土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

カテゴリ:高知のフルーツ > 里山の家庭果樹園

思い入れも立派な味わ
妻が里山脇に拓いた畑へ久し振りに行きました。
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これまでは筍の収穫で手一杯だったようで、入梅後の極端な少雨も当て外れ。作物への水やりも大変みたいです。
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せめて散水くらいは手伝おうと、私が提供した大型アクリル水槽へ行くと、同じ条件であるはずの自然環境下で、片方の水槽だけ水変わりしているのです。

この水変わりのメカニズムは、そこで飼育する水生生物に大きな影響を及ぼすことが多く、その前兆を化学的に究明しようと学生の頃、必死になっていたことを思い出しました。
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作物に散水を始めると、その輝きか音に刺激されたのか、すぐに一頭のヤンマが畑を旋回し始めたのです。
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ヤンマの種はサラサヤンマ。この辺では初夏の一般的なヤンマ種です。

ヤンマの中では人への警戒心が薄く、止まることはなくても、近くへ寄ってきます。

ヤンマに限らずトンボは農業益虫。この種は日陰と日向を行き来して蛾を捕まえる姿をよく目撃します。
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次に収穫見込みとなっているモモ樹へ行くと、今日はまた雲一つない快晴、でも梅雨だと手放しに喜べません。
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妻の畑の場合、樹はたった数本ですから、小まめに世話すれば、今年の天候だと糖度は乗って来ると思っています。

収穫が待ち遠しくなってきました。
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そのモモ樹には、アシナガバチ最強といわれるキアシナガバチの女王が営巣の真っ最中。

狩り蜂は農業益虫ですが、人体への刺毒被害が重大で衛生害虫としての認識が上回っています。ところが妻は、住宅地なら駆除するんですが、畑では自身が身を引くことで駆除せず対応しています。

収穫作物は自宅使いですから、収穫量は重要ではないのです。ですから、家族も作物のムシクイぐらいは何とも思いません。でも妻は花樹にとって致命的なカミキリムシが来ても放任するので、私が黙って目視で駆除します。

そんな逞しい作物からの収穫物の味は、自然の闘いに打ち勝ち、私も少しは応援もして家族の口にはいるもの。美味しいと感じるのはある意味、必然なのです。なにより新鮮ですし。
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暑さが増してくる前に自宅へ帰ってきたんですが、住宅地の前をクイナの番いが散歩していました。

片方は、直ぐに水田の中に隠れたんですが、
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ヒクイナ
もう一羽は暫く歩道を散歩していました。種はヒクイナです。実際、今もまだそれだけ人の姿が少ないのです。

住宅地の場合、犬や猫を外で放し飼いにするのは今やNG。それで人影も殆どないのです。民家の中をクイナが歩くなんて、まるで宮古島を彷彿とさせる風景。遠出自粛の今、地域の自然動物のサービス精神に驚愕です。

そういえば今朝、
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タヌキ
里山散歩道でタヌキアナグマを同時に見ました。タヌキもアナグマも全く珍しくないのですが、同時に現れると今日は何か特別な事があるのかと思っしまいます。
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ニホンアナグマ
今年は人が例年とは違う活動を余儀なくされている事を野生動物たちは、鋭い感覚で見抜いているようです。

つい先日は、ここでシカがイタドリの葉を食んでいました。

人は経済の動向には敏感ですが、多くの人は自然の微妙な変化には無関心であり鈍感でもあるのです。人の暮らしに将来、より大きな影響を及ぼすのは後者であることは間違いないのに。様式を替えれば比較的速やかにリセットできる局面も多い事と、大きく変革に舵を取っても結果が現れだすのは半世紀後の事。現世代の暮らしと次世代の暮らし、そのバランス感覚を誤らない事が現世代の責務であることは間違いありません。

毎年、桜を見る会を催した人や参加した人は、桜を見て何を感じ、どの将来を見ようとしていたのでしょうか。

日本最大級のカミキリムシまで出現
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令和元年のイチジク収穫
昨日6月24日より始めたんですが・・・

6月26日には四国もやっと言うかとうとう梅雨に突入しそう。更には甘い香りに誘われ、果樹畑の害虫が急に増えてきたのです。
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天候と害虫、二つの問題に注意を払い収穫せねばなりません。ですから野球のボール大になると、早めに収穫して追熟するか、生成りで熟成させるか悩むところです。

ちなみにイチジクの害虫を紹介すると、
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熟した果実に片っ端から群がって来る甲虫類。6月は大型ハナムグリ類が多いのですがもう少し季節が進むとカナブン類に替わります。

でも果実を食べるだけならまだ黙認もします。子供の頃には遊んでもらった虫たちですから。
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キボシカミキリ
ところが同じように遊び相手になった甲虫でも、それがカミキリムシになれば話は別。

この辺りでは個体数の多いキボシカミキリもイチジク樹に重大な危害を及ぼす寄生害虫というより天敵です。
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ですから子供の頃は網で捕まえ虫かごで飼いましたが、果実栽培をする人は可哀そうでも成敗なのです、一刀両断に。

