですね。

ところで、高知のモンパって本当に由来は紋羽だったのでしょうか
 今夜も寝苦しい夜になってしまいそうです。

旅客機の窓から戦闘機
家族旅行を楽しんだ宮古空港から那覇空港へ帰っていた時のこと。
IMG_4444













宮古空港
宮古島にある宮古空港は地方管理空港 でありながら、拠点空港として位置づけされる高知龍馬空港とほぼ同じ年間利用客数を誇っているのです。
IMG_4489














那覇空港
因みに那覇空港の年間利用客数は両空港の軽く10倍以上。那覇空港の利用者数は日本国内の空港では羽田空港、成田国際空港、新千歳空港、福岡空港、関西国際空港に次いで第6位。国内線旅客数に限れば第4位となる巨大空港なのです。

その機能は、今回の私たち家族がそうであったように沖縄地域の航空路線網の中心として機能する空港(ハブ空港)としての役割も果たしているのです。

交通アクセスが極端に制限される諸島空港と、陸路も発達している本土の空港は一概に比較出来ないものの、その賑わいにを実際に目にすると驚き以外ありません。息子は那覇空港の賑わいを、昨年何度も通った福岡空港以上だと思った様でした。
IMG_4446













輝く宮古島を離れる
沖縄は、私たち日本人にとって間違いなく素晴らしい場所です。そんな宮古島と沖縄航路の空の上で、楽園の様な沖縄の違った一面を見ました。
IMG_4455












旅客機の窓から、複数の戦闘機が飛び交っているのが見えたのです。
IMG_4458














戦闘機は航空自衛隊の主力戦闘機『F-15J』。
IMG_4484















那覇空港は民間航空便と航空自衛隊、海上自衛隊、陸上自衛隊の航空機部隊、更には沖縄県警航空隊、海上保安庁航空基地も空港敷地内に混在する、国内有数の利用者数に対応する業務の他にも大変な役目を担う、非常に特別な飛行場なのです。
IMG_4496














近年、大きな国際問題
となっている領空侵犯措置任務を行う、航空自衛隊の戦闘機に対する管制業務を国土交通省所属の航空管制官が担当するのもここだけ。そんな那覇空港は1日300回以上の離着陸(第四位)があり当然、沖縄最大の空港は那覇空港と思われがちなんですが、滑走路は3000m×45mの1本。
IMG_4507














その1本の滑走路を頼りに、当たり前のように民間航空機とジェット戦闘機が、順番に離発着を行っています。

そして、この那覇空港を上回る滑走路機能を持つ飛行場が沖縄には存在します。その規模は3,700mの滑走路2本を有し、成田国際空港(4,000mと2,500mの2本)や関西国際空港(3,500mと4,000mの2本)と並ぶ日本最大級の飛行場。そこは米軍基地で名称は嘉手納飛行場なのです。

私たちは観光地に行った時に、明るく楽しく美しい部分だけを見て帰るのですが、同じ国民として共に考えるべきこと、単なるお客さんでは終わらせないことはあるのです。私もこの地を真に愛する以上、多くの沖縄県民の方々の様々な考えを無視して通い続けるつもりはありません。
救難ヘリコプター三菱重工UH-60J












那覇空港の救難ヘリコプター三菱重工UH-60J

最後に、現在那覇空港では航空自衛隊戦闘機のスクランブル発進優先や、滑走路上で事故が発生した場合などの影響に対処するため、並行滑走路の増設が2019年完成を目指して工事が進められています。

沖縄へは毎年行きたいと思っています。

宮古島の巨大ツチイナゴ
実は宮古島、バッタ大国なんですよ。といっても宮古島にとっては迷惑な話、大量発生する農業害虫ですから。宮古島では日本の農業史に残る、バッタやイナゴの大量発生が何度も記録されているのです。

そんな宮古島で、ショウリョウバッタと並ぶ日本最大級のバッタ目を見ました。
729ec65e[1]












宮古島の景勝地 東平安名崎
場所は、宮古島『東平安名崎』の草原。ここにその日本最大級の巨大バッタ目が多数潜んでいます。
73e5da8c[1]













宮古島のセッカ
草叢から不意に飛び出すその飛翔姿は巨大で、野鳥のセッカと見紛うほど。最初はトノサマバッタかと思いました。

ところが、その姿を見てみると・・・
タイワンチチイナゴ












体表紋様はそれではなく紋様の黄色いツチイナゴ。このツチイナゴ、最大体長はトノサマバッタと同じくらい大きく、しかも平均的にはトノサマバッタよりも大きいのです。
ツチイナゴ