情けを掛けると、恩を仇で返されて樹が大事になるのです。
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ミヤマカミキリ改めクワカミキリ
個体数の多さではキボシカミキリには及ばないものの、その大きさより一頭当たりの被害ではより甚大なのが日本最大級カミキリムシのひとつミヤマカミキリ(体長5cm以上の個体も)ではなく明るい所へつまみ出すとクワカミキリ(大きいものは体長4cm以上)でした。

因みに日本三大カミキリムシは、ウスバカミキリシロスジカミキリミヤマカミキリです。

ちなみに正真正銘のミヤマカミキリはこちらです。
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ミヤマカミキリ
ここは深山でもないのにいるんです。

さて、クワカミキリですが樹皮を剥がす様に枝を食いあがっていきます。イチジクを愛する者にとっては、まるで貞子さんが迫り来る様な恐怖感に苛まれるのです。
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ほんの短時間で、これだけ樹皮を剥ぎ食べているのです。
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口いっぱいに長時間、頬張り続けているもの凄い食欲には驚嘆します。

しかもこれらは成虫のみならず幼虫も生木を食害。中でもイチジクの樹が大好物なのです、クワカミキリなのに。
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今日はそんな大型のカミキリムシ『クワカミキリ』の飛翔姿を画像に収めようと苦手な連写に挑戦しました。野鳥の飛翔姿の連写よりはずっと簡単なはずですから。
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飛びきる場所の設定はこちらで出来て、割と簡単に飛び立つのですから。

イチジク害虫の飛翔連写
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連写画像を見て初めて気づいたんですが、カミキリムシは旋回しながら、後方向いて飛んでいくんですね。行先は風任せ、取り合えず飛んでみようかと言うようなテイクオフなのでしょうか。

でも・・・
よく考えてみると、この体制で前向きに飛べというのが無理でした。空中で反転できる器用さを褒め称えるべきだったのです。
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そして結局は大空高く飛び上がってしまいましたから、このクワカミキリの場合は駆除できませんでした。

桜桃・白桃の早生種の後は酢桃
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6月中旬になっても、今年は長雨にならない高知県香南市。20日を過ぎても梅雨入りの宣言に至りません。

ですから畑の作業は進みます。雨が全然降らない訳ではなく、週に2日程度はまとまった雨が降るのですから、今のところ水不足でもないのです。
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この日は作物といっても、近くにある妻の先祖の墓に供える花の手入れを行いました。
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墓参りは特別な日だけでなく、季節の花が咲く度に、都度供え参るのが妻の実家の風習のようです。

義父が亡くなって二年。それまでご自身で管理していた作物が収穫の度に供えられるのです。里山の暮らしは多くの物とつながって自身の存在を強く認識できるのです。同じ香南市で過ごして来たのに、夫婦で第二の人生を楽しみだして初めて味わえた里山の暮らし。家族で生産したものを食べる喜びはひとしおです。
スモモの花










そして今日の収穫は山の果樹畑のスモモ。3月末に開花したスモモ樹が今年も結実し、収穫を楽しむ季節が来ました。
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スモモも何種類かある中で、私が一番のお気に入りがコレ。品種は判りませんが、他のスモモよりも大きく綺麗な球形ではないのです。収穫もごく限られた量しか獲れません。

元々この山の畑では、多くの作物の収穫が自然任せですから、収穫というより出来た物を採るというイメージなのです。
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味は、スモモとモモのハイブリッドテイスト。パンチがあって桃の様に甘い。実に濃い味で食感もモモに近いのです。
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例年なら次は無花果なんですが・・・

梅雨入りを前に
明日は間違いなく雨という6月7日の夕方に桃を収穫しました。
令和元年モモの収穫














昨年より一週間遅くなった令和のモモ初収穫です。妻は収穫にあたってモモに袋掛けもしなければ、周年を通じて施肥もほとんど行わず、周りで刈った下草を干して敷くだけ。でも選定は毎年、樹相が変るほど積極的且つ大胆に実施しています。
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桃は黄桃と白桃を植えていて収穫は毎年ほぼ同時、前記のように袋掛けもしなければ害虫にも寛大な妻は、私から見ると桃を栽培しているのか、昆虫を育てているのか大いに疑問を持っています。
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それでも品質は別にして毎年、果実のまま、シロップ漬け桃酒にと生鮮、加工品ともに充分楽しませてもらっています。

私は、そんな妻の栽培方針に逆らって、そっと隠れて害虫を人海戦術で駆除しています。わが家の場合、モモ樹にとって最悪最強の寄生昆虫はこのカミキリムシ。
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スモモ樹のシコクヒメヒゲナガカミキリ♂
本種はモモ樹以外の様々な果樹に甚大な被害を与えています。
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ハクモクレンに来たシコクヒメヒゲナガカミキリ♀
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シコクヒメヒゲナガカミキリ雌雄
シコクヒメヒゲナガカミキリ雌雄の違いは触角の長さ、さらには概して♀の方が太いのです。
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しかもモモ樹の樹皮に対して保護色で隠蔽擬態しているので、モモ樹を寄生樹として強く意識しているように思えます。
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そんなシコクヒメヒゲナガカミキリをモモ樹から見つけ出すには身体自体を見ようとせず触角の紐状突起を見つけるのです。そしてその後、どうするのかは妻には秘密、一生バレないようにして棺桶に入れあの世まで持っていきます。