高知で見られるツチイナゴPatanga japonica
でも宮古島のツチイナゴは8センチはあるように見え、高知のそれよりはかなり巨大です。
07b865a2[1]











タイワンツチイナゴ
Patanga succincta
このツチイナゴは、よく見ると本土のそれが体表や足が小さな毛で覆われ多毛なのに対して体毛が少ない、南西諸島のうち鹿児島県のトカラ列島以南に分布するタイワンツチイナゴなのです。

南西諸島ではこの両種が混生しているんですよ。

ミナミクロダイ
宮古島の魚といっても、今日はそれを食べる話ではありません。宮古島の魚編は生きた魚と接しって来た話なんです。

沖縄県へ行くと空港やホテルなど、至る所に水槽があり熱帯・亜熱帯域の海水魚が飼育されています。ある意味、それは料理よりも私の得意とする分野なのです。
IMG_2920













那覇空港の水槽
沖縄の島々の重要な観光資源は海。そして生体展示水槽にはどれも重要な目的とテーマがあるはずです。
IMG_2938















そしてそれらの水槽で泳ぐ、沖縄に生息している海水魚たちの飼育コンディションは何れもが高いレベルにあり、素晴らしい発色をしています。
IMG_2933















アカジンミーバイ
ハマダイ(アカマチ)・シロクラベラ(マクブー)と並ぶ沖縄の三大高級魚のひとつスジアラ(アカジンミーバイ)もこの通りの体形維持と発色です。
IMG_3530













宮古島海中公園
水質・餌料・飼育密度が保全されていないとこうはならず、自然の中で見るそれとどちらが美しいかと言えば、水槽内ではなかなか繁殖など季節の織り成す生活環や多種多様な生態系が見られない事を除き、魚の見やすさだけで判断すれば今の時代、水槽で見る魚の方が美しく見えるのです。
IMG_3643













つい先日、民放番組で沖縄の淡水域では外来魚が非常に多く、在来魚が多くの水域で圧迫され姿を消している現状が放映されていました。

自然状態でも淡水域は閉鎖性が強く、永年の隔離により既存生態系が確立しており、そこに人の力が加わるとその生態系バランスは短時間で大きく変わる危険性を含んでいます。
IMG_4324













沖縄地方へ行った時、私たちは先ず海の美しさに驚き誘われ、
イムギャーマリンガーデン













自然の造形を活かした海浜公園イムギャーマリンガーデン
そこには普段見られない眩い色彩を放つ生物が数多活動していて、なにより人はそんな海を見ているだけで開放感に満ち溢れるのです。
P6200011













息子が防水デジカメで撮影した宮古島の海水魚 イムギャーマリンガーデンにて
画像はスズキ目ニザダイ科のシマハギ。幼魚の縞模様は美しく、夏になると高知の潮だまりでも普通に見られる魚種。海洋は海流によってつながっているのです。

P6200002












そんな海の魅力として、人と最も大きな関係を持つのが魚、海の生物の主役のひとつは間違いなく魚で、人は様々な形で沖縄の魚たちと接してより身近に感じてみたいのです。
IMG_4331















宮古島の海岸線、岩礁域を歩くと素晴らしいロケーションが広がっています。
IMG_4366











宮古島のタイドプールで見られる魚種は実に豊富。
IMG_4334













高知にもいるはずなんですが地元のタイドプールでは見たことのなかったクギベラの泳ぐ姿も見られました。
IMG_3352













島尻マングローブ林
海と川の隙間マングローブで大きな魚を見つけました。
IMG_3371














高知で見るクロダイAcanthopagrus schlegeliiにそっくりな魚。南北海道から日本列島づたいに朝鮮半島や台湾までの東アジア沿岸域に広く分布するクロダイなんですが、実は奄美大島以南の南西諸島には分布していないことが知られています。
IMG_3356












南西諸島の固有種ミナミクロダイ
宮古島のマングローブを回遊していた魚
は奄美群島・沖縄諸島の固有種とされるミナミクロダイ Acanthopagrus sivicolus なんですね。ここ宮古島では種苗生産が行われ、放流もされている有用魚です。この海域にはキビレチヌに似たナンヨウチヌも生息しているのです。

宮古の海を私たち家族なりに楽しめた旅行でした。



このページのトップヘ