そうすれば少しでも桃の収穫に手を貸したような想いにも浸れますから。
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昨年の梅雨入り(したと思われる)は6月5日。これは気象庁が記録を公表しだして平均的なものでした。
そして本日6月7日は、朝から警報や注意報が各市町村に発令される大雨。でも未だ四国は梅雨入り宣言が出ていないのです。

妻は美味しいと言いますが
白花のキイチゴ属に遅れサツキイチゴの異名を持つ苗代苺ナワシロイチゴ)の花が咲きました。
ナワシロイチゴ










このキイチゴ、垂直ではなく水平方向に伸びて占有率を高め、キイチゴ属ではないヘビイチゴの様でまさに蔓延る雑草的。葉はキイチゴらしいといえばそうなんですが、花色は他種の様に清らかではなくどことなく毒々しいイメージ。いじけたように開いているのか、いないのかが分からない変なキイチゴなのです。
ナワシロイチゴとクマバチ










そんなナワシロイチゴの花が妻の畑で咲くのは、ブルーベリーの花が終わった直後。でもブルーベリーの花が好きなのはミツバチ科の中でもマルハナバチたちで、ナワシロイチゴにはミツバチクマバチが入れ代わり立ち代わりどっさり。自然界でそれぞれの競合相手が譲り合うように役割分担が明確化され、季節の中で特定の植物と動物どうしがつながっているのです。
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商いの世界では、あるべき自由な競争を阻害する独禁法に抵触しそうな行為も、自然界では全く異なる摂理で共存共栄が成り立っているようです。互いに多くの他を思いやりながら、他の生業を重んじることを前提に自の繁栄を創り出すかの如くに。

自然界の生き物たちは自由にふるまうことの意味と意義を熟知し、その上で地域の生態系を成り立たせる仕組みに参加している一員たちなのです。

自らの限界を知りそれにより設定された制御機能を持って、自らの方向性の軸を進化の中でぶれることなく全うし、結果それによって安定成長を続けられているのです。己の限界を時間をかけて打ち破ろうとするのが種の進化。逆に個として最初から己の限界を設定しない型破りが、時に優れた評価を与えられる個としての人なのです。

人間が未だ到達していない、遍く種に均等に生きる方向を示させる地球の法則を、自然界の生命は単種ではなく遍く相互関係の生態系サービスにより、いつしか成しえています。そして、それを木っ端微塵に破壊できる唯一の種が人間なのです。

人が求め満足する生き方は成長戦略、人以外の遍く生命が守ろうとするのは生存のための戦略なのです。
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ナワシロイチゴの果実、食べられるキイチゴ類ではあるんですが、これだけ狭い範囲に密に群生していると、逆に実を結ぶ確率が低下したり、果実がこの様に小さなものになってしまいます。
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多少、日当たりが悪い場所でも株がひとつひとつ独立し同種同士、適度な間隔がたもたれていれば、たとえ自分より背の高い雑草の中であったとしても、結果率が高く果実も大きくなるのです。
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その果実は、このままでも美味しいのですが果実粒ひとつひとつが他のキイチゴ類より大きいためピチプチした食感が固めに感じてしまいます。

ですから妻はこれでブルーベリーとはちょっと違った、野趣にあふれるジャムを作ってくれます。それは妻の育った実家の家庭の味でもあります。そして、それもまた、わが家の初夏の楽しみのひとつなのです。
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五月初旬、妻の畑では上空を飛び回っている小野鳥がいるんですよ。
その鳥は妻に替わって害虫たちを捕食してくれているのです。
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小野鳥の名前はシジュウカラ。畑の片隅の簡易電柱の中に営巣しています。
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この日の朝は、このナワシロイチゴの群生の上に大きな猛禽類の羽根が落ちていました。最初は常にこの上を飛んでいるトビのものだと思ったのですが、フクロウのそれがより近いように見えます。

この前の朝、この周辺に襲われたノネズミやタカチホヘビの残骸があり妻と驚いたところでした。昨日の昼間にはマムシも出たんだとか。つい先日には、この畑のすぐ下の民家の庭にニホンカモシカが現れたばかり。今更、少々の生き物が出現しても驚きはしないのです。
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でも、妻が言うには、この場所が最も危険な季節は秋。最も留意する生物はスズメバチ類なんだとか。妻はそれらを増やさない試みはしても、駆除しようとは思っていないようです。

まさに彼女も生態系の一員になろうとしているのです。そしてこの森の気高き猛禽類もまた。

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